鬼子母神7

54 名前:鬼子母神7 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/03/31(日) 10:16:45.30 ID:xW/Ky496 [2/9]
「たこ焼きいかがっすかー!!」
「地元で採れた美味しい野菜を使った焼きそばあります!!」
「演劇部によるシンデレラ、間もなく第二回の公演が始まります!!」

文化祭当日。
午前9時の開会とともに町中の人間が集まってきた。
元々小さい町なのでこういったイベント事が少なく、住人にとって貴重な催しであった。

「あら、コン太君。頑張ってるわね」
「あ、叔母さん。うちのクラスの露店に寄って行ってくださいよ」
「もう行って来たわよ」

コン太の保護者である叔母も当然来ていた。おばさん軍団と共にだが…。
その彼女の手にはたこ焼きがのっていた。

同時にコン太の隣にいたユキが聞いてきた。

「ねぇ、もしかしてコン君の…」
「うん、そうだよ」
「初めまして!!コンく…じゃなくて、小泉君のクラスメイトの早狩ユキといいます!!」
「初めまして。あなたのことはよくコン太君から聞いてるわ」
「え?!そ、そうですか…」

急に顔を赤くして俯くユキ。

「ほら、何してるの?行くわよ!!」

「えぇ、ちょっと待ってちょうだい。…ごめんなさいね、もう行かなきゃ」
「いえ。構いませんよ。―――あ、アサ姉のクラスも喫茶店をやってるんで是非!!」
「わかったわ。…早狩さん、その恰好似合うわね~。モデルさんとか向いてるかもね」
「え…あ、ありがとうございます……」
「それじゃあね」

おばさん軍団に急かされて、その場を後にする叔母であった。

「似合ってるっていうのは嬉しいけど…でもちょっと複雑」
「そんなことないよ。ユキちゃんカッコいいよ」

ユキはさらに複雑な心境だった。
自身の恰好が学ランを着た男装コスプレであったからだ。

「(もしかしてコン君はこういうのが趣味?)」
「ん、どうしたのユキちゃん?」
「―――んーん、何も!!」
「?―――あ!ほら、校内を周らなきゃ。宣伝にならないよ」

55 名前:鬼子母神7 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/03/31(日) 10:17:54.03 ID:xW/Ky496 [3/9]
「い、いらっしゃいませ~…」
「まぁ!!アサネちゃん。可愛いわね~」
「お、叔母さん?!!」

コン太の勧め通り、アサネのクラスを訪れる叔母。
普段とは違ったメイドの恰好をしているアサネに興奮しているようだ。
対照的にアサネは恥ずかしさで頭が茹で上がったようになってしまった。

「あら、小泉さんとこのお子さん?」
「よく似合うわね~」
「ほんと、アイドルも務まるんじゃないかしら?」

実はこの文化祭は生徒達にとってはある意味地獄であった。
このように、普段見れない子供達の様子を親が観賞し、それぞれの子の品評会なるものが始まるからだ。

「ご、ご注文は何にしましょうか………」

アサネは蒸発したくなる気持ちを抑えて、仕事に没頭することしかできなかった。



「そういえばコン君、叔父さんは?」
「ああ、叔父さんは仕事が忙しくてなかなか帰ってこれないんだよ」
「―――大変だね」
「うん、でも叔父さん叔母さんには本当に感謝してるんだよ。でなきゃこうして学生として生きていなかっただろうし」
「…ごめんなさい、辛いこと思い出させちゃって…」
「気にしないで、それにユキちゃんとも出会えたわけだし」
「え?!」
「あ…?!」

不意に自分が何を言ったかわからず、それに気づいたときは手遅れで、お互い顔をそらし赤くなるばかりだった…。

「そ、そろそろ交代の時間じゃない?」
「あ、そ、そうだね。私着替えてくるよ。友達と見て周る約束もあったから…」
「うん、行ってらっしゃい…」

そういってユキを見送るコン太。
さて、次の仕事までどうやって時間をつぶそうか?
コン太は考えあぐねていた。

一方のユキも友達との約束などなかった。
今はコン太と距離を置き、心を落ち着かせたかった…。

56 名前:鬼子母神7 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/03/31(日) 10:18:57.96 ID:xW/Ky496 [4/9]
「ぷぷっ…どうしたのアサネ?」
「あんた、わざと聞いてるの…?」
「い、いや別に…ぷっ!…でも照れるアサネは可愛かったなぁ~」
「!!」
「ちょ、ちょっと落ち着きなさい。ほ、ほら!!お客さん!!」
「…覚えてなさい―――いらっしゃいませ~ってコン?!!」
「お、アサ姉、似合ってるよ♪」
「コン太君、どうよ、このきゃわいいアサネ♪」
「あんた~…」
「きゃわいいって…。いやでも実際可愛いよアサ姉」
「ほ、本当?」
「うん、新鮮でいい感じ」
「いい感じ……。ふふ、ご注文は何にしますか?」
「おっと、そうだね…イタリアンスパゲティを。あとアイスコーヒー」
「かしこまりました♪」
「よし、腕を振るってご馳走を作りますか!!」

料理は、キオナの自信ありげの台詞通り、美味かった。
時折、キオナがアサネを弄り回し、それに笑いが続いた―――。



―――昼過ぎ。
午後三時くらいになると人も減り閑散とした雰囲気が漂い始めた。

「ふぅ…」

コン太は昼までがクラスの仕事で、昼過ぎからは自由行動が出来た。
しかしユキもいなく、アサネも仕事を抜けることが出来なかったので一人ぶらぶらして周ることしかできなかった。
そして、とうとう疲れ果て階段に座り込み無想するに至った。

―――ブーンブーンブーン―――

「ん、メール?」

差出人はキオナから、手が空いたので一緒に周らないかという誘いだった。
待ち合わせ場所はお馴染みの囲碁将棋部室。
コン太は了承の返信をし、向かうことにした。

―――このときのコン太の行動を責められる者はいない…。
むしろ、コン太から離れて別行動をしたユキに非があるといってよいだろう。
もし、ユキが傍にいたら…結末は違うものになったはずである。

57 名前:鬼子母神7 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/03/31(日) 10:20:02.81 ID:xW/Ky496 [5/9]
クラスの催しものをやっている教室棟からは少し離れた場所。
そこで、ユキとアサネが対峙していた。
仕事を終えたアサネが初めてユキにコンタクトを取り、ここまで連れてきたのだ。

「あの…小泉さん?話というのは…?」

恐る恐る聞くユキ。
今までの対応を見ていれば、警戒して当然だろう。

「いえね、コンのことでちょっと…」
「はい…」
「あの子を引っ掻き回すのは止めにしてくれないかしら?」
「?!―――どういう意味です?」
「言った通りよ、コンは正直、迷惑がってるわ」
「そ、そんなこと!!」
「毎日毎日引っ付かれて…うんざりしてるって…」
「…コ…小泉君がそう言ったんですか?」
「―――ええ、そうよ」

無論、コン太がそんなことを言うはずがなかった。
アサネのでっち上げである。
この行動の裏にはアサネ自身の焦りがあった。
キオナから毎日のように、コン太とユキの状況を聞き、その不安感は煽られていった。
そこに昨日のキオナからのメールである。
今のアサネには正常な考えができない状態であった。
ただ、ユキを危険と考え、コン太から離れさせようとした結果の行動である。

「そんなの…嘘です!!コン君はいつも笑ってくれて!!」
「社交辞令に決まってるでしょ?全く発情して周りも見えないのかしら…」
「!!!―――この!!」

そこからは取っ組み合いの喧嘩になった。
止める人間がいないため、それは激しさを増した。

58 名前:鬼子母神7 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/03/31(日) 10:21:23.72 ID:xW/Ky496 [6/9]
―――ガラガラガラ

「大久那さん?」
「ああ、コン太君。いらっしゃい」
「あれ?てっきりアサ姉も一緒だと…。何処に行ったの?」
「―――アサネはまだ忙しくて抜けられないのよ」
「なるほど…、確かにあのアサ姉なら人気が出そうだね」

キオナは“アサネ”という単語が出る度に不機嫌さを増した。

「っ!!―――ねぇ、コン太君?」
「うん?」

不意にキオナと目が合い、そのまま―――

キイイィィィィィ――――――

「………?!」

ドサッ!

コン太は身体の力が抜け、床に倒れこみそうになった。
かろうじて、キオナが支えてくれたので胡坐で座る形になったが―――

「どう?動けないでしょ。でも安心して―――悪いようにはシナイカラ……」
「なに…?」

コン太は身体どころか息も絶え絶えになり、声もか細くなった。
まるで、水に溺れるような…でも呼吸はなんとかできる、そんな状態だ。

「ずっと―――ずっとこの機会を待ってたの。コン太君…いえ、“コン兄さん”」

にいさん―――?

コン太は混乱していた。
自分の肉親は今やアサネだけのはずだから…。
妹の存在など聞いたこともない。

59 名前:鬼子母神7 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/03/31(日) 10:23:13.74 ID:xW/Ky496 [7/9]
「―――色々あるでしょうけど、今は、今だけは私のお願いを聞いて…。やっと…会えたんだから」

涙を流しながら語るキオナ。
それを見て、コン太は頷くことにした。

「ありがとう…兄さん。ん―――」

―――?!

今、何をされたのか?

「私のファーストキス、兄さんにあげたよ。兄さんは初めて?」

またも頷くコン太。
身体から抵抗する力が抜けていった―――。

「ふふふっ。嬉しいな―――こっちも初めてだよね?」

そう言ってコン太の股間に手を伸ばす。
少し撫でられただけで、みるみるうちに大きくなっていった。

「待ってて。今、楽にしてあげるから」

学生ズボン、それにボクサーブリーフを下ろし、露わになる怒張。

「?!!―――は、初めて見るけど…すごいのね…」

手を竿の部分に触れさせ、上下に動かすキオナ。

――――――!!!

コン太の身体に快感が稲妻のように駆け巡る。

「気持ちいいんだね?兄さんのことならわかるよ…」

怒張の先からは汁がだらしなく垂れてきていた。

60 名前:鬼子母神7 ◆ZNCm/4s0Dc [sage] 投稿日:2013/03/31(日) 10:24:29.14 ID:xW/Ky496 [8/9]
「ふうふう、―――あむぅん」

ビクビクビク!!!

さっきのを上回る快感が洪水となって押し寄せる。
コン太は身体を振るわせつつも、声にならない悲鳴を上げていた。

「ん、んむうぅ」

ぢゅるるるぅぅぅ―――
ちゅじゅうう―――
ぐちゅる―――

「うんむ、おん、ふうん…」

ビクゥゥゥ!
ドプドプドプ!!!!

遂に堪えきれなくなり、キオナの口内に白濁を流し込むコン太。

「?!!んんんぅ?!―――ん…んぐぅ」

あまりの量に息ができなくなるキオナ。
しかし、一滴も逃すまいと喉を動かし飲み込む。

ごく、ごくごく―――ごく……ちゅうぅぅぅ…

「っぷはぁぁぁ……、凄い量だったね…溜まってたみたいだね」

――――――

既に反応も薄くなるコン太。

「でもまだ元気だね、もっと気持ちいいことしよっか?」

狂った宴は始まったばかりだ……。

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最終更新:2013年10月16日 08:09
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