457 名前:
あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:08:37.57 ID:sbDrjD7T [1/11]
第2話 「生徒会の中に、容疑者がいる!」
私とお兄ちゃんの麗しの学園生活が始まって早くも1ヶ月。
それは同時に、お兄ちゃんに恋人がいたという衝撃の事実を知ってからも1ヶ月。
私とその恋人の胸中はともかくとして、学園生活自体はすんなりと順調に過ぎていきました。
お兄ちゃんは生徒会の副会長として、私も生徒会に無役で働くお手伝いとして、
放課後はいつも一緒にいることができます。
私は入学当初、例の自称恋人についてはお兄ちゃんをストーキン……いえ、
お兄ちゃんを尾けまわ……いえ、常にお兄ちゃんと一緒にいれば、
すぐに正体がわかるとたかをくくっていました。
ですがそんな私の楽観的な目論見は当てが外れ、
敵もさることながらお兄ちゃんもなかなか尻尾を現しません。
それなのに私のケータイには入学以来、
フリーアドレスで自称恋人さんからメールがいくつも送られてきます。
『今日は圭吾さんと秘密の密会場所でキスをしてしまいました』
『学園内なのにスカートの中に手を入れてくるなんて。でも圭吾さんだから私は許しました』
などなど、こいつは痴女か?と目を疑うような、
かつ私の精神を逆撫でする内容がいつもてんこ盛りです。
そして見逃せないのが、その内容を証明するかのように、
お兄ちゃんと恋人がその行為を実行していたと思われる時間、
お兄ちゃんは常に私の目から離れてしまっているのです。
どこで何をしていたのかとお兄ちゃんに聞いても、
はぐらかされるか明らかな嘘をつかれます。
お兄ちゃんから頼まれた図書館の書庫での生徒会関係の資料探しの最中、
そんなことを考えていると、私のケータイがピッピッと着信音を鳴らしました。
……この警告めいた着信音は、くだんの自称恋人からのメールだ。
作業を中止してすぐに内容を確認。
『さっきも圭吾さんにキスをせがまれました。とっても情熱的な。
でも彼とのキスはすごく幸せ。
あなたは書庫でお仕事の最中ですね? がんばってください』
私はケータイを握り締める。少しミシッと歪む音がした。
お兄ちゃんも性欲の旺盛なお年頃というのはわかるけど、
わざわざ私がいないときを狙ってしなくてもいいじゃないか。
お兄ちゃん、あなたの彼女は悪女ですよ!
わざわざ妹の私にお兄ちゃんとの蜜事を自慢気に伝える痴女ですよ!
……憤慨する私ですが、どうもこのことはお兄ちゃんも織り込み済みな気がするのです。
458 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:13:33.37 ID:sbDrjD7T [2/11]
先週、私はお兄ちゃんに、
「もしかして生徒会の誰かと付き合ってない?」
と何気ない風を装って聞きました。
ですが、お兄ちゃんは、
「え? いやそんなこと全然? 何で?」
とシラをきりました。
これがすぐ嘘だとわかるのは私が女でお兄ちゃんの妹だから。
お兄ちゃんは真実を言われると、まず視線を左上に向けて「え?」と言います。
おそらくそのとき嘘の内容を考えているのでしょう。
そんなお兄ちゃんを見るのが私は一番悲しい。
妹の私に嘘をつき、それがすぐ私にバレてしまうという下手な嘘しかつけないのも悲しい。
だけどそんなお兄ちゃんでも許しちゃう。だって好きなんだもの。(自己憐憫終わり)
さて、わざわざキスを報告してきた自称恋人にも律儀に返事をしておきますか。
「あなたも困った痴女ですよね。お兄ちゃんのファーストキスはもう10年前に私がもらっているのに。
とっても美味しかったよ。まだお兄ちゃんはキスしてるときに目を開けているのかな。
間近で見るのが好きみたい。本当に女の子の気持ちを理解できない困ったお兄ちゃんですよね。
いつでも別れてくれていいですよ。きっとお兄ちゃんはあなたの身体だけが目当てでしょうから。
ヤリ捨てられて自殺してもいいですけど」
送信、っと。こんなメールを平然と送れる私も相当病んでるなー、と自己分析。
でも恋はときに非情にならざるをえない殺し合いなんだ。同情は禁物である。
(ピッピッ)
おやっ、いつもなら1日1回なのに、今日はむこうからすぐに2通目がきましたよ。
『子供の頃のことをカウントしてしまうなんて、あなたも可哀想な妹ですね。
早くお兄ちゃん子を卒業して新しい恋を見つけるのがあなたのためだと思います。
そうすればあなたもキスしながら間近で見つめあう幸せが得られるでしょう』
……落ち着け私。感情的になるよりも理性的に相手を分析しないといけない。
相手は私の挑発にのってこのメールを返してきたのだ。そういう人物だということだ。
もっとも人間は状況に応じて性格を変えられるから、
この反応が彼女が普段見せている性格というわけでもない。
460 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:17:31.56 ID:sbDrjD7T [3/11]
それに……敵の女はこの町の数万人の中から探せというわけではない。
この学園に在籍している約500人の女子から探しだせ、というわけでもない。
お兄ちゃんの恋人を自称する容疑者は、生徒会の4人の女生徒の中にいる。
そうに違いないのだから。
なぜなら彼女はさっきのメールで【あなたは書庫でお仕事の最中ですね?】と書いた。
これを知りえるのは生徒会のメンバーでしかありえないと思う。
(ピロリン♪)
この嬉しさを醸し出す着信音はお兄ちゃんからだ。
『まだ仕事やってる?
今日は早めに切り上げて、これから皆でカラオケに行く、
と、クレハ会長が唐突に決めた。生徒会室に戻ってきて』
カラオケ、か。あまり好きではないけれど、
歌う曲の傾向から自称恋人との関連性を見つけるのに役立つかもしれませんね。
すぐ戻ります、とお兄ちゃんに返信し、
私は目当ての資料を大急ぎで見つけると図書館をあとにした。
*
461 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:21:40.22 ID:sbDrjD7T [4/11]
*
……そして小一時間後、学校近くの繁華街にあるカラオケ店内に、
私とお兄ちゃん+他4人の生徒会女子、総勢6人の私たち生徒会メンバーで、
親睦会と称した集まりが催されたわけですが。
やはりこんなことで、お兄ちゃんと秘密裏に交際している恋人が誰か、
判明させるのは、至難だと言うしかないかもしれません。
「遠くに聞こえた~~♪ 鐘の音が~♪ すこ~し♪ 寂しくて~♪
もう一度つよ~く♪ 今度は高く~駆け~抜け~た♪」
いま歌っているのは結城麻理亜(ゆうきまりあ)さん。
生徒会総務。2学年。お兄ちゃんとは2年間連続で同じクラスになったらしい。
長い黒髪の良く似合う、お嬢様といった風体だ。
「ただ繰り返~す現実も~♪ 星の数の願い事も~♪
目指~すべき 明日を~見つけた~♪ この想いには勝てな~い♪」
歌う曲もしっとりと心に響いてくるようなチョイスだ。
こんな大和撫子っぽい和服が似合いそうな美少女が、
お兄ちゃんと短い時間をぬって、
学園内で破廉恥な行為にふけるなんてことがあるのだろうか?
「目の前に開かれた~ 果てない世界~♪ たとえユメでもいい~♪
迷い続けても~ 胸の奥でつよ~く♪ ずっと~ずっと~響いてく~♪
そっと~♪ そっと~♪ 光ってる~♪」
しかもそれを私に恥じらいもなくメールで伝えてくるなんて。
まだ知り合って3週間程度だけど、あまりにもかけ離れている気がした。
それとも裏ではすごく淫らな女性なんだろうか?
よく言うじゃない、昼は淑女な女性ほど夜は娼婦のようだと。
ともかく、黒髪ロング美少女の結城麻理亜、恋人嫌疑者の1人。
462 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:25:22.84 ID:sbDrjD7T [5/11]
次に歌うのは、頭の両脇をミニサイドテールにくくっている女子。
ちょっと勝気な眼をした元気娘といった印象。
「共に闘いたいの~?♪ 怖いって逃げていくの~?♪
どっちよ~♪ どっちに~♪ す~るの~♪ 自分に聞いて~♪
こたえを く・れ・る~?♪」
女性側が主導権を取りたいような、そんな印象を受ける曲だ。
歌っているのは御堂恵梨香(みどうえりか)、恋人嫌疑者の2人目。
生徒会渉外、といっても風紀に関することばかり担当している。
2学年、お兄ちゃんとは今年から同じクラスになったとのこと。
「愛は~♪ 鳴りやまない歌~♪ 愛は~♪ 導きの扉~♪
試練与えては~♪ 試す神たちを~♪ いつの日か越えていける~♪」
表面上の性格だけで考えたなら、
恵梨香さんがもっともメールの恋人像に近いかもしれない。
エッチなことを明け透けに伝えてきそうな性格。
こちらの挑発にもすぐのって、真正面から返してきそうな気性。
「強く~なる RAISE EACH OTHER~♪ キスを~♪ おくる胸をうつ!
目醒めるの! 名も知らぬ! 持てあ~ます程の力で~♪
ニューエイジに~♪ ふさわしい~♪ いばら~の時間を神話に~♪」
だけどそんな人が秘密裏にお兄ちゃんと交際するなんて事情がよくわからない。
堂々と周りにも宣言して付き合うものじゃないだろうか。
さっきの結城麻理亜さんなら家の事情とかで秘密にするなんてこともありそうだけど、
恵梨香さんではそんな事情なんか無さそうだし気にしそうでもない。
……そう、そもそもどうして交際を秘密にしているんだろうか。
それを考えた方が誰かにたどりつく近道になるのかもしれない。
おいおい考えることにしよう。
463 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:28:31.34 ID:sbDrjD7T [6/11]
3人目の嫌疑者が歌いそうだ。
彼女のことについても考察してみよう。
「不意にコネクト♪ 世界が変わる♪ ビー玉越しに覗いたら~♪
今よりもっと♪ 輝く景色~♪ 何がそこで見え~る~?♪」
佐倉塚文夜(さくらづかふみよ)、生徒会書記。3学年。
役職としては生徒会で3番目に偉く、最高学年なのに、
いつもどこかおどおどした、自信なさげな人だ。
「揺れてコネクト♪ また違う空♪ 飛び出す時間は虹の色♪
気づいたんだよ♪ 始まりの音♪ 逃さないで~聞いて~♪」
やたらと音程の高い、声をあまり出さなくてもいいような曲だった。
すべてが幻のような、そんな感傷を受ける音楽だった。
お兄ちゃんに恋人がいるという話も幻だと良いのに……。
「僕たちが選んだ未来♪ つなぐよ♪」
文夜さんについては、私はもっとも可能性が無いと思っている。
いくらなんでもあの自称恋人の人格とかけ離れているというか、
まさに2重人格とかでないと別人と言わざるをえないというか……。
まあそれでも十分に嫌疑者としての条件は備えているから警戒はしているのだけど。
464 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:33:05.79 ID:sbDrjD7T [7/11]
……そして最後4人目の嫌疑者の番が回ってきた。
日本人離れした金髪の美少女が立ち上がる。
おっぱいが制服の隙間から飛び出そうなのに、
お腹の部分はしわしわに余っているのはどういうことですか、
と突っ込まずにはいられない体型だ。
「笑おう~♪ 笑おう~♪ さあ笑いましょ~♪
こんな~♪ 時代こそ笑いましょ~♪
笑おう~♪ 泣いたら負けだ~♪ やけくそ笑いましょ~♪」
クレハ・クランヴェール・瀬能、生徒会会長、3学年。
ハーフの超・美少女だ。
同じ女性の私が見ても嫉妬するどころか呆然と見続けたい部類の。
「波乱万丈♪ 酸いも甘いも♪
乗り越えた あっぱれ にっぽんじん♪
笑おう~♪ どんなときでも~♪
なにくそ 笑いましょ~♪」
クレハ会長は美人なのにそれを鼻にかけることはない。
それにいつも面白いことを求め、人間の暗い部分を嫌っているふしさえある。
「ぐわっはっは♪ にょっほっほ♪
空気なんて 読まずに 笑っとけ♪
笑顔♪ 笑顔♪ 笑う門には福来る♪」
そんなクレハ会長が、お兄ちゃんとコソコソ付き合い、
私に対しては入学前から宣戦布告の電話を犯罪者のように声を変えてまで行い、
執拗にお兄ちゃんとの仲を詳細にメールで伝えてくるだろうか?
表がこれだけ明るいから裏ではそんな暗黒面があってもおかしくない、
なんて、なかなか言えるものではない。
465 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:36:44.63 ID:sbDrjD7T [8/11]
……これで嫌疑者4人全員の歌、及び私の考察は終了。
今日のところの結論はひとまず、印象論だけで言うなら、
御堂恵梨香(サイドテールツンデレっぽい)>
結城麻理亜(黒髪ロングなお嬢様)>
佐倉塚文夜(おどおど先輩)>
クレハ・クランヴェール・瀬能(快活ハーフ)
こういう順序になるだろうか。
しかしこれはあくまで印象論、これから事実にもとづいて検証を行い、
1人に絞らなければならない。
さて……次に歌うのは順番的に私かお兄ちゃんだけど。
先にお兄ちゃんの曲が入ってるみたい。
だけどお兄ちゃんはリモコンを取って歌をキャンセルしてしまった。
「あれ、お兄ちゃんどうしたの?」
「うん、いや、ちょっと歌を間違えて入力しちゃったみたいだ。
全然知らない歌だった。穂乃美、先に歌っていいよ」
嘘……。
今の番号はたしか前にも、私と2人でカラオケに行ったときにも歌っていたものだ。
不審に思った私はお兄ちゃんの様子をよく見た。
妙に前かがみにになって曲一覧を広げているお兄ちゃん。
……もしかして、お兄ちゃん……いま、勃ってる!?
「あ、落ちちゃった」
不注意を装って床にカラオケの軽食表を落とす。
そしてしゃがむときにお兄ちゃんの下半身を凝視した。
こんもりと膨らんだズボンの股間部分。
間違いなくお兄ちゃんはカラオケルームの中で、
女性5人がすぐ近くにいるにもかかわらず性的に勃起している。
466 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:39:02.66 ID:sbDrjD7T [9/11]
どうしてだろう。お兄ちゃんの性癖にこんな趣味は無いはずだ。
秘密の恋人と2人きりというならまだしも、あまり関係の深くない女性、
そして悔しいことにお兄ちゃんにとってはまだ男女関係に無い妹の私とも一緒なのだから。
「思い通りに~♪ 殺そう~♪ みんないなくな~れ~♪
妹は~♪ 誰だって~♪ KILLING FOR LOVE BROTHER~♪」
いつからお兄ちゃんは興奮し始めたのか?
それは席に座ってから、みんなが歌い始めてからだ。
興奮した原因は、誰かがお兄ちゃんを刺激したからだ。
歌っている人は私がずっと観察していた。
そして私は歌っている人しか見ていなかった。
マイクステージの反対側、隣に居るからといって安心して、
お兄ちゃんから注意を逸らしてしまっていた。
「さすす~ さすしえたとき さすらぶ♪
なぐぐ~ なぐしえたとき なぐらぶ♪
わたし~ あんなことゆるさない~♪ LIFE IS LOVE~♪」
その瞬間にお兄ちゃんの横か、席を挟んで下から魔の手が忍び寄り、
お兄ちゃんに淫らな行為をしていたのだ。
私がすぐ傍にいるというのに、許せない。
誰? 誰がそんなことをしたというの?
「にっちじょうは VIOLATION ねがわくば うばえ~♪
よっくぼうの TEMPTATION どんかんなのは 罪なんだよ~♪」
歌いながら全員を見渡すが、今は誰も不審な動きをしていない。
お兄ちゃんは私の歌にあわせて手を打ってくれてるし、
麻理亜さんと恵梨香さんは私を見ながら歌を聞いている。
文夜さんは減った飲み物をみんなに注いで配っているし、
クレハ会長は次々と歌を選んでは入力作業に勤しんでいる。
「わたし~ 兄にア・イ・サ・レ・ル♪」
私は混乱した頭のまま歌い終わる。
あんまりお兄ちゃんにアピールできなかったかも。
それもこれも、この中の誰かがお兄ちゃんにいたずらをしていたせいだ。
……それから結局誰がお兄ちゃんの恋人なのか、
いつお兄ちゃんにいたずらをしていたのかも何もわからないまま、
カラオケは表面上はつつがなく終了した。
467 名前:あの中に一人、泥棒猫がいる! 第2話[sage] 投稿日:2012/10/20(土) 03:45:32.61 ID:sbDrjD7T [10/11]
これってもしかして私、自称恋人からお兄ちゃんをダシにして、
弄ばれていると言えるのではなかろうか。
いや……そんなことを許してはいけないし許すつもりもない。
それに全てを白日の下に晒せば一気に逆転だ。
相手はお兄ちゃんとの関係を公にできない弱みがあるはずなのだ。
それを証拠と共に突き出せば、相手に決定的なダメージを与えることができるはず。
少なくともお兄ちゃんと別れさせられる。
私はそう信じてこのまま誰が犯人なのかを探るしかない。
ともかく犯人はこの4人のうちの誰かなのだ。
それなら1人ずつマークして徹底的に調べ上げる方がいいかもしれない。
今まではお兄ちゃんとできるだけ一緒にいるようにしていたけど、
結局どこかで見失ってこのうちの誰かとの密会を許してしまっていた。
それならお兄ちゃんではなく、4人の中の1人に張り付いていれば、
そのうち尻尾を踏みつけられる現場に遭遇できるかもしれない。
明日からの方針も決まった。
必ず誰がお兄ちゃんを誑かす女狐なのかを突きとめてやるんだから。
(第2話 終わり)
最終更新:2012年11月08日 15:41