458 番外編―兄と姉 (1/4) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/09(火) 06:19:11 ID:h1XUcDdB
学校帰り。
友人さんのところに一度挨拶に行かねばなと思い立つ。
あの人のおかげで桃子と今の関係になれたようなものだしな。
「あ、あなたがにいさんですか。はじめまして。光太郎といいます」
や、これはどうもご丁寧に。
俺は…
「あ、兄さんいらっしゃい」
む、友人さんか…ああ、もうこう呼ぶのはやめましょうか。そう呼ぶような仲ではありませんからね。
こんにちは藤さん。ちょっと桃子とのことで話に来ました。
「あらそうなの。じゃあ光太郎君、ちょっと席を外してもらえるかな?ちょっと二人だけで話がしたいの」
「わかったよお姉ちゃん。ゆっくり話しててよ。晩御飯は僕が作るからさ」
「あら、いいの?ふふ、光太郎君料理上手だからすごく楽しみだわ」
「もう…褒めても何もでないよ?」
「別に褒めてなんかないよ~お姉ちゃんはただホントのことを言っているだけよ」
「お姉ちゃんったら…」
…あのーいい雰囲気を出している中申し訳ないが、俺忘れてないか?
「ああ、すみませんねにいさん」
「光太郎君が謝ることないわ!家でいい雰囲気になって何が悪いのよ!悪いのはアポも取らずに来たこの男よ!!」
おい…
「もう、お姉ちゃん…にいさんこまってるよ。ほら、客間に案内してあげて」
「うぅ…光太郎君が言うなら…」
なんか俺、悪役になってないか…?
「おら、粗茶だぞ愚民。有り難く思え」
…随分な対応だな。というかそんな口調でしたっけ。
「もう兄さんに言葉遣いを取り繕う必要もないので素で話しているだけですよ」
それが素ですか、そうですか。なかなかワイルドですね。
しかしまさかあなたたちも愛し合っていたとは想像もしていませんでしたよ。
「そりゃそうでしょうね。あのときの兄さんは自称一般人でしたし、そんな方に弟ラブって気付かれたら面倒ですから」
ああ、そういうことですか。たしかに自称一般人に弟ラブはちょっとまずいですからね。
それはさておき。
今日は桃子とのことで挨拶に来ました。
「ちゃんと受け入れたんですよね?おめでとうございます」
ありがとうございます。
それで藤さんのほうは弟君とどうなんですか。
「ええ…打ち明けたあの日に、しましたよ」
…早いんですね。
「何を言っているんですか。兄さんなんて中学時代にはもうちんことまんこのドッキングしていたんでしょう?」
は?してるわけないですよ。
というか唐突にお下劣な言葉が飛び出しますね。ほんと、うちの妹にそっくりですよ。
「嘘つかなくてもいいんですよ。愛の告白の時に言ってじゃないですか。
中学生の時に身体を重ねたって。一方的に関係を終わらせたって。
お姉ちゃんの情報網を甘く見ないでください。スレ住人も皆知ってるんですからね」
なんでそれを知っているんですか。あなたの情報網について小一時間問い詰めたいですよ。つーかスレ住人って何ですか。
…それはともかく、身体を重ねたっていったって別にセックスしてたってことじゃないですよ。
当時…親が何度も喧嘩を繰り返してそのせいで離婚したんですよ。
なんでもお袋が言うに全部私のせいだとかなんとか。
まあそれはともかく俺たちはお袋の方に引き取られたんですが、お袋ほとんど家に帰れないくらい働きづめになってしまって…
その時から段々あいつの甘え方が過激になってきたんです。常に抱きついていたり一緒にお風呂に入ったり一緒に寝たり…
それに寝るときはあいつの希望でお互い全裸で抱き合ってなんですよ。そうじゃないと寝られないとか言って。
最初は親父と離れてお袋も働きに出て一人で寂しいんだろうな、と思って受け入れていたんです。
しかしおっぱい揉んでとか全身を愛情込めて愛撫してとかディープキスしてとか私のまんまんすごくうずうずするの…ここおしっこす
るところだけどお兄ちゃんキスしてほしいの…とかまあ性的なこと要求をされ続けましてね…
まあ当時から桃子のことは愛していたしセックスをするってことじゃなかったのでなんだかんだで自分も喜んでしていたんですけど。
でも段々自分の欲望が暴走してしまいそうになってきて…このままじゃ本当に一線を越えそうな気がしてきまして。
そんな感じで危機感を感じたので桃子にもういい加減一人で寝られるようになれって言ったんですよ。
そうしたらまあ…じゃあ最後は恋人みたいなキスをしてって言われて…それで終わったんですけど。。
一応その後はただの仲のいい兄妹に戻ったんですけど…あいつ高校に入ったらまた強烈なアプローチを始めましてね…
それでアナルセックスやら素股やらをしちゃって…まあそんなこんなで今に至る、と。
459 番外編―兄と姉 (2/4) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/09(火) 06:19:34 ID:h1XUcDdB
「なんだ、つまらん…紛らわしいこと言うんじゃねーよボケが…
作者が初期作品の設定適当にしちゃったからその後始末に追われてる姿がありありと浮かぶわ。
つーかどっちにしてもあんたガード緩くね?この倫理観ゼロノスが!」
人の私生活に面白さを求めないでください。
番外編とはいえ作者とかメタなこと言わないでください。本編にもメタネタありましたが。
つーかあなた倫理観について文句言えるような立場なんですか。
……
…ガード緩いっていうか、そもそも俺は桃子を女として愛していたんですよ。
ただ、社会というものがありますから踏み出せなかっただけで。
「はいはい、ヘタレ乙。で、社会が気にならなくなった途端妹大好きーちゅっちゅしようぜー!ってか?このヤリチンが!尻軽男!」
…さっきからやたら発言が厳しいんですけど、なんか恨みでもあるんですか。あと俺の尻は軽くないですよ。処女です。
「…で、もうしたの合体?」
してませんよ。
「はぁ?なんで!?もう二人とも同意しているんだからさっさとやっちゃえばいいでしょ!この不能!童貞!!魔法使い予備軍!!」
人権を侵害するようなレベルの暴言を連呼しないでください。
そもそも桃子はまだ高校生ですよ。
今セックスしたら近親相姦以前に少女淫行でお縄になりますよ。
「中学時代に性的な悪戯に及んだくせに何寝ぼけたこと言っているのよこのアンポンタン!!馬鹿!アホ!間抜け!ドジ!トンマ!!
愚図!愚か!池沼!ファック!黄色猿!ホグワーツ入学希望者!真性包茎!租チン!ポークビッツ!モンキーバナナ!くたばれ!!」
だから暴言自重してください。特に後半、いい加減切れるぞコラ。
…俺は桃子から目を背けて続けていました。
だけどこれからは桃子と真剣に向き合っていきます。桃子のことを第一に考えていきたいんです。
それで桃子と話し合って、セックスをするのならちゃんと子どもを養えるようになってからって決めたんです。
子どもを養なうっていうことは大きな責任を伴いますから、ちゃんと社会人になって働くようになってからしようと思っています。
だから、まだセックスしていません。
「あっそう」
あっそうって軽いですね…
「妹さんと話し合って決めたんですよね?なら特にコメントすることはありませんよ」
そうですか。というかあなたの素の口調って丁寧だったり乱暴だったり忙しいですね。
「これから家族みたいな付き合いになるんですから、兄さんも素の口調にしてはどうですか?」
これは俺の素の口調ですよ。
「そうですか。なんだかラノベの主人公みたいな口調ですね。あなたの口調も丁寧だったり乱暴だったり忙しいですよ。
…ところで兄さん。子どもを養えるようになってから子作りするって言いましたけど…たしか妹さんってお金持ちでしたよね?」
は?
「前にあの子、アフィと株で大金持ちだぜイヤッホォォォオオオウ!!!これでお兄ちゃん7人は養えちゃうぜヒャッハアァアァァ!
とか叫んでたんだけど…兄さんしらないんですか?」
初耳だ。金を持っているようには全く見えなかったぞ。
なんで俺には言わなかったんだ…?
「さぁ?そのぐらい自分で考えたら?」
そうかい。じゃあ暇なときにでも考えるよ。
「どちらにせよ、妹さんはあなたには勿体無いくらい良い子ね…」
…そうだな。
妹としても、彼女としても自慢できるよ。
「彼女、ね。それ本人の前で言って見たら?たぶん面白いことになると思うよ」
すごく…襲われそうです。
「妹さんだって本当はえっちしたいんだろうからたまにはサービスでもしてあげなさいな。ケツマンコでずっこんばっこんするとか」
そうですね。とりあえずリップサービスでもしますよ。
「わたしの発言後半はスルーですか。そうですか」
いや、どう反応しろっていうんですか。
…ところで藤さんたちはもうセックスをしたと聞きましたが、少し早すぎませんか?
弟君、まだ17歳の高校生なんですよ。
あなたは20歳ですし認知は年齢に関係なく出来るんで認知してあげますけど、子どもができたらどうやって養うつもりなんですか?
「兄さん。妹さんにアフィや株取引を教えたのはわたしなんですよ。そのわたしがお金を持っていないと思いますか?」
お前が教えたんかい。
460 番外編―兄と姉 (3/4) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/09(火) 06:19:56 ID:h1XUcDdB
…まあ、ちゃんと子どもを育ててあげられるのなら俺からは何も言うことはありませんよ。
「ありがとね。お礼にわたしたちの初体験を教えてあげるわ」
いえ結構です。そろそろ帰ります。お邪魔しました。
「もう、そんなつれないこと言わないでよ。この話を出来るのは兄さんか妹さんしかいないんだからちょっとぐらい聞いてよね。
でね、光太郎君とのはじめての体位は何だと思う?正常位?ううん違うの。もっと愛情がこもったのよ。後背位?ちょっとそんな獣み
たいな体位ではじめてはないでしょ!いや、それではじめてというのもなかなか…イイ!と話がずれたわね。で、何だと思う?騎乗位
?ああ、それもいいねぇ…光太郎君の童貞を優しく奪ってあげる…しかもわたしは処女。処女を捧げる…たまんねぇぇえええ!!!!
でもそれでもないのよ。答えは…そう、対面座位よ!!光太郎君に優しく抱っこされながらゆっくりと自ら腰を下ろし処女を捧げる…
純潔を破られる痛みにおもわずうめき声をあげてしまうと、光太郎君は大丈夫?と不安そうな目でこちらを見てきて…わたしはそんな
こと気にしなくてもいいんだよ。お姉ちゃんちょっとうれしくて思わず声をあげちゃったんだよ…それよりも優しくキスをして…それ
だけでわたし、勇気がもらえるの…って懇願したら光太郎君は目を閉じゆっくりとわたしの唇を奪って…ああ、わたし上も下もキスを
しているんだなって思うとそれだけで興奮してきて何だか濡れちゃって…そのおかげでもう動けそうな気がしたからゆっくりと腰を…
―中略―
…でねでね!光太郎君ったらもう7回もだしたのに元気一杯で凛々しくそそり立ったままなのよ!もうわたしおなか一杯!もう入らない
よお!って思わず悲鳴をあげちゃったらね、光太郎君たらじゃあこっちにの穴はまだ使ってないから沢山はいるよねっていってゆっく
りとわたしのお尻の穴に指を突き入れてね。思わずわたしひぎぃ!なんて悲鳴あげちゃったら光太郎君ったらごめん、まずは馴らさな
いとねっていったかと思うとゆっくりとわたしのお尻を舐め始めたのよ!光太郎君にこんなことをさせてるなんてもうわたしったら…
―以下略―
…だったのよ!つまり光太郎君最高!愛してる!!結婚してくれ!!!ってことよ!!!!」
俺は必死に睡魔と戦っていた。
もし敗北してしまったらまた最初から話をしてくれそうだからだ。
「ちょっと聞いてるの!兄さん!」
…ん、終わったのか。
ああ、聞いてるよ。
「じゃあ9回目のしゃせーはどんなプレイでしたか?」
え?あー…
…フェラチオ、とか?
「違います!9回目はアナル騎乗位です!!」
あーそうなんだー過激ですねーはっはっはー。
「…いまいち聞いていなかったようですね。しょうがない、最初からもう一回話してあげますか」
いえ、勘弁してください。
…というかもう外暗いじゃないですか。
桃子が心配してますからもう帰りますよ。
「そう…せっかく話してあげようと思ったのに残念ね」
結構です。お呼びじゃありません。
では俺はお暇させてもらいますよ。
「そう。妹さんによろしく言っておいてね」
ええ。では、また。
あぁそうだ、弟君は晩飯の準備で忙しいでしょうから、後でよろしく言っておいてもらえますか。
「えぇ?やだ」
おい。
「なんてね、嘘よ。ちゃんと伝えておくわ」
ホント頼みますよ。これから家族みたいになるんですから。
それじゃ、今度こそ帰ります。
461 番外編―兄と姉 (4/4) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/09(火) 06:20:18 ID:h1XUcDdB
ただいま。
「お帰り、お兄ちゃん。今日は帰りが遅かったけど何処行ってたの?」
うむ、お前とのことで藤さんとこにちょっと挨拶しに行ってな。
ところで桃子。
藤さんがお前は大金持ちだとかいっていたけどそれは本当なのか?
「あちゃー…口止め忘れてたな…」
それはつまり、事実だということだな。
「…うん。隠しててごめんね…」
別に謝ることはないさ。
でもなんでわざわざ隠していたんだ。
「えっと…聞いても怒らない?」
内容にもよるな。
…あーそんな顔するな。怒らないからほれ、言ってみ。
「あのね…専業主婦になってお兄ちゃんに養われたかったから…」
…
「それにお兄ちゃん…私の貯金で生活するのってヒモみたいで嫌って思うかなー、なんて…」
…
「あとさ…家に少しお金入れてるって言ったら絶対お兄ちゃん俺家計に負担しかかけてねーって鬱になるかなーって思って…」
…
「あ、あのー…お兄ちゃん…やっぱり、怒ってる?」
いや、怒ってなんかないさ。
専業主婦にって発言が普段のお前とのギャップが激しくてな…
ちょっと可愛いなって思っただけだ。
「え?か、可愛い…?」
それにお前は俺を気遣って隠していたんだろう。
だったら俺に責めることはできんさ。
ただ、隠すっていう行為に少し寂しさを感じるが…
「あうぅ…ごめんね…」
ところで家にお金いれているんだったらなんでお袋いつも家に帰れないほど仕事しているんだ?
「実は…ちょっと理由があって今は家に帰り辛いんだって」
理由?なんだよそれ?
「うん…まあそれはあとでお母さんに私たちの関係を言うときにでも聞けるよ」
そう、か。非常に気になるが…
まぁ、いいさ。
もうこの話は終わりにしよう。
それで、今日の晩飯はなんだい?
「あ、うん!今日はね…」
最終更新:2009年06月14日 22:03