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小ネタ「甘酒より甘く」 sage 2009/03/05(木) 03:57:57 ID:SpGd2qDG
俺の姉貴は、暗いわけではないのだが、あまり喋ってはくれない。
最初は俺が嫌われているのかと思ったが、誰にでもそうらしい。
万事に対して「へえ」とか「そう」とか「ふぅん」で返すことが多いのだ。
それ以上に会話をつなげようとしないので、友達もあまり見たことがない。
比較的俺のことを気にかけてくれているのか、よく俺の近くには寄って来る。
でもやっぱり、あんまり喋ってくれないので、その真意は掴みづらい。
そんな「素っ気無い」と誰もが評価するような、俺の姉貴が、
「おとうと~かわいいよ~おとうと~だきしめさせろ~」
なんて言って、擦り寄ってくる光景をみたら、誰もがこう言うだろう。
「姉貴、どうした? おかしい言動して。熱でもあるのか?」
「きょうはもものせっく~おんなのこのひ~しろざけのむ~
でもね~あまざけもらったから~のんだんだ~よったんだ~」
どうにも平仮名喋りと波形線のせいで聞き辛いが、甘酒で酔ったようだ。
姉貴に甘酒を勧めたのは、あの友達の人だろうから、後で説教してやる。
それより当の姉貴は――俺の身体に絡み付いて、体重を預けてくる。
やめてよ姉貴。姉貴のナイスバディは、正直俺の好みにどストライクだ!
ああ、俺ってば実の姉貴に性的興奮を覚える、最低の弟になりました。
「姉貴、ふざけすぎだろ。なんでこんなことするんだよ」
「なんで? しつもんだね~いいですよ~なんでもこたえましょ~
おねえちゃんは~なんでもしっている~さあとうがよい~」
む、せっかくの機会だ。普段気になる姉の考えを、いろいろ聞いてみよう。
「姉貴。姉貴はなんで、あまり周りのことに興味無さげなんだ?」
「よくぞきいてくれました~わたしのきもちをきけ~!」
どこかで聞いたフレーズを叫ぶ姉貴。そのネタは年齢的に誰がわかるんだ?
「わたしはね~おとうとにしか~きょうみがないんですよ~」
なんと、俺の予想が当たっていた。この顔は別に嬉しくてニヤけ(ry
「それで周囲に素っ気無いのか? ならなんで俺にまで素っ気無いのさ?」
「だって~おとうとにきょぜつされたら~こわいでしょ~が~」
なんと、普通の恋する乙女のような発言を、姉貴から聞こうとは。
しかも、抱きついてきて上目遣いって、コレなんて色仕掛け?
「それにね~ほんとうはあまえたいのよ~わたしだって~
でもねでもね~わたしたちのなかを~おとうさんたちにうたがわれて~
ふたりがはなればなれにされたくないんだもの~わかった~?」
「姉貴はなんか、疑われるようなことを、俺としたいのか?」
「うんしたい~というかわたしをだけ~えっちいことするんだ~」
俺は紳士だ。そう俺は真摯だ。大事なことなのに2回言えませんでした。
これは酒に酔って、勢いで言ってるだけなんだよワトソンくん。
「いっとくけど~うそとかじゃない~わたしはおとうとにだかれたい~」
「嬉しいけどさ、俺達は姉弟だよ? 姉弟は結婚とk」
「けっこんはできなくても~つきあうとか~えっちはできるぜ~
というか~おねえさんは~もうえっちなきぶんです~だきなさい~」
正直俺の股間は超絶エレクトあんど待機中。姉貴の色香に惑わされてます。
でも、でもでも、これは近親相姦です。わるいことです。
――みなさん。みなさんならどうしますか? 誰か助けてください!
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最終更新:2009年03月11日 02:28