キモ姉貴

86 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 15:27:14 ID:qGxmsdu3





まっしろな白。
白い天井
白いベット
白い壁
白いカーテン
全てか白かった
体が動かない、特に左に違和感がある

俺の名前は木村陸

普通の高校生で普通の人生を生きてきた、両親、姉の4人の普通の家庭

なぜここにいるかって?

話はいつだろう、一週間ぐらい前にもどる



87 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 15:41:36 ID:qGxmsdu3
「なぁ、姉貴最近変じゃね、妙につかかってくるし、くっつこうとしてくるし」
変じゃないよ、私はりっくんと一緒にいたいからしてるだけ」

「前は普通だったのに、なんかあった?」

「いや、なにも」
どこか歯切れがわるい、なんかあったんだ
登校中の普通の光景

―不思議ではあった、普段の姉貴とは思えない、行動を三日前ぐらいからするようになった


普段作らない弁当を俺に作ったり、登校と帰宅は一緒に帰るのを強制したり、一緒に歩きだすと姉貴は腕をくんだり、手を握ってきたりした


いままで、してこなかったスキンシップをしてくるようになった

なにかがあっただが、俺にはわからない、答えを求めて姉貴に聞いても一切喋らず
俺は答えのない問題にあたった気分だった

―いつか、姉貴は話してくれる、そう考えるしかなかった

そして、あの時がくる

89 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 16:03:02 ID:qGxmsdu3
その日も普通の日だった、普通に学校に行き、普通に帰る

―その日はちがった、夜俺が寝ようとすると、扉から「トントン」と音が聞こえた
「りっくん―話できるかな?」
「うん、いいよ」
こんな時間になんだろう、時刻は11時を回った所だった

「実はね、りっくん、私実家に引っ越す事になってね」
「え、なんで姉貴が何かしたの?」
「実はね、りっくんにしていた事がママさんにばれたんだ」
「俺に?」
いったいなにを言うのだろう、それは俺の予想の斜め上をいくものだった

「そう、それは…言うね、りっくんの部屋のゴミ箱のテッシュを集めたり、りっくんの髪の毛を集めたりして、それで◯◯◯をしたりしたんだ」
「そ、そんな事なのか」
びっくりしたが、俺と姉貴を別れさせる原因になるのか?

「うん…けどね、りっくんの貞操が危ないとか、嫁ができなくなるとか、言っておじいちゃんやパパさんを説得させたらしいの」
そこまで、するのか母さん

「だからね、裏でそんな事したけど、表じゃ、りっくんと普通に暮らしていたじゃない、だから私は引っ越しが決まってからは少しでも、一緒にいたかったし、りっくんとの思い出も作りたかった」


90 名無しさん@ピンキー sage New! 2008/02/11(月) 16:10:42 ID:qGxmsdu3
そこで姉貴が豹変した

「最後の思い出作りたいなー」
「え?」
一歩
一歩
一歩
近づいてくる
確実に少しずつ

「リックンノカラダノイチブガホシイナー」
「な、なにを言って」
「サイゴノオモイデツクリタイナー」
やばい、姉貴はイカれている、そう言える
だが遅い、もはやにげれない
「大丈夫、左手を貰うだけだから、ね」
「痛くもないし、怖くもないよ」
「 」
俺の意識はもうなかった

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最終更新:2008年02月14日 01:28
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