234 名前:
関西から来たキモウト35 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 04:28:58.54 ID:WH4SfJSE
妹の体に夢中だった。
「あん! いい! もっとついて! お願いやから! もっと! もっと来て! お兄! 好き!」
神菜の体は最高だった。小柄でスレンダーだけど、このむっちりとした尻が俺のペニスに当たるたびに、妹は嬉しそうに喘ぎ声をあげる。
その肉付きの良い尻を後ろから掴んで、必死に自分の下半身に打ちつける。
正直、何回精子を出しても出し足りない。
「あんあんあんあん! いい…お兄…! いい! あんあん! あん! …そこ…もっと!」
「…ぐ!」
もう精液を妹の膣の中に、生で出すのに同意も得なくなった。
きゅっと少し締まるマンコの中に、自分の欲望をありったけ込めて打ち出す。
思い切り神菜に覆いかぶさりながら、後ろから胸を揉む。
神菜の背中のラインとうなじが、たまらなくエロかった。
柔らかくて華奢だけど肉付きが良くて、何度抱いてもたまらない。
何度精子を出しても飽き足らない。
「あぁあぁ…来てる! …お兄のん来てる! お兄の精子中に出てる…!」
神菜は俺の方を向いて半べそで笑う。処女だからたぶん痛みもあるんだろうに。
何回もセックスするうちに、初めは体だけしか意識がいかなかったのに、気持ちも思いやれるようになってきた。
オナニーだとイッた後に冷めると言う状態になるけど、神菜とのセックスではあまり感じなかった。
ただ神菜に夢中だった。神菜が淫らに喘ぐ仕草。神菜が俺の顔を見つめながら懸命に腰を振る姿。
こんなのを見ていると正気ではいられない。ただただ神菜を求めた。
「お兄…好き…お兄…お兄…」
「俺もだ…神菜…好きだ…」
後背位を崩したあと神菜を抱きながら振り向かせて唇を塞ぐ。
「ん…」
「ちゅ…ふふ…お兄って可愛いねんな…」
神菜が可愛く微笑むと、俺もそれに釣られて軽く笑ってしまう。
その時だった。
―コンッ…
小さな音だったけどやけに大きく聴こえた。
音の方を振り向くとキッチンの方から風が流れてきた。
ザーッと雨の音もする。雨が振ってるのか?
次にペタペタと濡れた音がキッチンの方から聞こえてくる。
そして、その音が近づいてくる。
なんなんだ一体?
キッチンの電気は消したままでなのでわからない。
神菜を見ると険しい顔をして音のする方向を見ていた。
俺たちは裸のままだった。
濡れた音が止まる。こちらのリビングからはちょうど見えない位置で。
「有、ちょっといいかな? …用事があって…」
翔子? まさか隣の部屋まで聴こえてた?
急いで服を着ようとする。
235 名前:関西から来たキモウト36 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 04:29:48.00 ID:WH4SfJSE
「ちょっと待ってくれ…」
「別にええよ。出てきいや」
「おい、待てって…」
トランクスを履いて神菜にTシャツをかけようとした時に、翔子がリビングの明かりに姿を現した。
「おまえ…なんだよ、それ…」
翔子は雨でボトボトに濡れて長い黒髪からタイトな黒いシャツとスカートまでびしょびしょだった。
「…さあ…何かしらね…よくわかんないわ…」
声もかすれている。壁に持たれながら話しかけてくるその姿はやけに弱々しい。
俺は服を着替え終え、神菜にもそれを急かした。
神菜は翔子の方を睨みながら着替えている。
「ベランダから…来たのか?」
「ええ…小学生以来かしら…」
「二階だぞ、ここ…」
「昔はよく、こうやって来たじゃない…」
「あの時とは…」
違う、と言おうとした時、びしょ濡れの姿で気付かなかった翔子の表情に気づく。
泣いてる? こいつが泣いたことって中一の時以来じゃないか?
「…そう…違うよね…もう…あの時とは…」
こいつが泣くことはありえない。それだけ俺は…罪深い事をしたってことか…?
「お兄っ!!」
神菜の声でふと我に返る。見るとすでに着替え終わっていた。
「お兄、翔子…さん、濡れてるからお風呂場連れていくで」
「あ、ああ…」
「あと、お兄は部屋に戻ってて」
「わ、わかった…」
神菜は翔子を連れてリビングから風呂場に入った。
236 名前:関西から来たキモウト37 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 04:31:32.35 ID:WH4SfJSE
目の前には今すぐにでも首を絞め殺したい関西人女がいる。
有の匂いが体の奥まで染み込んだ女。
殺せるなら千回は殺しているだろう。
…でも今はそんな気力はなかった。
「…私の負けよ…」
「思てへんくせに」
「…これは本当。完敗だわ」
「はよ風呂入りや」
「悪い…わね…」
「…大丈夫なん?」
この子にも罪悪感と言うものがあるのだろうか。
こちらを覗きこむ表情は明らかに心配した表情だ。
…罪悪感…そう…近親相姦の罪は重い…
風呂に入ろうとした時にマットに血が付いているのを見る。
「ここで…?」
後ろに倒れそうになるのを後ろから支えられる。
「倒れるんやったら、あとにして」
「…くぅ…」
負けたんだ…本当に…この子に…たかが妹に…私が…
シャワーで涙を隠しながら泣くしかなかった。
「笑いなさいよ…あなたは勝ったのよ」
必死に振り絞って声を出す。
「笑われへんわ…アタシがあんたの立場やったら死んでるから…」
やめなさいよ!
そんな哀れなモノを見つめる目をしないでよ!
散々、有と獣のように交わった雌豚のくせに…
「アタシ大阪帰るから…」
「…!? なんでよ…」
「お兄とは結ばれへんから」
「そんな冗談…」
「冗談ちゃうよ」
何この子。何考えてるの?
「めっちゃ泣いたんやろ? 目も声もおかしいし」
「だから、なんなのよ」
「試合に勝って勝負に負けるっていうやん」
「意味がわかんない」
「あんたのこと見て思たわ。あかんって」
「だから…」
さっぱり…わからない…
237 名前:関西から来たキモウト38 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 04:32:15.76 ID:WH4SfJSE
「お兄がどんだけ、あんたの事思てるかわかる?」
「…」
「あんな、お兄な。セックスの最中な…」
思わず目をつむって耳を塞ぐ。
そんなの聞きたくない!
そうしてるとシャワーがやむ。
見ると神菜が蛇口を止めていた。
「ほらバスタオル」
「あ…ありがとう」
「ふぅん、あんたでも言えんねんな。初めて聞いたわ」
「…何を企んでるのよ」
用意されていた、私の貸していた服を着ながら尋ねる。
中学の頃の服なので結構キツかった。
特に胸元が圧迫されて…
「その服かてそうやけど、それ着たアタシ見て『懐かしい』とか言われんねんで。たまらんかったわ」
確かに中学の頃はこの服で有とよく遊んだ。
中1の頃は私の方が成長が早くて、よく身長のことを口にしていた。
すぐに追いぬかれちゃったけど。
服を着終わったので髪の毛を拭く。
こういう時だけは長い髪は損だと思う。
「キスかて、してたんやろ? お兄もお兄でファーストキスちゃうて正直に答えんでもええのに…!」
していた。あれは一緒に高校に合格した日の夕方。
公園でウトウトしていた時だったので有は気づいてないと思ってた。
「お兄は譲ったる」
…!?
「でもな…」
胸ぐらを掴まれて顔が近くなる。
「お兄はアタシのもんや…だから絶対に幸せにせえ…せんかったら…ぶん殴りに来るからな…ぅぐ…」
なんでこの子が泣いてるのよ?
泣きたいのはこっちよ…
でもこの子が演技でもなく本気なのはわかる。
「なんでなの? なんで有を諦めるの?」
「気ぃ変わる前に、はよ返事せえ!」
「…」
この子が私なら…きっと…
「はよ、せえ! アタシはお兄と寝てんで! あんたは二番目やねんで!」
最後は自分が愛した人。兄の幸せを願うんだと思う。
「…ごめんね、神菜ちゃん…有は…あなたのお兄さんは絶対に幸せにするから…」
238 名前:関西から来たキモウト 最終話 ◆qtuO1c2bJU [sage] 投稿日:2012/06/28(木) 04:34:17.45 ID:WH4SfJSE
「ただいまー!」
私は約束通り7時に帰る。今日は大学のレポートで忙しかったのだ。でも、そこにはいつも有が待っていてくれる。
「おかえり、翔子」
「ご飯は?」
「いや…今日はさ…」
「なんなのよ、もう」
ふと玄関の靴箱に見慣れない靴がある。
「おねえーーーーっ!!」
「わっ…」
どんっ…とぶつかって来る人影が…
「神菜? あんた、また来てたの?」
「おねえに会いたかってん!」
「お『にい』の間違いでしょ…」
「ツンデレなおねえ、ええわ~」
「あんっ…胸を揉むな。胸を」
「ええやないか、ええやないか」
「良くあらへんわっ!」
ときどきこの子の言葉が移ってしまう。
「お前ら、俺がいるところでいちゃつくなよ」
「「黙ってて」」
「…はい」
神菜の食事は悔しいくらい美味しかった。もう私の腕じゃかなわないと思う。
食事が進むこと。進むこと。三人で喋る話題も楽しいし、豪勢な料理も。
だって、とっても美味しいから。そう、眠たくなっちゃうほど。
「私…ちょっと寝る…よ…」
「「おやすみ」」
私はその場に寝転んだ。今日は疲れた。
なんか夢の中で声が聞こえる。
「お兄、眠ったん?」
「ああ、たぶん」
「まだ、この女騙されてるん?」
「まあ神菜の言うとおり処女は守ってるよ」
「アホやな、この女。ウチらはやりまくってんのに」
「でもまさか本当に神菜の言うとおりになるとは…」
「結婚してからしか処女は貰えへんって?」
「信じられないよ」
「そんなもんやって、女って。アタシかってそう言われたら守るで、たぶん」
「でも…ん…」
「お兄…ん…ちゅ…愛してる…」
「やめろ、起きるって…ん…」
「そのスリルがたまらへんねんって…お兄ィ…ん…好きってゆうて…お兄…」
「ん…好きだ…好きだ…神菜…」
「入れて…もう、ウチこんなやねん…」
「行くぞ…」
「うん…来て…お兄…来て…アタシのお兄…お兄さん…ん…」
なんだか終わりそうにない夢だった。
~終~
最終更新:2012年07月15日 22:45