キモウトに手を出した男の末路

154 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:03:12 ID:BCHk8Pae
目の前に一組の男女が歩いている
そして俺は男の方へ怨嗟の眼差しを向ける
男の名前は麻倉 秋(あさくら しゅう)女の名前は麻倉 楓(あさくら かえで)
苗字から分るとおり兄妹である
なぜ俺が麻倉兄を恨んでいるかを説明する先月まで遡る
それは俺がいつもの通り馬鹿の女子共に宝石だと偽ったアクセサリーを売ってい
たところにあいつが現れた
あいつは俺が偽物を売っていることに気づき、ばらした
そのおかげで俺は停学、しかも高校の奴等には冷たい眼で見られるというおまけ
付きだ
これは完全な逆恨みだが関係なかった
必ず俺を虚仮にした恨みを晴らす気持しかなかった

今、俺は家の自室で復讐の方法を考えている
復讐するにも、如何にして復讐するかが問題だった
あいつ良くも悪くも一般的な生徒だ
だからこそ粗がない
そこでふと一冊の本が目に入る
これは結構有名な主人公がヒロインを寝取り、調教し、復讐するというものだ
これだと思った
朝の様子からあいつと妹は仲が良いのだろう
だからこそあいつの妹を奪い、調教した姿を見せてやれば絶望した表情を見せて
くれるだろう
そうと決まれば後は行動するだけだ

まずは麻倉妹にあいつに対して幻滅してもらうのが手っ取り早い
俺とセフレがSEXしている写真とあいつの写真を合成して、あいつが俺のセフレを
レイプしてるように見せる
昔の合成写真はぼやけてしまったりする
しかし今は、専用のソフトを使えばすぐに合成かどうかわからない写真が出来上
がる
そうして出来た写真は合成した本人である俺でさえ分からないくらいの出来だ
後はこの写真を麻倉妹に見せてやるだけでいい
そうすればあいつに対して失望するだろう
これからあいつに復讐できると考えるだけでも興奮してきた
しかも美人な部類に入る麻倉妹のおまけ付きだ
見れろよ、麻倉 秋め……

* *


朝に麻倉妹の靴入れに『お前の兄については話がある』という手紙を入れる
そして俺は放課後、指定した場所と時間で麻倉妹が来るのを待った
待ち続けること数分、約束の時間ぴったしに麻倉妹が現れた
「兄のことで何かあるようですが、一体どのようなご用件でしょうか?」
麻倉妹に昨日作った合成写真を見せてやる
くっくっく、こいつの驚く姿が目に浮かぶようだ
これで麻倉妹の兄に対する信頼は地に落ちて、そこで俺が慰めてやれば一発だな
しかし、麻倉妹は受け取った写真をつまらなそうに眺めると徐に問い掛けてきた


155 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:07:30 ID:BCHk8Pae
「それで、この写真が一体どうしたんでしょうか?」
「……どうしただって? その写真はお前の兄貴が俺の彼女を陵辱したやつなんだ
ぞ。ひでぇよな、嫌がる彼女を無理矢理犯したんだぜ。
あんたもそう思わないか?」
こいつ、あいつが陵辱してる写真を見ても全く動じていやがらねぇ……
まさか、あいつのことなんてどうでもいいのか?

「あなたは馬鹿ですか?」
「なんだと……」
「なら一つ伺いますが、あなたの彼女を陵辱されている時に、あなたはなぜ悠長
にも写真を撮っていたのですか?」
「そ、それはお前の兄貴がどんだけひでぇことをやってるを教えるために……」
「それならばその場で兄を捕まえて強姦罪で逮捕すればいいだけの話です」
「ぐ……」
麻倉妹の反論の前に答えが詰まってしまう
普通ならあんな写真を見たら動揺するはずなのに、冷静なままだ……
こいつはどこかが壊れていると本能が告げる……
「それに優柔不断を絵に描いたような兄がそのようなことをするはずがありませ
ん。まあ、おそらく合成写真でしょうが」
「……随分と兄貴のことを信頼してるんだな」
「ええ、最愛の兄ですから」
実に楽しそうに麻倉妹はそう告げる
やっぱりこいつはどこかおかしい
この実の兄に対する異常な感情が……
このどこか超然とした姿が…
どこか超えてはいけない境界線を超えてしまったように思える
一瞬そんな事を考えるが否定する
あいつに復讐するためには麻倉妹を奪ってやるのが一番効果的だ
だからこそ、たとえこいつが異常であったとしてもやらなければならない

……麻倉妹にあいつに対する信頼を崩すのは不可能だ
しかしそれはあいつ大事にしている証拠である
ならばそれを逆手に取って、脅して無理矢理犯してやる
「くっくっく、よく分かったな。確かにそれは合成写真だよ。だが他の奴が見た
らどう思うだろうな? これをばら撒いたらお前の兄貴の
人生は終わりだ。そうされたくなかったら大人しく従うんだな」
「……短絡的ですね。脅すのですか?」



156 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:11:16 ID:BCHk8Pae
「ああそうだ。あんたみたいな兄貴思いの奴には効果的だろ」
流石の麻倉妹もこれには詰まっているようだ
俺は今、相当意地の悪い顔しているだろう
それもその筈、これであいつに復讐できるんだからな
「……突然ですが、少しお手洗いに行ってもよろしいでしょうか?」
「あ? 構わないが、逃げるんじゃあねぇぞ」
「逃げても無駄なことは分かりきっていますので」
麻倉妹の奴も相当参ってるようだな
これからのことを想い浮かべるだけでも楽しくなってくる
嫌がる所を無理矢理犯して、調教して、奴隷にしてやるからな
奴隷にした麻倉妹の姿をあいつに見せたらどんだけ絶望してくれることだろうか
しかも復讐も出来て、奴隷も出来る、一石二鳥だな
流石俺、頭がいいぜ

そんな未来予想図を立てていると麻倉妹が戻ってきた
先ほどより俺との距離が近い気もするが、気にする必要も無いだろう
「お待たせ致しました。もう一度伺いますが、あなたは兄の合成写真で私を脅し
、どのようなことをするのでしょうか?」
「そんなこと分かりきっているだろ。この俺の言い成りになって世話をしてくれ
ればいいんだよ。下の世話をよぉ……」
一瞬麻倉妹の顔が歪むがすぐに元に戻った
断れないことが分かってるんだろうよ
「答えは分かってんだろ、兄貴のことがどうなっても構わないのか?」
「……その前にその合成写真を見せてもらってもよろしいでしょうか?」
「あん、別にいいだろ、そんなもん」
「まあ、見せていただかなくても困りませんから……」
麻倉妹は携帯取り出し操作しながら、一歩近づき……

バチィ!!

その瞬間、俺にとてつもない衝撃が走り抜け、地面に倒れこむ
視線を上げるとスタンガンを片手に哂っている麻倉妹の姿があった
「後でゆっくり回収すればいいだけの話ですし……ああ安心してください。スタ
ンガンは違法までには至っておりませんから、命に別状は
ありません。しばらくは動けませんが」
「てめぇ、兄貴がどうなってもいいのか?」
「どうぞ、ご自由に」
「な、に……」
あまりに予想外な受け答えに思考能力がフリーズし、呆けた表情をしてしまう
その様子が楽しいのか、クスクスと笑いながら告げてくる
「そうなれば私が兄を慰めてあげればいいだけですので、そうなれば兄は私だけ
の物になりますので」
「な……」



157 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:15:05 ID:BCHk8Pae

あまりの狂った麻倉妹の想いに絶句してしまう
理解できない、この女は狂ってやがる
俺が恐怖で震えていると、麻倉妹はクスクス笑いながら近づいてくる
「私はそれで構わないのですが、兄の悲しむ姿は余り見たくありませんので別な
方法を取らして頂くことにします」
麻倉妹は俺の懐から合成写真を取り出す
「知っていましたか? 合成写真は他者の肖像を勝手利用しますと犯罪なのですよ

「な……」
「あら、知らなかったのですか?」
まるで俺を嘲るようにクスクスと笑う麻倉妹
だが反抗しようにもスタンガンのおかげで体が自由に制御できない
「無知なあなたのために教えて差し上げますよ。他者の写真を勝手に利用する場
合、肖像権や著作権の侵害になります。それにその合成
写真は著しく兄の世間体を落としますので、名誉毀損や侮辱罪も加わることでし
ょう」
それに、と言いながら麻倉妹は手に持っている携帯を持ち上げる
「先程の私を脅した会話を録音させて頂きました。これで脅迫罪も加わりますね

「ぐ……」
「別に合成写真をばら撒いても構いませんよ。そうしたら然るべき所に通報させ
て頂きますから。確かに兄の信頼は落ちますが、すぐに
あなたが兄を恨んで行った事だと判明致しますから、兄の信頼は回復致しますの
で」
完璧に麻倉妹の手の平の上だった
どうしようもない敗北感に打ちのめされる
だが麻倉妹はクスクスと笑いながらさらに追い討ちをかけてくる
「あなたは先月の件で兄に恨みがございますから、大方私を調教などして兄に復
讐するつもりでしょうが不可能です。意思の弱い方なら
人の防衛本能を利用して廃人のようにすることは出来ますが、SEXの虜にすること
など出来ません。馬鹿ですね、そういった物の見すぎ
です。そろそろスタンガンの効果が切れる頃合ですね、それではさようなら」
クスクス笑いながら背を向けて歩いていく麻倉妹の後姿に怨嗟の眼差しを向ける
畜生、兄妹共々、必ず復讐してやる!
俺はその時、そう誓った
それが、さらなる泥沼に嵌ることとなることに気づかずに……

* *


「くそっ!あの女め、馬鹿にしやがって!」
先日のことを思い出すと腸が煮え繰り返るくらいイラつく
それも全てあの女のせいだ
兄も俺をイラつかせれば、妹もイラつかせるか
このままじゃあぜってぇ終わらねぇ
こうなったら完全に実力行使に出てやる



158 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:18:43 ID:BCHk8Pae
仲間を集め、拉致して、泣き叫んでも無理矢理集団で、犯して尽くしてやる
くっくっく、見てろよあの女……

そして、俺は麻倉妹を襲う場所を探している
ベストなのは仲間内の家でやること
俺たちの家は高校の付近だが、麻倉妹は電車を使い高校に通っている
駅までの一本道は人通りが多く不可能だ
さらに麻倉妹の家は降りた駅のすぐ近くであるためこれもまた不可能
ならば場所は高校しかないだろう
こういった学校は一種の閉鎖空間
ならば放課後あたりに、他の者にばれずに襲うことは出来るはず
しかも今週、御誂え向きに委員会の集まりがある
これを利用するほかないだろう

* *


放課後、麻倉妹が委員会が終わり、一人になるところを待ち伏せる
そして麻倉妹が歩いて来たところを見計らい、他の仲間に指示を出した
「あなたたっ……!」
麻倉妹は何かを言おうとしたが、その前に後ろから殴られた衝撃であっさりと気
絶した
「よし、人目が付かない所に運ぶぞ」
「相馬さん、この女別嬪ですね。楽しくなりそうですや」
「慌てるな、すぐに楽しくなるんだからな」
仲間の1人が厭らしい笑い浮かべながら、話を掛けてくる
俺も厭らしい笑いを浮かべているだろう
あの澄ましたこの女にようやく復讐できるのだからな
いい声で鳴いてくれよ、よがり狂わしてやるからな……

その後、俺たちは人の来ない一室に麻倉妹を連れ込んだ
暗い妄想に浸りながら待っていると、ようやく麻倉妹が目を覚ました
「ようやくお目覚めかな。ご機嫌はどうだ」
「……最悪ですね。ここまで短絡的でしたとは……予想外でした」
ニヤニヤと笑う俺たちの姿が目に入ったのだろう、麻倉妹は吐き捨てるように呟

そこで仲間の1人が声を掛けてくる
「相馬さん、俺我慢できねえよ、さっさとヤっちまいましょうよ」
「そうだな。よくもこの俺を散々馬鹿にしてくれたな。犯してやるよ、散々にな

そして俺たちは麻倉妹に手を出そうとした
が……
「止めておいた方がよろしいと思います」
こんな絶体絶命の状況に似合わないほど、ニコニコと笑いながら話を掛けてきた
麻倉妹の言葉によって止められた
「お前、今の状況が分かってんのかぁ?」
「はい、分かっておりますよ。分かった上で止めているのです」
まるで世間話でもするかのような口調で語りかけてくる
その場違いな雰囲気に俺はおろか、他の仲間全員も戸惑っている様子だ



159 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:24:55 ID:BCHk8Pae
「私を強姦したら、警察に通報致しますので、止めておいた法がよろしいですよ

俺たちの間に笑いが巻き起こった
そんな脅しで俺たちが止まると思ったら大間違いだ
俺たちは揃いも揃って厭らしい笑いを浮かべながら告げた
「本当にいいのか?あんたレイプされたこと説明しなきゃならないんだぜ」
「そうだ、恥を掻きたくなかったら大人しく奴隷になるんだな」
ゲラゲラと俺たちは笑い合う
「本当にどうしようもない馬鹿ですね」
「何だと……」
激昂する俺たちをよそに、麻倉妹は淡々と告げる
まるで今の状況など悪そるに足りないとでも言うかのように
「強姦罪は性犯罪の中でも一番重い罪です。しかも強姦致傷罪。しかも集団強姦
罪ですから非親告罪になりますね。知っていますか?
集団強姦罪は懲役20年以下。それにあなた方は非常に悪質ですからかなり重い
罪になると予想しますよ。それに余罪があるのなら
罪はさらに重くなりますよ」
クスクスと見覚えのある笑いを浮かべ、告げてくる
俺たちの行う行為を犯罪性を説明されて明らかに仲間たちが及び腰になっている
このままではまずいと慌てて反論する
「はん。でもいいのか? そうするばレイプされたことが回りにばれるんだぞ!」
「ええ、構いませんよ。私が少し恥を掻くだけであなた方を懲役20年以下の罰
則に出来るのですから。少し変えますが、言わぬ恥は
一生の恥ということです。それに世間は私を悲劇のヒロイン扱いしてくると思い
ますよ」
楽しそうに告げてくる麻倉妹
間違いなくこの女は警察に通報するだろ
「あなた方の青春と人生をかけるつもりあるのならば、どうぞレイプして頂いて
も結構ですよ。因みに、同意の上でという言い訳は無意味
ですよ。今日、監視カメラが設置されてる高校は珍しくありません。勿論この高
校にもありますよ。私を運び時におそらく写っていること
でしょう。そもそも集団ですから言い訳にもなりませんけど」
俺たちは押されていた
何も抵抗できないであろう1人の少女に言葉だけで圧倒されてしまった
仲間の数人はもはや逃げ腰である
「相馬さん、こいつ絶対おかしいですよ」
「そうですよ、早く逃げましょうよ」
もはや完全に俺たちの敗北だった
無抵抗まで追い込んだのにどうしてこうなってしまったのか
ギリリッと歯を食いしばる
「退くぞ」
俺は短く告げ、逃げ出した
これほどの屈辱は初めてだ、こうなった何年かかってもでも復讐してやる



160 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:30:17 ID:BCHk8Pae
……しかし俺は気づいていなかった
「ここまで短絡的だとは思いませんでした。やはり野蛮な方にはそれなり報い与
えるべきでしたか。今回のことは勉強料と思っておきま
しょう」
そう呟き、自身の服を乱暴に引き裂いている麻倉妹の姿に

* *


くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!くそっ!
数日後、俺はまだ怒りが晴れず、家の中の物に八つ当たりをしながら悪態を突く
これほど荒れているのは初めてだ
あの麻倉妹に復讐したくも方法が見つからない……
それが俺の怒り余計に拍車を掛けている
どこまでも俺を怒らせる兄妹だ!
うん、兄妹?
そうだ兄であるあいつの方なら何とかなるはずだ!
妹の方は狂っていたが、兄の方は違うであろう……
そうと決まれば早速作戦を練るとしよう
暗い笑みを浮かべながら、暗い妄想に浸る
しかしその妄想は家のチャイムの音に邪魔された
一体何のようだ、くだらないことだったら容赦しねぇぞ
そしてドアを開けると
「すみません警察ですが、ご同行願います」
俺の平穏は消え去った……

* *


兄と私が家のソファで一緒に寛いでいる
この時が一番幸せである、何物にも代えられない至福の時間だ
しばし幸福に浸っていると新聞を読んでいる兄が声を上げた
「ぶっそうだなぁ」
「どうしたんですか、兄さん」
「ああ、うちの高校で強姦未遂などで捕まった生徒が居るみたいだ。楓も気をつ
けろよ」
兄のその言葉に思わず笑みがこぼれてしまった。うまくいったと



161 キモウトに手を出した男の末路 sage 2010/08/09(月) 21:34:11 ID:BCHk8Pae
「兄さん。実はその強姦未遂に巻き込まれてしまったのは私なんです」
「何だって!大丈夫なのか?」
「はい。機転を利かせてどうにか事を得ましたが、制服など強引に引き千切られ
、とっても怖かったです。出来る限りで構いませんから
一緒の時間を増やして貰いたいのですが」
よろしいですが、と悲痛な顔をしてお願いする
そうすれば兄のことだ、その後の展開は眼を瞑っていても想像出来る
「勿論だよ。それにしても楓にこんな大事が起こっていたのに気づかないなんで
、本当にごめんな」
「いえ、大事には至りませんでしたので大丈夫です。それより今度から出来るだ
け一緒に居てくださいね」
「ああ、約束する」
私は兄の胸に頭を擦り付け、存分に甘える
私に余計な時間を割かせたことは非常に業腹ですが、こうして兄と一緒の時間を
増やせることに成功したのですからその点につきまして
は感謝しても構いませんね
そして私たち兄妹は平穏を迎えるのでした


END

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最終更新:2010年08月30日 04:16
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