いもうと 第2話

455 いもうと sage 2008/01/31(木) 09:39:58 ID:wMmw6/9q
私は二限目が終わると同時に、鞄を持ってトイレに駆け込みました。
個室に入り鍵を閉めます。
逸る気持ちを抑えて鞄を開け、黒のトランクスを取り出しました。
既に頬は紅潮して鼓動が高まっており、体が火照っているのが自分でもわかります。
朝から我慢してたんです、仕方ないですよね。
授業中も兄さんのことしか頭にありませんでした。






手を秘所に伸ばすと、そこはどろどろに蕩けていました。
トランクスを顔に当て息を吸い込み、兄さんの匂いを体中に沁み込ませます。
それだけで、とぷとぷと新たな汁が生まれて来ました。


(兄さん、兄さん)

秘所にあてた指をクチュクチュと動かすと、あっという間に絶頂を迎えてしまいました。




快楽の余韻に浸っていたい所ですが、愛しい兄さんが待っているためすぐに動かなければなりません。
鞄から瓶を取り出し秘所にあて、残った愛液を全て集めました。
兄さんのお弁当からほうれんそうを取り出して液に浸します。
ほうれんそうの「おひたし」の完成です。
同じようにおかず全てを液に浸し、最後に調味料で味を調えて今日のお弁当が出来上がりました。




衣服を整えて鏡を覗きます。
まだ頬には赤みが残り、瞳も潤んでいますが、一秒でも早く兄さんに会いたいので、
急いで兄さんの教室に向かいました。



456 いもうと sage 2008/01/31(木) 09:42:10 ID:wMmw6/9q
授業の終了を告げるチャイムが鳴る。
担当教師が出て行くと教室の空気が緩んだ。
我先にと購買へ疾走する者、弁当を持って友達の席へ移動する者、何故か問題集を広げる者……
昼休みの過ごし方は人それぞれである。

僕もお腹が空いているが、美鈴が弁当を持ってくるまで待ってないといけない。
美鈴はいつも、授業が終わって10分程でやって来る。






空腹で何もする気になれないので机に突っ伏していると、頭の上から声をかけられた。

「何寝てんだよ。折角の休み時間を無駄にするでない。」

「休み時間のために授業中寝てる人には言われたくないね。」

「これから美鈴ちゃんに会おうってのに体力つけておかなくてどうすんだよ。」

「体力って運動するわけでもないのに?」

「運動だよ。熱く激しい愛の営みを「はいはい。」

親友の高槻瑞希がやって来る。
既に妄想全開の瑞希は、ぶつぶつ言いながら僕の隣に座った。
ちなみに、美鈴のことを「透き通るような白い肌、肩で揃えた艶やかな(ry」
と言っていたのは瑞希である。

「それより遅いな美鈴ちゃん。まだ来ないのか?」

「美鈴には美鈴の生活があるんだよ。もう来るだろうからおとなしく待ってなって。」

「うぅ、待ちきれないぜ。」

チラチラと教室の外に目をやる瑞希を尻目に、トイレに行こうと立ち上がる。

「どこ行くんだよ。まさか俺に隠れて美鈴ちゃんと二人で「トイレだよ。」




教室を出ようとした瞬間、背後から声をかけられる。

「瑞垣くん、ちょっといいかな?」

振り向くと、クラスメイトの清水さんが立っていた。

「ん、どうしたの?」

「うん、ちょっと話があって。屋上まで来てくれるかな?」

もう少ししたら美鈴がやって来るだろうけど、少しだけなら問題ないだろう。
そう考えた僕は、清水さんの後について教室を出た。





457 いもうと sage 2008/01/31(木) 09:52:03 ID:wMmw6/9q
兄さんの教室を覗きましたが、そこに兄さんはいませんでした。
高槻先輩が私に気づいて、こちらにやって来ます。

「やっほー美鈴ちゃん。今日はいつにも増して色っぽいねぇ。」

「褒められてる気がしません。ところで兄さんどこ行ったか知りませんか?」

「あぁ、トイレ行くって言ってたけど。まぁすぐ帰って来るでしょ。」

「そうですね。」



私は兄さんの席に腰掛けます。
椅子はまだ温かく、兄さんの温もりを感じることができました。
自然と表情が緩むのが自分でもわかります。


(兄さん、早く帰って来て美鈴を味わってください。)

心の中で呼び掛けながら、私は兄さんが戻ってくるのを待っていました。




458 いもうと sage 2008/01/31(木) 09:55:53 ID:wMmw6/9q
屋上には誰もいなかった。
普段はパラパラと人がいるんだけど。
今日は寒いし風も強い、こんな日にわざわざ屋上に出る物好きはいないのだろう。
目の前にいる清水さんに視線を戻す。
清水さんとは、ほとんど話をしたことがない。
一体僕に何の用だろう。

「話って何かな?頼みごとか何か?」

「え、えっとね……その……いきなりあれなんだけど……」

どうしたんだろう。
清水さんは真っ赤になっておどおどしている。
何か言ってるみたいなんだけど、俯いていてよく聞こえない。

「ごめん、ちょっとよく聞こえないんだけど。」
「ひゃっ……えっと、その……ずっと好きでした!!付き合って下さい!!」

「へ……?」

好き?僕が……?

「え、えっとその……ホントに僕?」

清水さんは黙って僕を見つめている。
何か返事をしなきゃまずい。
悲しいことに僕は女の子に告白されたことがない。
だから、こんな時になんて言えばいいのかも全くわからない。

「その……僕達あまり話したことないよね?だからなんとゆうか……
 清水さんのことよく知らないし……」
「そ、そうだよね、迷惑だったよね。ごめんね!!全部忘れて!!」

僕の返答を拒絶だと思ったのだろう。
清水さんは涙目になって、僕に謝ってくる。

「あ、いや。そういう訳じゃなくて。お互いのことわからないまま付き合っても、
 上手くいかないだろうしさ。だから友達として付き合うのはどうかなって思ったんだけど。」

僕の言いたいことが伝わるといいけど。
清水さんが不安気に尋ねてきた。

「い、いいの?迷惑じゃないかな?」
「全然構わないよ。僕、女の子の友達ってほとんどいなくてさ。
 清水さんが友達になってくれると僕も嬉しいよ。」

その瞬間、清水さんの表情がぱぁっと明るくなった。

「ありがとう!!よろしくお願いします!!」

そういって清水さんはぺこっと頭を下げる。

「こちらこそよろしくね。じゃあ教室戻ろっか。……あ。」

時計を見る。
屋上に来てから10分以上経っていた。

「ごめん、僕先戻るね!」
そう言い残して、僕は全速力で教室へと戻った。

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最終更新:2008年02月04日 23:35
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