理緒の檻(その13)

75 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/04(日) 20:13:26 ID:gV4sC8z8
「とまぁ、ローカルルールはこんなもんとして、そろそろ始めようか。JOKERは2枚入りで良いの?」
「お姉ちゃんは構わないわ」
「冬華もそれで良いよ」
「んじゃ、カットするよ」
シャアアァァ、シュバババババ…
「うわぁ…修お兄ちゃんかっこいいね」
「修くんショットガンシャッフルなんてできたのね」
「まぁ、この辺だけ器用なんだよ。無駄な事ばっか覚えちまうから」
本当に無駄な事は良く覚えるのだ。
ルービックキューブも一応6面揃えられるとか、麻雀も覚えたりとか、チェス、将棋などなど…
遊びばっかりだな…
とか考えながら配り終わる。
「え~…修くん、お姉ちゃんに嫌がらせしたでしょ!」
「なんの話だよなんの。俺は普通に配っただけだぜ」
「弱すぎるわ…」
「スペードの3は…」
「冬華が持ってるから、冬華から始めるね」
パサッ
「うわっ、いきなり階段かよ。俺パス」
「お姉ちゃん出せるわ」
パサッ
「理緒姉、いきなりそんな強いの使って良いのか?」
「弱いからこそ速攻よ」
「疾きこと風の如く…って感じですか?」
「冬華ちゃん、良くそんな難しい言葉知ってるね」
「春華お姉ちゃんから聞いたのを覚えたの!」


76 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/04(日) 20:14:15 ID:gV4sC8z8
「へぇ…」
羽居春華は家でどんな会話してるんだ?
「続けるわよ?」
「あぁ」
パサッ、パサッ、パサッ…
「冬華いっちばーん!」
「良し、俺も終わりだ」
「あの手札じゃやっぱり無理よね…」
「じゃ、理緒姉大貧民な」
「仕方ないわね…」
するするっ
「って理緒姉、なんでおもむろに脱ぎだすのさ?」
「言い忘れてたけどこれ、脱衣大富豪だから」
「はぁ?何を言ってんだよ。冬華ちゃんが嫌がるに決まってるだろ」
「既に納得済みよ」
「えぇっ!?冬華ちゃん、そうなの?」
「うん、冬華負けないもん」
「それって当然俺も脱ぐんだよな?」
「当たり前じゃない」
「負けられねぇ…」
年上年下二人の美(少)女の前で裸なんてそんなふざけた状況になってたまるか…!
「あら、なんだか気合い入っちゃった風味?そんなにお姉ちゃんと冬華ちゃんの裸が見たいの?」
「ちげぇ!ただ二人ね前で脱ぎたくないだけだ!」
「修お兄ちゃん、えっち…」
「いや、だから、見たい訳じゃないって…」
「冬華ちゃん、頑張ろうね~」
「ね~」
「なんか仲良くなってるし…」
パサッ、パサッ…
「きゃっ、そこで革命するの?」
パサッ、パサッ…



77 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/04(日) 20:15:08 ID:gV4sC8z8
「おっし、大富豪だ!」
「お姉ちゃん平民~」
「冬華…負けちゃった…」
「さぁ冬華ちゃん、お洋服を脱ぎましょうか?」
「なぁ理緒姉、やっぱり止めないか?」
「ううん、修お兄ちゃん、冬華は理緒さんと約束したから」
そう言って上着を脱ぐ冬華ちゃん。
夏じゃなくて良かった…
「じゃあ、次を始めましょうか?」
「冬華、次は負けない!」
「うわ~…なんか二人ともやる気だよ…」

~一時間経過~
「これ以上、負けられないわ!」
「理緒姉意外と弱いな…」

~二時間経過~
「うぅぅ…冬華、そろそろ脱ぐ物無いよぅ…」
「なぁ冬華ちゃん。なにゆえ靴下を脱がないんだ?」
「修お兄ちゃん、こういうマニアックなのが好きそうだから…」
「俺に下着+ニーソの属性は無いっ!」
「じゃあ修くんは何属性持ちなの?」
「えっ?え~っと…」
「冬華も気になるなぁ…」
「俺は…チャ(ボソボソ…)」
「ちょっと、はっきり言わないと聞こえないよ~」
「修お兄ちゃんずるいよぅ!」
「あぁ分かったよ!言いますよ!俺はチャイナドレスが好きですよ!」
「へぇ~…あのいつでも行為に及べるえっちな服ね」
「修お兄ちゃん、やっぱりえっち…」


78 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/04(日) 20:18:58 ID:gV4sC8z8
「おっし、大富豪だ!」
「お姉ちゃん平民~」
「冬華…負けちゃった…」
「さぁ冬華ちゃん、お洋服を脱ぎましょうか?」
「なぁ理緒姉、やっぱり止めないか?」
「ううん、修お兄ちゃん、冬華は理緒さんと約束したから」
そう言って上着を脱ぐ冬華ちゃん。
夏じゃなくて良かった…
「じゃあ、次を始めましょうか?」
「冬華、次は負けない!」
「うわ~…なんか二人ともやる気だよ…」

~一時間経過~
「これ以上、負けられないわ!」
「理緒姉意外と弱いな…」

~二時間経過~
「うぅぅ…冬華、そろそろ脱ぐ物無いよぅ…」
「なぁ冬華ちゃん。なにゆえ靴下を脱がないんだ?」
「修お兄ちゃん、こういうマニアックなのが好きそうだから…」
「俺に下着+ニーソの属性は無いっ!」
「じゃあ修くんは何属性持ちなの?」
「えっ?え~っと…」
「冬華も気になるなぁ…」
「俺は…チャ(ボソボソ…)」
「ちょっと、はっきり言わないと聞こえないよ~」
「修お兄ちゃんずるいよぅ!」
「あぁ分かったよ!言いますよ!俺はチャイナドレスが好きですよ!」
「へぇ~…あのいつでも行為に及べるえっちな服ね」
「修お兄ちゃん、やっぱりえっち…」


79 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/04(日) 20:21:17 ID:gV4sC8z8
「そういう捉え方をするなよ!」
「じゃあどういう捉え方をすれば良いのかしら?チャイナドレスのどこが良いのか説明して?」
「いや…その…あの深いスリットから覗く生足が…」
(修お兄ちゃんて…足フェチ?)
(これは良い事を聞いたわ…)
「くそっ!負けてないのになんだこの羞恥プレイは!」

~三時間経過~
「お姉ちゃん…もう脱ぐ物無いわ…修くん、強すぎない?」
「冬華も脱ぐ物無くなっちゃった…」
「勝ったけど…なんだこの敗北感…」
ちなみに状況は俺完勝。
二人のどちらかが必ず大貧民だった。
そのせいで俺は普通の格好、理緒姉下の下着のみ(おかしいだろ…)、冬華ちゃん上下下着のニーソ。
ちなみに冬華ちゃんにニーソ脱げば?と何度も言ったが、冬華ちゃんはかたくなに「ニーソックスは体の一部だ」
と言って決して脱がなかった。
眺めとしては、もちろん悪くない。
これで喜ばない普通の成人男子は居ないだろう。
だが、一人が姉で一人がクラスメイトの妹で小学生では完全に俺が鬼畜変態だ。
「早く服着てくれよ…」
「負けたからには一日この格好で居るわ」
「そこで無駄に意地をはらなくても良いだろうが」
「いやよ」
「冬華も」


80 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/04(日) 20:24:34 ID:gV4sC8z8
「はぁ…なんで変な所で似てるんだ?」
「そうね…冬華ちゃん、私の事お姉ちゃんと思わない?」
「えと…理緒、お姉ちゃん?」
「…」
「理緒姉?なんで震えてんの?」
「か…」
「か?」
「かわいい~!冬華ちゃん、もう一回、もう一回呼んで?」
「理緒お姉ちゃん」
「きゃ~!妹ができたみたいですっごく嬉しい!」
「そんなに喜ぶんだ…」
「冬華ちゃん冬華ちゃん、お昼ご飯食べたらお姉ちゃんと買い物に行こうよ」
「買い物って…何を買うの?」
「秘密よ。行ってからのお楽しみ!」
「まだ昼飯には早いな…」
俺は既に昼飯で何を作るかを考える。
「修くん、お昼ご飯はご飯ものにしてね?」
「了解。メニューは俺が決めて良いのか?」
「冬華、修お兄ちゃんに任せるよ」
「お姉ちゃんも」
「分かった。それは良いとして次は何をするんだ?」
「修くん、久しぶりにマ○オカート64をしない?」
「それ、冬華も持ってるよ!」
「ならちょうど良いわね。修くん、準備して?」
「…マジかよ」
マ○オカート64には嫌な記憶しかない。
なぜなら理緒姉はなぜかこれを極めており、ワリ○スタジ○ムの一周8秒も当然の様にやってのけるからだ。


81 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/04(日) 20:28:06 ID:gV4sC8z8
当然他のコースもほぼ完璧で、インをつきながらのミニターボ連発も異常な精度なのだから、俺に勝ち目はない。
ちなみに俺だって友人とやるにあたっては負けた事が無いのだ。
勝つにはアイテム運に頼るしかない。
冬華ちゃんはどうなのだろう?
持ってるとは言ってたが…
「準備出来たよ…」
「久々ね」
「えへへ」
「どこから始めようか?」
「まずはマ○オサーキットよね」
ポッ、ポッ、ポーン!
見事に全員ロケットスタートを決める。
しかしそこからミニターボでじわじわと理緒姉が前に…ってあれ?
冬華ちゃんの操るキノ○オがついていってる。
「冬華ちゃん、やるわね…!」
「理緒お姉ちゃんこそ…!」
一人取り残される俺とヨッ○ー。
なんで俺の周りにはこんな人ばっかりなんだよ…


  • 2時間後-
見事に俺はぼろ負けであり、理緒姉が1位9回冬華ちゃんが1位7回だった。
「ふぅ…良い勝負だったわ」
「理緒お姉ちゃん、強いね」
「冬華ちゃんもね。今回はアイテム運が有ったから勝てたけど、次は負けるかもね」
「冬華、もっと頑張る!」
もうこれ以上頑張らなくて良いんじゃないか?などとつっこめる雰囲気でも無かったので俺は諦めた…

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最終更新:2007年11月07日 17:05
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