96 I love sweet brother sage 2008/04/23(水) 08:05:19 ID:f+Fm5PBs
コンコン
「沙希、ちょっと話があるんだけど…」
夜9時。僕は妹の部屋の扉を軽くノックした。
この時間なら両親はリビングでテレビを見ていて、
2階に上がってくることはないはずだ。
…今からする話は親には到底、聞かれたくない話なのだ。
「どうぞ」
歓迎されているのかされていないのか、帰ってくる言葉からは判断できないが
お邪魔することにする。
勉強中だったのか、沙希は辞書と参考書らしきものを手早く机の隅に重ねるとこちらに向き直った。
「そんなところに立ってないで、ベッドにでも掛けてください」
「あ、ああ」
僕はベッドに腰を下ろすと、椅子の向きを変えこちらを向いた沙希と目が合った。
癖の無い黒髪を腰まで伸ばし、切れ長の眼を持った妹は大抵の人は美人と感じるだろう。
無表情というか、喜怒哀楽を表すことが少ないことはより美人さを印象付けるが、
同時に冷たさも感じさせる。
沙希とは他愛のないこともしゃべったりするから、嫌われているわけではないとはわかっては
いるけれど、じっと見つめられると少し緊張してしまう。
「それで話というのは、なんでしょうか」
ああ。そうだ。
切り出しにくいなぁ。でもいい加減言っておかないと。
「あのさ―――」
97 I love sweet brother sage 2008/04/23(水) 08:05:56 ID:f+Fm5PBs
「はぁぁ…いい匂い。兄さんの匂い。んんっ…私の大好きな大好きな兄さん…」
僕のシャツを着て、トランクスを嗅ぎながら自慰をしていた。
「ちゅぱ…ちゅ…ちゅう…んはぁっ…兄さんのお箸おいしい…茶碗も、ちゅうぅ…はぁっ」
僕の箸と茶碗をしゃぶって自慰をしていた。
「じゅる…ぷはぁっ…これで私のつばでいっぱぁい。これで兄さんが毎日歯磨きするんだぁ…」
僕の歯ブラシを唾液まみれにしていた。
「れろれろ…ぴちゃ…兄さんの食べ残したソース…おいひい…」
僕の皿を洗う前に舐めていた。
「はむ…兄さんのザーメンンおいしい。兄さんのおちんちんも欲しい。ちょうだぁい…」
僕の使用済みティッシュをしゃぶった後、アソコに入れた。
事実をそのまま口にすることは抵抗があったので所々ぼかしたけど、
話し終わった後、沙希は少し驚いた顔をして
「見ていたんですか」
とだけ言った。
正直なところ、普段の沙希の態度と自慰をしている時の甘い声と惚けた表情が
僕の中では結びつかず、もしかすると勘違いをしているのでは?
と思ったがそうではないようで安心した。と同時に複雑な気持ちにもなる。
「あの…ああいうことはあまりしちゃいけないよ」
「オナニーのことですか?」
「…!!」
誤魔化しても仕方ないこととはいえ、直球で返されるのも困る。
「ある年頃を過ぎたら誰でもすることでしょう。何故いけないのですか?」
「いや、それは別にいいんだ。…問題は僕のものを使っていろいろしてたことで」
「それは兄さんが好きだからですよ。好みの異性に欲情するのは別に不思議ではないと思いますけど」
沙希の喋り方は普段とまったく変わらず落ち着いている。
むしろ僕の方が言葉を選ぶ分、ぎこちなくなってしまう。
「好みの異性って…それは沙希が僕を好きだということ…?」
98 I love sweet brother sage 2008/04/23(水) 08:06:29 ID:f+Fm5PBs
「そうですよ。私は生まれてこの方、兄さん以外を好きになったことはないし、
これからも好きになるつもりはありません」
これは告白?いや待て、これはおかしいぞ。
「沙希?僕は兄で、沙希は妹。妹が兄を好きになっちゃいけないんだよ」
「近親相姦、ということはわかってます。でも好きなものは好きなんです」
駄々を捏ねたような言い回しが沙希には珍しい。
「兄として妹に好かれているということは素直に嬉しいよ。
ただ僕のものを使ってオナニーしたりするのは駄目だ。
そんなことをする沙希は――」
(そんなことをする沙希は嫌いだ)
というのは簡単だけど、できれば言いたくない。
僕以外の人に迷惑を掛けているわけでもないし、一般的にタブー視されている近親相姦といえ、
純粋な好意なんだから。
僕は性的な目では見れないけど、沙希は可愛い妹なんだ。
「僕のものを使ってオナニーするのはこれから禁止。
でもそのかわりに沙希がしてほしいことがあったらなんでもしてあげる。
もちろんセックス以外でね」
我ながらすごく甘いな、そう思いつつ妹の変態的行為を止めさせたい、
できれば何かしてあげたいという気持ちが強かった。
「じゃあ、一緒に買い物行ってくれますか?」
少し興奮した沙希が言う。
「いいよ。ってそれくらいお願いされなくても」
「外で腕組んだりするのは?」
「周りに人があまりいない時ならね」
「兄さんが毎朝飲むコーヒー、私が入れてもいいですか?」
「…今だってほとんど沙希が入れてくれてるでしょう」
と、そんな感じでその他にもいろいろと約束してしまった。
…これで沙希がまともになるのならいいかな。
99 I love sweet brother sage 2008/04/23(水) 08:07:18 ID:f+Fm5PBs
「すぅ……すぅ…………ううん……」
夜。私は兄さんの部屋のベッドで、兄さんに寄り添って寝ている。
私が兄さんの持ち物でオナニーすることをやめることと引き換えに手に入れた権利の一つだ。
兄さんの寝顔を見れて、体温を感じておまけに匂いも嗅ぎ放題。
内緒でオナニーするよりこちらのほうがよっぽど幸せだ。
一緒のベッドで寝るのは恋人同士のすることだけど、
兄さんは私を女として意識していない。それが悔しい。
明日は買い物という名のデート。
お互いの服を選んで、おいしいケーキを食べて、腕を組んで海沿いを歩いて――
兄さんに楽しんでほしい。私のことを好きになってほしい。
でも過度な色仕掛けや、無理やり押し倒したりはしたくない。
だってそれは私を許してくれた兄さんを裏切ることになるから。
できれば――できれば自然な形で私を愛してくれるようになったらいいな。
「兄さん。大好きです。おやすみなさい」
私は兄さんの胸に顔を埋め、匂いを胸いっぱい吸い込むとそのまま眠りにおちた。
最終更新:2008年04月27日 21:01