449 『オナホマイスター刹那』 sage 2010/05/28(金) 00:34:35 ID:mBaYNR3q
死ぬ事は不幸ではない。
死ぬ事は産まれた時から決まっているのだから。
不幸なのは目標達成前に力尽きる事だ。
いつまで経っても幸せになれないのだから。
両親が死んだ。スピード超過による新幹線の脱線事故。父は母を抱き締めたまま即死し、守られた母も1ヶ月の入院生活の末、後を追うように息を引き取った。
残されたのは二人の姉弟。外国で暮らしていた時期に産まれた姉、如月 マリーダ(きさらぎ まりーだ)と、それから八年後に日本で産まれた弟、如月 刹那(きさらぎ せつな)。
刹那は父が、母が、姉が、優しい家族が大好きだった。いつもニコニコ笑う元気一杯の男の子だった。
しかしそれはもう昔。今の刹那は笑わない。
父の無念を晴らす為、母の悲しみを晴らす為、小学三年生九歳の如月刹那は、世界最強のオナホマイスターになる事を誓ったのだ。
オナホールとはコストパフォーマンスに優れる画期的な精処理器具であり、如月家の先祖、如月 藤十郎幻影斎(きさらぎ とうじゅうろうげんえいさい)により造られた物。
だが三世代後、オナホールを使い捨て品とし、もっと利益を上げるべきだと説く女性が現れた。勿論それが受け入れられる筈など無く、社員だった女性は、反乱分子として追放されてしまう。
その女性こそ、オナホールの機密ノウハウを盗み出し、オナホールと世界を二分するテンガの創始者、天我 挿入・ラングレー(てんが そうにゅうらんぐれー)であった。
オナホールとテンガ……似て非なる玩具。長く激しい戦いが、こうして始まったのである。
『オナホマイスター刹那 オレがオナホマイスターだ!!』
450 『オナホマイスター刹那』 sage 2010/05/28(金) 00:35:30 ID:mBaYNR3q
蝉が鳴き、暑くて暑くて泣き崩れ、アスファルトさえ喘いで湯気立ち、歪んだ蜃気楼を焚き上げる。
太陽サンサンサンシャイン。気温も今年最高の昇龍拳で、どこもかしこも天然サウナ。そんな、夏の昼間。
ぢゅぷっ、ちゅくちゅく、ぐちゅり……
にちゅにぢゅ、にぢゅぅっ、ヌチュヌチュぬぢゅにぢゅ……
まだ陰毛すら生えない幼い生殖器は、卑猥な肉擦りで弄ばれ続ける。
カーテンを締め切り、クーラーの効いたリビングで、それでも小学生男子児童、如月刹那の頬からは水滴のような汗が流れ、口からは途切れ途切れに、あ、あっ、と声が漏れていた。
「もうヤメよう刹那? これ以上がんばってもチンチン痛くするだけだよ?」
「やっ! もっ、ちょっと……んっ、もぅちょっとで、はぁっ、わかっ、るんだっ!!」
リビングの中央には分厚いガラステーブルが存在し、その上には無数のオナホールとローションが置かれ、辺りには使用後の物が散乱している。
一見すれば異様、そこに居る二人は異常、している行為は異端も異端。
刹那は裸ん坊でテーブル横の椅子に座り、アイマスクをされ、両手は背もたれの後ろで、両手は椅子の脚と、それぞれにビニールテープで結ばれていた。僅かに身体をゆするしかできない状態。
マリーダはその前で四つん這いになり、右手にオナホールを逆手で持って、目の前のペニスをイカせないようにゆっくりと扱く。
これは別にレイプしているわけではない。訓練なのだ。ペニスの感覚だけで素材や質感、イボやヒダの配置、締め付けやバキュームの強さからオナホールを見抜く訓練。
訓練なのだから、快楽よりも苦痛が上回る。一度でもイッてしまえば集中力が切れ、ベストコンディションに復活するまで時間が掛かってしまう。
それでは来週行われるオナホマイスター全日本代表決定戦までに間に合わないと刹那は考え、姉に頼んでスン止めを繰り返して貰っていたのだ。
「やっぱりダメよ刹那っ!! おチンポ壊れちゃうよ? けーれんしてピクピク震えちゃってるんだよ!? だからっ……ねっ? シコシコしてヌいてあげるねっ?」
そして正解数が二桁を迎え、限界をも迎え出す。徐々に正解するまでの時間が増え、イキたいと言う自覚の無い衝動が集中力を削り取る。
451 『オナホマイスター刹那』 sage 2010/05/28(金) 00:36:12 ID:mBaYNR3q
本末転倒になる前にマリーダは決断し、一定感覚で行っていた手淫を、射精させる動きにシフトさせてゆく。
手首を捻り、時おり回転を加えながら、カリは意識的に締め付けて内ヒダを絡ませ、引き抜けば幼いペニスに皮が被り、押し込めばズルリと剥けてピンク色の粘膜が、亀頭が隙間無く包まれた偽肉の中で完全に姿を表す。そんな手淫。
覆っているはローションとカウパーでドロドロになったゴムの膣肉で、粘着質な水音は激しい上下ストロークによって家中に響き渡る。
「ふぁ、ぁ、ああっ!? まって、イカせないでっ!! わかっ、たんだよぉっ!! これはボクオナXXで、使ってるローションはフルーツ牛乳ローションだ!!!」
「うん、正解よ刹那。だけど今日はもう無理。このままイカせ……ううん。後一つだけ、試してみようか?」
マリーダの瞳は潤む。マリーダの口は微笑む。マリーダの夢は、これから叶う。
マリーダは手の動きを完全に止め、吸い付くオナホールを力任せに引き離し、痛々しく赤らむペニスにフーッと息を吹き掛ける。
「ふんんっ!? えっ、おねえちゃん?」
刹那の夢は父親の敵討ち。それは誰から頼まれたのでも無く、刹那が決めた事。
しかしマリーダの夢は、弟と幸せに暮らす事。母親が死ぬ間際に託した願い。オナホールの道は修羅の道、刹那は関わって欲しくない。それがマリーダへと託した母親の願い。
マリーダの夢と母親の願い。だが、刹那を修羅の道へと踏み込ませてしまった。考えが甘かったのだ。
452 『オナホマイスター刹那』 sage 2010/05/28(金) 00:37:00 ID:mBaYNR3q
刹那のペニスはスポンジが水を吸収するように、一度味わった感触を覚えて行った。
オナホマイスタージュニア大会優勝。そして百戦錬磨の猛者が集う、対テンガ選抜オナホマイスター全国大会すらも、代表決定戦まで上り詰めた。来週の三回戦に勝てば、補欠を含めた代表に決まってしまう。
「刹那、最後の……イク、ねっ?」
マリーダは弟が好きだった。いつも側に居て、いつも見守って来て、いつも頑張る姿を見て。いつしかそれが愛に変わった。家族の愛から男女の愛へ。
夜が来る。暗くて、冷たくて、熱い、たった二人の夜が来る。俺と姉……
「ちっ、さっさと開けろグズがっ」
たった二人の熱い夜。
『わが家のハマーン様』
「しょうがないじゃん、初めてだったんだし」
やっとこさコルクが抜け、二つ並んだグラスに赤ワインを注ぐ。
自分の家、リビング、テーブルの上で、その全てが初体験。
だけど理屈じゃないんだ。どんな言い分も姉を、高坂 覇真杏(こうさか ハマーン)をイラつかせるだけ。
だけどだけど、俺は更に姉をイラつかせる。
「ところでハマーン様? この映像……綺麗に撮れてると思わない?」
「コロシテやるっ!! ころひてやりゅぞゾクブチュっ!!」
「舌、まわってないっすよハマーン様? だいたいそんな恐いこと言ったって、イク時の凄い雄叫びとアクメ顔、何枚もカメラで撮っちゃったしなぁ」
最終更新:2010年06月06日 20:30