433 あなたが私のデトックス (1/3) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/26(日) 04:47:56 ID:pCuQ9bSg
「――気色悪(キモ)いのよ、アンタは。
その手を離して、とっとと生まれ変わってきなさい!」
『元先輩』『金持ちの次男坊』などと喚くブ男のナンパを蹴り倒して。
私は愛しい弟の手を引きながら、夕暮れに染まる商店街を歩いていた。
「まったく。あんな程度の低い男に、時間を無駄にされちゃったわ。
さあ優輝(ゆうき)、早く帰って夕飯にしましょう?」
「あのさ、由佳(ゆか)姉ちゃん……。あの人は別に、不細工じゃなかったよ?
なんでいつも、他の男の人の告白を断って、僕に構ってくれるのさ?」
私のかわいい優輝が、そんなとぼけた質問をしてくる。
「なんでって……、別に構わないでしょ? イヤなものはイヤ、なのよ。
それとも何? 優輝は私に、付き合いたくもない男と、付き合えっての?」
「ううん、そんなことは言わないよ。僕は由佳姉ちゃんが、笑顔ならそれで……」
「にひひ、あんがと優輝。じゃあ、帰りましょう?」
「そうだね。早く帰って、ごはんにしようよ由佳姉ちゃんっ」
いつものやりとりの後、私たちは帰宅し、いつも通りの生活を続けた。
そして、午前0時を過ぎた、真夜中の頃。
私の1日は、このひとときで終わりを告げる。
いま私がいる場所は、優輝の寝室――のベッドの上、寝ている優輝のとなり。
そう、私はいま、優輝に夜這いをかけている最中だ。
といっても、別に逆レイプをするわけではない。
そんなことして、もしばれたら、両親に私と優輝との間を引き離される。
だから、まだ今は、もうちょっとおとなしく――
「ふふっ……、よしっ、今夜もしっかり、起っているみたいね」
独り言を呟きながら取り出したのは、優輝のホーケーちんぽ。
コレを私は――口いっぱいに頬張ってあげる。
「んむ……、むぐ……、にゅぐ~~、んふ~~♪」
口内でちんぽを上下にストロークすると共に、舌でグリグリ本体を捏ね繰り回す。
口元から唾液を垂らし、口内から唾液と汁の混ざる音を響かせ、淫れ狂う私。
ああ、優輝のちんぽが、ふるふるって震え出した。そろそろ――
「んう、んんんっ、んぐうぅぅぅっ…………!?」
口内で、舌の上から喉奥にかけて、優輝のせーえきが暴れまわる。
その感触だけで、私の脳内は蕩け――下着越しにわかるほどに――果てた。
「んぐぅ……っぷはぁっ♪ よ、よよよよかった~♪
結構なお手前でした。ありがとう優輝、美味しかったし、気持ちよかったよ♪
今日1日の見たくも触れたくもなかった嫌な記憶が、全部吹っ飛んだからね♪」
そして、私は優輝のちんぽをパンツの中にもう一度しまって、証拠を隠滅した。
よし、今日はもうこの勢いで布団に入って、さっさと眠っちゃおう。
これで、今夜もまた夢の中で、優輝に乱暴に抱かれながら、安らかに眠れる。
それが、私の1日の最後を彩る、最高の日課だった。
434 あなたが私のデトックス (2/3) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/26(日) 04:50:05 ID:pCuQ9bSg
事件は、唐突に起きた。
その日は、優輝が部活の日帰り遠征で、傍にいなかった帰り道。
「帰ってきたら、優輝にどんなごちそうを作ろうかな~?」
そんなのんきなことばかり考えていて、ちっとも気づけなかった。
私の後ろに現れた、やたらガタイのいい大男に、つけられていたことに。
私自身が、いつの間にか人気のない寂れた公園の前を、歩いていたことに。
気がつくと、私はどこかのトイレの中にいた。
どうやら、時々優輝と一緒に通る、人気のない公園のトイレのようだ。
あまり掃除が行き届いてないらしく、糞尿特有の臭いが充満している。
「はっ! 起きたかこのアバズレ女!
この俺の顔、見忘れたとは言わせねーぜコラぁ!?」
突然、前から聞いたことのあるようなないような、うざったい叫び声。
「俺だよ俺、テメーが袖にしてくれた、先輩で金持ちの次男坊さまだよ!
ったくよぉ……、よくもまあ、俺の好意を無下に――」
「誰アンタ…………?」
本気で忘れた。悪いわねどこかの誰かさん。
私ってば、本気で優輝のこと以外はどうだっていいから、忘れちゃった。
「あっ……がああああぁぁぁぁっ!?
てめぇ……、この……、もういいっ、もう容赦しねぇ!?
今ココで、テメェがただのアバズレだってこと、証明してやらぁっ!?」
うっとうしい男が、何か喚きながら、私の口を無理矢理抉じ開けてきた。
そして、間髪いれずに、勢いよく何かを突っ込んできた。
――って、コレの生臭いモノは、まさか…………!?
「はっ! ようやく気がついたかよ?
そうさ、テメェはこの俺を振ったバツとして、俺らに犯されるんだよ!
ここには今、テメェにこっぴどく振られた男共が、10人はいるからよぉ。
万が一にも、逃げることなんざ、考えるんじゃねぇぞ?」
「ふぐ……、むぐご………! ふんごがが…………!?」
抵抗しようとしたが、駄目らしい。両腕が、水道管に繋がれている。
両隣は壁だし、足のほうは、目の前の馬鹿に踏まれて、うまく動かせない。
このまま、こんな駄犬どもに犯されて、処女を散らす………?
このまま、優輝に純潔を捧げられず、汚されてしまうの……?
「ははっ、ざまえねぇな!? 高慢ちきなお嬢が、いまや肉便器寸前だ!?
このまま俺たちが、テメェで荒稼ぎしてやっからよ、歓べブタ女っ!」
好き勝手に喚く雑菌ども。そんなことより、口の中のモノが苦くて苦しい。
「――そうだな、テメェが大事にする弟とやらも、ついでに売ってやるよ!
知り合いに、アレくらいのガキが好物のペド野郎がいるんだったよ。
ソイツに売って、テメェと一緒に並べられるよう、調教して――」
ああ、この男が何か喚いているけど、もうホントにどうでもいい。
私を穢して、おもちゃにするって? もうホントにどうでもいい。
私の優輝を、おもちゃにするって? もうホントにどうでもいい。
もうがまんをするひつようなんて、どこにもないしどうでもいい。
ワタシハ――アゴノアタリニ――セイイッパイノチカラヲコメテ――
435 あなたが私のデトックス (3/3) ◆6AvI.Mne7c sage 2009/04/26(日) 04:51:56 ID:pCuQ9bSg
夕暮れの寂れた公園内のトイレにて。
私は壊れかけた洗面台の蛇口を全開にし、ひたすら口を漱いでいた。
「ああもう、最低最低最低……! 気持ち悪いきもちわるいキモチワルイ……!?」
何度洗っても、何度洗っても、汚れは取れそうにない。取れた気にならない。
私は必死になって、口元にこびりついた液体を、水で洗い流す。
「ふん。いくら洗ったところで、不快感だけは、絶対取れやしない!」
苛立ちのあまり、大声で独り言を呟く私。
望むなら、数時間前に戻って、さっさと別の道から家に帰りたい。
そうしたら、こんなとこで、こんなヒドイ目に遭わずに済んだのに。
そうしたら、家に遅く帰ってくる、優輝と一緒に遊べたはずなのに。
こんなヨゴれた私のこと、優輝は好きになってくれるのかなぁ……?
私の目下の心配事は、たったそれだけだ。
今回の件は、油断しすぎた私にも、大きく責任がある。
これまで後始末も放置して、赴くままに振舞った、因果応報だったんだ。
「――あ、そうだ。バレなきゃいいんだ。
優輝にバレなきゃ、私はまだ、清らかな由佳姉ちゃんで居られるんだ。
それに、今ならまだ、優輝のおかげで、私は生まれ変われるんだ!?」
もう二度と、こんな目に遭わないうちに、私はコトを進めることに決めた。
今までみたいにチンタラやっていたら、それこそ取り返しがつかなくなる。
むしろ、今まで理性で本能を我慢していたことが、馬鹿馬鹿しかったんだ。
そうだ、何も遠慮することなどない。むしろ、遠慮するほうが失礼なんだ。
今夜こそ、私は――由佳姉ちゃんは、優輝を犯してあげよう。
そう思い、私は振り向いて――いまだ便器に顔を沈めた、駄犬の姿を眺めた。
ついでに、そこいらに倒れている、下腹部から血を流した下僕犬どもを一瞥する。
あの時、全てが馬鹿馬鹿しくなった瞬間に、私は思いっきり、牙を剥いた。
喉の苦しみを一切無視した、首から上の全筋肉と全関節を利用した、噛み付き。
思惑は成功し、目の前にいた駄犬から、汚らしい肉棒をもぎ取ることに成功した。
そして私は勢いのままに、後ろの水道管ごと、両腕の戒めを引きちぎった。
それから先は、正直ちゃんと覚えていない。
たしか、駄犬の悲鳴に集まった下僕犬どもを、水道管で全員ぶち殴って――
ついでにトドメとばかりに、全員の下腹部に、水道管の割れた切っ先を――
ああそうか。これは別に思い出さなくても、いい記憶だった。
こんな駄犬や下僕犬の末路なんて、別に興味もないしどうでもいい。
どうせこの場所は、とことん人通りのない道にしか隣接していない。
私が放っておけば、発見されるのは2週間くらいは先になるだろう。
この連中の連絡手段(携帯電話など)は、既に全部ぶち壊したし。
「待っててね、優輝。私があなたを、オトナのオトコにしてあげる♪
だから、私にこびりついた汚れを全て、あなたの愛で洗い流して♪
私は一生、あなたを愛するから、あなたも私を愛してちょうだい♪」
――軽くスキップしながら、私は足元の肉どもを踏み砕き、その場を後にした。
― The nuisance smashes it!? ―
最終更新:2009年04月27日 18:51