兄弟和姦計画―発動編 上

399 兄弟和姦計画―発動編 上 (1/4) ◆Hx2CWeG5HI sage New! 2009/06/06(土) 19:47:53 ID:qrqBY/qb
妹はキモイし変態だが根は素直で優しい奴だ。
容姿だって身内びいきだが決して悪くはないし、それに家事だってそれなりにこなす
その気になればいい男の一人や二人ホイホイつれてこられるだろう。
ウホッ!やアッー!な意味ではないぞ。
ともかく、俺なんかに捕らわれず普通の男と付き合って普通に結婚して普通に幸せになって欲しいものだ…
そうすりゃ、俺も兄として肩の荷が降りるしな。
そんなことを学校から帰宅途中ボーっと考えていた。

ただいま。
…っと靴が一足多いな。
また友達と俺の部屋でゲームでもしているんだろうか。
変態の妹にしては非常に驚くべきことだが、友達がいる。
以前友達がいると言っていたが本当だったとは…
なんでもネットで知り合ったその友達が近所に住んでいることを最近知ったそうな。
よく家に誘っては遊んでいる。
兄としては、妹に友人がいることは非常に喜ばしいことだ。
妹は家にいると基本的に退廃的な行動しかしない。
俺を見てニヤついているか、俺に抱きついているか、俺の布団に包まって何かしているか、この三つくらいしかしない。
そんなダメ人間まっしぐらな生活を送っている中、友人の登場である。
本当にありがたい。ぜひ妹を健常者に戻してくれ。
さらに…大変個人的なことだが、その友人はべっぴんさんな上大層ご立派な胸をお持ちである。
妹が貧しいからこそ余計に眩しく見える。非常に神々しい。マーベラス。
そんな方が自分の部屋でゲームをしているのである。
ちょっと彼女が動くだけでおっぱいぷる~んぷる~ん!!である。
眼科が経営困難に陥って夜逃げする程眼の保養になるグゥレイトォ!な光景である。
心身ともに癒される。
まあそんな感じで兄の立場としても精神的な癒しを求める立場としても妹が友人を誘うのは歓喜すべきことである。
さて、じゃあ部屋に行きますか。

おう、ただいま帰ったぞ妹よ。やっぱり俺の部屋でスマブラか。
「あ、お帰りなさいお兄ちゃん」
「おかえりなさい、兄さん」
やはり、友人さんもいましたか。
しかし兄さんと呼ぶのは勘弁してください。あなたのほうが年上でしょう。
「そんなこといっても妹さんのお兄さんですから。あと年上とか言わないでください」
や、すいません。女性に年齢はNGでしたね。
「ところで兄さん。わたしのことは藤さんと呼びなさいといつも言ってますよね。なんでいつも呼んでくれないんですか」
そんなこといっても友人さんは友人さんですから。あなたが俺を兄さんと言うようなものですよ。
「まーまーそんなことよりもさぁ、お兄ちゃんも一緒にスマブラしようよ~」
む、そうだな。せっかく友人さんもいることだしな。

スマブラ――知らない人のために一言で説明。大乱闘。

ふははは!油断したな!妹よ!
「げえっ!スネークの罠!!」
「隙ありです。兄さん」
ぬおぅ、死んだあぁ!背後から切りつけるとは貴様、卑怯なり!!士道不覚悟だぞ!!!
「勝てば官軍ですよ」
くぬぬ、もう一回!もう一回だ!!
「今思えば、それがお兄ちゃんが言った最後の言葉だった…」
死亡フラグを立てるな!
「ふふふ、何回やっても結果は変わりませんよ、兄さん」
友人さんまで挑発しおって…いいだろう!こっからお兄さんの本気を見せてあげようじゃないか!!ずっと俺のターンだ!!
「兄さん、こういう言葉がありますよ。負け犬ほどよく咆える」
言ってろ!!俺がゴリラを使うと世界が変わる!!
「じゃあ私はこの金髪超能力少年を…これでお兄ちゃんの巨体を超能力で弄り放題…クヒヒ」
お前が選ぶキャラはどれも卑猥にみえるな…なんか一瞬でクールダウンしたぞ…
「ではわたしはこの高速で動く全身タイツ男を…このキャラ抱きつく技がありますよね…クスクス」
なんか友人さんもキモくなったんですけど…
とりあえずやりますか…


400 兄弟和姦計画―発動編 上 (2/4) ◆Hx2CWeG5HI sage New! 2009/06/06(土) 19:48:23 ID:qrqBY/qb
あ~疲れた。遊び疲れた。
「流石に私も疲れたよ…」
「ええ、わたしも…っと外がもう暗くなっちゃってますね…そろそろ帰らなくちゃ」
今は季節柄暗くなるのは遅いんだが…一体どれだけ遊んだんだ、俺ら。
とにかく、妹。
他所の娘さんを暗い中帰宅させるわけにはいかん。一緒に送っていくぞ。
「うん、そうだね。じゃあ行こっか藤さん」
「そんなに家は遠くないので構わないんですけど…ここで断わると兄さんが妹さんにいじめられそうですね。では、お願いしますね」
うむ、他人の親切は素直に受け取るものです。

友人さんを送っている道中、気になったことを尋ねてみた。
ネット上で妹とどんな会話をしているんですか。
「どんなって…言われてもねぇ」
「お兄ちゃん、女の子同士の会話を聞こうとするなんてNGだよ!」
はぁ、そういうモンですかね。ただ単にどういう風に仲良くなったか気になっただけなんだが。
「それより、今日が何の日かご存知ですか?」
ん?何かの記念日でもあるのか?
「まぁ…記念日になるって感じかな?」
「そうです。ちゃんと憶えていましたか」
…何の話だよ。

友人さんを送っていったが、そんなに家は遠くなかった。徒歩二十分弱で着いた。
ネットで知り合った友人宅がまさかここまで近いとは…
「だから言ったでしょう。家は遠くないって…ああ、そういえば兄さんはわたしの家に来たことがありませんでしたね」
今までは暗くなる前に帰っていたからな。
「それじゃあ、わたしは弟に晩御飯を作らないといけないので失礼しますね。妹さん、兄さん、今日はありがとうございました」
「藤さん!また遊ぼうね!!」
また妹と遊んでやってくれ。妹は喜ぶし、俺も嬉しい。
「ふふふ、本当に兄さんは妹さんにデレデレですね」
「…最後の一線は越えないんだけどね」
…何のことだ。
「いえいえ、こちらの話です。それじゃあまた今度遊びに行きますね」
「うん!それじゃ藤さんまたね~!」
…まあいいか。
それじゃあ、友人さん。今日は俺も楽しかったよ。

帰宅途中、妹が背中に飛びついてきた。
お互い高校生だっていうのに公衆の面前の妹をおんぶって微笑ましい光景で済むのか?
「別にいーじゃん。周りに人いないし暗いし」
はぁ…ま、このくらいいいか。
妹の太ももを手で持ち、バランスを取る。
「ねえお兄ちゃん…」
どうした。
「お兄ちゃんは藤さんのこと好き?」
唐突だな…その好きってのはどういう意味だ?
ライクか?それともラブか?
「どっちでもいいよ」
お前ならこういうときはもちろんラブよ!と言うもんだと思ってたが。
…そうだな。友人さんのことは好きだな。友人として。
「ふーん…でも藤さん、美人だしおっぱい大きいよ。おっぱい揉みしだきてぇとか押し倒してぇとか突き合いてぇって思わないの」
過激だな、妹よ。
つーかこの場合のつきあいたいってどっちの意味だ。誤字の所為で特定しがたいぞ。まあお前の場合下の意味なんだろうが。
…確かに女性としては魅力的な肉体をお持ちだろうな。しかしだからといってラブ…愛に繋がるってわけじゃないだろう。
人間ってのは性欲だけじゃなくて理性だってあるだろう。
だからこそ人に魅かれるってのは肉体だけで決まるようなもんじゃないさ。


401 兄弟和姦計画―発動編 上 (3/4) ◆Hx2CWeG5HI sage New! 2009/06/06(土) 19:48:48 ID:qrqBY/qb
「じゃあさ…お兄ちゃんは私に魅かれないの?」

…俺は、お前をいい女だと思う。
キモイし変態だし胸は小さいが、根は素直だし優しいし気が利く。
なによりお前と話していると楽しい。
今すぐにも求婚したいくらい好きだな。
…だが、俺とお前は兄妹だ。
想いのままに行動したってお互いが傷つくだけだ。
「お兄ちゃん…なんで?なんで兄妹だとダメなの?」
…兄妹間での愛情なんて社会では受け入れられない。偏見、差別の対象だ。
子どもが生まれてもその子は高い確率で障害を持って生まれる。
また、その子は婚外子、もしくは養子としてしか認知できない。
そのせいで子どもは親の遺産を普通の人と比べ半分しか受け取れないなど経済的な不利益を受ける。
それに…実の親が兄妹だということは社会では迫害の対象になるだろう。
…今思いつく限りのことを言ったがそれだけでも十分辛いだろ。
「ねぇ…」
…何だ。
「ねぇお兄ちゃん。子どもが障害を持って生まれてくることって哀しいことかな…?」

「たとえ他の子とちょっと違ってても…それでも命を持って生まれてくる、それだけで幸せだと思うんだ…」
しかし…
「婚外子といっても、お兄ちゃんはお父さんとして子どもを抱くことが出来るよね。それなら子どもにとってはお父さんがいるってことじゃないかな?」
だからといって…
「それに、婚外子は遺産を半分しか継がせてあげられないとか、なんでそうなの?って聞きたくなるような決まりがあるけど…
それは遺産を民法に沿って分配するときだけの話だよ。
遺族同士で話し合って決めたり、遺言書に分配比率を書いたりすれば特に差がでたりはしないよ。
まあ、遺族の中でごねる人がいたら民法に沿った分配しかできないんだけど…」

「もし…もし、だよ。社会からの視線が気にならないような状況になったら…お兄ちゃんは私を女の子として見てくれる?」
妹…俺は…
「もしもの話だからさ…軽く答えてよ」
軽く答えられるような話じゃないと思うんだが…
そうだな、もしそんな状況になったら…
………
……
…見ちまうかも、な。
「そう…」
胸に回された腕の力が強まる。
少しずり下がってきた妹の身体のを持ち上げ、バランスを整える。
妹は何も言わない。
俺は妹をおんぶしたまま家路に着いた。
妹の鼓動を感じる…

俺は…本当に妹を女として見れるのか…?
…いや、分かってるんだ。俺は妹に対してどんな感情を抱いているか。
だからといって…どうしろってんだよ…!
感情に身を任せたって、社会から除け者にされてしまうというのに…
ほんと、なんで妹なんだろうなこいつ…


402 兄弟和姦計画―発動編 上 (4/4) ◆Hx2CWeG5HI sage New! 2009/06/06(土) 19:49:26 ID:qrqBY/qb
妹サイド―――

社会からの視線…
それさえ何とかすればお兄ちゃんは…
うん、それだけならあれでなんとかなるかな。
やっと…やっとお兄ちゃんとえっちが出来る目処がたったね…
あとすこし、だね。
もし成功すればお兄ちゃんとずっと一緒。
子どもも産める。
でも失敗しちゃったら…
……
…顔が、歪む。景色が、霞む。
私はしがみ付く腕の力を強め、お兄ちゃんに見られないよう顔を背中に押し付けた。
お兄ちゃんの鼓動を感じる…
どうか、この想いが届きますように。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2009年06月07日 22:16
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。