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理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:12:28 ID:viTV8UER
冬華ちゃんの目には、確固たる意思が感じられた。
おそらく何を言っても無駄なのだろう。
しかし、それでも俺は冬華ちゃんを止めずにはいられなかった。
「止めるんだ、冬華ちゃん…こんな事をしても何も変わらないだろ?」
「少なくとも冬華は幸せになれるよ?」
幸せ…?
俺を奴隷にすることがか?
「そんなの、おかしいだろ…」
羽居春華も、冬華ちゃんも、おかしいよ。
「冬華はおかしくなんかないよ。冬華は修お兄ちゃんが欲しいんだもん。だから、修お兄ちゃんを好きにできるなんて最高の幸せ」
駄目だ…何を言っても冬華ちゃんには分かって貰えない。
もう、どうしようもない。
「あんまり喋ってると時間ももったいないし始めちゃうね」
俺は、何をされるんだ?
「それじゃ、いただきます」
「むぐっ!」
いきなり、キスされた。
それも唇を重ねるだけのものとは違い、本気で喰われてしまいそうな程口内を貪るキスだった。
「んむ、はぁっ…修お兄ちゃんの口、おいし」
「くっ…」
反応しちゃいけない。ここで下手な反応を見せれば冬華ちゃんの行為を助長するだけだ。
「修お兄ちゃんてほんとおいしいよね」
おいしいってなんなんだ…
420 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:14:35 ID:viTV8UER
修お兄ちゃん、乳首って感じるのかな?
「ぺろ、ちゅ…修お兄ちゃん、んっ、乳首、気持ち良い?」
「気持ち良くなんて…無い…」
「ふふっ、体がビクッてしてるのにそんな事言っても嘘だってすぐ分かっちゃうよ?」
私の唾液が修お兄ちゃんの体を濡らしていく。
ただそれだけの事が今は嬉しい。
「止めろ…冬華ちゃん…」
結構しつこいなぁ。
私に止める気は全然無いのがまだわかんないのかな?
「ほんとに止めて欲しいの?修お兄ちゃんの体は間違いなく快楽を求めてるのに?」
「違う…そんなこと、無い」
「…そこまで言うなら冬華だけ気持ち良くなるから良いよ」
「何を言って…」
もう下着だけは脱いである。
私は修お兄ちゃんの顔をスカートで隠す様にして顔にまたがる。
「修お兄ちゃん、動いたら許さないから」
んんっ、修お兄ちゃんの顔が、私のあそこに当たって、気持ち良い!
「んっ、あっ…」
だめ、気持ち良すぎて、止まんないよぉ…
「うぐっ、んーっ」
ひあっ!しゃ、喋ろうとすると、振動が伝わってきて余計気持ち良いっ!
「あぁっ!だめっ、出ちゃう、冬華、漏らしちゃうぅ!」
しゃあぁぁぁ…
421 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:15:28 ID:viTV8UER
「はぁ…すごい…冬華のおしっこ、全部修お兄ちゃんにかけちゃった…」
すごく、気持ち良かった…
修お兄ちゃんを全部私の物にしたような錯覚を覚えた。
まだ余韻の残る体を修お兄ちゃんの頭からどかす。
「がはっ、げほっげほっ…はぁ…はぁ…」
「冬華のおしっこの味、どうだった?全部じゃないにしても少しは飲んじゃったでしょ?」
「……」
あれ?もう喋る気力も無くなっちゃったのかな?
じゃあ、もっと楽しんじゃえ…
「修お兄ちゃん、冬華のおしっこかけられておちんちんおっきくしてるんだ。修お兄ちゃんてとんでもない変態だね。年下の女の子にこんな事されて悦んでるんだもんね」
「くっ…」
「また顔を背けるんだ。そうやって冬華からも自分からも逃げるんだね」
「っ!……」
「冬華に顔に乗っかられて興奮しちゃったんでしょ?いじめられて悦んでる変態なんでしょ?」
「違う…俺は、そんな人間じゃ…」
否定の言葉を聞いて修お兄ちゃんのモノを掴む。
「じゃあどうしておちんちん大きくなってるの?」
「それは…」
「気持ち良いからでしょ?悦んでるからでしょ?もっと自分に素直になりなよ。もう自分でも理解してるんでしょ?」
422 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:17:04 ID:viTV8UER
「もう…止めてくれ…」
「止める?そんなのいや。冬華は修お兄ちゃんが好きだからしてるんだもん」
まだまだ離してあげない。できる事ならずっと一緒に居たい。
「そういえば修お兄ちゃんここがどこだか分かってる?」
「…ここは、どこなんだ?暗くて、ほとんど何も見えない…」
「修お兄ちゃんの学校だよ」
「なっ…!なんで学校に入れるんだよ!」
「春華お姉ちゃんが鍵を開けておいたんだって」
その辺りは頭の良い春華お姉ちゃんだからぬかり無い。
「だから朝までずっとこうしてようね」
「待てよ…そんなことしたら人に見つかるじゃないか!」
そんな当たり前の事確認しなくても良いんじゃないかな…
「そうだね。冬華は見つかっても良いの」
むしろそうすれば修お兄ちゃんは冬華の物にできる。
ずっと一緒に居られる。
世間体なんてどうでも良い。
だって私は修お兄ちゃんさえ居れば幸せだもん。
「俺は…そんなの嫌だ…」
それは最早、死に等しい。
誰にも認められず、蔑まれ、普通の世界からは完全に消える。
そこには、絶望しかない。
「嫌だ…嫌だ…俺はもう人に嫌われたくない…あんな、あんな絶望はもう味わいたくない…」
423 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:18:00 ID:viTV8UER
その状況を想像して、昔いじめられていた体験を思い出してしまっていた。
それはまさに闇の世界。しかも今度は理緒姉という唯一の光も無いだろう。
俺は、誰にも助けて貰えない。
俺は、一人。
この広すぎる世界の中で、たった一人。
「修お兄ちゃん」
「ひっ…嫌だ…一人は、嫌だ…」
助けて、助けて、助けて。
誰でも良い、ここから助けて。
「修お兄ちゃん、冬華は修お兄ちゃんを一人になんかしないよ?」
そう、なのか?
本当に俺を一人にしないのか?
皆俺から離れていくんだ。
「お前も、俺から離れていくんだろ…?お前も俺をいじめるんだろ…?」
そうに、そうに決まってる。
「んーん。冬華はずっと、修お兄ちゃんが望むなら永遠に一緒」
「俺と、一緒?…あぁ…うあぁぁっ!」
この子は、ずっと一緒に居てくれるのか?
理緒姉みたいに、俺を助けてくれるのか?
「うっ、うぅっ…うぁっ…」
ぽたっ…ぽたぽたっ…
気付いたら、俺の目からは涙が流れていた。
それは止まる様子も無く、ただ何かを吐き出す様に流れていく。
「その代わり、冬華の事愛して?」
「お前を、愛する?そうすれば良いのか?」
「うん。それだけで良いよ」
424 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:19:05 ID:viTV8UER
目の前のその子はまるで天使の様に優しい笑顔をたたえていた。
俺は、この笑顔を見るのは二度目だ。
あの何も見えない闇の中で、俺を救ってくれたあの笑顔だ。
「そうか…俺は、君を愛すれば良いのか…」
「そうだよ。そうすれば、修お兄ちゃんも冬華も、一人にならない」
…一人に、ならない。
それが、どれだけの幸せか。
でも。
「俺が君と一緒に居るとしたら…理緒姉は?理緒姉が一人になっちゃうだろ…?」
「あんな人、どうだって良いでしょ?」
「あんな人…?どうだって良い…?」
違う。理緒姉がどうだって良い人な訳が無い。
「お前は、間違ってるよ。理緒姉はどうだって良い人な訳無い」
「どうして…?」
「俺を助けてくれたのは、理緒姉だ」
そう、理緒姉は俺の天使だ。
汚す事も、触れる事も、消す事もできない。
「俺を、放してくれ。俺は理緒姉と居たいんだ」
「どうして…?なんで冬華じゃ駄目なの?なんで冬華から離れようとするの?」
「君と一緒に居るのは嫌じゃない。だけど、それはこんな形じゃない」
「いや…!絶対に、渡すもんか!修お兄ちゃんは冬華の物…!」
「体は、そうかもしれない。だけど、心までは縛られない」
425 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:20:16 ID:viTV8UER
「良いよ…すぐに快楽で何も考えられなくしてあげる…!」
なんで、なんで冬華を愛してくれないの?
そんなにあの人の事が大事なの?
「ほら!ほら!気持ち良いでしょ?すぐに出させてあげるから!」
いくらだって出させてあげる。
空っぽになっても、立たなくなっても、止めてあげない。
「あははっ!もう透明な汁が出てきちゃってるよ?出ちゃうの?ねぇ、出ちゃいそうでしょ?」
「くっ、うあっ!」
ビュルビュルッ!
ふふっ、一回目…
まだまだ、終わらせてなんてあげない!
「あはっ。まだカチカチ。すぐに2回目も出させてあげるからね?」
次は、足でしてあげる。
「足でされてもビクビクしちゃうんだ?修お兄ちゃん、悦んでるでしょ?」
「違う…」
「違わないよ。もうまたぬるぬるしてきてるもん」
冬華の靴下、修お兄ちゃんのえっちな汁でびしょびしょになっちゃいそう。
「ここの筋とか、くびれてる所とか、先端とかぐりぐりされると気持ち良いの?」
「くっ…」
「我慢しないで出しちゃって良いよ?冬華の体を修お兄ちゃんのせーしでべとべとにして?」
足全体から修お兄ちゃんのモノの熱を感じる。
「くっ…ぐあぁっ!」
ビュクビュクっ…
426 理緒の檻 ◆/waMjRzWCc sage 2007/11/14(水) 20:21:35 ID:viTV8UER
「はぁぁ…熱いよ…」
もっと、体全部に出して貰うんだから。
はぁっ…はぁっ…
くっ、羽居春華、あの女どこに居るの?
公園には居なかった。
一番確率が高いのは羽居春華の家だけど…
あの女は、妹を巻き込もうとしないはず。
だとしたら、どこだ?
分からない…でも、探すしかない!
待ってて、修くん!
すぐに、すぐに見付けてあげるから…!
最終更新:2007年11月24日 00:38