427 名無しさん@ピンキー sage 2010/05/27(木) 14:50:48 ID:YEqaQBQk
ティッシュ箱を傍らに、四つん這いの格好で、自分の出したモノの後始末をする。当然下半身は裸。一仕事終えた息子は、出す物を出し切ったのでぐんにゃりと垂れ下がっている
それにしてもこのオナニーショーが始まってからというもの、ティッシュの消費量が異常に増えた。そのうち怪しまれやしないだろうかと危惧している
りなは乱れた息を整えながら、オレの清掃活動を見やりつつ床にぺたんと女の子座りしている。顔中汗びっしょりだ。まあ、窓もドアも閉め切った部屋の中でこんな事してたら仕方ないけど
汗をかいてるりなもかわいい…と思っていると、
「お兄ちゃん」
「ん…」
「今日は惜しかったね」
「ああ…」
「あたしもうびっくりしちゃった。あたしが下着はいてないと、そんなに興奮する?」
「む……」
言葉に詰まる
「やだなあ、あたしのお兄ちゃん、ヘンタイのオナニー奴隷だぁ…。へへ」
「……」
「妹の目の前でオナニーするお兄ちゃんって他にいないよね。しかもあんなに離れた所まで精子飛ばして妹にかけようとする犯罪者お兄ちゃんだよ」
「~~~っ」
オレはりなの言葉を無視して床を拭く手を早めた。顔は赤くなっていたに違いない
そのうち息が整ったのかオレをからかうのに飽きたのか、りなはよいしょと立ち上がった
「あたし、お風呂にはいるね」
「あ、うん」
そう言ってのそのそとドアの方へ歩くりな。しかしそこでエラいのを見てしまった
「あ……」
りなが履いているホットパンツの、股間と尻の下部分…が、濡れているかのように変色していた
…!?これはまさか、まさか…?と胸をドキつかせていると、
「お兄ちゃん、明日もがんばろうね」
そう言ってバタンとドアを閉めた
部屋の中には情けない兄だけが残された
りなが座っていた場所は湿っていた。何か、粘り気があるような気がした
428 名無しさん@ピンキー sage 2010/05/27(木) 14:52:38 ID:YEqaQBQk
(やっぱりあれは濡れていたのかなぁ)
深夜、ベッドの中で今日の事を思い出す。今夜はなかなか寝付けない。りなの事が色々と衝撃的だったからだ
女性は興奮したり気持ち良くなったりするとアソコが濡れると言うが…女性経験ゼロのオレにはよくわからない
仮にそれが事実だとすると、りなはオレのオナニーを見て興奮したのだろうか?…まてまて、あれは汗だったかも知れないぞ。あんなに汗かいてたし…
…しかし、汗だったらもうちょっと全体的に濡れるんじゃないか?股間と尻だけが濡れるって事はあるのか?
(あ、そうだ)
もし汗にしろ、感じていたにしろ…下着をはいてなかったから、あんなダイレクトにホットパンツが濡れていたんじゃないだろうか。となるとりなのノーパン発言は本当……?
はあ、とため息をついて右側臥位になる
(あ~、わかんねぇ…)
わからない事、知ってもどうしようもない事が頭の中を巡る
りなは彼氏はいるのだろうか?
……やっぱいるよなあ。あんなにかわいいし…。いるとしたらどんな男だろうか。いないとしても言い寄ってくる男はたくさんいるだろうし、そしてその中の誰かと付き合うのだろうか
りなに直接聞いてみたいが、そんな勇気はない。もし怒らせてしまったら何もかも終わりなのだ
…考えれば考えるほど悲しくなった。戯れに一物をぐにぐにといじってみる。気持ちはいいのだが、勃起はしない。やはりりながいないと勃起もままならないのだ
ははは、と自分の情けなさを自嘲して目をつむると、いつの間にかにか眠りに落ちていた
429 名無しさん@ピンキー sage 2010/05/27(木) 14:55:56 ID:YEqaQBQk
外はそろそろ夕方。オレは自分の部屋のベッドに寝転んでりなを待っていた。いつも、この時間帯に例のアレを始めるのだ
学校が終わると友人との会話もそこそこに家へ直行。ちょっとでも遅れるとりなが怒るのだ
まあ最近は結構楽しみになってると言うか…これをやらないと溜まったモノが出せないのだ
…しかし完全に妹のいいようにされてる兄貴だなぁ…。情けないけどどうにもできない
「お兄ちゃん!」
りなが元気よくドアを開けて入ってきた。ノックをしないのは毎度の事だ
「お兄ちゃん、準備はできた?」
「ああ…いいよ」
何の準備だよ、と思いつつ部屋中のカーテンを閉める
「お兄ちゃん、あたし今日新しいブラなんだよ」
「へえ…」
「とってもかわいいんだ。それでね、あたしちょっと胸が大きくなったみたいなんだよ」
「そ、そう…」
「お兄ちゃん、いつもあたしの胸ばっかり見てたからうれしいでしょう」
「う、うん…」
「でもお兄ちゃんはドレーだから、絶対見ちゃダメだからね。想像してオナニーするだけだからね」
「……」
釘を刺されてしまう。だがオレの下半身は若干の興奮状態になってきた
「それじゃあそろそろ始めよ…」
突然旧ドラえもんのテーマ曲が鳴り響く。りなの着信音だ
「ちょっと待ってね…もしもし?」
ベルトに手を掛けたまま、取り残されるオレ
「あ……北野くん?」
男……!?
オレの心臓はグッとなった。
りなは電話の向こうの北野くんとやらと何やら話しているが、正直、内容は頭に残っていない
「…でも……じゃあわかった…それじゃ明日ね…」
りなはピッと電話を切ると、眉を八の字にしてはあ~っ、と大きくため息をついた
昨夜考えていた事が本当になってしまったのか。オレは何か暗い場所に取り残されたような気がした
聞かない方がいい。でも、どうしても我慢できなかった
「…友達?」
「う~ん…」
「男の人?」
「…そうだけど」
「違ったらゴメンだけど、ひょっとして…彼氏とか?」
とうとう言ってしまった
「!!!」
「やっぱり、ほら、りなってかわいいし…」
「~~~っ!!はああぁぁぁっっ!?お兄ちゃん何言ってんの!!!」
絶叫に近い怒声
「あたしの事、そんな風に見てたんだ!?信じらんない!!」
激しい怒りの顔に詰め寄られ、無抵抗に壁際(オレがいつも発射してる位置)まで追い詰められた。オレは、だれかにここまで怒りの感情をぶつけられた事はない
「ホンっトバカみたい!お兄ちゃんって情けない!!」
そう言うとりなはずかずかとドアまで歩いて行き、
「もうおしまいだからね!バカっ!!」
ドアが割れんばかりの勢いで部屋を出ていった
もうおしまい、か……
オレは天井を力無く見上げると、壁にもたれ掛かり、ずるずると床に尻餅をついた
430 名無しさん@ピンキー sage 2010/05/27(木) 14:59:12 ID:YEqaQBQk
その日、りなは自分の部屋から出て来なかった。ノックをしても返事はなかった。無言を決め込むりな
翌朝に話をしようと思ったが、りなは徹底的にオレを無視した。終始無言、一切目を合わせようともせず、普段より二十分も早く登校して行った
外はそろそろ夕方。オレは自室のベッドに寝転がっていた。りなはもう来ないかも知れないが…
あんな事を言いふらされたら、オレにはどこにも居場所はない。親父には殴られるかも知れないし、それどころか家庭崩壊になりかねない。町にも居られなくなるだろうな…
考えただけでうんざりする。それにしても…
オレはりなを怒らせてしまった…いや、もしかするとりなを傷つけてしまったかも知れない
あの時、オレはりなが本気で憎くて怒ったのだと思った。でも、本当はそうじゃないかも知れない
りなが思っている大事な何かを全くわからないまま、あんな会話をした。だからあんなに怒ったのではないか。
オレにその、大事な何かをわかってほしくて怒ったのではないか
だが、その 何かというのが、オレにはどうしてもわからない。大切な妹なのに、一番好きな子の事なのに、全く見当がつかない
情けなくって男の癖に涙が出そうだ。天井を見つめ、唇を噛む
その時、階段をバタバタと駆け上がる音が響いて、オレの部屋のドアが勢いよく開いた
「遅れちゃったー。お兄ちゃん、お待たせ。…あ、何やってんの」
りなだ。急いでやってきたらしく、顔が上気している。しかも学校の制服のままだ
「り、りな…」
来てくれるとは思わなかった。信じられない。でも、嬉しい
「何、お兄ちゃん。早くちんちん出してオナニーしてよ。それとも今日は気が乗らない?でもそんなのカンケーないからね。ちゃんとやってもらうからね」
「どうして…」
「どうしてって、お兄ちゃんはオナニー奴隷じゃないの」
「もう、怒ってない?」
「…何の事?」
りなは口を尖らせる
「………ゴメン!」
立ち上がって、腰の辺りまで頭を下げた
「…何が?」
「オレ、昨日お前の事傷つけちゃっただろ。だから…ゴメン!」
「……」
「でも、お前の何を傷つけたか、どうしてもわからないんだ。オレ、お前が一番大事なのに…。だから…ホントにゴメン!」
変な謝罪。そんなオレの姿を見て、りなはやれやれといった感じでふぅ、と溜息をつく
「ねえ、お兄ちゃん。確かに昨日の電話、あたしとお付き合いしたいって男の子からだったけど、ちゃんと断ったからね」
「え…」
「今日の放課後に会って、きちんと断ってきたから。だから今日遅れちゃったんだ」
「はは…そうか…」
「それにあたし、告白されても誰とも付き合う気ないから」
「え、なんで…」
素朴な疑問を返したつもりだったが、りなはムッとしていた
「お前くらいかわいかったらさ、いい男が…」
「あ~~!もう!お兄ちゃんホントにわかってないなぁ!!」
りなは顔を赤くして、綺麗な目を吊り上げながら睨みつける
「お兄ちゃん、あたしね、好きな人がいるの。だから誰とも付き合わないの」
「す、好きな人!?」
「そうだよ。ヒントあげよっか」
「ヒント?」
「うん。ヒントはね、さっきあたしの事、大事だって言ってくれた人」
「……」
「わかった?」
「…オ、オレ……」
「当たり。あたしの好きな人はお兄ちゃんだよ」
「……」
「うん。あたしもお兄ちゃんが一番大事な人だよ。お兄ちゃんの事、好きだよ」
434 名無しさん@ピンキー sage 2010/05/27(木) 17:35:54 ID:YEqaQBQk
思いもよらない告白。だが、オレの口から出たのは極めて正直な感想
「う、嘘ぉ…」
「な、なんで嘘なんだよぉ!」
りなはまた目を吊り上げる
「りなはオレの事、おもちゃ扱いにしかしてないと思ってたぞ」
オナニー奴隷に任命してオナニーショーをさせるとか、その様子をニヤニヤしながら面白おかしく実況するとか、その割に自分に指一本でも触れてはいけないとか、どう考えても好きな男にやっていい事ではない
「そ、それは…。で、でもでもっ、ちゃんと理由…あるし…」
珍しくりなが口ごもる
「理由って…?」
「う、うん…。あのね、あの…あたし、お兄ちゃんの事ずーっと前から好きだったんだよ。でもお兄ちゃん、なかなか言ってこないから、自分から言うしかないかな~って」
「……」
「そしたらお兄ちゃん、あたしの写メ見ながらあんな事してたでしょ。だから何か頭きちゃって」
「あ、ああ…ゴメン…」
「…最初は、無茶な事やらせて、困らせるだけのつもりだったんだよ。適当な所で切り上げて、許してあげよって
そしたらお兄ちゃん、あんなに必死になって毎回記録更新しちゃうし、だからあたしも、なんかノっちゃって…」
…ノっちゃうだけであんだけオレをイジり倒したのか。大した妹だ
「それで、ひょっとしたらその内、あんな無茶な条件を乗り越えてくれるんじゃないかな、って思い始めたの。この間だってもうちょっとだったし」
りなは手をもじもじさせている。頬が赤い
「あたしのためにがんばってるお兄ちゃん…感動っていうか……とってもカッコいいよ」
りなは、うはぁ、という感じで破顔した。…妹よ、あれは努力というより欲望に走ってる姿だと思うぞ
まあ、善意に解釈してくれているんで黙っておこう
それに、りなが喜んでくれているなら、オレにとっても幸せな事だ
435 名無しさん@ピンキー sage 2010/05/27(木) 17:38:41 ID:YEqaQBQk
「そうかぁ…そんなにオレの事が…」
「お兄ちゃん、あたし、いじわるばっかりしてきたから、イヤ?」
「ううん、オレだって、お前の事わかってあげられなくて、ゴメン」
「お兄ちゃん…」
「りな…」
見つめ合う兄妹
「……うん。じゃあお兄ちゃん、今日もがんばってね」
「へっ?」
「だってお兄ちゃん、オナニー奴隷を卒業できたワケじゃないんだよ?今日も、がんばらなきゃ」
悪魔の笑みのりな
「そ、そんな…」
体中からへなへなと力が抜ける。今までの会話は何だったんだ…
「……じゃあお兄ちゃん、もし卒業できたら、ご褒美もあげよっか?」
「ご褒美~?」
半泣きのオレ。今日はもう萎えちゃって無理だ…と思っていたが、
「うん。…ご褒美にあたしがキスしてあげる」
オレはカッと目を見開いてりなの方を見る
「キス!?」
「…うん。おでことかほっぺにチュッ、じゃないよ。…あたしのファーストキス…」
りなのファーストキスだって…!?だがオレの口から出たのは、またしても正直な感想
「う、嘘ぉ」
「なっ!なんで嘘なんだよぉ!ホントにキスした事ないよ!?」
「う~ん…」
「そ、それに、あたし、まだ、バ、バ、バージンだし…」
興奮しているのか、聞いてもない事を言い出した
「えーっ!嘘ぉ!?」
「バ、バカぁ!なんであたしの言う事信じてくんないの!あたしの事どんな子だと思ってるの!?」
「だって、オレにあそこまでしておいて…」
あれで処女だと思う方が無理だ。どうしたって男を知った上でのプレイだろう
「そ、そうだけど…。あれはただ、お兄ちゃんにいじわるするにはそれが一番面白いと思って…」
つまり天然の思いつきであんな事を閃いたのか。恐ろしい子だ…
436 名無しさん@ピンキー sage 2010/05/27(木) 17:42:23 ID:YEqaQBQk
「…お兄ちゃん、あたし、確かに何人かとお付き合いした事あるよ。でもみんなすぐ別れちゃったし、誰にも何にもさせてないよ。
あたしと付き合った人ってみんな、すぐ体を触ろうとしたり、キスしようとしたり、抱き着いてきたりするんだもん。あたし乱暴な人って大っ嫌い
でもお兄ちゃんは優しいよね。あんなに興奮してもあたしに乱暴な事しないし。あたしの事、大事にしてくれてるんだよね…」
りな…オレだってお前に抱き着いて乱暴な事がしたいよ…。でもそれをしないのは、優しさからじゃなくて調教の結果だぞ…
しかしまたも善意に解釈してくれてるので、黙っている事にする
「…じゃあお兄ちゃん、そろそろ始めよっか」
「え~、やっぱやるのかよ…」
正直、今日は勘弁してほしい
「しっかりしてよ。あたしのファーストキスとバージン欲しくないの?」
「!?お、お前…」
さっきと言ってる事違うぞ、と言い終わる前にりなはいつもの場位置へと移動すると、くるりとこちらへ振り返り、
「お兄ちゃん、がんばってあたしに精子かけてね」
悪魔の笑みはどこへやら、天使の微笑みでオレを見つめるりな
「そしたら、あたしの初めて、全部あげるからね、お兄ちゃん」
…オレは妹の愛に全力で応えなくてはならない…!
最終更新:2010年06月06日 20:29