799 名無しさん@ピンキー sage 2008/06/20(金) 06:34:21 ID:sDgqPzIl
キモ姉の惚れた弟がホモだったら
804 名無しさん@ピンキー sage 2008/06/20(金) 16:51:16 ID:+QxQJ/t8
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「ボク……おにいちゃんのこと、好きだよ……!」
「駄目だ、明(あきら)! 俺たちは血の繋がった兄弟なんだぞ!」
「おにいちゃんがどうしても嫌なら、もう好きになってって言わない。
ボクのこと、好きにしてくれるだけでいいから……!」
明の真剣な目に押され、俺はじりじりと壁際まで追い詰められていく。
そのとき、
「あんた……男でしょうがッ!!!」
怒声が扉越しに浴びせかけられる。
と、同時に蹴破られたと言ってもいいくらいの勢いでドアが開かれた。
「明! あなたは男の子なのよ。ちゃんと男の子らしくしなさい!
そしてお姉ちゃんを襲いなさい!」
部屋に飛び込み凄い剣幕で明に詰め寄ったのは我が妹、佳奈。
……そう。明は俺の弟である。
佳奈は1つ年下の明を溺愛しているのだが、
明の方は、何を間違えたのか、この俺に惚れてしまったのだ。
男の子というよりは男の娘というべき容姿の明に好かれて悪い気はしないが、
毎日毎日修羅場が起こるせいで俺の胃は悲鳴を上げている。
「お姉ちゃん、買い物に行ってたんじゃなかったの?」
明は軽く舌打して佳奈の方を振り返った。
「話を聞いて戻ってきたに決まってるでしょ。盗聴は姉の嗜みよ!」
初耳である。
そもそもこの部屋には鍵がかかってたはずだが……
いや、言うまい。我が妹に常識は通じない。
「ふふっ。お姉ちゃんは相変わらず怖いことしてるね。
おにいちゃんもあんな怖い妹よりボクの方がいいよね?
ボクがおにいちゃんの本当の妹になってあげる。 だから……しよ?」
「なんなのよ、ほんとに!
私はなんのために毎日 明を可愛がってきたのよ。
なんのために明に泥棒猫を……他の女を近づけないようにしてきたのよ。
それは全部、こうなるためだったっての!?」
日課の嘆きを終えた佳奈はギロリとこちらを睨む。明の方は相も変わらずうっとりした目でこちらを見つめている。
頼む、これ以上俺を巻き込まないでくれ。
「お兄ちゃん! 明を返しなさいよッ!!」
「おにいちゃん! ボクの初めて、もらって♪」
ははっ!! 何この状況
笑うしかない
最終更新:2008年06月22日 23:15