また血は受け継がれていくのか

248 また血は受け継がれていくのか sage New! 2009/10/21(水) 21:38:33 ID:4NY3++M6
最近お兄ちゃんの帰りが遅い。私といえば、あいも変わらず学校帰りはお兄ちゃんのアパートに
入り浸る毎日。週末は泊まる時も多々ある。それにしても最近のお兄ちゃんは帰りが遅い。バイトを
始めたのがその原因だ。……帰りの遅い夫を待つ妻の気持ちってこんな感じなのね。よくお父さんの
帰りが遅いと、お母さんが暇を持て余して、私にちょっかいを出してくる事があった。そのたびにこん
な節操の無い妻には成りたくないと思ったのだけど、それは無理そうね。こういう所は血の繋がり
を感じる。……ただ私の場合、お母さんと違い、待つ相手は”今は”夫ではなくてお兄ちゃんだけど。
まぁいずれお兄ちゃんは美咲の夫になるけどね☆ ……お兄ちゃんって、美咲の事どう思ってる
のかな……。かわいい妹程度かな……いや、自分で『かわいい』なんて形容するのは、自分を過
大評価し過ぎね。友達もクラスの糞雄豚どもも、「美咲ちゃん(たん)、かわいい!」なんて言っては
くるけど、私にとって有象無象の評価は全く重要ではない。……全てはお兄ちゃんにどう思われ
ているか、これに尽きる。そもそもお兄ちゃんは私の気持ちに気付いているのかな。気付いて欲しいと
は思う。でもその結果、私の事を避けたりしないだろうか。気持ち悪いとか思わないだろうか。……もしか
して受け入れてくれるかもしれない。でもお兄ちゃんは優しいから……。美咲を傷つけないようにと自分の
人生を なげうって私を受け入れてくれるかもしれない。でもそんなのは嫌……。自然に、本当に普通に、私
の事を一人の女の子として好きになって欲しいな。妹としてじゃなくて。本当に普通に……。

ガチャン

『ただいま-って、また来てたんかい。』
やっと帰ってきた。
「何?悪い?どうせ美咲が居ないと寂しがるくせに~」
『……寂しいわけねえだろ。いつもいつも俺んとこに居ていいのか?家帰ってちゃんと勉強しろよ?』
「……うるさいなぁ。そんな事言ってほんとは美咲に居て欲しいくせに。」
『母さんが言ってたぞ。この前のテスト赤点あったって。俺んとこにばっか居て勉強してなかったんだろ?』
「兄貴には関係ないでしょ。いちいちお節介ね。」
『ったく、人がせっかく心配してやってんのに。……お前、期末試験まで俺んとこ来んの禁止な。』
「っ!?……なっ、何よそれ!嫌よ、そんなの!バカ兄!!」
『むっ。バカなのはそっちだろ、赤点取ってんだから。』
「うるさい……。美咲がいなきゃろくなご飯食べられないくせに!兄貴なんか早死にすればいいんだ……グスン」



249 また血は受け継がれていくのか sage New! 2009/10/21(水) 21:39:42 ID:4NY3++M6
バタン!

『あ、おい。……行っちまったか。いくら母さんに言われたとは言え、少し言い過ぎたかな……』
何よ、お兄ちゃんのバカ!人の気もしらないで……。あんな言い方ないよ……グスン……。確かにお兄ちゃん
のとこに入り浸ってばかりで勉強しなかった美咲が悪いよ、でもお兄ちゃんのとこ行くの”禁止”だなんて……。
しかも期末試験までなんて一ヶ月以上じゃん……。そんなの寂しいよ……グスッ……。でもお兄ちゃんに酷い事
言っちゃったよ……。……嫌われちゃうかな。美咲なんて嫌いになっちゃうかな。……そんな事になったら生きていけないよ。



~実家~

父「おい、なんだか美咲のやつ落ち込んで部屋に篭ってるぞ。どうしたんだ。」
母「あの子、この前の試験で赤点あったでしょ?だから友紀人のとこに行くの禁止する様にしたのよ。
だから友紀人にそう言わせたわけ。兄妹仲良いのは大歓迎だけどやっぱり勉強を疎かにするのは
母親として見過ごせないわ。」
父「お前……。いやあ、見直したぞ!なんだかんだで親としての自覚があったんだな!!素晴らしい事だ。」
母「むっ、私はちゃんと母親やってますぅ。”ちゃんと”ね。ふふ。」
お兄ちゃんのバカ。お兄ちゃんは私が居なくてもいいの?……もしかしてバイト先で彼女でもできて、もう
美咲はお払い箱とか……。嫌っ、イヤだよぉ……グスッ……そんなの嫌。
それからお兄ちゃんにあんな事言われたショックで全然勉強に手がつかなかった。そんなものだから期末
試験の出来もイマイチだった。先生にはこのままじゃお兄ちゃんと同じ大学に受かるのは厳しいと言われた。
私は堪えられなくなっていた。お兄ちゃんの笑顔も見れない、一緒に寝れない、匂いもかげない。
……気付いたらお兄ちゃんのアパートに来ていた。

ガチャン

「よし、まだ帰ってきてない。」
ベットに寝転がって久しぶりに嗅いだお兄ちゃんの匂い。
「美咲、もう我慢できないから……。お兄ちゃんのせいだから……。」
~再び実家~
父「しかし美咲のやつは欝にでもなっているんじゃなかろうかという憔悴ぶりだ。
……そんなに友紀人に入れ込んでいたのか……そういや前にもこんな事があったな……。


~回想~

「うふふ……ギシギシ……お兄ちゃんが悪いんだから……アンアン……。私がいるのに……ギシギシ……彼女なんて作るからだよ?
……アンアン……ふざけんなよ糞が!!!お兄ちゃんは私と結ばれるのよお兄ちゃんは私と結ばれるんだよお兄ちゃんは
私と結ばれるんだよ!!!……お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん
…………ングッ!あは、あははははははは~!出たよぉ!お兄ちゃんの赤ちゃんの種ぇ~私の膣内にい~っぱい!
うふふふふふふ……責任とってくれるよね?お兄ちゃん?私初めてだったのよ?スッゴく痛かったよぉ~?
それなのにお兄ちゃんに中出しされちゃったんだよ?もうお嫁に行けないよ ?ね?……だから私はお兄ちゃんと
結婚するのよ?幸せにしてねぇ?うふふ……あはははははははは!!!」





250 また血は受け継がれていくのか sage New! 2009/10/21(水) 21:40:56 ID:4NY3++M6
父「今でこそ夫婦円満とはいえ、当時妹の気持ちにうすうす気づきつつも彼女をつくった俺。
……妹が兄離れできるために良かれと思って彼女を家に連れてきた事もあった。そんな事をしている
うちに妹も大分落ち着いてきたと思っていた。しかし甘かった、鈍感過ぎた。妹は自分の事を”好き”などで
はなかった、そんなものはとっくに超越した自分に対する”狂愛”と”独占欲”に満ちていた。
その結果、睡眠薬を飲まされ、縛られ、逆レイプされたわけだ。」
父「あんな事に二人にはなって欲しくない。自分と違って友紀人は優し過ぎる。そして真面目だ。
もし美咲が友紀人を逆レイプでもすればあいつはきっと崩壊する。そして美咲も崩壊する。
……あの二人は一応自分達夫婦(?)の宝物だ。……ここはやはり父親として、男として、元兄
として友紀人にガツンと言ってやらにゃあならん!!ならんのだ!!」



プルルプルル

父「おう友紀人か?今どこだ?」
『ああ大学帰りだよ。つか父さんが電話してくるとか珍しいな。』
父「そうか、よし。今日は家に来い。お前とじーっくり話さなきゃならん事がある!!いいか?早く来いよ!?」
『お、おお……。(何だ……?なんか怒られる様な事したかな……)』
『ただいま-。父さ-ん。なんか用事か-?』
父「おう!まあいいから来いや。(美咲もいないしこれで友紀人ともじーっくり話せるぞ!」
父「では単刀直入に聞くぞ。お前は、美咲の事どう思って――――」




「あぁん、お兄ひゃ、お兄ひゃぁん。好きぃ、好きぃ。だいひゅきなのぉ。」
お兄ちゃんが居ないのを良いことに久しぶりのお兄ちゃんのベットでお兄ちゃんの服を着て
お兄ちゃんのパンツにしゃぶりついて……お兄ちゃんの匂いに囲まれての自慰。
「みひゃき、絶対お兄ひゃんのお嫁さんになりたいよぉ。それでぇ大事な大事なしょひょまくぅ~
だいひゅきなお兄ひゃんに破ってもりゃってぇ~いぃっぱい愛してもらってぇ、だいひゅきな
お兄ひゃんの赤ちゃん美咲のおにゃかに孕ませてほひいのぉ。それでねぇ、お兄ひゃんとずぅっと幸せ
で居たいの………うぅ………グスッ………お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん
お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん
お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん………お兄ちゃん……。……ひぐっ、イクっ!……はぁはぁ……」

本当に何してんだろう私。馬鹿だな、兄妹で結ばれる訳なんて無いのに。こんなとこお兄ちゃんに見られでもしたら……

ガサッ

っ!?




251 また血は受け継がれていくのか sage New! 2009/10/21(水) 21:41:42 ID:4NY3++M6
『いや、ごめn……美咲……。』
「お兄っ、兄貴!?」
あぁ終わった。何もかもが終わった。見られてた。きっと嫌われる。だって自分の妹が自分のこと
オナネタにして必死こいてオマンコ摩って、おっぱい揉んでるんだよ?気持ち悪いよね。
吐き気がする。そんな妹なんかいらないよね。

『美咲……』
「何も言わないで!!!……今日は帰るから。じゃあね……兄貴……。」

死のう。お兄ちゃんに嫌われて美咲が生きている理由なんてないもん。ごめんなさいお兄ちゃん。
私は、美咲は貴方の妹で本当に幸せでした。もし生まれ代わったら今度もお兄ちゃんの妹がいいな。

『待てよ!!!』
「…………。」
『待てっつってんだよ、美咲!!!ガシッ』

「嫌っ!離してよ!兄貴はもう美咲の事なんか嫌いになったでしょ!?こんな気持ち悪い妹嫌なんでしょ!?」

パシン!

「痛い……よぉ。……ふぇっ!!??」

頬をぶたれたと思ったら、お兄ちゃんが私を、こんな気持ち悪いどうしようもない妹を……抱きしめてくれた……

『ごめん、ぶって……。でも美咲が落ち着かせるためにさ……。少しは落ち着いたか?』
「うん……。……どうして、お兄ちゃん?」
『久しぶりだな。美咲に”お兄ちゃん”って呼ばれるの。ナデナデ』

お兄ちゃんが美咲の頭を撫でてくれる。いつか私が男の子達にイジメられて泣いていた時の様に。

『美咲は昔っからこうしてやるとすぐ泣き止んだんだぜ。こういうのは赤ちゃんの頃から変わらないな。』
「むぅ……成長してないって事?」
『あはは。でも俺にとっての美咲は何も変わってないよ。大切な妹って事はな。』

妹……。妹かぁ。決して愛するお兄ちゃんの妻にはなれない。それが妹。
字の如く、兄にとっては常に”女未満”の存在。決して結ばれない。

『でもな、変わった事だっていっぱいあんだぜ?』
「変わったこと……?」
『ああ。例えば、美咲が俺にとってただ妹ってわけじゃなくなった事とかな……。』
「ふぇ?お兄ちゃん?」
『父さんがな……、俺に気付かせてくれたんだ。俺の本当の気持ちにさ。…………美咲……愛してる。チュッ』




252 また血は受け継がれていくのか sage New! 2009/10/21(水) 21:42:42 ID:4NY3++M6

今何が起こってるんだろう……。こんなに幸せな気持ち、初めてだよ。

『美咲?俺と……お兄ちゃんと付き合ってくれないか?』

なぁんだ、お兄ちゃんも私の事……。えへへ鈍感バカがやっと気付いてくれた。

「遅いよ……バカ兄ぃ。……いいわよ、お兄ちゃん。……幸せにして……?」



「えへへ……可笑しいよね、兄を好きになる妹なんて、本当はいけない事なんだよね……。……でもね……グスン
……やっぱり美咲、お兄ちゃんの事好きッ……ヒグッ……本当に好きよ……。美咲、お兄ちゃんと普通に幸せに
なれれば、それだけでいいのよ?特別な事なんて要らないよ?……普通にお互い好きになって、恋人になって、
結婚して、子供いっぱいつくって、お爺ちゃんお婆ちゃんになってもずーっと一緒にいるの。それだけでいいの……。
でもね……ずっと叶わないって、所詮夢なんだって思ってた……。でも……グスン……でもぉ……グスッ
……夢叶っちゃったよ。嬉しい……。
『美咲……』

バタン!

母「話は聞かせてもらったわ!美咲ぃ~!よく言ったわ~!やっぱり美咲はお母さんの娘よ!!兄妹で愛し合うのってすごいハードル
高いわよね!?でもでも流石!私の子達!!」
「おっ、お母さん!?どうして……ここに?……ッ!?嫌よっ!?どんなに駄目だって言われたってお兄ちゃんとは別れないよ!!」
母「んもう!そんなんじゃ無いわよ~!美咲と友紀人が結ばれるのは大歓迎よ~!っていうかこのために、あなたたちを生んだ様なもんなんだからっ!!」
「えっ!?え~!?」
『ど、どういう事だ?母さん!?』
父「それは俺から話そう……。」
「お父さん!?いつから居たの!?」
父「いや……お母さんが来た時に一緒に……。まあそんな事はどうでも良いんだ。まず美咲に友紀人のとこに行く
のを禁止なんてしたのはな、全て母さんの策略だったんだよ……こうなるための布石としてな。
……父さんもそんな事は露知らずまんまと母さんの手の上で踊らされていたんだ……。」
母「あら、そんな酷いわ~。雨降って地固まるっていうでしょ??私はそれを実行しただけよ~。」
父「……。それとな、これは言うべきかどうか今でも迷ってる……。でも言わなきゃならないのも事実だ………。
………………実はな、お父さんとお母さんは……、その………他人ではないんだッ!!」
『そりゃあそうだろ。何を今更。』
父「いや友紀人、違うんだ!……つまりその~あの~」
母「実の兄妹、なのよ。あなたたちと一緒。」
「えっ……」
『えっ…………本当……なのか、父さん?』
父「……まあ……そういう事です。」
『なんで今まで黙ってたんだよ!?つーかそれって法的にヤバくないのかよ!?』
「そ、そうだよ……私達戸籍とか大丈夫なの……?」
母「大丈夫よ~!今日はその事も話そうと思って来たのよ。お母さんとお父さんもお互いがとっても
好き同士だったのよ?美咲の歳の頃この人、私のお兄ちゃんと愛故に結ばれて友紀人を妊娠したんだよ。」
父「おい待て、あれはお前が無理矢r」
母「お兄ちゃんは黙ってて!!!こういうデリケートな問題は母親が担当って昔から決まってるの!!!」
父「…………はあい」
母「よろしい。でね私達が本当の夫婦になれたのには、ある裏技があったのよ。まあ要は法の抜け穴とでもいうのかしらね。うふふ。」
「裏技……?何それ?お母さん、教えて!私、お兄ちゃんと本当の夫婦になりたいの!」
母「友紀人は?』
『俺もだよ……。俺も美咲と結婚したい、結ばれたい!!』
「お兄ちゃん……」
母「うん!よろしい!じゃあ教えてあげるわ。それはね………」






253 また血は受け継がれていくのか sage New! 2009/10/21(水) 21:43:18 ID:4NY3++M6






~5年後~

「お兄ちゃん!起きて!会社遅れちゃうよ!?もうあの子達も起きてるんだから!私も子供達、幼稚園に
送っていかなきゃいけないんだからスーツ自分でアイロンかけてよね!?」
『んぐ……美咲ぃ~今何時だ~?』

「8時ちょうどよ。」
『8時か……8時!?ヤバいヤバいヤバい!!朝飯は!?』
「出来てるよ。食べるんなら早く食べてね~」
?「もう~パパはだめだめなパパだね~、ママ?」
「そうね~美友はこんなだめだめになっちゃだめだよ~?」
美友(みゆ)私とお兄ちゃんの大事な娘。
美友「ママぁ。さーくんがまたごはんこぼしてる~」
?「うわーん、おねえちゃんがくすぐってくるからだもん、ぼくわるくないもん……グスン」
咲人(さきひと)、あだ名さーくん。私とお兄ちゃんの大事な息子。
『美友、かわいい弟に意地悪しちゃ駄目だろ~?』
美友「かっ、かわいいおとうとなんかじゃないもん!さーくんなんかきらいだもん……」
咲人「うわーんおねえちゃんのいじわる~!ぼくもおねえちゃんなんかきらいだ~グスッ」
『こらこら、そんな事言っちゃ駄目だろ?姉弟なんだから仲良くな?……きっと将来はお互いが大好きになってるぞ?』
娘&息子「「そんなことないもん!」」



お兄ちゃんと結婚して、子供も生まれて、今私は普通の家庭の普通の主婦。
……でもね、そんな普通の幸せが今の私にとっての宝ものなんだよ?

『んじゃ行ってくる。今日は早く帰れるからな。晩飯期待してま~す。』
「はいはい。ほら、襟折れてるよ。……よし。じゃあいってらっしゃい。」

私はお兄ちゃんの奥さんだからお兄ちゃんを見送る。妹としてじゃない。愛する旦那様の妻として。
でも……でもね、あの時から何も変わってないよ。お兄ちゃんのちょっと眠そうな笑顔も、私のこの胸のときめきも。
なぁんにも変わってないよ。

『おお、行ってきます!……愛してるよ、美咲。チュッ』
「んもう!……私も。チュッ」

美咲はとっても幸せです。


~Fin~

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最終更新:2009年10月26日 17:06
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