禁断少女 01-3

64 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:36:31 ID:nGGQ2lwp
禁断少女HR

くそっ、十二時を越えちゃったよ。
今日のうちに前半部分は投下するつもりだったのになあ。
書けないって言うよりは、ノらない感じだ。
何度も同じところを書き直しているけど、まとまらない。
ぴったりとハマらない感じだ。
ああ、三本同時に書こうなんて思いつかなきゃ良かったよ。
つーか、あれだ。
何で明日仕事なんだよ。休みくれってば。
休出手当いらないから、その分丸々逆に会社に払ってもいいから、休ませろ。
休みの日だったら、一日中、この文字たちと戯れていられるじゃないか。
夏休みを題材にしたSSなんて書いている人間が、今年も夏休みなし決定ってのは、
世の中、どこかおかしくないですか。
あー、でも少し良くきたな。
三人娘の区別がだんだん付いて来た。
うん。
この娘とこの娘とこの娘の「主人公が好き」っていうのは微妙に違ってて、全部同じなんだ。
そうそう、こんな感じ。
ヤマ場とラストシーンが、見えてきた。
いつも刺激を受けるあの人の背徳エロスに、今回も頭ガツンってされたし、
チャットでお話した職人さんも、すごい大作書いてきたよ。
そうか、美少女とか萌えとかエロ可愛い、というのはこう書くのか。
こりゃ、僕には真似できない。――なら、僕は、僕の得意分野で思いっきり行くだけだ。
おっぱいバインバイン、お尻バーンの優しいエロいお姉さまに乗っかられちゃうSS。
そう、――<エロSSの女神>様のような女性に……。
おしっ、気合が入ってきたぞ。時間が気にならなくなった。
これは、<書けるモード>だ。
「――それは重畳。だが、いささか趣味が悪いのではないかえ?」
鈴の音が、人の声になった。古風な言い回しの艶やかさよ。


65 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:37:02 ID:nGGQ2lwp
僕は振り向かなかった。
「き、来やがった。──僕のところにも」
声の主が誰なのかは、見なくても分かっていた。
気がつけば、禁欲し始めてから、もう七日だ。
意識して続けたわけでもなく、帰ってきてから寝るまでと、起きてから家を出るまでの時間を
SS書きに費やしていて、しかもこのところ書いているのがいわゆるエロの場面ではなく、
そこにいたるまでの状況説明の場面のため、結果的に僕は禁欲していたのだ。
「やばい」
僕は顔を引きつらせた。
──禁断少女。
こいつはあらゆるSS書きの天敵だ。
「ほう、わかっておるな。――では、わらわと遊ばぬかえ?」
後ろから声が──いや、今度は前からだ。
「なっ」
その子は、今僕がかじりついているPCのモニターの上に腰掛けていた。
黒地にごくわずかな金銀紅の模様が入った和服。
立てば背にまで届くであろう艶やかな黒髪。
白磁よりも滑らかな白い肌。
そして闇より深い黒瞳と、それが収まる美貌。
正真正銘の、ネット伝説。
「か、帰れ。今、やっと調子が出てきたところなんだ」
ああ、それはウソじゃない。
夕飯がてらに飲んだ三杯のソーダ割り梅酒の酔いが、いい感じに抜けてきて、
キーボードを叩く動きがなめらかになってきたところだ。
さっきまでまとまらなかったストーリーが一つに収束しつつある予感。
この時間が一日何度も訪れる人間が、きっとプロになれるのだろう。
僕には、数日に一回、気まぐれにあらわれるだけだ。
その貴重な瞬間を奪おうとする魔物は、この瞬間にしか現れない存在だ。
あるいは、凡人に一瞬のみ与えられる奇跡の瞬間こそ、この美しい化物の正体なのかも知れない。


66 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:37:42 ID:nGGQ2lwp
「ひどい言われようじゃな。――では、遊ぼうかの」
禁断少女は、唇の端に微笑を浮かべた。
見るものの理想を反映させる美貌に。
「ひ、人の話を聞けよ! ――僕はこのSSを書き上げねばならないんだってば!」
声を上げた僕は、思わず顔を上げ、相手を見てしまった。
完璧な美貌に、理想の微笑を浮かべた少女を。
「ずいぶんと頑張っておるが、このSSのため、かえ?」
禁断少女は、自分が腰掛けているモニターを股の間から覗き込むようにして眺めた。
どきり、と来た。
無造作な仕草は、幼さと高貴さが同居する少女の姿にどこまでもふさわしいエロチックさを持っていた。
「そう……だ」
僕は、つ、と顔を上げ、姿勢を戻した禁断少女に視線を奪われながら、ようよう答えた。
「――<エロSSの女神>様は、ケチでしみったれなんだ。
性欲も時間も、どれもすべて──差し出す書き手にしか会心の一文をくれないよ。
だから、何も言わずに、帰ってくれ!」
<虎殺しの空手家>にもなれそうな勢いで、僕が吠える。
「ふむ。そのための禁欲かえ? ――愚かな」
黒髪を一本たりとも動かさず、静かに応える少女。
「愚かとは何だ、愚かとは!」
僕は、僕のSSを否定されたような気分になり、声を荒げて禁断少女に詰め寄った。
だが、黒衣の少女はひるむこともない。
それどころか、柳眉をしかめて僕をにらみつけた。
白魚どころか、最高級の象牙を切り出してつくったような指が目の前に突き出された。
ことばとともに一本ずつ、立てられていく。
「愚かな点のひとつ。
禁欲とは、つまり、わらわを呼ぶための儀式であり、
他の女──たとえば<エロSSの女神>のためのものではないぞえ」
「……」
僕は、驕慢に言い切った少女のことばに、しかし僕は反論できなかった。
その無表情な美貌に見とれていたからだ。

67 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:38:15 ID:nGGQ2lwp
「ふたつ、――そなたは女子(おなご)の趣味が悪い。
<エロSSの女神>は、今貴様が言ったとおり、吝嗇で嫉妬深い女だ。
しかも年増。――日本の男子(おのこ)ならば、幼な好みが普通であろう」
「……」
女神が聞いたら激怒しそうな内容だ。
でも、僕は、自らが信じる女神がけなされているのに、何も言えなかった。
年上で豊満な美女――たとえば<エロSSの女神>のような──が好みのはずの僕は、
きっちりと揃えられた禁断少女の和服の胸元や、裾に視線が釘付けになっていた。
「みっつ、──良いSSを授けるのは、かの女神だけとは限らぬ、ということを知らぬ」
「……!!」
禁断少女の無機質なまでに整った美貌に、愛くるしい、そして妖しい笑みが浮かんだ。
その笑みを僕に向けたまま、彼女は自分の和服の裾に手をかけた。
はらり。
自分の衣装をどう操ったのか、嵐の只中にあっても1ミクロンも乱れそうにない和服は、
帯より下が合わせ目に沿って易々とはだけ、その内側に守っていたものをさらけ出した。
白い白いほっそりとした足と、――その付け根の部分を。
「せぬかえ? わらわと?」
少女は娼婦のようなことばを吐いても、どこまでも少女だった。
その声に誘われるように僕は彼女に近づいていった。
禁断少女の笑みが深まった。
僕が誘いに乗ってしまった事を確信したのだ。
「ふふふ、――わらわのそそ、舐めてたも」
あくまでも古風な言い回しで禁断少女は僕を誘った。

68 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:38:46 ID:nGGQ2lwp
びちゃぴちゃという音。
遠くで聞こえるような気がする。
いや、これは間近な音だ。
だって、僕の舌が立てている音だからだ。
僕は、モニターの上で大きく下肢を広げている禁断少女の股間に顔をうずめて
その性器を熱心に舐め上げているところだった。
年端もいかぬ少女に誘(いざな)われるままに行なう行為は、
まさしく禁断の魅力を持って僕の脳髄をとろかせ、沸き立たせた。
僕のしびれきった頭と射抜かれた心は、このままいくらでも禁断少女のそこを舐め続けていたかったけど、
僕の下半身と性欲は、別の行為をはげしく主張した。
「……」
太ももの間から離れて顔をあげた僕に、禁断少女はさらに微笑を深めた。
「ふふふ。まぐわうかえ?」
「え……と」
「よいぞ──」
僕の返事も聞かず──聞いても同じことだったけど──禁断少女はモニターの上からふわりと飛び上がった。
体重を全く感じさせない動きで、僕の上に降りかかる。
すとん。
腰を浮かしかけた姿勢だった僕は、少女とともに椅子に座りなおす格好になった。
「……ふふふ、口取りをしてやろうかと思ったが、そなたの準備、もう整っておるの」
僕の膝の上でどう動いたのか、少女のすべすべとしたお尻の下で僕はズボンもパンツも下げられて、
臨戦態勢レベル5の下半身をむき出しにされていた。
「では、来よ──」
冷たく柔らかな手がいきり立つものをそっと掴む。
それだけで射精するかと思った。
「――あ、待って待ってっ!」
僕は必死になって叫んだ。
射精しかけたからだけではなくて、最後の理性が働いたからだ。
「なんじゃ?」
禁断少女が目をすがめて僕を見る。


69 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:39:17 ID:nGGQ2lwp
そういう表情ですら完璧なまでに美しい。
「えっと、その──コンドーム……」
忘年会のジョーク景品でもらったやつが、どこかの引き出しに入ってるはずだ。
それを──。
「つくづく愚かな男(おのこ)じゃの。――無粋な真似で女子(おなご)に恥をかかせるでない」
禁断少女はものすごく冷たい目で僕を睨んでから、にやりと笑って行為をはじめた。
「あっ、あっ、でも……」
今まで生きてきた上で気付きあげられた常識とか、倫理観とか、保健体育の知識とかが浮かんで、消えた。
つるりとした感覚とともに、自分の先端が潤んだ柔らかい肉に包まれて。
「!!」
僕は声もなくのけぞった。
背中を電流──どころか雷をまとった龍が駆け抜けた。
「ふふ、わらわのそそ、良いであろ。たっぷりと出しや」
少女が耳元でささやいた。
「で、でも中で出したら……」
モラルより、SSの書き手としての意識がそのことばを口に出させた。
自分の作品の中で何度も描いた描写。
避妊行為をしないで、女の人の膣に精子を出しちゃったら──。
「心配するでない。――ちゃんと孕んでやるぞえ」
「うわあっ!」
精神の奥深くの病んだところで期待していた通りの答えに、僕はがくがくと打ち震えた。
激しい上下運動をはじめた禁断少女が、どんな表情をしているのか、
僕は彼女のうねる黒髪の中ではっきりと捉えることが出来た。
「ふふ、そなたも知っているであろ。女子(おなご)の卵は、若いほど孕みやすい。
わらわはついこの間「生まれた」ばかり。――<エロSSの女神>よりずっと孕みやすいぞえ?
おお、子壺が下がってきおった。そそがまらを咥えて離さぬ。
──これは、わらわに子を産ますしかないのう。覚悟をしやれ」
「あううっ……!!」
「――わらわのそそに、出してたも」
その声を聞いた瞬間に、意識がはじけた。


70 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:40:09 ID:nGGQ2lwp
「……」
気がつけば、やっぱり朝になっていた。
モニターの前で眠ってしまった以外に、普段と何も変わらぬ朝に。
ズボンもパンツもちゃんとはいている。
だけど、僕は、昨日何があったのか、しっかり覚えていた。
「……」
複雑な表情で、モニターの前の書きかけのSSを眺める。
昨日の晩に高まっていたテンションと、あの時ひらめいた展開は、すでに永久に消え去った。
SS書きの最大の後悔──いわゆる「メモ取っときゃよかった」状態だ。
僕は、<エロSSの女神>に捧げた情熱の代価として受け取る
インスピレーションを失った事を後悔しはじめていた。
禁断少女との一夜は、すさまじいものであったけど、
それは情熱を「消費」するようなものであって、
積み上げた情熱が化学変化を起こしてSSの言霊に変化するあの感覚とは違う。
なんとなく、何かを無駄遣いしたような気がしてしまって、
僕は一人きりの後朝(きぬぎぬ)の中でぼんやりとした。
「……あれ……?」
見るとはなしに見ていたモニターに、僕は違和感を感じた。
(……この書きかけの最後の一行、いつ書いたんだ?)
それは僕の記憶にない、だけど、書いたとしたら、僕以外には書き手が考えられない一文。
その前までのストーリーと完全につながり、とけあっているけど、
今まで、僕が考えていたものとは別の展開に誘う一文。
──昨日までの僕には書けなかった物語の最初の一行。
「……」
「……言ったであろ。SSをもたらすのは、あの年増の女神だけではない、と」
振り向くと、朝の光の中で黒い和服の少女がくつくつと笑っていた。
向こうが透けて見える影は、しかし、僕の目にはっきりと見えた。
──禁断少女の、豊かに盛り上がったお腹が。
「そなたの、書きかけのSS、わらわの腹の中におる。
やや子に早く会いたければ、早く続きを書き上げるのじゃな」


71 :ゲーパロ専用◆0q9CaywhJ6:2006/06/30(金) 06:49:35 ID:nGGQ2lwp
禁断少女は、おかしそうにくつくつと笑った。
「ま、また君とも会えるの?!」
「禁欲を重ねて、それをかの女神ではなく、わらわを呼ぶことに使えば、の。
──そうそう、良い事を教えてつかわす。
男(おのこ)の精汁は、孕み女に飲ませれば、腹のやや子の一番の滋養になるとか。
……さて、わらわの子の父親は、どれくらい子思いか、のう……?」
禁断少女は、にやりと笑い、柔らかそうな舌を、上品にべぇと突き出して消えた。

……畜生。
この忙しい時だってのに、二つもやらなくちゃならないことができたじゃないか。
このSSを、今日見えてきたばかりの新しい展開で書き直して行くこと。
そして、もう一度、禁断少女に会うために禁欲すること。

<エロSSの女神>様、申し訳ありません。
僕は、貴女の宿敵に恋をしてしまいました。


72 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 08:09:13 ID:bO1bKLfX
~禁欲少女に会いたくて~(小ネタ)

僕は目覚めるとすぐにピンク板を開いた。馴染みのスレを次々に巡回してゆく。

ふと、あるスレでマウスの指が固まった。それは「禁断少女」というスレだった。

―― うぉぉぉぉ!! なんだよ!! みんなの元にも現れてたのか!?>禁断少女!

なんで僕の所には来てくれないんだ!! 不平等だよ! 差別だよ!
僕はこの理不尽さに このスレをしつこくリロードした。

僕だって、僕だって ちゃんとオナ禁はしているんだ!! きっと僕だけの禁欲少女が現れるはず!!
アク禁になってもリロードしてやる!! 
和服でもワンピでも、裸エプロンだっていいんだ!! 僕は指が吊るほどリロードをした。
既に意地になっていた。

すると、モニターが急に暗転する。

き、来たか!? 僕の禁断少女!?
しばらく画面が真っ黒になった後、画面の中からメイド服の少女が現れた。
メイド服禁断少女 来たーーーーー!!

僕の期待はMAXまで膨らんだ。
「や、やぁ! 待っていたよ! 早く画面から出て来ておくれ、マイ・ハニー! 」

しかしメイド姿の禁断少女は、困った顔でこう言った。
「ご主人様ぁ~。 残念ですが、アタシは画面から出られません~ 」
僕は雷に打たれたような衝撃を受けた。

「な、なんでだよ!? ちゃんとオナ禁もしてたし、そりゃ僕はSS書きじゃないけどさ!
そんな差別をするなんて酷いじゃないか!! 」

メイド服の禁断少女は頭を振ってため息を付いた。
「ご主人様……。 ご主人様は確かに手淫はなさってませんでした。
だけど、今朝も夢精なさってたでしょう? 一旦射精をした方の元へは、一定時間降臨できないのです」

―― ガーン……! そりゃないぜ、ベイベー!

「だ、だってそれは不可抗力じゃないか!! 自分の意志じゃしてないんだぞ!?
僕は断固として言わせて貰う! 出でよ! 出て来い!! 禁断少女!! 」
せっかく現れた、しかもメイド服萌えの禁断少女を ここで逃がしてなるものか!
僕は必死にリロードをした。

「……残念ですが、また一定期間を置いてから 当スレにお越し下さい。 次の機会をお待ちしております」
メイド服萌えの禁断少女は、儀礼的に謝罪をすると ぷつりと姿を消してしまった。

消えた後には、禁断少女に出合ったという、自慢のような報告レスだけが羅列されている。

僕は怒りが収まらなかった。
「くっそ~~!! 海外サーバーから攻撃してやる!! 」

ここ最近2chがよく落ちるのは、禁断少女に出会えなかった男たちの腹いせが動機だったのだ。

~ 禁断少女に会いたくて ~
なんとも罪作りな禁断少女である。

注意! この話はフィクションです。でも少しは私怨が入っているかも……。
……2chが落ちるのは 迷惑な話ですね。

                 Fin

73 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 10:32:53 ID:SSV6qlG4
ちょw 短期間に神々降臨しすぎwww
やっぱ控え室出身だけあってハイクオリティですな。皆様方超GJ!
しかしこうも神揃いだと保管庫ほしくなるね。後はオエビとか。

74 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 18:29:30 ID:P1tqSJQB
たしかに光臨しまくり。八百万で大変幸せでございます。

>>58-62
GJ! エロいくせに清潔感があるというか、構成のいい描写とライトさが
よい感じです。禁断少女かわええ~。胸のひんやりした甘い感じが伝わって
くるあたりが、ディモールトでありました!

>>64-70
うう、いい。雅な言葉遣いに、微妙にハンサムな彼女。おまけにエロエロだぁ。
「――ちゃんと孕んでやるぞえ」でぞくっとしちゃうのは、ある種の調教の
結果なんだろうか。俺、もう自分が信じられなくなってきたorz
なんにせよ、魂の一筆受け取ったぜ!! GJ!

>>72
キモチハワカル。だがしか~し!
「和服でもワンピでも、裸エプロンだっていい」なんて思考じゃだめだ!
だめだだめだ! どれでもいいから一個くれじゃ来てくれないぞ!
「うわ、やべぇ。XXXでxxxでxxxxな感じの娘が来たら抵抗しても
仕切れねぇかも知れねぇな。もっとも俺のこんな内心のエロ秘密は
誰にも言えるはずもないし、そんな弱点ストライクな娘が来るなんて
ありえないんだけどな。つか、そんな娘現実には存在しないだろう、
だから俺は絶対安全さ。いぇー。うへへへってヲイキター!!」
くらいのフルスイング三振バッターアウト的な妄想でぜひ本編もSS化希望。


75 :名無しさん@ピンキー:2006/06/30(金) 21:53:32 ID:OZ/hcX24
>>58-62
Gj!!! 禁断少女の誘惑がエロかわいかったです。

>>64-71
GJ!!! ノンフィクション要素との絡ませ方がみごとでした。
孕ませもとても良かったです。

>>72
気持ちはよくわかる、とだけ。
ここ読んでると、
「ヘーイ、俺もがんばって禁断少女を召喚してやるぜヒャッホー」
と思わずにはいられないから。

76 :キュンキュン◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:45:31 ID:DZNBYqlF
普通の禁断少女が書きたかったんです……。
でも、何故か途中から普通じゃない禁断少女になってしまって……。
どんな風に普通じゃない? と聞かれたら少々困りますが、
具体的に説明すると自分で言うのもなんですが「頭がどうかしてる」感じでしょうか?

……誰の頭がどうかしているのかは明らかにしませんが。

77 :キュンキュン 1/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:46:06 ID:DZNBYqlF

「うう、ごめんよ、ごめんよ」
 俺はしがないエロパロ書き。
 いや、常駐スレで投下予告を出したくせに、途中で書くのを投げ出して寝てしまった阿呆だから、
 エロパロ書きとしてのランクは最下位の糞エロパロ書きだろう。
 今、五日前だした投下予告の作品を、半べそかきながら投下している。
 もちろん、流石にそれでそのまま、というのは流石にどうかと思ったので、
 投下予告した日から今まで、ずっとオナ禁をしてきていた。
 それで期待を裏切ることの埋め合わせには到底ならないが、それでも何かしなければ、と思ったのだ。
 無論、この後もしばらくオナ禁を続け、顔すらも見たことのない、モニターの向こうの人達に言葉ではない謝罪し続けるつもりだ。
 ふぅ~、投下終了……っと。
 マウスで、書き込みの欄をクリックし、最後のレスを投下する。
 明日の朝にはいくつかレスがついてたら嬉しいかな。
 パソコンの電源と部屋の電気を消した。

 ふぁぁ、もう寝るか……。
 まだ早い時刻だが、オナ禁しているとなんだか落ち着かず、昼間近くの公園で運動してきたのだ。
 心地よい疲れも溜まっており、ベッドに入ればすぐに眠れそうだ。

 が、ベッドに入ると妙に目が冴えてきた。
 パソコンの起動音が耳についてなんだか気になってしまう。
 六年も前から使っているパソコンだ。
 処理は遅く、完全に電源が落ちるまで時間がかかる。

 ……まだ消えないのかな。
 ただ時間だけが過ぎていく。
 遅いな、もう五分も経っている。
 ふと、あのパソコンが、電源が切れる前にフリーズを起こしてしまうことを思い出した。
 そうか、またフリーズしてるのか、糞。
 このオンボロめ、と思う。
 できれば買い換えて、快適な環境でエロパロを書きたいな、と思うときもある。
 が、これまで共に辛い戦いを勝ち抜いてきた相棒のような存在だ。
 よもや、九十九神(むちむちおっぱい美女)になっていてもおかしくない。
 朝までつけっぱなしだと電気代がもったいないので、ベッドからのろのろと這い出て、電気をつける。
 一応、確認するためにモニターのスイッチをいれると……。
「あれ?」
 おかしい。
 大抵、フリーズしたときは、「Windowsを終了しています」と表示された画面で止まっているのに、
 今回は、専ブラが表示された状態で止まっている。
 これはおかしいな、専ブラは閉じたはずなんだが……。
 俺の書いた作品が表示されたまま、なんとなくマウスのボールをころころ転がし、自分のものを読み直している。
 ……また微妙な出来だな。
 そりゃそうだろう、何度も気に入らないから書き直し、
 あまりにも期限を守らなさすぎたから、見直しもせず投下してしまったのだから。
 本当に、申し訳なくなってきた。
 こんな見苦しいもの投下して……本当に。
 うん、これは念を入れ、モニターの向こう側にもわかるくらい立派なオナ禁しなきゃな。

 ふぁああ……もう、寝るか。
 マウスを動かし、今度こそ本当に消そうとする。
 が……。


78 :キュンキュン 2/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:46:47 ID:DZNBYqlF

「君の事情はわかった。しかし、それで罪悪感が薄れるのはただの自己満足としか言いようがないな」
 不意にハスキーボイスが耳に届いた。
 誰だ、こんな時間にこんなこと言う奴は……。
 それはモニターの中にいた。
 専ブラに描かれたジサクジエンが急にポテッと落ち、パカッと割れると中から女の子が出てきた。
「君がそのような自虐行為をしたところで、君の書くSSの質は向上しない」
「な、何だと!」
 もちろん俺は、その少女の言った言葉に反応したわけではない。
 ただ、モニターの中でそんな少女がいることに驚いたのだ。
 俺のオンボロパソコンにこれほどの処理能力があったとはビックリだ。
 いつもだと、エロ動画みながらSSを書いているとどうしようもなく遅くなるのに……。

 最初は16×16ドット絵みたいな少女が、段々と大きくなっていく。
 瞬く間に画面の半分を少女が占拠し、今度は顔がアップになっていく。
 その少女は何故か眼鏡をかけた長髪の少女で、おまけにネコミミまでつけていた。
 恐ろしくツボに入っている。特にネコミミ。
「やあ、こんばんは、そして初めまして、私は俗に言う『禁断少女』というものだ。以後よしなに」
 禁断少女、それはネット上でまことしやかに噂されている、オナ禁に励むエロパロ書きの元へ現れ、
 精を奪っていくという……ちょっとしたオカルトちっくな存在である。
 基本的には、特定の容姿をしているらしいが、最近では書き手のツボをつく姿をしてやってくるという噂も……。
「ちょっと失礼するよ」
 恐らく等身大くらいまで大きくなったであろう少女が頭を少し傾けたかと思うと、
 液晶モニターの表面が、波打った。
「え!?」
 驚いている時間もなく、モニターの中から二次元少女が三次元少女になって這い出てきた。
 しまった、禁断少女は貞子系列のお化けか!
 ここで俺のエロ頭脳が高速回転を始めた。
 古今東西全てのエロを極めるために(主にネット上で)集めてきたエロ知識を今こそ活用するときっ!
 それより「禁断少女」がいるなんて本当に信じてるのか? というツッコミには答えてやらんっ!
 俺は、清純でエッチに興味津々な天使様がいつか俺の元に俺のためだけにいつかご光臨なさると、信じているからだっ!
 何、鰯の頭も信心だ、禁断少女が現れても俺は驚かないぞ。
 禁断少女の撃退法は、実は前々から考えていた。
 禁断少女は、オナ禁している書き手の元に現れ、射精させる存在であると聞く、
 ならばッ!
「うおおおおおおおおッ!」
 ズボンとパンツを瞬時に脱ぎ捨てた!
「な、何をしている」
 俺のこの手が真っ赤に燃えるッ! オナ禁やめろと轟き叫ぶッ!
 ばぁぁぁくねつ! ゴーーーッド、フィンガー!
「ふはははは、見たかっ、禁断少女! 折角現れたが、残念だな!
 貴様にオナ禁を無理矢理やめさせられるくらいなら、俺はオナ禁をやめるぞ禁断少JO~!」
 これぞ究極の禁断少女撃退法!
 彼女に負けて敗北感を味わうくらいなら、自分のこの手でトドメを刺すのが武士道と言うモノだろう!
「残念だったな! お前らによって散らされていった他のオナ禁書き手の恨み、ここで晴らさせてもらおう!
 折角来たのに、手を出す前にオナニーされてイかれました、なんてことになって、この上なく嫌な脱力感を味わえッ!
 いくぞっ、ヒィィート、エン……」
 俺の炎の手がマックススピードに達し、いざファイナルアタックを出すとき、という瞬間。
 禁断少女がにこりと笑った。
 何故だ、何故笑う。今目の前で俺が達しようとしているんだぞッ!
 えぇい、覚悟を決めて逆に笑ったか、しかし俺はそんなものには惑わされないぞッ!
「無駄だ」
 彼女の声が聞こえたその瞬間、俺のナニをシコシコしごいていた手が不意に横に引っ張られ、離れてしまった。


79 :キュンキュン 3/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:47:40 ID:DZNBYqlF

「何だと!?」
 本日二回目の「何だと」が出て間もなく、反対側の手も引っ張られて羽交い締めにされてしまった。
「……なっ!」
 よく見てみると、俺の後ろにいた禁断少女二人が、俺の手を押さえている。
 全く同じ容姿……あ、いや、ネコミミがイヌ耳とウサ耳になっているという変化があるが、
 それ以外はまったくさっきのネコミミ禁断少女と同じ体形、同じ顔だ。
「き、禁断少女が、複数も……」
「禁断少女というものは、オナ禁している書き手の嗜好に合わせて形態を変えるものだ。
 君の属性として、まず、素直クール、そして耳。あと他に何があるのか、君自身の胸に聞いてみたまえ」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 くそう、俺の心を見透かされた気持ちがするぜ。
「くっ……そう、か……ハーレム……クソッ! 俺のハートを弄びやがって!」
「いかにも。そこまでわかっているのならば、もう説明する必要はないな。
 ふふっ、君もスキモノだな。君が望む人数、私はこの世に現れることができる。まだまだ増殖が止まらない……流石だ」
 ネコミミ禁断少女の後ろから、どんどんどんどん新たな禁断少女が現れる。
 キツネミミ禁断少女、トウカみたいな羽の耳禁断少女、
 なんだかよくわからないが獣っぽい耳禁断少女、耳ケース付き禁断少女、
 エルフ耳禁断少女……よくもまあこんなに考えつけたモンだ、と思うくらいの耳の種類を持った禁断少女が現れた。
「きっ、貴様らは……何が望みでこんなことをするんだ!
 一体何がしたくて、こんなオナ禁をしている無垢な書き手を辱める!」
「私たちは君の願望の現れなのだよ」
「俺はこんなことを求めちゃいない!」
「君の表面的な精神からでは汲み取れない、より深い、潜在的な部分が私たちの登場を願っているのだ。
 君が求めていないつもりでも、心の奥では私が来ることを望んでいる、その信号を君がオナ禁することによって
 禁断少女である私がキャッチし、ここにはせ参じたわけだ」
「うるせぇ! 違うっつったら違うっつんだよ!」
 俺のことを押さえつけてくる禁断少女を力で振りほどこうとしたが、全く動じなかった。
「無駄だ、君は私たちが強くあるように望んでいる。人間一人で振りほどけるほどではない。
 しかし、君も強情な奴だ。ここまで来てしまったら、もう何もかも身を任せるつもりにはならないのか?」
「お、俺の願望の現れとか言っておきながら、俺の気持ちをわからないんだな!」
「いかにも、君の願望のみ禁断少女たる私の領域であり、私を拒絶する部分は不可侵領域だ」
「いやだから、いやなんだ!」
「理由は?」
「んなもんはないッ! ただ、いやだからいやなだけだ!」
「もし『自分に負けると思えるから』というものであるのならば、それは勘違いだ。
 誰しも欲求には勝てないのだから。不必要に欲求に勝ったところで何も得ることはない。
 例えば、食欲に勝ち、餓死したとしてもそれは愚行と言えよう」
「うるせぇ! てめぇらにはわからないだろうよ!」
「……そうだな、なるほど、よく考えてみればそうだ。
 君の理性と私たちの存在理由は対極をなしている。理解することは不可能、か」
「そうだ……だから」
「もう言葉は必要ないということだな。君と私たちどちらが強いか……尋常に勝負だ」
「え? いや、その、そうじゃなくて……無駄だからもうやめて……って、聞いてないっすね」
 俺を羽交い締めにしていた禁断少女達が、俺をベッドの上に突き飛ばした。
 尻餅をついたところを、飛びかかってきて、あっという間に手足を押さえられてしまう。
 くぅぅ、オナニーなんてするんじゃなかった! 暴発寸前のマグナムが、反動でぷらっぷらしてる。
「ふふ、やはりこちらは正直だ」
「チンポは自律神経で大きくなったり小さくなったりするから、俺の意思じゃねぇ」
 強い女性が好みだなんて思わなきゃ良かったッッ!
 一部の隙も作れず押さえつけられて、逃げられない。
 例え、この拘束から抜け出したとしても、この禁断少女の数だ。
 たちまち囲まれて押さえつけられてしまうだろう。
 くっ、こうなったら真っ向に勝負するしかないのか!?
「その状態で攻めるのは流石に私たちが有利過ぎて一瞬で終わってしまうだろう。ルールを作ろう」
 リーダー格のネコミミ禁断少女は、そう言って自分の長い髪の毛を一本抜いた。


80 :キュンキュン 4/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:48:37 ID:DZNBYqlF

「お、おい、何をする!」
「くっくっく、何、君の願望の一つだよ」
 その髪の毛を、俺のチンポの根本に縛り付けた。
 し、しまった! こ、これは!
 いくら射精したくともできない、「出させてください、お願いします」と言わなければ決して解放されない快楽無間地獄!
 『珍棒恨歩死馬理(ちんぼうこんぽんしばり)』!!
「お、俺は負けんぞ! 志半ばで散っていった全国一億二千万人のオナ禁エロパロ書き手のためにもッ!」
「ふふ、どうかな。己の欲望の権化たる私たちに勝つ気か?」
「しかも君は一人、私たちは十二人」
「私を十二人も呼び寄せる欲望の持ち主が、その欲望に勝てると?」
「君は馬鹿だな」
「しかし、気に病むことはない」
「私たちはそんな君が大好きだ」
「ああ、君との子どもが欲しい」
「さあ、セックスしよう」
「めくるめく官能の夜に……」
「肉体を解放するんだ。大丈夫、君の安全は私たちが何に変えても保障する」
「身を任せてくれ、君の負担を分け合うことが私は嬉しい」
「精を私たちの膣に……欲望と一緒に放ってくれ」
「禁断少女十二神将……いざ参る!」
 十二人ものの禁断少女が一気に俺に雪崩かかってきた。




 ……一体どのくらいの時間が経っただろうか。
 頭がぼうっとしてしまっていて、よくわからない。
 全身を禁断少女達の舌がはい回り、感じるポイントを的確に攻めてくる。
 首筋、へそ、脇の下、乳首……果ては肛門までも。
 もう俺の体で彼女たちに舐められていない部位は存在しないだろう。
 リーダー格のネコミミ禁断少女が、今は俺の固く勃起したチンポを口に含み、
 巧みな口技で攻めてくる。
 その下には耳ケース付き禁断少女と、ピンクのハートのイヤリング付き禁断少女が、玉を一つずつ口に含んでいる。
 足の指先はもうすでに全て綺麗に舐め尽くされ、今はイヌミミ禁断少女とナチュラル人間耳禁断少女が
 秘部に足の指を入れてあえいでいる。
 手はもっと酷い状態だった。
 足の指と同じくすべて舐め尽くされ、指もキツネミミ禁断少女とエルフ耳禁断少女によって、無理矢理秘部に挿入させられて、
 彼女の手の導きのまま上下に揺り動かされていた。
 乳首を羽耳禁断少女と、種族の判別がつかない獣耳禁断少女が舐め……。
 頭は膝枕をして、頭におっぱいを乗せてくるウサ耳禁断少女。
 俺の顔の前には、耳、ならぬ角禁断少女が、その秘部への舌での奉仕を強制すべく、股間をなすりつけてきている。

 快楽にとろけそうだ。
 粘膜の中に包まれているような感覚がする。
 残る一人の禁断少女は、俺の耳元で「好きだ愛している、君のためなら死ねる、ヌヌネノヌヌナノ、中に出してくれ、
 今日は両親は家にいないから安心してくれ、君の子どもが欲しい、頼む、好きだ、と言ってくれ」等々、甘い言葉を切なく囁いている。
 五感は全て禁断少女達に奪われ、もう何もかも考えられなくなっていた。
 チンポが痛いほど、それこそ破裂しそうなほど勃起し、射精したいと訴えかけている。
 ただ、俺が「出させてくれ」と禁断少女達に頼まないのは、角禁断少女の中を舐めるのに忙しすぎて、口を開けないからだった。
「ふふ……もう出させて欲しいだろう。だがまだだ、ここまで耐えきったご褒美をやろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
 彼女は口から俺の生殖器を抜くと、玉を加えていた二人の禁断少女達をどかし、ゆっくりとその秘部に俺のチンポを突き刺した。
「ふぁぅ……固くて、熱くて、脈打っている……私の中でな。今、私はこの上なく幸せを感じているぞ」
 禁断少女の中は、柔らかくて、熱くて、脈打っていた。
 膣壁にある無数のヒダが俺のチンポに絡みつき、更に膨張させようとしている。
 細いたった一本の髪の毛で、ここまで勢いのあるチンポを押さえつけられるとは少々驚きだ。


81 :キュンキュン 5/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:49:45 ID:DZNBYqlF

「くぁ……あ、熱い……」
「舌を止めてはダメだ。私が切なくなるではないか」
 思わず口を離すと、角禁断少女が不満を漏らし、俺の鼻にクリトリスをすりつけてきた。
 全身のありとあらゆる部位を同時に攻められて、もうわけがわからない。
「んっ、いいぞ……そのまま奥まで舐めてくれ……あっ、く」
「そっ、そろそろ私たちにもくれないか? ネコミミ」
「そうだ、私たちは彼の乳首を舐めているだけで、彼から刺激されてもらっていない、角」
「いいぞ、では……羽耳」
「承知した、ケモミミ」
 ネコミミ禁断少女は腰を上げ、最後に亀頭だけがその膣の中に収まった状態で、キュッキュと締めてきた。
 絶妙な攻撃に、思わず腰が引けそうになる。
 もう既に果てていい快楽を与えられているのに……まだ子だねを放出できない。
 これは拷問だ。
 何がなんでも射精したいという飢餓感が俺をさいなむ。
 肌の下に何匹もの虫がいるかのような焦燥感が全身を包んでいる。
「ん……くぁ……いい……」
 羽耳禁断少女が俺の腰の上に乗り、激しく腰を上下させている。
「いいかケモミミ、彼の口を二秒以上開けさせてはならない。彼が『出させてくれ』と懇願してしまうからな。
 そうなると、順番は回ってこないし、舌で舐められることもなくなる。交換は手早く行うぞ」
「わかっている。失敗はしないぞ、角。私の彼への愛情に一片の曇りがないのだから、問題なぞ何もない」
「ああ、その通りだな、じゃあ、行くぞ、ケモミミ」
 一瞬にして角禁断少女と獣耳禁断少女の位置が変わった。
 獣耳禁断少女はもう既に秘部を潤わせていたが、舌を滑り込ませると、更に多くの愛液をあふれ出させ……。
「ふっ……くっ……あっ……好きだ、好きだぞ。こうして繋がっていられて、しあわ……せだッ」
 羽耳禁断少女は相変わらず激しく腰を振っている。
 ネコミミ禁断少女はねっとりと絡みつくような膣が心地よかったが、
 彼女は強い力で締め付け、チンポをしごくように腰を振り、強烈な快楽が腰を貫く。
 同じ禁断少女でも、耳以外で微妙な差異があるみたいだ。
「……そろそろ交代の時間だ」
 それを言ったのは何禁断少女だっただろうか。
 少なくとも、全員が俺のチンポを膣の中におさめない限り、この快楽地獄は終わりそうにない。



 気が付いたら、禁断少女全員が俺の体から離れていた。
 俺のチンポはもう既に限界寸前まで膨張し、ひくひくと動いている。
「さあ、君、これでもうわかっただろう」
 ネコミミ禁断少女が言った。
「もうオナ禁はやめていい頃合いではないのか?
 君の作品の投下したスレを見てみろ、みな、君がオナ禁などしていなくてもGJと言ってくれているではないか」
 確かに……運のいいことに、みんなGJと言ってくれている。
 もう、俺は……オナ禁をやめていいんじゃないか?
 自分を過剰に痛めつける必要なんて何もない。
「さあ、溜めに溜め込んだ性欲を爆発させよう……」
 そうだ、な。
 俺は……別に、オナ禁をやめても……。

 ふ、ふふ……なんだか幻影が見えるぜ。
 俺ももう完全にダメになっちまったのか。
 偉大なる変態神が、ここに降臨してやがる。
『貴様はそれでいいのか?』
 いいんですよ。
 どうせオナ禁なんて意味のない不毛な行為なんだ……。
 ただエロ画像が捨てずにとって起きっぱなしになるからHDDに溜まる一方なだけで……。


82 :キュンキュン 6/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:50:37 ID:DZNBYqlF

『ああ、確かにオナ禁は不毛な行為だな。では、何故貴様はそれを最初にやろうとした?』
 それは……投下予告を怠った罰として……。
『貴様はそれを完遂したのか?』
 ……しましたよ。ええ、もう五日も我慢したんです。
 そして、作品も投下しました。みんな……GJって言ってくれてます。
『それで、オナ禁をやめると?』
 ええ、そうで……。
『このたわけがぁぁぁぁ!』
 ぐぼぁッ!

「……どうしたんだ? 彼の様子がおかしい。急に頭を横に振ったりして、何があったんだ?」
「大丈夫か、君」
「あ、ああ……大丈夫だ、なんでもない」

『貴様はその程度の男かぁッ!』
 変態神の熱き拳が俺の頬を、腹を、頭を殴る、殴る、殴る!
 決して触れられぬ幻影が、質量を持って俺にダメージを与えてくる。
『いいかッ! 貴様がオナ禁をしようがしまいが、そんなことは問題ではない。
 私が許せないのは、自分でやめることを選んだのではなく、
 禁断少女達にそそのかされ、彼女らに負けてやめることを選ぼうとしていたことだッ!』
 だ、誰なんだよ、あんたは……。
『私のことなどどうでもいい。お前の投下したスレを見てみろ!』
 み、みんな、GJをつけてくれているな……。
『貴様の目は節穴かッ!』
 ぐぼぁッッ!!

「……デンプシーロールをかけられたかのように体が跳ねまくっている」
「本当に大丈夫か、君」
「……あ、ああ……た、たぶん、だいじょ……ぶ……」

『貴様はそこまでゲスに成り下がったか!』
 ……ぐはっ、な、なんなんだ、あんたは……。
 虎のマスクをつけて、黒いマントをたなびかせて、腰にはサーベルを携え……。
 ま、まさかッ!
『えぇい、私のことはどうでもいいと言っているだろうが!
 確かにGJというレスはついている! だが、そこに貴様は魂を感じられるのか!?
 真に心を動かしたことの波動がッ、感じられるのか!?
 今でさえこの体たらくであるというのに、現在の貴様は向上心がないッ!
 向上心がないものは、クズだ!』
 な、何だと……ッ! 俺に、どう、向上心がないっていうんだッ!
 毎日毎日SSを書いているし、エロ妄想も毎日錬磨している!
『いいか、貴様に何故向上心がない理由を教えてやろう。
 貴様は今、禁断少女に敗北しようとしている。
 それも、不可抗力によってではなく、自らの意思によって、だ!
 ただ負けるだけならば私は何も言わぬ。
 しかし貴様はまだ全力で戦ってさえないのに、白旗を揚げようとしている。それが許せん!
 そんなことをする奴の、どこに向上心があると言うのだッ!』
 グッ……な、なんかスジの通っていない説教に見えるが……何故か納得してしまうッ!
 わ、わかったぜ……俺、全力で戦ってから、散ってみせる!
『わかればよい。では、私から餞別として特別に貴様に喝をいれてやろう』
 うっすッ! お願いしまッス!
 ぐぼぁっっっ!

「ああ……一人車田……」
「落ちッ!」
 ズベシャァッ!
「か、喝……あ、りがとう、ございましたッ!」


83 :キュンキュン 7/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:51:40 ID:DZNBYqlF

『では、さらばだッ』
 ちょ、ちょっと待ってください!
 あなたは……あなたさまは一体どなたなのでしょうか?
 虎頭にマント、サーベル、そして鉄拳制裁に熱い説教。
 もしや、タイガージョー……?
『ふ、私は貴様の男の、否、漢の魂だ。
 あまりにも貴様が腑抜けているから、胸の中に存在する熱い炎を呼び戻しにやって来ただけのこと』
 な……!?
『いいか、貴様の中にあらゆる可能性は詰まっている! しかしそれを生かすも殺すも、貴様次第であることを知れッ!』

 ……虎頭の幻影は……俺の漢の魂の幻影は、いい香りのする風を残して消え去ってしまった。
 ありがとう、タイガー……じゃなかった、俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

 俺の漢の魂は、姿を消してしまったけれど、最後に彼の言葉が俺の頭に響いた。
『こういう言葉がある「山中の賊は討ち易し、心中の賊は討ち難き」
 つまり、「自分の最大の敵は己」ということだ。
 禁断少女達は貴様の心ではないにしろ、心をうつしたもの。決して弱敵ではない。
 恐らく今の貴様では勝てぬだろうが、だからと言って恥ずかしい戦いはするなッ!』
 ありがとう! タイガー……じゃなかった俺の漢の魂!
 本当にありがとう!

「おい、ネコミミ禁断少女」
「大丈夫か? なぜだかわからないが、一人で重大なダメージを受けていたようだったが」
「ああ、心配ない。俺の漢の魂が拳で熱く語ってくれただけだ」
「……どうやら、頭方面に深刻なダメージが残っているようだな」
「本当に心配ない。それより、最後の勝負がしたい」
「何?」
「この髪の毛を外し、俺とお前と一対一での勝負だ。先に果てた方の負け」
「ふふ、この状況で尚、少しでも自分の有利になる対決を申し込んでくる、か」
「嫌か? 俺はもうここまで追いつめられている。
 髪の毛をほどいた瞬間射精していたとしてもおかしくない。
 そんな相手と、一対一の勝負をするのが、怖いのか?」
「そんなことはない。むしろ、その意気や良しッ。
 君の、快楽に澱んだ瞳も魅力的だが、今のように炎のように燃える瞳も素敵だ。
 惚れ直しそうだぞ。快くその申し出を承諾しよう」

 ネコミミ禁断少女が一歩俺に歩み寄り、俺もチンポに結ばれた髪の毛を切ってから一歩歩み寄る。
 他の禁断少女達を観客として、俺とネコミミ禁断少女は同じタイミングで打って出た。
 が、俺の方が一瞬早く、更に的確なポイントを付いた。
「ふ、ふわッ!」
 未知の快楽に悶えるネコミミ禁断少女。
 俺の手は、ネコミミの付け根をこねるように揉みし抱いている。
「お前が俺の願望の現れというのならば、ここまで忠実に再現しているだろう!
 『耳の付け根は性感帯!』
 普通は耳の付け根は性感帯ではないが、俺の妄想の産物であるのならば、そこはかなり強力な性感帯!
 書き手のツボを付く姿で出てきたということは、同時に弱点も相手に悟られているということだッ!」
 クリティカルヒットだった。
 俺の玉を掴もうとした手は空を切り、へなへなと力なくその場に崩れ落ちる。
 すぐさま背後をとり、ネコミミ禁断少女をうつむせに寝かせる。
「そしてッ! 更に俺の属性は、素直クール、耳フェチ、ハーレムスキー以外にまだ存在しているッ!
 すなわち、『ぬこ好き!』
 何故、ネコミミがリーダー格なのか……それはぬこ好き属性をカバーしている個体だからだ!
 そして、俺のぬこ好き属性に必要不可欠なのが……ネコシッポ!」


84 :キュンキュン 8/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:52:33 ID:DZNBYqlF

 目の前でピンと張ったネコシッポを思いっきり引っ張った。
「そしてッ! 再び、『尻尾の付け根は性感帯!』」
 ドッギャーン!!!!(ものすごいこうげきがきまったときのじょじょっぽいこうかおん)
 息もつかせぬ連続攻撃が、ヒット。
「ふぁぁ……そん……な、このまま……じゃ」
「逃げようとしても無駄だ! 確かに俺は強い女性に対する願望があるッ!
 だが、それは一定以上の快楽を与えられると力を失うという条件がついているんだ!」
「ぅ……ぁぁ……」
 ネコミミは俺から必死に逃れようともがくが、さっきまでの力は微塵に存在しない。
 ただ、かりかりと地面をかいている。
「こん……なっ、何、もできない……うちに……」
 耳の根本をマッサージし、尻尾をリズミカルに引っ張っていくだけで、
 恐らくネコミミ禁断少女はイってしまうだろう。
 だが、そうではいけない。
 そんな勝ち方は、してはいけない。
「ひっ、く……イクっ、イ……」
 耳のマッサージをやめ、尻尾から手を離した。
 幸い、床で藻掻いてはいるが、まだイっていなかった。
「な……何故だ。手を止めなければ……君の勝ちだったのに」
「俺は、そんな勝ち方をして嬉しがるような人間じゃない。
 ただ、立場を対等にしただけ……ここからが本当の勝負だ!」
「……」
「対等な条件の下、単純な肉体と肉体のぶつかり合いでお前と勝負を決したいんだ」
 ネコミミはゆっくり頷いた。


「ふぅ……ぐぅ……」
 さっきの挿入時とは、比べものにならないくらい俺もネコミミも感じやすくなっている。
 肉茎がネコミミの秘部に埋まっていくごとに、ネコミミの口から喘ぎ声が漏れる。
 俺もかろうじてその声を出さないように歯を食いしばっていた。
 やがて、ネコミミの最奥部に到達した。
「ふぅ……いい、な。心地よい。幸せだ、天にも昇る気分とはこういうものをさすのだろうな」
 ネコミミは、クールな表情を官能によって惚けさせ、そう言った。
 口角から大量の涎を垂らして、それをぬぐおうともしない。
 俺は下から舌で涎を舐め上げ、最後にネコミミの唇をぺろりと舐めた。
「……じゃ、行くぞ」
「ああ、勝っても負けても悔いはない」
 そこから俺とネコミミの熾烈な戦いは始まった。
 少しでも動いたら暴発してしまうのではないかと思うチンポを意思の力で押さえつけ、
 ネコミミの膣をかき回す。
 ネコミミも恐らく同じ状態だったのだろう。
 耳と尻尾を限界までピンと晴らし、しばしば喘ぎ声を漏らすピンク色の唇をキュッと結んで堪え忍んでいる。

 自然の調和だった。
 体位を変えるタイミング、振る腰の息の合い方……。
 心と心の通じ合った、セックスの境地を俺とネコミミは垣間見たような気がする。

 後背位になってから、ネコミミの様子が変わった。
「あっ……あっん……ふぅ、ふぅぅぅ!」
 髪の毛を逆立てて、声も若干変化してきている。
「ふにゃぁ、にゃぁ、にゃぁぁっ!」
 猫のように唸り始めたネコミミ。
 これを絶頂の前兆と見た俺は、このチャンスを逃すまいと、ラストスパートをかけた。


85 :キュンキュン 9/9◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:53:18 ID:DZNBYqlF

「にゃぁぁッ! にゃぁぁぁッ! に、ゃ、ぁ、ぁっっっ!」
「イけ! ネコミミ! イけ!!」
「ニャァァァァァァァァァァァ!!」
 ネコミミの白い背と尻尾が思いっきりぴんと伸び、膣の締め付けが最高潮に達した。
 イったか……長い、長い……戦いだった……。

「お、俺もイくぞッ! ネコミミッ!」
 ネコミミの一番奥に陰茎を突き込み、欲望の滾りのままに最後の一線を越えた。
 だが、その瞬間、ネコミミが消えた。
「……ふぅ、危ないところだった。この勝負、私の勝ちだな」
 白濁液が何もないところへ放出され、ぱたぱたと床を汚した。
 俺が射精する寸前にネコミミは、バネのように手足跳ねさせ、一瞬にして膣に精子をいれないよう逃げ延びたのだ。
「なっ……お前、今イったんじゃ」
「あれはイったふりだ。体面座位の場合、見破られる可能性があったので、後背位のときにイくふりをさせてもらった」
 は、はは……そ、それじゃ、俺は、負け……たのか?
 イったふりをしただけなのに、勝負に勝ったと思いこんで……。
「本来ならばこのような小細工をして勝つつもりはなかった。
 しかし、君の能力が私の予想を遙かに越えており……あのままでは私が負けていたのでな」
 ……なんだか間抜けに自分が思えてきた。
 俺は、道化か……。
「すまないな、君を悲しませるつもりはなかったのだ。
 あのまま君に負け、絶頂に達することもよかったのだが……つい、欲が出てな」
「そうか……何にしろ、俺の実力不足だっただけだ……」
「ふふ、一週間後にでも、君が私にリベンジをするために血気に逸ってオナ禁する姿を見たくて、な」
 ……え?

 ネコミミの唇が俺の唇に触れた。
 優しい触れるだけのキス。
 禁断少女であれば、濃密なディープをするところであるはずなのに。

「では、またいつか、会おう……」
 ネコミミと他の禁断少女達は、俺に向かって笑みを浮かべながら、すーっと消えていってしまった。
 元々、そこには誰もいなかったかのように……。



 俺はそれから、エロパロを書きまくった。
 俺の漢の魂の忠告に従い、真に心震わすエロスを求めるために。
 もちろん、オナ禁も続けている。
 一週間に一度、あの禁断少女集団と戦い、まだ一回も勝てないが着々とその差を埋めていっている。
 いつか、我が宿敵のネコミミに勝つ日がくるだろう。

 え? 俺のコテハンは何かって?
 そりゃあ教えられねぇよ……と言いたいが、今回だけは俺の機嫌もいいから、特別、な。
 俺のコテハンは実は――。


86 :キュンキュン◆4hcHBs40RQ:2006/07/01(土) 18:55:22 ID:DZNBYqlF
以上です。
一応念のために言っておきますが、モチーフにした人物はいませんよ?
決して、キュンキュン自身をモチーフにして書いているわけではありませんよ?
そこらへんを誤解なきように。
ええ、私は、耳フェチでもハーレムスキーでも素直クールラブでも人間以外ッ子でも
ぬこ好きでもありませんとも、本当に。

 ……orz

87 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 19:24:17 ID:V5obMo5l
ちりばめられまくってるネタにハゲワロタGJ!
そうか、複数禁断少女もありなのか…勉強になりました

88 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 20:48:16 ID:9qmjf2k0
バロスwwwwww

十二人ハーレムとか、今のところこのスレで一番倒錯した趣味だと思う!

89 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:34:15 ID:rgcuQxjq
>>86
ワラタwww
あなたとは朝まで語り合えそうです。


いきなりだけど禁断少女って非処女がデフォなん?

90 :名無しさん@ピンキー:2006/07/01(土) 21:41:56 ID:zfC+2ScI
>>89
処女スキーのSS書きのところには処女の禁断少女が現れるに違いない

91 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 00:58:20 ID:v4HLGxqI
「さて、この辺りにするかな」
時間は0時を少し過ぎ、TVもニュースからスポーツ番組に変わっている。
PCの前の彼女はディスプレイ上の書きかけの小説をセーブし終わった、後はお気に入りのサイトや掲示板を軽く眺めて寝る。
それが小説を趣味にする彼女の日課だった。

お気に入りの作家の更新、好きなゲームの新作のチェック、小説を公開している掲示板、
眠りそうな頭でめぐる。そんな中に奇妙なスレがあった。

禁断少女

30 名前:名無しさん@ピンキー 投稿日:2006/05/17(水) 03:01:49 aXVoFy1r
良質な妄想をするために今日からオナ禁クマー!
童貞の癖に絶倫だから12時間ほどで禁断少女でるけどやってやるのさー!!

とりあえず1日!!!!


「・・・・・・・・・馬鹿馬鹿しい」
一人暮らしのアパート、誰に言うでもなくつぶやく
まぁ、こういうバカなスレは嫌いじゃないけど。
何日も自慰をしないと出てくるという禁断少女。
そんな馬鹿馬鹿しいネタで埋め尽くされているスレ。
そういえば自分は何日してないかなぁ、そんなことを考えながら眠気でボーとした頭で彼女は眺めていく。
「だいたい女の場合は出てくるなら禁断少年なのか、童貞限定なのか」
ぼそりと彼女がつぶやいた。
「必ずとか必然とかそういうことはあまり関係ないようです。」
自分以外の声に彼女はぎょっとして振り向いた。
「こんばんわ」
声の主がそこにいた。
ショートカットの黒い髪、大きく黒い瞳、うっすらと優しい笑みを浮かべ、濡れた唇。
白い肌に真っ白で大きくダボダボのTシャツを着た、少年だった。
「だ、誰………」
「誰かというのは正しくないと思いますよ、お姉さん。何か、というのが正しいのかもしれません。それにボクは少年ではありません。」
そういうとTシャツを大きくたくし上げた。
「あっ!」
彼女の心臓が一瞬痛いくらいの動き、声を上げた。真っ白い肌とピンクの乳首で構成された胸は辛うじて膨らみが確認でき、その自然なカーブの先に子供らしいお腹のカーブとおへそ、そして無毛の先にあると思われたモノは無く、一筋の深い溝だけがあった。


92 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 00:59:22 ID:v4HLGxqI
「女の子だったんだ」
「はい、ボクは女の子です。」
Tシャツをもとに戻した少年改め少女は笑いながら答えた。
「で、君は一体………誰なのよ。」
落ち着けと心の中で繰り返しながら、当然のことを聞いた。
「僕ですか、僕は………誰なんでしょう? お兄さん。」
いつの間にかすぐ目の前に来ていた少女は彼女の顔を覗き込む。
落ち着けようとした彼女の鼓動がさらに早く大きくなる………と、
「ちょ、ちょっとお兄さんって、私も女よ」
目の前の少女を睨みつける。
「えっ、だけど、こんなに大きくなってますよ、ここ」
そういうと少女は彼女に手を伸ばした。一瞬なんのことかわからなかった彼女は少女の手の先に視線を動かす。そこには。
「お兄さんの大きなおちんちん。」
彼女にあるはずの無い、
「え、あ、ああ、あああぁ」
大きく起立した、包茎気味の男性器が存在していた。
「うわー、ボクのおっぱい見ただけでこんなに大きくなるなんて、お兄さんって変態ですね。」
そっと少女に指が男性器の幹に触れるとビクンと大きく揺れた
「ひっ!?」
彼女は初めての未知の快感におびえ、のけぞる。
「敏感なんですね、やさしいほうがいいのかな?」
今度は幹をやわらかく握り締める。
「あは、ドクンドクンて脈打ってる、かわいい。」
「あ、や、やめ」
少女は握った手を一度離す。
やめてくれたとほっとした彼女だったが、まだ終わりではなかった。
「駄目ですよ、我慢は毒です。」
今度は男性器の先のあまり気味の皮を両手でつまんだ。
「剥いちゃいますね」
そういうが早いがつまんだ皮を下に引き摺り下ろす。
「うひゃぁ!」
いまだに自分に起こっていることが理解できない彼女はさらに起こったことにもついていけなかった。
「はい、綺麗な先っぽが顔を出しました。」
ビクビクと震える先からは透明なものが滲み出し、ぷっくりと鈴口にたまりだしていた。
「あ、は、な、なんなの、これ………」
「え、おちんちんですよ、しってるでしょ。」
「何で私に、こんなものがあるのよ。」
「う~ん、何ででしょ?」
そういうと少女は先走りの汁を自分の指先に擦り付ける。
「んくっ、はぐらかさないで。」
「気持ちいいでしょ、先っぽがぬるぬるで。」
先走りを亀頭に広げ弄ぶ。右に左に上に下に。
そのたびに彼女の体に電流が流れ、体が振るえ、男性器のドクドクが多くなっていく。
「ねぇ、お兄さん。」
少女が彼女の目を覗き込み、自分の唇をちろりとなめ上げる
「咥えてあげようか。」
彼女が知識だけでは知っている行為、男性器への口での愛撫、フェラチオ。
「ボクの口で、おちんちんもっとどろどろにして、じゅぷじゅぷしごいてあげようか?」
唇を少し開けて、その奥の舌に唾液を見せ付けるようにして動かす。
「あ、ああ」
非日常の繰り返しで彼女は混乱の窮みにいた。何が現実で、何が非現実なのか、嘘か真か。
確実なことは自分に与えられているこの感覚は確実なものということだけ。
それは彼女の正常な判断を快感だけで選択させるには十分だった。


93 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 01:00:35 ID:v4HLGxqI
「………て……」
「ちゃんとお願いしてください。でないとこのままですよ。」
「く、口で……くわえて」
「口で咥えるだけでいいんですか?」
さらに多く滲み出す先走りをまぶしながら少女が言う。
「どろどろに………してください。」
「どろどろにするだけ?」
さらに暴れる男性器の幹を優しく強く、ゆっくりと握りしめる。そのたびにドクドクがしびれと快感を滲み出す。
「口で、しご「どういうふうにされたい? おにいさんの知っている言葉でいってください」
乱れる呼吸で答えようとした彼女の言葉をさえぎり、少女がすこしだけ声を強めて問う。
自分の知っている言葉………ああ、なんだ簡単だ。そんなことを彼女は考えていた。
「わたしの………お、おちんちんを………口で………ふぇ、フェラチオ………してください。」
「それで?」
「それで………唾液でクチュクチュして………舌で、さ、先走りと混ぜて………おちんちんをどろどろにして………」
「うん、それから?」
「わ、私を………私の、私のおちんちんから、射精させてください! 精液どぴゅどぴゅさせてください! 我慢………できない!」
彼女の羞恥心は消え去っていた。正常な判断は出来ない、唯一理解できる判断材料は正常でない自分の股間に聳え立つ男性器からの感覚だけ。 
「いいですよ、おちんちんから精液出してあげます、んちゅ」
鳥が餌を啄ばむように少女が亀頭に軽いキスを繰り返す。だがそれだけでは足りない。柔らかいだけでは射精するにはかなり物足りない。
キスが次第に深くなっていく。唇だけでなく舌でもキスを始める。舌で先走りを削り取って、亀頭、幹、皮の間に舌を滑らせ唾液をまぶしていく。
唇のつるつるとした触感ではなく舌特有のざらざらは敏感な彼女の亀頭には劇薬だった。
「ひぎゅ、そ、そんな!」
「駄目ですよ、まだまだ、これからです。」
そういって、先走りと唾液で濡れた唇を大きく開ける。
「あ、ああぁ」
そして、彼女は食べられた。ゆっくりと舌で租借される。ぐちゅぐちゅと大きな音を立てて租借される。




94 :腐れSS書き:2006/07/02(日) 01:01:14 ID:v4HLGxqI
「ん、んくぅ、んは、ははぁ」
彼女の息が口から吐き出され、声に変わり、嬌声に変わる。
少女の頭が動いて、深くのどの奥に飲み込まれ、そして吐き出される。じゅぷじゅぷと締めた唇の隙間から漏れる唾液と先走りの混合液が漏れて少女のあごからシャツを濡らして、胸、さらに下へと流れる。
ぐちゅぐちゅじゅぷじゅぷという粘液の音と少女の息、そして彼女の嬌声が支配していた。
彼女の足に力が入り始める。味わったことの無い新しい感覚が下半身に集まり始める。甘く暖かく出口を求める痺れが出口を求めて蠢く。
「や………は、な、なにこれ? へん、なんか………でちゃいそう」
嬌声の合間に彼女が言う
「んぷっ、いってしまいそうなんですね。いいですよ。出してください。ただし………」
少女が男性器から口を離す。だが粘液まみれで扱くことだけはやめない。
「いく時は大きな声で言ってください」
「え、あああぁ、いう、いうから、いかせて!」
彼女の嬌声とも取れる言葉を聴くが早いか、少女は再び口淫を再開した。今度は先ほどよりも激しく。
足にさらに力が入り、蠢く痺れが暴れる。腰を自分で動かしてしまいそうなのを少女が押し付けて激しく頭を動かして、唇で扱く。
漏れる粘液は少女の筋にまで届き、濡らしていた。しかし、それ以上に少女自身も濡れていたのかもしれない。
「ああー、いぃ、いく、いきますー! 出ちゃいます!」
一瞬時が止まる
「ああああああぁぁぁぁぁ! いくー!」
男性器が暴れて、決壊する。
少女が深く咥えみ、吐き出される彼女のドロドロを飲み込む。
飲みきれないドロドロが漏れて彼女の薄い胸を、乳首を、臍を、無毛の丘を、濡れた谷を流れて犯す。
「あ、あああ…………はぁ………」
吸い出される残滓も気持ちがいい事を発見したなと思いつつ、彼女は意識を手放した。
「ねぇ、またボクに出会えたら、今度はボクも気持ちよくしてほしいな。ボクのどこでも挿入してぐちゃぐちゃのどろどろに犯してくださいね」
そんな少女の言葉を聴いたような気をした。

そして、彼女は目を覚ました。
キーボードの前に突っ伏した格好で眠っていたらしい。
寝ぼけた頭で状況を確認する。
つけっぱなしのTVはいつの間にか字幕のまったく知らない映画に変わっていた。
彼女はおそるおそる自分の股間を見て絶句した
おびただしい量の女性としての性的分泌物でジュースでもこぼしたかのようになっていた。男性器なんてありはしなかった。
「ああ、やっちゃったなぁ。」
気だるい感覚を覚えつつ彼女は、ああアレが禁断少女なのかなと思いつつ、後始末をするために、甘いしびれの残る腰に力を入れて立ち上がった。


禁断少女ってこうですか?    間違っていたらスルーしてください

95 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 01:42:22 ID:RH3/JcUC
新機軸にwktk
女性主人公もこうすればありなのか。
個人的には淫語を言わせるとこに萌えた。

96 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 02:03:43 ID:G3Grp181
やべ。オナ禁五日目ちんこのツボに入った。
でも我慢我慢……。

97 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 03:26:35 ID:RKQAA49f
>>96の元に禁断少女が・・

98 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 03:50:52 ID:T9+b7vCo
すごいねすごいね!「3人スレ」以来の良スレになりそうなヨカーン

これからってときに運営のゴタゴタはヽ(;´Д`)ノ
エロパロ板だけはお救い下さい禁断少女様

99 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 04:10:58 ID:IOv/1+jj
すごいなぁw
各スレ職人さんが集合して禁断少女SS祭り開催ですか?w
wktk

100 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 04:26:20 ID:MjXpiaFU
神の集うスレ禁断少女。彼女は神おろしの巫女ですか。

>>76-86
ktkr! GJ! ってか耳。
ナイスハーレム禁断少女です。素直クールな言葉が優しい
木霊みたいに耳にまとわりつくような愛の告白をするって
激しいツボ。もうこうなったら青銅キュンキュン様のミミ12宮
突破とかしかありえないぜ耳~!! 神に最も近い耳は
このエルフ耳禁断(ry
ps.狐耳愛好家としては狐を押します。

>>91-94
フタナリ物の亜種というか、とにかくきちんとエロエロで
GJです! エロさはトップランク神認定!
禁断少女のほうも、少女のくせに微妙なショタ属性みたいな
ものが入り込み、それが背徳感を増加させるという素晴しさ。
間違いなく職人の仕事に賛辞を! GJ!

>>98-99
ワールドカップ並みの好カード連続!
他の職人様もぜひ参戦を。今なら漏れなく禁断少女ついてきます。



101 :名無しさん@ピンキー:2006/07/02(日) 15:49:11 ID:cHfPZmRa
ここはSS職人の性癖が赤裸々に描かれるインターネッツですね。


GJの嵐と言うか、すごいな。

102 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 01:06:24 ID:XnyriqCd
次スレ案↓

【しごく少女】禁断少女 二日目の現【極楽少女?】

103 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 05:59:38 ID:zxcVJzMF
スレタイなんてシンプルでいい。
変に装飾などつけずに中身で勝負だ!

104 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 17:08:37 ID:vQ7cmqmU
 彼女は鏡。抑圧された欲望に呼び寄せられ、その主の理想を映す。
 処女にして娼婦。無垢な乙女にして成熟した女。あらゆる純粋さと、そして汚れを対象の望むが儘に映す鏡。
 ある男は彼女を月に例える。
 古来から、鏡と、そして女そのものの象徴。
 ある男は彼女をアニマの具現だと言った。心理学に置ける男性の内包する女性像。それはそね男が持つ理想の女性の理想の姿。
 月の擬人化、心が結ぶ像。形をもたぬ者。
 きっと彼女は集合的無意識・イドが生み出した一瞬の現象だ。誰もがもつ識域下の欲望、理想が集まって生まれた存在。
 一つの存在でありながら、霧散した事象。
 故に彼女は常に不安定なのだ。対象の欲望を依り代とし、それが解消されれば消えいく存在。
 無論、それでも彼女は存在し続ける。世界の何処にでもいるのだから。
 しかし同時に何処にもいない。
 常にイドの海を漂い、願望を映し、満たす。
 そうして彼女は今日も微笑む。
「随分、溜めてますのね?」
 美しくも淫靡なその笑顔で。


105 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 18:31:27 ID:ykVMBjHP
格好つけたい年頃なんでつね

106 :名無しさん@ピンキー:2006/07/03(月) 20:24:52 ID:zgtU8Ibi
女性書き手と禁断少女はどうするんだろうと考えていたら
もう解答があった。さすがだ。

107 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 11:12:14 ID:52dp5WuF
age

108 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 13:06:09 ID:K1hNrIBB
なにも必ずチンポ出す必要はないと思うがね

109 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 16:58:48 ID:CFmC7tEN
100のレスの「神おろしの巫女」が「筆おろしの巫女」に見えた

110 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 18:38:08 ID:OBdGjalJ
きょぬーでメガネな腐女子ちゃんの元に禁断少女が降臨する話を希望
ティンコはあってもなくても可

111 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 18:47:29 ID:Py6jYXSm
ティンコがあるのは腐女子の方だな

112 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 18:49:57 ID:hIcrxCe6
ぶっちゃけ飛影AV思い出した

113 :名無しさん@ピンキー:2006/07/05(水) 19:35:21 ID:K1hNrIBB
>>112
「飛影はそんなこと言わない」
「え?で、でも、そう仰いましてもお姉様…」
「飛影、お前が欲しい。オレとひとつになろう」
 (も…もうイヤーーーーー><。)

なるほど、面白くなりそうだ。


114 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:42:38 ID:3vVtDKkU
「――禁断少女って、みんな呼んでるのよね?」
 画面に映る様々な文字列を縁の無い眼鏡に反射させながら、長い髪をした彼女は
そう呟いて薄く笑った。
 パソコンのディスプレイだけが電気の消された真っ暗な部屋の中で浮いて見えて、
前に座る彼女を青白く照らしている。わたしは部屋のベッドに裸で転がされたまま
それを怖々と見上げて、ただ彼女の動向を黙って眺めている事しか出来なかった。
「自慰を我慢してたら現れて、色々と素敵な事をしてくれる女の子。あなたもそうでしょう?」
「そのはず……でしたけど……」
 またぱちりと部屋の電気を付けてから、くすくすと楽しそうに近付いて来る彼女に
冷や汗を垂らす。蛍光灯の光が肌に突き刺さるようでむず痒かった。
 確かに禁断少女とは彼女の言う通りの存在だけれど、会うなり自分の事を拘束具で
縛り上げて脱がせてくるような相手に誰が体を許すものだろうか。わたしの手首は
冷たい金属の塊でベッドの端にくくり付けられていて、無理に動こうとすればぎしりと
骨が軋む。とんでもない奴を選んでしまったなと後悔した。
「私、攻められるのって性に合わないのよ。こういうのもお仕置みたいで楽しいと思わない?」
「いや、わた、わたし的にはちょっと……」
 着ていた黒い服を脱いで、彼女は仰向けになっているわたしにそっと馬乗りになる。
下着も外したのか、ふっくらと柔らかい感触が腹部を擦れた。
 近くで見る彼女の顔は綺麗で大人びて見えるけれど、年齢自体はわたしとあまり離れて
いないように感じる。それこそ、高校生くらいだろうか。
「……あなた、胸小さいわね」
「んっ」
 わたしの薄い膨らみをまさぐりながら、随分と失礼な事を言う。プロポーションの良い
彼女相手ではどうみても負け惜しみになりそうだから、文句を言う気にもなれなかった。

115 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:43:10 ID:3vVtDKkU
「もう少し大きくしてみましょう。その方が楽しいかもしれないわ」
 禁断少女は何でも出来るから便利よねと笑いながら口付けてくる。熱い舌が唇を舐めて
きたので仕方なしに閉じた口を開いた。
 後悔はしていても不思議と嫌悪感がないのは、やはり禁断少女だからだろうか。
なんとも迷惑な話だ。
「ふっ……う……」
 絡んだ舌の心地良さに思わずくぐもった声が漏れた。相変わらずまさぐられたままの
胸では彼女がころころと指先で突起を弄んできて、ぴんと堅さを増している。
それに続く乳房にも緩やかな刺激が与えられ続けてくすぐったかった。
 次第に頭の中がぼんやりとしてきて呼吸が荒くなると、自ら舌を擦り付け始めるわたしに
彼女は愉快そうに目を細める。ぴちゃぴちゃと水音がして、二人分の唾液が唇の端から
だらしなく垂れてシーツを濡らた。
「ぷはっ……あ、ひゃうっ!」
「うん、良いおっぱいになったと思わない?」
 顔を離した彼女が、いつの間にか慣れないサイズに成長したわたしの乳房に指を沈ませた。
張り詰めた肌を掬い上げるように下側からやわやわと揉みこまれて、ずくんと奥の方で
甘い快感がはじける。不自由な頭を動かしてなんとか視線を向けると、柔らかそうな小山が
ぷにぷにとした弾力を感じさせながら形を歪めていた。少し、嬉しいかもしれない。
「……やっぱりやめましょう。あなたには小さい方が似合うわ」
 つい快楽とは違う意味で頬を緩ませてしまって、彼女は不機嫌そうに鼻を鳴らした。
瞬間、空気の抜けた浮輪みたいにわたしの胸は元通りの平原に戻る。
 あまりにも間抜けな光景に落胆していると、そんなに残念がる事はないじゃない、と彼女は
意地悪く続けた。
「ただ大きいだけより、小さいけれど感度は抜群って方がずっと楽しそうでしょう?」
「へ? あ、ちょっ……ぃ!?」
 嫌な予感を覚えて慌てて身を捩ろうとするけれど、背筋をぞくぞくと突き上げる衝撃に
体を強張らせる。あまり日に焼けていない肌の上で真っ赤に熟れていた蕾に、彼女が
ちゅうと音を立てながら吸い付いてきたのだ。

116 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:43:53 ID:3vVtDKkU
「あっ、やだ、ほんとだめでっ……やぁぁ……!」
 熱で焼けてしまうような気持ち良さに半ばパニックになって目を白黒させる。突起を
唇で緩く食むようにされた中でねっとりとした感触が這い回る。ちろちろとくすぐるように
尖った舌でつつきまわされて、泣いてしまっているような情けない声が喉から零れた。
「こんなに気持ち良さそうなのに嫌なの? 我が儘な子ね」
「だってこれっ、おっぱいなのに、こんなっ!」
 不規則に呼吸しながら声を吐き出す。勃ちあがった乳首にふぅと冷たい息を吹きかけ
られるだけでびくびくと背筋をのけ反らせるわたしはすっかり彼女のおもちゃになって
しまっていて、無力にも手首の枷が擦れる音を出すくらいしか抵抗が出来ないのだ。
 ぷっくりとした乳輪を整えた爪先で擦られ、温かい口内で乳首が舌にこね回される度に、
わたしの頭はどんどん真っ白になっていく。
「っは……あ、ぅ……ひゃああ……!」
 軽い絶頂に何度も押し上げられたせいで弱々しい声しか出せなくなると、ようやく
彼女はわたしの体から離れてくれた。なかなか引かない余韻に惚けたままでいると、
楽しいでしょう? なんて囁きながら耳朶を甘噛みしてくる。
 楽しいのは、わたしを苛め続ける彼女だけである。
「も……いい、ですか……?」
 ここまでしたら満足したでしょう、許してくれませんか。そんな願いを込めながら尋ねて
みると、彼女は快く首を振ってくれた。当然、横にだ。
「自分だけ気持ち良くなって終わりだなんて、そんなのただのオナニーじゃない。
人を満足させるのがあなたの仕事よ?」
「そ、それはそうですけどぉ……むぐ」
「ね?」
 口元に押しつけられた感触にまばたきする。彼女の股間からにょっきりと伸びた、男性器だった。
 さっきまでこんなの無かったじゃないかと言いたいところだけれど、理由なんて私が一番
良く分かっているはずだ。
――深層で思っているままの世界を作り出せるのが、禁断少女なのだから。

117 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:44:24 ID:3vVtDKkU
 つるりとした亀頭を急かすように突き出してくるので、このまま無理に喉を犯されても
たまらないしなと舌を伸ばす。もっとも拘束されて首も自由に動かせないわたしにとって、
結局は彼女にされるがままなのだけれど。
「んちゅ……ぷあ……」
 開いた唇に乗せられた先端と、キスでもするみたいに吸い付きながら舌でねぶる。
こんなディープキスをするはめになるとは思ってもみなかった。
 唾液代わりの先走りをくちゅくちゅと舐め取るわたしに、そういえばと上にいる
彼女が気楽に話しかけてくる。
「私の事はご主人様とお姉様、好きな方で呼んでいいわよ。気分出そうだし」
「……おねーひゃま」
「うんうん。とってもエッチで可愛いわよ」
 どちらかといえば歯医者で恐怖と痛みを訴える子供みたいな声で呼んだのだけれど、
それでも彼女は――お姉様は満足そうに頷く。あ、もう口でしなくてもいいからと身勝手に
わたしから降りた。隣りに寝そべってきて、さらさらとした長い髪の毛から花のように
甘い匂いが香ってくる。
「どうせ射精するならやっぱり、ねぇ?」
「お、お姉様ぁ……」
 お腹の上を滑り降りていった手のひらが下腹部をとんとんとノックする。胸への過剰な
責めでお尻が冷たくなるほどシーツを濡らしていたわたしのあそこが、今更刺激を拒むわけも
なかった。潜り込んできたお姉様の指をちゅるんと美味しそうに飲み込んで、おねだりする
ように内壁をひくつかせているのが自分でも分かる。
「欲しい?」
 中で指を折り曲げてくにくにと上側を擦りながらそれだけ聞いて、顔を覗き込まれた。
お姉様の柔らかくて大きな胸がむぎゅっと押し付けられてきて、もう何でもいいやといった
気分になる。


118 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:44:56 ID:3vVtDKkU
 だからわたしは上気した顔を精一杯こくこくと頷かせてお姉様を見上げた。
「欲しい……です。お姉様のおちんちん、欲しいです……! エッチで悪い子のわたしに
たくさんお仕置きしっ」
「あ、ごめんね。もう我慢できないし、言葉責めとか面倒なのよ」
「なっ、いやちょっといきなりすぎっ……ひぃん!」
 気分を出してこれから思い付く限りの淫語を喋ってやろうとしていたわたしを遮って、
お姉様は本当に自分勝手に太股を抱きかかえてくる。なんて最低なやつだ。
 ひたりと粘膜同士を触れさせて、お姉様がわたしの汗ばんだ額に唇を落とした。
少しずつ、腰を進めてくる。
「ぅく……あ、あっ、おねーさまぁ……!」
「ん、少しきついかしら……でも痛くはないでしょう?」
 みちりと入口が押し広げられる感覚に自然と涙が滲んでくるけれど、お姉様の言う通り
痛みは全くと言って良いほど無い。禁断少女はただ純粋に、快楽のみを与えられるのだ。
 と、がちゃがちゃと金属音を鳴らしていた手首が急に軽くなる。お姉様が枷を消して
くれたんだろう、拘束されていた部分の皮膚が傷付いて痛むという事も無かった。
「んんー……っ!」
 わたしが思わずお姉様に腕をまわしてしがみつくと同時に、熱い杭が一気に突き入れ
られる。根元までぴったりとくっついてしまったせいか、奥がこつこつと圧迫された。
「ほら入った。ねぇ、このまま私のおちんちんを触手化させて、もっと奥まで犯してあげ
ましょうか? 子宮の中までこちょこちょくすぐって、ぐちゃぐちゃにかき混ぜちゃうの。
どろどろの液体をあなたがもうやめてって泣き出しちゃうくらいたっぷり注いであげるのも
良いわね。どう?」
「やぁぁ……いや、いやです……! おねえさまごめんなさいぃ……!」
 本当にそうされてしまうんだろうかと怖くなって、すすり泣きながらお姉様の首筋に
鼻先をすり寄せる。腰を引かれて、限界まで広がった膣壁を段の高いくびれがごりっと
削っていった。柔らかくぬるついた肉を入口の辺りまで掻き出されて、わたしの体は
お姉様と離れたくないと自然きゅっと力を込めて締め付ける。接着密度が上がって甘く痺れた。

119 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:45:27 ID:3vVtDKkU
「……ただの冗談よ。泣かないで?」
 ぐずるわたしを慰めるように目尻の涙を舐め取ってくる。ああ、意外と優しいところも、
「大体、どうせぐちゃぐちゃに犯すんだから触手化なんて面倒だわ」
 やっぱり、優しくない。
 慰めて労るどころか、肌のぶつかる乾いた音を立てながらまた深く突き込まれる。
獲物のわたしを確実に追い詰めてやろうと、器用に色んな箇所を責め立ててくるのだ。
 入口付近を亀頭でねちっこく捏ね回されたと思えばいきなり奥の子宮口をぐいぐい
押し込んできたり、少しは快感を和らげようと身を捩っても逃すまいと追いかけてくる。
無駄な抵抗を続けているうちにわたしは体の向きを180度回転させてしまっていて、
俯せになった腰を高く持ち上げてながらがつがつと激しく突き上げられた。
 体が揺れる度に敏感な乳首がシーツと擦れて、粘膜を掻き混ぜられる音を聞きながら
ただただ喘ぐ。わたしの頭は気持ちの良い事しか分からないばかになってしまったんじゃ
ないかと思った。
「う、ん……さすがに、もう無理……!」
「ふぇっ……んきゅぅぅ……!」
 お姉様が短い頻度で腰を打ち付けながら背中に覆い被さってくる。はっはっと荒い息が
耳の裏にかかった。
「あっ……あああ……!」
 いきなり縛り上げられるというお姉様との衝撃の出会いから、初めて余裕のないとろける
ような声が鼓膜に響く。
 膨れ上がった欲望がわたしの奥で弾けて、断続的に震えながら粘度の高い液体が吐き
出されてきた。勢いの良い射精を搾り取るように中がきゅうきゅうになって、やっぱり
気持ちの良い事しか分からない。
 ただ。
「おねー……さまぁ……」
 ただ、終わっちゃったんだなぁとぼんやり思いながらわたしは目を閉じて倒れ込んだ。

120 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:47:01 ID:3vVtDKkU
   ×××
「あー……なんかすごい夢みた……」
 ぱちりと目を覚まして自室の天井を眺めながら、わたしは寝間着にしているTシャツを
めくってぽりぽりとお腹を掻いた。
 そう、自分の部屋である。服だって着ているし、下着だってきちんと――それも汚れて
いないさらさらのまま――履いている。本来溜まった性欲を慰めてくれるはずの禁断少女に
逆に拘束されて犯されまくるだなんて、どんな了見の夢だろうか。
「やっと起きたの? だらしないわね、学校に遅刻するわよ」
「もー、自分で着替えれるよぅ……」
 呆れ顔でシャツを脱がそうとしてくる彼女の腕を振りほどく。寝ぼけた頭でもぞもぞと
やっていると、今更だけれど妙な違和感を感じて手を止めた。
「昨日も一人でさっさと寝てしまうし、綺麗に後片付けしてあげた私におはようの挨拶も
無し。やっぱり、高校生なんてまだ子供ね」
「なななななんっ、おね、えええ!?」
「きちんと喋りなさいよ」
 なんでお姉様がまだいるのだといった意味の言葉を吐こうとするわたしに、縁の無い
眼鏡をかけた長い黒髪の彼女は――禁断少女は溜め息をつく。
 仕方の無い子ね、と軽く怒りながら頬をつねられた。
「な、なんで消えてないんですか!? ああまた会いたいな、だからオナ禁頑張ろう、
みたいなオチじゃないんですか!?」
 うろたえながら唾を飛ばすと今度は嫌そうにお姉様はわたしの唇をつまんだ。アヒル
みたいな間抜け顔でお姉様を見つめる。
「あなた、未成年でしょう?」
「……ひゃい」
「それなのになんで禁断少女を知ってるのかしら? なんでエッチな小説を書いては
掲示板に投稿しているのかしら?」
「……ばれなきゃいいひゃ、と思ひまひた」
「まずその根性が気に食わないわ」
「ひぃん」
 ごめんなさいと首を竦める。わたしは若さ故持て余した性欲を小説で表現しては某巨大
掲示板で作品を発表して褒めちぎられる事に快感を覚えている、いわゆる職人と呼ばれて
いる人間だが、ぶっちゃけ年齢を詐称していたわけだ。
 そして禁断少女という話を聞いて自慰を数日我慢してみたところ、現れたお姉様に会う
なり拘束されてわたしの書いた様々な小説から性癖を読み取られたわけである。
「未成年が出入りしているのを見過ごすわけにもいかないわ。だから、私があなたを
監視する事にします」
「え、ええー……」
「またお仕置されたいなら別に良いわよ?」
 不満そうな声を出すけれど、服の中に手を突っ込まれて黙り込む。
 わたしがお姉様から逆にお姉様と呼ばれるようになる21歳の誕生日まで、あと5年。
小説自体は個人で書き続けられるけれど、
「次はやっぱり触手にしてみる? お尻も好きよね? ああ、学校に遅刻するとかそんな
心配はしなくていいわよ。私は禁断少女だもの」
「か、勘弁してくださいよぅ」
――発表する頃には、全てノンフィクションになってしまいそうである。

121 :※百合とかふたなりとか:2006/07/06(木) 15:49:05 ID:3vVtDKkU
終わり。分量配分間違えた。

お姉様属性をどうやって出すか模索してたらこんな話になりました。
ふたなり続きで申し訳ない。

一応お約束ですが、このSSは実在の人物、中の人とは一切関係ありませんとかなんたら。

122 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 18:07:10 ID:oQa0l1Dl
個人的に、なんか文字の洪水って感じで読みづらいw
この感じだと、1レス中に1・2回は空行をいれてほしい。
そうでないと、俺のような面倒臭がりは読む気もしない…。

偉そうでスマソ

123 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 20:30:28 ID:BpOjlLfR
個人的には好きなシチュで、ハァハァしながら読んだんだが、
話がちとわかりにくかったように思うカナ?

ぶっちゃけ、読みながら「で、この二人はどっちが禁断タンなんだ?」と何度か思った。
むしろ俺の読解力の問題かもしれんのですが。

オチはほのぼのしていて気に入った。
まあ、GJはGJ。


……と、こういうネガティブな感想が続くのは、スレ的にはよくない影響の方が多いか?
どうでしょう、控え室スレの御方々?

124 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 21:03:30 ID:Exf/709o
俺もどっちがどっちなのか混乱した。
結構致命的な欠陥だと思うので、これはちゃんと改善した方がいいかも。
具体的には、適度に主語を入れるようにするとかだろうか。

125 :121:2006/07/06(木) 21:25:51 ID:3vVtDKkU
空行を入れると自分がもやもやするから、
読みづらくてごめんとしか言えない。

どっちがどっちか分かりづらいっていうのは
ミスリードを狙ったつもりだけど逆効果だったようだ。

以後精進します。

126 :名無しさん@ピンキー:2006/07/06(木) 22:56:26 ID:BpOjlLfR
>>125
そういうことか。その心意気は買おう。
おまいさんが一回り大きくなって帰ってきてくれるのを待ってるよ。
全裸で

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最終更新:2008年03月20日 04:42