549 番外編―十年後 (1/7) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/14(日) 06:11:02 ID:RiIXQcnM
光彦サイド―――
えっと、みなさんはじめまして。
僕、光彦っていいます。
見た目は子ども、頭脳も子ども。つまりただの子どもです。
ただ…ちょっと周りがアレなので同世代の子よりも精神年齢が高いような気がします。
「ねえ…光太郎君…お姉ちゃんのおっぱい、もうぱんぱんなの…だから、お願い…」
「うん…じゃあ今日も…お姉ちゃんの、いただくね…」
「やん…いただくだなんて…赤ちゃんはとっくに離乳しちゃったし、このおっぱいは光太郎君だけのものなんだから…ね、来て…」
見ての通り、僕の親たちは死ぬほどいちゃいちゃしやがっている。土曜日だからってはっちゃけすぎですよ。
僕を放置プレイしながら、プレイに励んでいる。
…はぁ、やれやれ。僕はお邪魔虫ですか。仕方ない、おじさんとこに避難するか。
おい馬鹿親ども、僕あっちにいてくるね。
「ん…今日はちょっと苦いね…でも、お姉ちゃんの飲んでると思うと…どきどきしてきて…」
「あ…んぅ!ちょっと光太郎君!!まだお昼だよ…えっちをするにはちょっと早いよぉ…♪」
聞けよ、おい。
そんな感じだから息子やさぐれちゃうんだぞ。精神年齢上がっちゃうんだぞ。
突然ですが、説明しよう!
我が家はでかい!二世帯同居しているからだ!!
しかしながらどうみても家は五世帯分は収納できるぐらいの大きさはあるが!!
でかすぎだよ!正に煩悩の館!!うわ金持ち怖い!!
とにかく大きい。
そして、僕たち家族はちょっと特殊な家族構成をしている。
が、このような駄文を読んでくださっている御奇特な方は大体どのような構成なのか把握しているだろう。
だがあえて…これまた説明しよう!
僕の方はお父さん、お母さん、そして僕の3人。
おじさんたちのほうはおじさん、おばさん、おじさんたちの娘の桃香ちゃん、そしておばあちゃんの4人。
計7人が一つ屋根の下に住んでいる。
僕たちとおじさんたちで一応家の中を便宜上二つに分けているが、皆そんなもの気にせず行き来しているので実質特に意味は無い。
僕もそんなものは一切気にせず、よくおじさんたちのとこに遊びに行く。
というかこっちにいてもお父さんたちがいちゃいちゃしてるだけだし。
目の毒ですな。つーか母乳飛ばすな。目に染みる。
そんなこんなで僕は今日もおじさんとこに遊びに行く。
550 番外編―十年後 (2/7) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/14(日) 06:11:28 ID:RiIXQcnM
こんにちは。
「おお、光彦君良く来てくれた!助けてくれ!!こっちはもう限界なんだ!!!」
扉を開け、目に映ったもの…それは…
「パパー抱っこー♪」
「あなたーふぇらちおー♪」
「お兄ちゃーんせくろすー♪」
…ハーレムだった。
「やめて!ハーレムとか妙な客観視しないで!そもそもこいつら全部血の繋がった家族だから!!!
つーか後半二人!子どもたちの前で下品なこと言わないで!あとお袋、せくろすとか色々自重しろ!!もう50代手前なんでしょ!!」
「別にいいじゃない減るものじゃないしー。ももちゃんもそう思うでしょ?…あ、あと年齢のことは言わないでー!」
「うん思うー♪なんて言うと思ったかロリ婆。減る。主に私のメンタルが。お兄ちゃんと合体する権利は私にしかないんだよボケが」
「ももちゃんのいけずー♪こんな言葉があるじゃない…一人はみんなのために、みんなは一人のためにって!」
「それは汗臭い青春を謳歌している青少年たちが言うべきセリフです!間違ってもそんな不埒なことに使っちゃいけません!」
…やっぱここは何時来ても面白いな。
「ちょっとそこ!傍観してないで!!誰でもいいから引き離して!!!」
えー…せっかく愉快な状況なのにそんなことしたらもったいないじゃないですか。
「ぬがああああああ!!!これだからあいつらの子どもはああああああああぁあ!!」
「パパーおんぶー♪」
「あなたーきょうだいがったいしよー♪」
「お兄ちゃーんずっこんばっこんしてー♪」
「だから後半二人!!言葉を変えてもダメですよ!!つーかより卑猥になってませんか!?
あと桃子!お前はもうお腹の中に子どもいるでしょ!!やれませんから!!!」
「お尻という…手もありますが。如何かね?ご賞味してくださいよぉだんなぁ…ハァハァ」
「キメーよ!つーかガチホモっぽいぞ!!公衆便所行け!!!ハッテン場行け!!!!」
うん、愉快痛快。
「あなた…人間には合体する権利があるんだよ」
「あ、ももちゃんいいこと言うね!」
「でしょでしょ♪」
「なんだよそれ!?それならこっちにだって選ぶ権利はあるだろ!!どこの強姦大国だ!!!」
「パパーちゅーしよー♪」
「おい、ちょっとまっ!んぅ!!」
わお、実の娘にちゅーされてるよ。
しかもべろちゅーだよ。
娘さん進んでるね。
「んぅ…ぷはっ!…いい加減にしろお前らああああああああああああぁぁあぁあぁああっぬ、むぐ!!!!」
積極的な娘さんですね。
「ちょっと桃香!やりすぎよ!!べろちゅーは私だけの権利よ!!」
「ちがうよももちゃん!!べろちゅーは私たちの権利よ!!!」
扉を閉めた。
いろいろ想像力に訴えかけるような音が扉から漏れてくるが、気にしない。
一家団欒の時を邪魔しちゃ悪いよね。
仕方ない、こっちもダメなら近所の本屋にでも行きますか。
今日発売の雑誌って何かあったかな?
…
えっ僕の出番これで終わり!?しかも続編無し!?嘘、マジで!!?
もうちょい絡んどきゃよかったぁー!!!ファック!!!!
551 番外編―十年後 (3/7) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/14(日) 06:11:59 ID:RiIXQcnM
兄サイド―――
ああ…汚された…
「ごちそうさま!パパ!」
「やっぱり休日はこうでなくちゃね♪」
「よかったよお兄ちゃん…このこと、ブログに書かなくちゃ♪」
はぁ…お袋よ、またブログに書くのか…
「もちろんよ!ブログの広告収入がママの収入なんだから!」
…そうですか。まあ、書くのはいいんですけど変に尾ひれをつけないでくださいよ。
…話は変わり、少し昔のことだが。
お袋は桃子の妊娠が発覚したときから仕事をやめ、ずっと家にいる。
いざというとき桃子のそばに誰かいて欲しかったからそれは有難かった。
だがすぐに仕事をやめられたわけではない。
辞表を提出したときに同僚や後輩、上司からもやめないでくれと頼まれたそうな。
あなたがやめたらみんなの仕事量がやばいことになる!!デスマを乗り切れない!!!戦死者が出る!!!!とな。
流石にその状態のまま退職するのは忍びなかったのである程度仕事を片付けてから、となった。
どうでもいいが…あんた、プログラマーだったんですか。
そんなこんなで退職したお袋は家で小銭稼ぎにと広告を二、三入れたブログを作った。
ブログの内容は自身の思い出を語っていたもので、時たま当時の写真なんかもアップしていた。
近親者との愛で悩む人たちがちまちま訪れてきて、お袋はその人たちの悩みに親身に答えていった。
その結果リピーターを増やしていき、収入もそれなりだった。
だが…ある日ブログが炎上する。
お袋自身が授乳している画像をアップしたからだ。
あの時はやばかった。日本どころか世界中から変態紳士たちのアクセスが殺到した。
うおおおロリ母たまんねええ!おっぱいおっぱい!なんという児童ポルノ!僕をお母さんの息子にしてください!まさに東洋の神秘!
一目見て絶頂に達し二目見て生命の危機を感じた!ちょっくら夢の国ジャポンにいってくるわ!乳が…出ているだと…っ!などなど…
お袋は九桁のアクセスカウンターという普段のアクセス数から考えて分不相応な代物を使っていたが、それが一晩でぶっ壊れた。
広告収入も凄まじい金額となった。
が、翌日ブログを凍結させられた。
凍結理由は児童ポルノ掲載だそうな。
お袋は何で児童ポルノよ!普通に授乳しただけじゃないの!と怒っていたが…
あの写真はどう考えても小学生ががおっぱい吸わせてるようにしか見えなかったぞ。
結局お袋は新しくブログを作り直した。内容はただの日記となり、画像も全部削除して画像をアップすることは無くなった。
それでもまだ変態紳士たちが虎視眈々と画像アップされるときを待っているのかアクセス数が非常に多い。
そのため、広告収入もかなり多いようだ。
最近お袋と桃子の貯金で働かなくても生きていけるような気がするな…
ま、それでも俺は働くけど。
桃子を養ってるって自己満足に浸りたいし。
それに桃子も職業専業主婦ってのをかなり気に入っているみたいだし。
「…あなた?どうしたの、ぼーっとして」
ん?いや…なんでもないさ。
「そう…ならいいんだけど」
…ちょっとな…今の状況が信じられなくてな。
こうして…お前と夫婦として一緒にいられることが、さ。
「あなた…」
俺は…お前と「パパーはぐはぐしてー♪」ああはいはい、はぐはぐね…ほーれよしよーし…いい子だからちょっと静かにね…
仕切り直して…俺はお前「お兄ちゃーんおしりでしよー♪」ええいうるさい!お袋少し自重しろ!空気読め!マジKY!!
あーもう!!俺はお「あなたー子作りしましょー♪」ぶるうぅぅぅわあああああああああああぁぁあああああああああ!!!!!
お前ら少し黙りやがれクソがあああああああああああぁぁああぁぁぁああああああああああああああ!!!!
だぁらお前はお腹に子どもいるだろうがぼけがmふじおktdyふ!!!!
「OH! TYPE MISS!! ANATA!!! CRAZY!!!! VERY VERY CRAZY!!!!! LET'S FUCK MEEEEEEEEEEEE!!!!!!! HIT MEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!!」
うるせえええええええ!!!何で適当な英語になってんだよコンチクショーッ!!!クレイジーなのはお前だあああぁあ!!!
いいか!!!聞け!!!俺「パパートイレー♪」ぬがあああああああああああああああああああああああああああ!!
パパはトイレじゃありません!!!!というかもうどうにでもなーーーーーれ!!!!
「そんなぁ…パパ、ももかがおもらししてるとこみたいのぉ…?でも…パパがどうしても見たいっていうなら…」
さあ!トイレに行こうか桃香!!!はははっははっは、はあああぁあぁぁ…
「…あなた…頑張って!」
「…お兄ちゃん…ファイト!」
何をどうしろと。というかお前ら一発ぶん殴っていいか?
552 番外編―十年後 (4/7) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/14(日) 06:12:54 ID:RiIXQcnM
弟サイド―――
「みっちゃんはもう寝たかな…一人で寝るなんて少し早いような気がするけど…」
本人の意思を尊重してあげようよ。少し寂しいけどさ。
ところでお姉ちゃん…
「なあに?光太郎君?」
お姉ちゃんは…父さんと色々話したことあるの?
「うん…あるよ」
そう、なんだ…
前にお姉ちゃんに色々したって父さんから聞いたんだけど…
「そうだね。本当に色々してくれたよ。
桃子ちゃんと出会えたのはお父さんのおかげだし…お金の稼ぎ方を教えてくれたり、偽装結婚思いついたのもあの人なんだよ」
そうだったんだ…
父さん…何がしたかったのかな?
「さあ…ただ推測になるんだけど…父さん、私たちに自分を重ねてたんじゃないかな?」
え…なんで?
「あの人、実の姉から逃げてたから…その所為でもうお姉さんと逢えなくなってしまったから…
だからわたし達に自分を重ねて…お姉さんと一緒にいる自分を想像していたんじゃないかしら…」
そう、かな…
じゃあ…なんで自殺しちゃったのかな?
「さあね。あの世にいるお姉さんが恋しくなったんじゃないの?
もしくはわたし達をあまりにもぞんざいに扱ってきたことに対する罪悪感、とか?」
…父さんが罪悪感を感じているなんて、想像つかないよ。
そもそも罪悪感を感じる人だったらこんなことしないと思うよ…
「…あの人臆病だし不器用だからね。案外感じてるかもしれないよ」
臆病で不器用?
あの顔で怖がりだったの?それに父さん何でもこなせる人って思ってたんだけど…
「光太郎君、人の性格は顔で分かるようなものじゃないわ。まあ顔に自信がなかったり貶されたりして性格歪む人とかいるけど。
そもそも姉を感じたいんだったら最初から…そう、姉が死んだときに自殺していればよかったんじゃないかな。
だけどしなかった…姉が死んだって受け入れたくなかったから…怖かったから…」
…
「まあ…なんだかんだ言ったけど正直あの人のことよくわからないわ。行動支離滅裂だし。
わたし達やお母さんのことだって愛してなかったってきっぱり言い切っちゃうし」
言い切ってたんだ父さん…
「うんそうだよ。
あの人、お前達のことは愛してはいない。詩織も子どもを生んでくれたことを感謝してはいるが、愛しているわけではない。
私が愛しているのは姉ただ一人だ。複数人愛することが出来るほど私は器用ではないって…」
…ホント、何考えてたんだろ父さん。
「さぁねぇ…ただ、もしあの世とかあるんならお母さんに怒られてるんじゃないかな?お姉さんと一緒に」
…もしそうだとしたら…父さん、死んでからのほうが笑ってそうだね。
「そうかもね。案外あの世でエンジョイしてるんじゃないの?」
…そうだといいね。
553 番外編―十年後 (5/7) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/14(日) 06:14:03 ID:RiIXQcnM
お姉ちゃん。
「何?」
お姉ちゃんは時々不安になったりしない?
この想いは父さんに作られたものだと思うとなんだか今の想いが酷く不安定なものに思えるときがあるんだ。
「そうね。たしかにこの想いのはじまりはお父さんの都合によるものかもしれないわ。そのせいで不安になるかもしれないね。
でも…だからといって27年間一緒に過ごしてきた思い出があるじゃない。それがあるからわたしは不安になんかならないよ」
…そっか。そうだね。
今まで色々あったけど…それらがあったから今があるんだよね…色んな積み重ねの結果、今がある…
ならこの想いは決して不安定なものじゃないよね。
…ところでお姉ちゃん。
「何かしら?」
今日、何の日か覚えてる?
「…もちろんよ」
今日が、お姉ちゃんと初めてした日だよね。
「うん」
生まれてから27年、お姉ちゃんに甘えっぱなしだったけど…これからも、一緒にいてね。
「ふふふ…もちろんよ。わたしはあなたのお姉ちゃんだし、奥さんなんだから…これからもずっと、ね…」
うん…
お姉ちゃんがふんわりと抱きついてくる。
耳元でゆっくりと囁く。生暖かい息吹が、耳に掛かる。
「大丈夫よ…光太郎君はお姉ちゃんと一緒なら幸せなのよ。おねえちゃんも光太郎君と一緒なら幸せ。ならそれでいいじゃない…
だから光太郎君はわたしのもの。わたしは光太郎君のもの。二人一緒なら寂しくないよ。幸せな世界にいけるよ。
何も考える必要はないわ…わたしだけを見ていればいいの。お姉ちゃん、今まで間違ったこと言ったことあったかな?
…ないよね?うふふ…さ、交じりましょう…今日は記念日だし、いつも以上に気持ちよくしてあげるよ…」
そのままゆっくりとベットに押し倒された…
が、途中で体勢を入れ替え僕が上になる。
「…え?あれ?なんで?」
ふふふ…やっぱりお姉ちゃんは可愛いね…
「え…あ、こ、光太郎君?なんかさっきとキャラ違う気がするんですが?」
僕知ってるんだ。
お姉ちゃん、父さんにそっくりで臆病で不器用なこと。
…僕に沢山依存して欲しいんでしょ。
依存させておかないとどこかに行っちゃいそうで怖いんでしょ。
不器用だから、僕のこと何でもお世話して依存させようとしてたんでしょ。
ほんと、昔から何も変わってないよね。
「あ…うぅ…知ってたの?」
ふふ、伊達に長年一緒にいたわけじゃないよ。
ちゃんとお姉ちゃんのこと見てたんだからね。
「光太郎君…」
大丈夫だよ…無理なんかしなくても。
だって僕、昔からお姉ちゃんしか見てなかったんだもん。
今更他の女の子なんて見たりなんかしないさ。
…さて、お喋りはここまでにしようか。
今夜は寝かせないよ。
光彦は別の部屋で寝てるから、思いっきり声を出してもいいんだよ…
554 番外編―十年後 (6/7) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/14(日) 06:15:09 ID:RiIXQcnM
兄サイド―――
よし!桃子と二人っきりになれたぞ!
というか寝室から余計な二人を追い出しただけだが…
ああ、思い出すだけで疲れる。
明日その分のツケが回ってくるのか…どこに連れ出されるやら…
…ええい、明日のことは明日考えればいいさ!
そんなことより今がチャンスだ!頑張れ俺!!FIGHT WITH BRAVE!!
な、なあ桃子…
「なに?」
そ、そのだな…
いやあ!外が綺麗だなあ!!
「…」
違うだろ俺!
ええい、ままよ!!
やったモン勝ちじゃ!!
I CAN FLY!! I CAN DO IT!!
…桃子。
その…今日でお前に告白してから十年になるな。
「…覚えてたんだ。最近桃香も騒がしくなってきたからてっきり忘れたかと思ったけど」
忘れるもんか。
お兄ちゃんの記憶力を舐めるな。
普段は8ビットぐらいしか記憶容量が無いが、こういうことは忘れないんだ。
「…うん」
今までありがとうな、桃子。
「こっちもありがとうね、お兄ちゃん…私、お兄ちゃんと一緒に居られて幸せだったよ…ってなんだか死亡フラグ立ててるみたいね」
…そうだな。
いかん、これじゃ不吉じゃないか。
せっかくの記念日だと言うのに。
「…お兄ちゃん」
…桃子。
俺、頼りないしお前の方が金を稼ぐのは上手いけど…
それでも…ずっと一緒に居て欲しい。
「愚問ね。今までだって一緒だったんでしょ。ならこれからだって一緒でしょ」
…それ、十年前に俺が言ったセリフ。
「うん。知ってる」
そっすか。
「そっすよ」
………
……
…まあ…これからも、よろしく。
「こちらこそ」
…最後だけど、締まらないな。
「締まらないね」
…
「…」
「…ドキドキ」
「…ワクワク」
…おい。
「あ、こっちは気にしなくてもいいよ」
「ももかたちのことはスルーしていいよ」
…はぁ。
こいつらは…仕方ない。
息を大きく、腹一杯に吸い込んだ。
そして、解き放つ――
「出て行きやがれこの野次馬共がああぁぁぁあああああぁああああああああぁぁあああぁああああああああああぁぁあぁ!!!!!」
555 番外編―十年後 (7/7) ◆Hx2CWeG5HI sage 2009/06/14(日) 06:15:40 ID:RiIXQcnM
桃香サイド―――
追い出されちゃったねー…
「追い出されちゃったねー」
暇だねー…
「暇だねー」
ねえ、お婆ちゃん。
「ママのことはお姉ちゃんと呼びなさいっていったでしょ」
ねえ、お姉ちゃん。
「なあに?ももかちゃん」
パパ、最後だけど締まらないなって言ってたけど…そもそも最後の締めってももか達がするんだよね?
「うん、そうだよ」
どうしよっかー…
「どうしよっかー」
あ、そうだ!ねえお姉ちゃん。
「なあに?ももかちゃん」
お姉ちゃん何歳?
「女性に年齢は禁句よ、ももかちゃん」
お姉ちゃん何歳?
「だからだめだって…」
お姉ちゃん何歳?
「…48」
なんでももかと見た目そっくりなの?ももか6才だよ。
「あえていうなら作者がロリ婆ってジャンルに興味があるからかな」
あー自分で婆って言ったー!
「あああぁぁあ!!!しまったあああ!!!」
やーいやーい!ばばあー!ばばあー!!ろりばばあー!!!まにあっくー!!!じどうポルノー!!!
「いやあああああぁああああああぁああぁぁあ!!!もうやめて!ママのライフは0よ!!」
きゃっきゃ!
「きゃっきゃ!!」
ってこんなことはどうでもいいよ!!
「そうね!!ここはスレ的に考えて残りはママがおにいちゃんの魅力について小一時間語るのがベストよね!!」
ちがうよ!ももか的に考えてパパについて小一時間語るのがベストなの!!
「いい、ももかちゃん。ママのおにいちゃんってね、一部じゃシスコンでロリコンの社会不適合者なんて言われてるけどね…
本当はママにしか欲情できない困ったさんだったのよ!決してロリコンではないわ。シスコンだったけど」
あのね…パパってよくヘタレとかヤリチンとか租チンとかポークビッツとかしんせーほーけーとかどーてー拗らせて死に掛けたとか
色々言われてるけどね…
本当はももかじゃないと欲情できない困ったさんだったのよ!決してシスコンではないわ。ドタコンだったけど。
「ちょっと何勝手に設定作っちゃってるのよ!貶しすぎよ!それにドタコンって何よ!変な言葉作らないでよねこのエレコン!!」
ふふふ、よくぞ気付いたな!いかにも!ももかはエレコンよ!!
ももかはいつかママをぶっとばし、パパと結婚するのよ!!その後ベットにゴールインなのよ!!!
「あーかわいいでちゅねーほーれほれよちよーち…でもスレ違いだから永遠に描写されることはないでちゅねー」
むっきー!大体お婆ちゃんだってスレ違いじゃないの!!ロリ婆なんてお呼びじゃないわ!
消えて!!ももかの前から消えて!!!婆はお呼びじゃないよ!!!!
「うるさーい!婆って言うなー!!」
うるさいうるさーい!!!
「うるさいのはお前らだこの馬鹿共があああああああああああああ!!折角の嫁とのムードが台無しじゃねーかボケあああああ!!!
たまには嫁とちゅっちゅさせろよコンチクショーッ!」
あ、パパ!!ねえきいてよー…お婆ちゃんったらね…
「お兄ちゃん!聞いて、ももかちゃんったらね…」
「俺の発言スルー!?っていうかこれで最後なのか!?最後の最後までこんなので終わるのかよ!!!!」
仕方ないでしょパパ。そもそもこの物語って最初から気持ち悪い人しか出てこなかったじゃない。
どんなに頑張ってもシリアス担当って本編に出てこなかった親世代ぐらいしかできないし。しかも親世代大半亡くなってるし。
それなのにクールな終わり方なんて出来るわけないでしょ。
作者だって本当はヤンデレを書きたかったんだけど文字通りキモイ姉や妹しか書けなかったんだからこの終わり方は必然なんだよ。
「うがああああああああああああ!!!本当はヤンデレな妹とちゅっちゅしたかったのによおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
「あなた…ヤンデレがお望みだったなら早く言ってよね…それなら偽装結婚なんて回りくどいことしなくてよかったのに…」
「えっ?」
最終更新:2009年06月14日 22:11