133 『Heavy one chain』~ザ ラストエスケープ~ sage 2010/03/17(水) 21:54:00 ID:ukDv+Pmp
1
その瞳は赤く輝いて。その唇は赤く艶めいて。その舌は赤く長く、自信の頬に付着したザーメンをペロリと舐めとる。
響き渡る少年の呻き声にも棒立ちで微動だにせず、腕を組んで見下ろし、冷めた微笑みを浮かべるだけ。
産まれたままの姿で、産まれたままの姿の弟を拷問に掛けている。何故なら弟は犯罪者だから。姉はそれを罰する意味で拷問しているのだ。
罪名は『かわいすぎ』。ショタコンでブラコンでサディストの姉が、弟を拷問するには充分な理由である。
「うーっ! うーっ!!」
アイマスクで目隠しをして、ギャグを噛ませ、すっかり弛筋したアナルを犯したとしても、それは誰からも同意を得れる仕方の無い事。
足をM字の形に押し広げ、その状態でそれぞれの手首と足首をガムテープでグルグル巻きに固定しても、誰にも非難できない仕方の無い事だ。
弟は壁へ上体を預けるようにベッドで仰向けに倒され、ズドン! ズドン! と凄まじいピストンで直腸と前立腺を抉られている。
「そろそろさぁ……頷いてよ風斗? あんまり意地を張るようなら、お尻に疑似子宮つくって種付けしちゃってもいいんだよ? 四年生の、小学生男子児童の妊婦さんにしてもいいんだよ?」
カワイイ、だから犯す。好きだ、だから犯す。愛している、だから犯す。お腹が減った、だから犯す。トイレに行きたい、だから犯す。
この姉、霧野 地香(きりの ちか)にとって、七つ年下の弟、霧野 風斗(きりの ふうと)を犯す事は、それぐらいに当たり前の生理現象。
「んぐっ、うぅっ……ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ!」
風斗は頬を、全身を火照らせ、脂汗を流し、アイマスクに涙を染み込ませ、ギャグの穴からヨダレを垂らしている。
まるで射精しているかのような大量のカウパーを零れさせ続け、お尻の中ですら粘っこい腸液でぐちょぐちょ。
穴と言う穴から体液を垂れ流し……それでも微かな意識を結集して首を横に振る。
「ダメよ!! サッカー選手になるのは諦めなさいっ!! ふーとは私と仲良く暮らすのよね? もっと気持ちよくしてあげるから、ね? ねっ? あきらめようねっ?」
ズパン! ズパン! ズパン! ズパン! ズパン! ズパン!
淫液を纏わせて色黒くぬらめく、細かな突起が無数に存在する長い蛇の尻尾。
それが風斗の粘膜と前立腺を擦り上げ、S字結腸の内部まで侵入して、グネグネと容赦無く波打って暴れまわる。
「うんんっ!? ふっ、ぁ、ぁ、あっ、ふぁ、むぐぅぅぅぅぅっ!!?」
ズリュ、ずりゅりゅ、ズリズリズリズリ……
引き抜けばビチャビチャと湯気立った腸液を掻き出し、突き込めば腹の表面まで胃袋を圧迫して押し上げる、既に一時間以上も続く拷問ファック。
蛇の尻尾は数メートルも有り、地香の左腕から生えて自在に動く。腕を組んだ左腕の肘から先が、変化させた黒く長い蛇の尻尾なのだ。
それを存分に使い、超絶的な快楽と、果ての無い射精を実の弟に強要する。
「スキだよふーと……」
何故なら、姉は弟を愛しているから、愛し過ぎて同じ時代に生まれ変わった蛇だから。
地香は人間ではなく、欲しいモノを長い舌で絡め取る、愛欲と嫉妬の化身、蛇神なのだから。
『Heavy one chain』~ザ ラストエスケープ~
134 『Heavy one chain』~ザ ラストエスケープ~ sage 2010/03/17(水) 21:57:26 ID:ukDv+Pmp
2
氷が溶け、雪が溶け、季節は再び春へと返り咲く。
犬も猫も子供達も久々の陽気に外を駆け回り、しかし蛇だけが家の中で引き籠る。
蛇は腰のラインまで伸びた黒髪を垂らし、学校に行こうと着替えた黒いセーラー服のままで、リビングのテーブルにだらしなく突っ伏していた。
「んっ、くちゅくちゅ、ちゅくちゅ、んぢゅ……ぺっ」
パックから種無しチェリーを一粒つまんで口に放り、舌と内頬で押し潰すように咀嚼した後、へたを蝶々結びにしてペッと吐き出す。
そんな行為を機械的に何度も繰り返し、テーブルの上に蝶の群れを誕生させる。
くちゅくちゅ。舌と、
ちゅくちゅっ。内頬で咀嚼し、
ぢゅ……ぺっ。へたを吐き出す。
やがて食べ尽くされ、だけれども蛇の爪先はチェリーを求めてカリカリとパックを引っ掻く。
天然の赤い瞳を虚ろに細め、溜め息をつき、ただただ、ボーッと、カリカリカリカリ。
「ふーとぉっ、なん、でよ……」
こうなった原因は数日前、風斗の一言が引き金。
──えっ、ボクが入りたいのはチェルシーだよ?
風斗がサッカー選手になりたいのは知っていた。毎日練習する姿を陰ながら応援もしていた。
だがそれは、日本のチームに入ると思っていたからなのだ。海外で有れば話しは別。何故なら地香は、日本から離れられないのだから。
第一形態の人だったとしても、
第二形態の蛇だったとしても、
第三形態の半人半蛇のラミアだったとしても、
そしてまだ誰にも見せた事のない最終形態だったとしても……
他にも様々な力を持ってはいるが、唯一できないのは日本から出る事。日本の、蛇の、神の、地香は、たったそれだけができない。
このままでは離ればなれになってしまう。だから尚更に焦っているのだ。昨晩も失神するまで犯し抜いたが、結局、風斗は首を縦に振らなかった。
「せつない、お姉ちゃんせつない。せつなくて、せつなくてぇ……」
だが、嘘でも首を縦に振らなかったから、
「せつなくて、ふふっ……あははっ♪ あはははははははっ!!! お姉ちゃん、笑いが、くふふっ、止まらないわぁぁあああ!!!」
地香はキレた。
バン! とテーブルを叩いて席を立ち、これから起こす惨劇を思い浮かべて笑い声を響かせる。
恋するお姉ちゃんはせつなくて 弟を想うとすぐ惨劇を起こしちゃうの♪
「はああぁぁっ、待っててね風斗? 今、お姉ちゃんが、イクからね?」
そして風斗の通う小学校へ向かう為、ブチ抜いたテーブルから、ズルリと両腕を引き抜くのだった。
135 『Heavy one chain』~ザ ラストエスケープ~ sage 2010/03/17(水) 21:59:10 ID:ukDv+Pmp
3
静か。聞こえるのは、ペンを走らせる音に呼吸音。
四年二組の三時間目は社会のテストで、生徒は全員まじめに取り組んでいた。
「みんな、諦めずに最後まで頑張るのよ!」
その姿を見回りながら激励するのは、このクラスの女教師、高瀬 瑞希(たかせ みずき)。
赤みがかった長い髪を後ろでポニーテールに束ね、服は上下揃ってダボついたジャージ。
体型は引き締まっていて、三桁に届きそうな胸だけがアンバランスに飛び出ている。
身長は高く、顔は凛々しくも幼さが残る可愛さを併せ持ち。年齢は二十代半ばと若い。
しかし彼女は、副業のイメクラでアフターに誘われる事は有っても、彼氏と呼べる人は産まれてから一度もできなかった。
「後少しだから、見直し忘れないで」
何故なら彼女が好きなのは、年端も行かない少年少女だから。
少年少女が好きだから、小学校の教師となったのだ。汚れを知らない子供達を毒牙に掛け、自分好みのハーレムを築く為に。
だが実際にできるのは、適度なスキンシップタッチと、その感触を思い出してのオナニー。
柔らかな肌を撫で、温めたミルクのような匂いを嗅ぎ、自分を慰めるので精一杯。
彼女の理性が『それ以上』を押さえ込み、客に抱かれた自分が生徒、突いている客が自分だと脳内変換する事によって、『それ以上』の欲求を発散していたのだ。
そしてそれは……
──ペニスが欲しい。
瑞希に次なる欲求を産み出す。
──ペニスが欲しい。
「はぁっ……」
気が付けば落胆の息が盛れ、そんなのは絶対に無理だと自らに言い聞かせた。
──ペニスが欲しい。
願いが今日にも叶うと知らずに。
「はぁっ」
二つ目の落胆。その吐息は大きく教室中に届き、大丈夫? と言う子供達の視線を一身に集めてしまう。
慌てて瑞希はニコリと笑顔を作った……瞬間。
「ガラガラガラ」
聞き慣れぬ声と共に教室の前ドアが無造作に開かれ、
「ぴしゃり」
侵入を許した後に再び閉じられる。
にも関わらず、生徒も、瑞希も、誰一人としてそれを追及する者はいない。見とれているのだ。
鈍く輝く瞳が赤い残光を残して軌跡を描き、ゆっくり、ゆっくり、教台へ向かう。
長い髪を僅かに揺らし、美しく優雅な歩方で、タトン、タトン、ゆっくり、ゆっくり。
黒い髪に、黒いセーラー服に、黒いタイツに、黒い腹の内。霧野 地香の登場。
地香は教台に上がり、教卓に手を着き、生徒全員を視界に入れ、無表情で言葉を紡ぐ。
「これからみなさんには、命賭けで学校を脱出して貰います」
それこそ唐突に、理解させる気もない説明で、反抗すら起こせぬように唖然とさせる。
「おねえちゃんダメぇっ!!」
その中で一人、風斗だけが危険を察知して席を立ち、ヤメさせる為に走り寄るが、風斗の席は窓側の奥。地香のアクションを止めるには余りにも遠い距離だった。
136 『Heavy one chain』~ザ ラストエスケープ~ sage 2010/03/17(水) 22:02:05 ID:ukDv+Pmp
4
地香のすべきアクションはたった一つ。
──バチンッ!!
自分の両手を、自分の目の前で、合掌するように合わせ叩くだけ。
それだけで……
「Heavy one chain,,,
(ヘビお姉ちゃん……)
1810 biohazard!!
(プレミアムバイオハザード!!)」
大気が一瞬にして震える。そして起こるのは、究極の逆成長。
「何したの? お姉ちゃん何したのっ!!?」
最初は校庭に生えた草木だった。
みるみる草は伸び、グラウンドの面積を侵食しながら増えて侵食し、木々は太く大きくなって、数えきれない程のツタを校舎にまでまとわり付かせる。
羽を休める鳥達は急激に骨格が発達して変貌を遂げ、始祖鳥の姿まで退化して鳴き声を上げていた。
プールの水は濁り、プールサイドは風化して崩れ落ち、砂になった足場を、溢れるプールの水がぬかるみの沼地に変えてしまう。
底を不可視にして、古代魚を泳がせて繁殖させる、プールだったモノ。最早、跡形も無い。
この学校だけが太古のジャングルへと、ムーの大森林へと『戻って』しまったのだ。
既に校舎の中にまでツタが入り込み、新たな植物を産み、更に細いツタを壁に這わせてビッシリとこびりつく。
電線は遮断され、携帯すら繋がらない密室の校舎。様々な生物もそこかしこに蔓延り出し、学校としての機能を完璧に終わらせていた。
実にこの間、たったの30秒。
「さて、頭の良いみんなはわかったかな? 冗談では決してありません」
天井にツタが這い、床でネズミが走り、机は腐食して粉々に。
ようやく事態を理解し始めた子供達は、表情を唖然から恐怖へと移らせて行く。
そんな中、誰よりも早く声を発したのは、
「フザケんな!! さっさと戻せよ、サッカーできなくなっちゃうだろっ!!!」
風斗の前席で、身長が130センチにも満たない男子生徒。
顔だけを見れば少女にも映る中性的な少年。上は裸で、脱いだTシャツを肩に掛け、下は黒いスパッツ。肌は小麦色に焼け、Tシャツを着ていた部分だけが白く浮いている。
平坂 蒼真(ひらさか そうま)、彼は風斗と同じくサッカーが好きで、将来は世界一のプレイヤーになる為に、毎日何時間も練習していたのだ。
そんな彼だからこそ、何よりも校庭が使用不可能になる事が許せない。
しかしそんな彼だからこそ、
「じゃあ、サッカーなんかよりも、ふふっ……素敵な経験をさせてあげるわ」
彼女の癪に障った。
地香は左手を頭上に掲げると、パチン! 親指と中指を擦らせて鳴らす。
137 『Heavy one chain』~ザ ラストエスケープ~ sage 2010/03/17(水) 22:07:47 ID:ukDv+Pmp
5
刹那。蒼真の下、コンクリートの床が突然ヒビ割れる。
そしてその隙間から太いツタが飛び出すと、左右の足首にグルグルと巻き付いた。
「えっ……うわあぁぁぁぁあああ!!?」
更に天井からもツタが垂れ、こちらも左右の手首に巻き付き、バンザイの形に吊り上げてしまう。
蒼真は今、棒立ちで、バンザイした状態で、身体の自由を封じられてしまったのだ。
それだけじゃない。天井に這うツタからは、ピンク色でゼリー状の樹液が滲み出て垂れ落ち、蒼真の身体にヌチャヌチャと水音を立てて付着する。
「恐がってる恐がってる♪ 好きよ、そういう顔……くすっ、ふっ、あはははははははっ♪♪」
それは、意思を持っているかのように下半身へと流れてスパッツに触れると、瞬く間にパンツごと溶かしてしまった。
「ひっ!? ヤ、だ……見ないでぇぇぇぇぇっ!!!」
元々上半身は裸だった為に、蒼真はこれですっぽんぽん。しかも両手両足をツタに繋がれ、恐怖で縮こまった白い肌のペニスを隠す事もできない。
全身に視線を浴び、唯々ポロポロと涙を溢し、恥ずかしさと悔しさで下唇を噛み締めるばかり。
──パチン!!
しかしこの世は非情である。地香は蒼真の涙に満足すると、すぐさま二度目となる音を鳴らす。
次に天井から落ちるのは植物。500mlペットボトルサイズのウツボが蒼真の眼前まで垂れ下がり、パカッとフタを開けて中身を見せつける。
「ひっく、ひくっ……もっ、ヤメてよぉっ」
本来ならエサを捕食する為、虫を呼び寄せる蜜を蓄える筈の空洞。
だがこのウツボは違う。内部には柔らかな緑色の肉壁が存在し、媚薬の蜜を満たして蠢いている。
中央の細長い孔でペニスを咥え込めるのを、ヨダレを溜めて心待ちにしているのだ。
そう、この学校に生える植物は搾精植物。徘徊する生物は搾精生物。
どちらも雄からは精液を搾り取り、雌には快楽を与えて絶え間無いアクメに連れ回す。
「お姉ちゃんヤメてよ! 蒼真は、ボクの大切な友達なんだ!!」
これから蒼真はどうなってしまうのか……調教されている風斗だけが悟り、涙ながら地香にすがり付くが、『大切な』……このキーワードが地香のサド心をくすぐってしまう。
風斗のマジ泣きする顔が見たいと、妖しく微笑せてしまう。
「ん~っ、何を言ってるの風斗? 風斗には、大切なお姉ちゃんが居るでしょ? だから……大切な友達なんて、壊しちゃうからね?」
──パチン!
三度目。躊躇(ちゅうちょ)など全く無い。
最初から決めていたのだ。風斗の親友である平坂蒼真、担任の高瀬瑞希、幼馴染みで風斗に恋心を抱いている月影 摩耶(つきかげ まや)、この三人は必ず堕とすと。
最終更新:2010年03月22日 20:36