769 名無しさん@ピンキー sage 2009/06/19(金) 17:27:04 ID:sQN8lVeD
あーつかれたー…
社会人生活も2年目に入ろうかという時。
新年度のに向けて大量の仕事との格闘を繰り広げていた。
だが…ようやく勝利を収めることができたぞ!
明日は土曜日だから…枕を高くして寝れる!よっしゃ!
疲れていながらもどこか浮かれ気分で俺は帰宅の途についていた。
ただいまー。
って誰もいるわけないよな。
一人暮らしってのは少し寂しさや不便さを感じることもあるが…
それ以上にあの妹と一緒に居なくて済むという安堵感が素晴らしいものだな。
「お兄ちゃんおかえりー」
さて…風呂に入るのはメンドイし…今日はもう寝ようかな。
「お兄ちゃん…はろー♪」
ああ…ほんとに疲れてるな俺。
ちょっと幻聴が聞こえちゃってるよ…
「ちょっとシカト!?いくらなんでもひどいよ!」
…はあ。幻だったら良かったのに。
なんでここにいるんだよ香織。
「なんでって…今日からここに同居するんだよ私」
…帰れ。自宅に。早急に。ASAPで。
「私ね、お兄ちゃんと同じ会社に就職したんだ♪」
スルーっすか。そっすか。
つーか小中高大全部俺と同じ場所に入るだけに留まらず…会社まで追っかけてきたのか。
金魚の糞かお前は。
「ぬっふっふ…いい女は良人の三歩後を歩くって言うでしょ!」
自分でいい女とか言うな。
「自分の能力を把握しているだけよ!」
ああーはいはい。そうですねー。あんたはすごいよー。まじで。
「なんか投げやりね…その態度、必ず後悔させてあげるわ!」
…具体的に何をする気だ。
「この会社って完全に実力主義だからすぐに私がお兄ちゃんの上司になってヒイヒイ言わせてあげるわ!」
お前、昔から有言実行だったからマジで怖いな…
「くっくっく…ちなみに私この会社の株半数以上もってるからお兄ちゃんの部署弄り放題なんだよ」
…は?
「いやー楽しみだね♪お兄ちゃんにあーんなことやこーんなことをさせてるのを想像するだけで…ウホッ!」
…
…もうすぐ2年目に突入しようと言う時期、俺は真剣に辞表の提出を考えていた。
最終更新:2009年06月22日 20:25