守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編

729 名前:守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:22:29.79 ID:s9nfnPGb
★これまでのあらすじ★
ソウカンジャーのニューフェイスこと牛山金美です。
カナ達はTC(シーフ・キャット、直訳で泥棒猫です)軍団から大にぃを守る愛と正義のヒーローなのです。
でもぶっちゃけた話、戦闘はあの3人に任せてカナは大にぃとずっとイチャイチャしていたいってのが本音です。
だってカナはまだ(100-91)歳です。労働基準法違反です。ついでに(お赤飯的なアレ)もまだです。
今しか(なかたうじ)し放題のチャンスはないです。だからもっとカナの(じぇいえす)漫漫を味わって……(省略されました。続k(ry)


―――ここはTC軍団本部―――
「ついに私が行かなくてはならないようですね」
「総帥……」
「大悟様、今参ります。そして忌まわしきソウカンジャーから解放して差し上げますわ……」

  一枚の写真を取り出す彼女。そこには幼い男女が腕を組みながら笑っている姿が写し出されていた。
  男の子は日焼けで若干肌が焼けており、膝には絆創膏が幾つも貼られている。
  対する女の子は日傘で日光を避け、フリルが施された白いワンピースに身を包んでいた。
  一見、田舎の悪ガキと麗しの令嬢に見える彼らは絵面的にひどく噛み合っていないように見える。
  しかし、満面の笑顔で腕を組んでいるその二人に絵面など関係なく、心と心が通じ合っているかのように互いの存在を認め合っていた。
  そう、それはまるで……――――――


「っ! ……夢、か?」

おはよう、良い子の諸君。俺の名前は牛山大悟。
この物語の主人公にして正義のヒーロー(ヒロイン?)・ソウカンジャーの兄であったりする。
さて、何かと久しぶりなので俺と妹達の事について御新規さんにもわかりやすいように説明を付け加えておきたい。
コホン……まずは、だ。俺は常人とは少し違う体質の持ち主だったりするわけで。
俺の精子には未知のパワー「ZP(ザーメンパワー)」というものが宿っている。なんで精子なのかは知らない。恐らくエロパロ板だからだろう。
そして、このZPを狙う悪の集団というものも存在する。上の「★これまでのあらすじ★」にもある「TC(シーフ・キャット)軍団」である。
このTC軍団は美女揃いの為(まぁ顔は見たこと無いんだが)一見、俺の操を取り合うハーレム系SSなのかと思ったことだろう。
しかしそれじゃあスレチになってしまう、と俺を守る為に立ち上がる女の子達がいたんだ。
三つ子の妹、紅音(あかね)・栖桃(すもも)・真白(ましろ)、そして従妹の金美(かなみ)。
彼女らは俺のZPを膣内に取り込むことで正義の使者「ソウカンジャー」に変身する事が出来る。
その力を使って、襲ってくるTC軍団から俺を守ってくれているのだ。
勿論俺のZPを取り込むということは俺が彼女らと×××して△△△して……。はい、もうスレチじゃないね。
つか今更伏字なんて意味ないよね。うん、ぶっちゃけるとね、10歳と9歳の妹達に種付けしようぜってお話なの。


懐かしい夢を見た。
あれはまだ妹達が生まれる前、俺が前に住んでいたとある田舎町で、4、5歳の頃の記憶だ。
隣に住む同じ年頃のお嬢様と何故かウマが合い、毎日のように一緒に遊んでいたときに撮った写真。
結局、俺はそのすぐ後にここに引っ越してしまうわけなのだが、俺が引っ越す前日に交わした約束は今も覚えている。

『だいごさま……おっきくなったらゆずきとけっこんしてください!』
『んー……? あー、うん、いいよ』
『ほんとですか! じゃあおっきくなったらかならずむかえにいきます! ゆずき、ぜったいむかえにいきますから!』


730 名前:守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:23:44.87 ID:s9nfnPGb
「はうううううぅぅぅん!!」
夢の感傷に浸っている場合ではない。俺は今、現在進行形で妹とセックルをしているのだから。
「え、へへ……。いいよ、お、兄ちゃんっ! もっと、私を、か、んじてッ!!」
現時刻は日曜朝の8時。昨晩は夜明け過ぎまで5Pとしゃれ込んでいたのだが、皆が疲れ果て眠っているというのに紅音だけは一足早く起きてきたのだ。
『早起きは三文の徳、とはよく言ったものだよね! これでしばらくお兄ちゃんを独り占めできるぞー!!』
こっちだって激しく眠いのに、悪魔の笑顔で俺に跨る紅音。そしてそのまま延長戦へ突入したのだ。
「あっ、はぁ、あっ……いいよ、中でドクドク出てるよぉ……」
全身で俺に絡み付きながら中出しを堪能する紅音。これでまだ10歳だってんだから日本は終わっている。

結局延長戦は皆が起き出した10時頃まで続き、紅音と3人が口論を交わす中俺はシャワーを浴びてベッドに横たわった。
「うう……このままずっと眠りにつきたい……」
しかし、そんなことを思うとお約束なのだろう。玄関のチャイムが鳴り響き「敵」の襲来を俺達に告げる。
「エマージェンシーコール! TC軍団!!」
「へっ、来やがったか!」
「ZPは満タンですわ!」
「カナは大にぃを付きっきりで守るポジションで」
「ちょ、バーロー! テメェも行くんだよ!」
紅音、栖桃、真白、金美が口うるさく会話をしながら玄関へ飛び出す。無論俺も飛び出す。
え、何故かって? 実況のいないサッカーは盛り上がらないだろ?

一足遅く玄関に到着した俺だったが、扉の前で4人が立ち往生をしているのが目に入った。
普段ならパパッと変身して戦いを始めているはずなのに……。
「おい、どうしたんだよみんな」
「あ、お兄様。それが……」
「普通の女の人です……」
むむむ、成程。チャイムを鳴らしたのはTC軍団幹部ではなく、白いフリルのついたワンピースを身に纏った女性であった。
栗色の長い長髪、綺麗に整った顔、ボンキュッボンのナイスバディ。そして溢れんばかりの上品なオーラ。
間違いなくいいところのお嬢様であった。しかもその瞳は完全に俺をロックオンしている。
「大悟……様?」
「え?」
可憐な声だ……じゃなくて、何故こんな場違いな人が俺の名を知っているのだろう。俺にお嬢様の知り合いなんて―――。
「!! ……もしかして柚姫(ゆずき)、か?」
「はい! 御無沙汰しておりました、大悟様!!」
夢の中に出てきた女の子・藤乃宮柚姫。
超がつくほどのお金持ちの息女であり、俺の初めての友達、と記憶している。
確かにあの頃から可愛らしい女の子であったけれど、まさかこんなにも素敵なレディに変貌しているとは。
正直テレビに出ているアイドルなんざ凡人に思えるほどの美貌である。
女性と見ればすぐに牙をむく妹達がじっと見とれていることからも、彼女の異常な美しさをは並みのものでないと分かる。
「ああ、ああ! やっと、やっと会うことができました! 私はこの日を12年も待ちわびて―――」
「ちょ、ちょっと! 倒れる、倒れるからっ!!」


731 名前:守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:25:25.94 ID:s9nfnPGb
そんな絶世の美女が全身を俺に投げ出して抱きついてきたとする。
さて、ここで問題。正常な男子高校生の俺はこの状況をどう捉えるべきだろうか?
シンキングタイムなぞ必要ない。答えはヘブン状態である。が……

「「「「 この泥棒猫ッッッッ!!!!! 」」」」

我らが妹達はそれが激しくお気に召さなかった模様。鬼の形相で俺達を取り囲んだ。

『絶頂変身!!』

赤ブルマの紅音、ピンクスパッツの栖桃、白スク水の真白、金オムツの金美。おいおい、僕らのソウカンジャーが見参しちまったよ!?

「愛する兄に、捧げる純血ッ!! ソウカンブラッドレッド!!」
「蒸れる股間に、魅惑のワレメッ!! ソウカンサーモンピンク!!」
「腿に滴る、卑猥な粘液ッ!! ソウカンジェルホワイト!!」
「一筋流れる、黄金(こがね)の聖水ッ!! ソウカンゴールドジュース!!」

『四つの心に八つの乳首ッ!! 近親戦隊! ソウカンジャー!!』(ドカーーン)

「ま、待てお前ら! ストップストップ! この子はTC軍団なんかじゃなくて……」
「お兄ちゃんはすっこんでて!」
「ぶっちゃけるとなぁ、兄貴に手を出す女はみんな敵なんだよな」
「ふふふ、相手がTC軍団だろうが一般人だろうが……お兄様に近づく者は容赦しません」
「グチャ味噌にしてやるです」
待て待て待て待て!! 正義の味方! はいこれ重要! キミら正義の味方なの! 一般人に手を出しちゃ駄目!!
そんな俺の願いも空しく、4人はそれぞれの獲物を取り出し素振りを始める。
「振動剣・バイブレード!」
「突起棒・クリトリスティック!」
「水笛・潮吹!」
「尿弓・アンモニアロー!」
こんな状況でも俺にピッタリとくっつく柚姫に余計腹が立ったのだろう、いつもとは気迫が段違いだ。
そして柚姫……と俺に狙いを定め、ゆっくりと近づいてくる。絶体絶命というやつだ。いや俺まで攻撃対象なのはどうなんだろう……!?

「……任せて下さい、大悟様」

俺の耳元約1センチの近距離で囁く柚姫。甘い吐息がくすぐり鳥肌が立つ。うん、い、色っぽい……。
ソウカンジャーが攻撃を仕掛けるその刹那、すっくと立ち上がり両手をパンッと叩く柚姫。そして―――

≪◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆≫

日本語ではない異質な言葉を発した途端、4人が突然動きを止めた。そしてそのまま変身が解除され、普通の姿に戻っていく。
「……!? これは……」
「ふぅ。お怪我はありませんか? 大悟様」
まるで何事もなかったかのようにこちらを振り向く柚姫。心配そうに見つめるその顔もまた一段と美しかった。


732 名前:守れ! 近親戦隊ソウカンジャー:前編[sage] 投稿日:2011/05/29(日) 19:27:08.55 ID:s9nfnPGb
「ヤンデーレランド……? あの先月開園した遊園地のことか?」
「はい。実は私の父が運営している遊園地なんです。再開の記念に二人で一緒に行こうかと」
出したお茶をすすりながら柚姫は俺にチケットを差し出す。ペアチケットらしく2枚セット、しかも全アトラクションフリーパスと来たもんだ。
「今は丁度夏休みですし……。大悟様さえよろしければ今日の午後からでも―――」
「「「「はいはいはいはいッ!! 6人!! 6人で行くからねッ!!」」」」
勿論黙っていないのがこの4人。ペアチケットだっつうのが聞こえなかったのだろうか。
「いつTC軍団の襲撃があるかわからないじゃない! お兄ちゃんを一人になんかできないよ!」
「おねーさんさぁ、父親に頼んでもう4枚手配とかできねぇの?」
「どうしても無理というなら仕方ありませんわ。この話は無かったということに・・・・・・」
「てか外に出るよりも家の中でニャンニャンしてるほうが有意義だと思うのですよカナは」
などと供述しており。というかその考え方は間違っていると思うぞ金美よ。
「ふふ、勿論みんなには何も無いというわけじゃありませんよ?」
と、柚姫が懐から更に4枚のチケットを取り出した。が、それはどうも遊園地のものではなく・・・・・・。
「今夏一押しの超大作特撮映画『仮面ライダー姉鬼・最期の大決戦<守れ! 弟のotinpo!>』の特別試写会vipチケットです」
4人の歓声が聞こえ、数秒後には食いつくようにチケットをマジマジと見つめていた。そういやこれ、CMでバンバン予告打ってたよなぁ。
「こんなものしかなくて御免なさいね? それも今日の午後からだから、早く行かないと見そびれちゃいますよ」
「「「「お兄ちゃん(兄貴)(お兄様)(大にぃ)!! 行ってきますッ!!!」」」」
アイルトン・セナも真っ青の速さで家を飛び出す4人。このスピード展開は流石小ネタSSといったところだろう。
「さて、私達も行きましょうか大悟様」
「あ? ああ、そうだな」
いつもなら日がな一日中セックル三昧の休日が、まさか女の子とデートをすることになるとは。(しかもコブ無し!)
しかも、しかもだよ? こんなアイドル顔負けのルックスの美少女と休日デート。
男冥利に尽きるとはこのことだろう。俺明日死ぬんじゃね?


「大悟様は遠くの地へ旅行などといったことはお好きなのですか?」
「へ? い、いきなりどうした!?」
ヤンデーレランドへ向かう電車の中、不意に柚姫から質問を受けた。
というか今の現状が凄い。周りの男共がみんな柚姫をガン見しとるんだもの。まるでドラマのようだ。
「特に好きってわけでもないけど・・・・・・。なんで?」
「いえ、新婚旅行の参考に、と思いまして」
なん・・・だと・・・? 今とても気になるワードが出てきたような気がするけど。
「妻たる者、未来の夫の嗜好ぐらいは把握していませんと」
突っ込もうとしたその瞬間、電車のドアが開いた。ヤンデーレランドに到着である。
グイッと俺の手を引き、足早に遊園地へ歩を進める。
「藤乃宮柚姫、もといTC軍団総帥・イイナズケ。今日は心行くまで私と楽しみましょうね?」
周りの騒音で柚姫が何と言ったかは分からなかったが、その顔はさっきまでと違いとても歪んだ微笑を浮かべているのを俺は見た。


                                         とりあえずつづく

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年06月03日 22:38
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。