216 名無しさん@ピンキー sage 2008/11/05(水) 11:08:57 ID:DKUhMeYn
兄が好きなゲームとかアニメキャラの声優を妹がして……
んで普段は地声だけど、ワガママやオネダリをする時だけ、そのキャラの声をするとかの、声優ネタは好きだけどな。
例えば……
初雪も終わった寒い冬の朝。兄がソファーで新聞を広げて見てると、左耳に温かな吐息が吹き込み、首には細くひんやりとした腕が回される。
「なぁアニキ、サマンサタバサのバッグ買ってよ。友達もみんな持ってるしさ、無いの私だけなんだよねー」
囁かれるのはいつものやりとり。妹に欲しい物ができた時は、毎回この形で兄にねだっていた。
「しらん。声優の仕事で貰ってる金はどーした? 学生と兼業とは言え、CD出したりしてるんだろ? 自分で買えよ」
兄も必ず断る。ねだられて、すんなりオーケーした事は一度も無い。
欲しがってるからと言って何でも買い与えていては、妹がダメになると考えているからだ。
しかし悲しいかな。その思いは一向に通じない。
「ふぅん。じゃあ……アレ、だな」
いつものように回されていた手は下へ移動し、
いつものようにズボンのファスナーを下げて、その中へと潜らせる。
「ヤメろ。そんな事をしても買わんぞ?」
兄は広げた新聞を眺めたまま。余裕の表情で妹を窘め諭す。
対する妹も余裕の表情。深く呼吸し、自らの声を極限まで変化させる。
「手が、痒いわ……ねぇキョン? 私にバッグを買いなさい。そうしたら、キョンを使って手を掻いてあげてるわ。このガチガチに硬くなってる棒に手を擦り付けて、手掻きに使ってあげても良いわよ?」
その変わった声を聞いた途端、兄の身体は雄として反応した。
余裕だった筈の表情は恥辱で赤く染まり、新聞を持つ手はプルプルと震えて握り潰している。
「ちっ、くしょ……」
いつもと全く同じ展開。妹は何気なくアニメを兄に見せ、のめり込ませ、その後で主役の声をしてるのは自分だと暴露した。
――――――――。
その夜。
「ほらよ、買って来たぞ」
「おぉ、さすがアニキ♪」
「ところで、お前は自分で稼いだ金はどうしてるんだ?」
「はっ? えぇ……っと、あっ、あにきと…………てるん、だよ」
「何て言ったんだ? 小さくて聞こえなかったぞ?」
「っ!? アニキと結婚式をあげる為に貯めてるのっ!!!」
みたいなさ。
最終更新:2008年11月09日 19:12