山本編

501 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:03:26.74 ID:LHzRaJl2o [2/23]
第1部「プロローグ」

「私」はついにこの日がやってきてしまったと、中身の無い頭をさも重たそうにもたげていた。

5.19
私にとって2回目となるきのたけオフ会が開催される日である。
1回目は参謀という、かつてはまだクリクリ坊主の高校生とだった。
今回は加古川さん、791さん、集計班さん、斑虎さんと私の5名のオフ会。
表向きは良心度の高いメンバーである。
しかし魔王を筆頭に、魔術「TUIHOU」を操るボス、高価な切手で人を惑わすおじさん、そして虎。
何も起こらないわけがないメンバーに、一般人である私は戦々恐々としており、
この恐ろしい予測が私の頭の上に重くのしかかっていたのである。


502 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:03:57.43 ID:LHzRaJl2o [3/23]
第2部「加古川さん」
当日の予定は、午前中の仕事をすませ、その足で海浜幕張へ。
2時頃到着を想定していたが、きのたけの神様は午前中の予定を短くしてくれた。
これに対し、私は特に感謝も恨みもしなかった。
きのたけの神様と言ったが、私が信じるのはおっぱい神だけである。
そのまま海浜幕張へと向かう。
千葉駅から外房線列車にのり蘇我へ。そこから京葉線に乗り継ぎ。
車内ではロッテ&広島のユニフォームを着た人がいたが、
魔王らしい形相の人や、おじさん、魔術師(あえて魔法使いと言わない)、虎っぽい特徴のひとはいなかった。

1時32分 海浜幕張到着
「カープのユニフォームにレモン」
加古川さんが会うための目印にこの格好をしてくれた。
車内でこの特徴である旨の知らせを受け取ると、笑いが止まらなかった。
改札を出たところにレモンを持った赤い人。
どう見ても変だし、目立つ。しかもおじさんが。
それを想像しだすと、シュルリアルさに笑いが止まらなくなってしまったのだ。
もし自分を外側から見れたとしたら、「お前も変だぞ」とつっこんでいただろう。


503 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:04:44.49 ID:LHzRaJl2o [4/23]
さて、加古川さんのことについて、これだけこき下ろしているが、私は感謝しなければならない。
なぜならこの変な特徴は、改札を出た瞬間に分かるほど、周りの景色から浮いていた。
私は苦もなく加古川さんと出会えたわけだ。
「加古川さんですか?」
確信を持った声色でそう尋ねた。
加古川さんは
「あー山本さん!?どうもどうも」
と言い、柔らかい笑顔を向けてくれた。
スレの雰囲気そのままの人だ。私は心の底からそう思い、安心した。

二人とも昼ごはんを食べていなかったので、お昼を食べに駅周辺へ。
マクドナルドに行こうかと考えたが、視界にロッテリアが飛び込んできた。
ここで悪どい考えが浮かぶ。
カープの格好をした加古川さんを、ロッテ経営のお店に連れてってやろう。
1人カープの人が入れば、店中から視線を浴びることまちがいなし。
その視線を浴びせて、アウェイ感を加古川さんに植え付けさせたれと考えたのです。
何気なくロッテを提案すると、加古川さんは快諾。
まぁあまり気にしていなかったのだろう。

ロッテリアで、私は極上チーズバーガーセット、加古川さんは照り焼きバーガーセットを注文した。
二人で空いている席へ。


504 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:05:14.15 ID:LHzRaJl2o [5/23]
この後1時54分ぐらいに791さんが来るまで加古川さんと私のタイマントークが執り行われた。

「山本さんって何歳?」
「にじゅう[ピー]さいです」
「あ、それじゃぁ結構スレ中では年上のほうだね。791さんなんか[閲覧禁止]歳だから。」
(さらっと女性の年齢をバラす加古川さん)

「加古川さん、(カープのユニの)赤って目立ちますね」
「そうだね。でもこの赤って女性が着るととてもいいんだよ。見栄えがするんだね。
だから私は赤(ビジター)のほうを白(ホーム)よりも多く持ってるんだよ。
今日791さんにも赤を着てもらうから、とても似合うと思うよ。」

私の記憶が確かならば、他にもいろいろ楽しい会話が行われていたはずである。
しかし、何を話したのかという記憶が確かではないため、読者諸君に披露できない。このことは至極残念なことである。


505 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:06:06.93 ID:LHzRaJl2o [6/23]
第3部「魔王、襲来」
ここで加古川さんが駅へ。791さんをお出迎え。
(本スレレス番109・110・111がこの時)
私は791さんの容姿についてここで妄想した。
以前スレにうpされた写真では、加古川さんよりちょっと小さい感じで、髪は後ろで束ねられている感じ。
メガネもかけていたと記憶していた。これだけではとても端麗な女性を想像できる。
しかし、きのたけの猛者を詭弁にかける天才であり、
関東平野広しといえど、初対面の相手の口にレモンを突っ込むという荒業を繰り出すのは
791さんを於いて他に無しと名を轟かせていることから、かなりの強面である可能性が微レ存。

そんな様々な可能性を考慮しつつ期待しながら待っていると加古川さんの赤いシャツが視界に入った。


510 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:08:24.92 ID:LHzRaJl2o [10/23]
現れた791さんはブルージーンズにベージュのジャケット姿。
髪は長くてポニーテール(みたいなかんじ)。
優しい雰囲気を持つ女性だった(後にこの印象は間違いであることが証明されるわけだが)。
791さんもお昼を食べてなかったらしく、注文をしにカウンターへ。
しばしの後トレーを手に戻ってくる791さん。そこで私はそのトレーの上に載っている食べ物に驚かされる。

エビカツバーガー、ポテト、フライドチキン、ドリンク

さすが魔王。かなり喰う。もしかしたらポテトはなかったかも知れないが、
フライドチキンを肉食獣の如く貪り食う姿は、魔王以外のなにものでも形容できない姿であった。
その姿に加え、眼鏡の奥にある目が血走っている。血眼で肉を喰う姿はまさに肉食系女子魔王。


511 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:08:43.83 ID:LHzRaJl2o [11/23]
目の血走りは、前日の徹夜ゲームのためと後に説明がなされた。
8時頃にゲームをし始めて、気がついたら2時だったそうだ。
その間の集中力に加古川さんと私は脱帽した。
この人は本当にゲームが好きなんだなぁと心の底から思った瞬間であった。
なお、この日(加古川さんのレポにもあったが)791さんと私はPSPを持参していた。
791さんはDSも持ってきていたらしいが、結局使ったのはPSP。二人は狩友になったのである。

ロッテリアでの話は、主に引きこもり三人衆の話だったように記憶している。
¢くんについては、やはり会ってみたいという意見が3人の間で一致した(はず)。
九州の北部にいること、チャットでの発言、
類まれなる兵士としての実力が私たちを魅了してやまなかったのだと思われる。
¢くんに加え黒さん、社長さんの3にんについては、彼らのチャットでの発言について話が盛り上がった。
ちょうどオフ会前日のチャットで、3人がダークマター垂れ流しの暗黒チャットを繰り返していたためである。
この暗黒チャットを生で見た加古川さんはこう証言している。
「深夜2時か3時に3人でかなりくらーい話をしてて、俺はその中に入れなかったね」
それに対し、791さんは
「私は一度入ったことがありますけどね(ドヤァ」
私「(さすがや)」


512 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:08:56.68 ID:LHzRaJl2o [12/23]
第4部「斑虎さん」
しばらく話していると、斑虎さんが駅に着く時間に。
加古川さんが迎えに行くのだが、そこで加古川さんはこう言って駅に向かった。
「ゆっくり食べててね。食べ終わったら駅に来てくれたらいいから。」
791さんはまだ食べていたのである。彼の言葉に甘えて二人でロッテリアに残る。
791さんが食べ終わってから駅に行くつもりだったのだが、791さんがなかなか食べ終わらない。
それもそのはず、あれだけの量を注文したので、食べるのに時間がかかっていたのだった。
結局加古川さんは斑虎さんを連れてロッテリアにカムバック。そして私は斑虎さんと対面を果たしたのであった。

斑虎さんの第一印象は、やはり「若い」。
加古川さん、私はきのたけでもちょっと年配になるし、791さんは平均ぐらい。
そこに現れた斑虎さんはかなり若く見える。服装もジーンズ(だったと思う)にブルーのシャツ、
その下に黒のTシャツという若々しい格好。顔も童顔なので、到底20代には見えなかった。
そこで年齢を聞いてみると、
「年齢不詳という設定ですから」
という答えが返ってきて教えてくれない。
後にある程度の範囲で年齢を特定できる発言が飛び出すのだが、
それを考慮してもきのたけでは若い部類に入る。
しかし彼の言葉は、ある程度周りを見て考えた発言であったように感じ、
斑虎さんにはとても好印象を覚えたことをここに明記しておきたい。
そして彼の良識度は高いことを皆さんはご記憶願いたい。


513 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:09:18.30 ID:LHzRaJl2o [13/23]
第5部「球場へ」
この時点でようやく3時。加古川さんの指定した集合時間になった。加古川さん曰く
「けっこう早く時間を見積もって3時って指定したんだよ。なのに、君たちは何?」
そして全員がこう思った。
「気合入れ杉」
3時になったので、駅からバスでQVCへ移動。
バスの中では、斑虎・791・加古川・山本の順で座ったが、
右側のオジサンズ二人は結構静かに回りの景色を楽しんでいた。
いっぽう斑虎さんと791さんはおしゃべりに華が咲いていた。
「さすが若い二人。元気あるなぁ」
と私は思ったのであった。
なお、このバスの中では景色を楽しんでいたので、話の内容は全く覚えてないよう

3時30分ごろ
QVC到着。ここでまず2つのミッションを遂行すべく行動に移った。
1つ目はチケットを受け取ること。結果的には加古川さん一人に任せてしまったわけだが、
それが広島ユニ×ロッテ会員証というチグハグ状態で窓口の方を紛らわしてしまう事件を引き起こすことになる。
これは加古川さんのレポにあったので、割愛。
もう一つのミッションは、斑虎さんと私でロッテユニを買いに行くこと。
QVCの内野席(1累寄り)の入り口前にクラブハウスがある。
そこに791さんと3人で入った。狙うは「Chibaユニ」。
千葉在住としては、着るならこれと決めていたユニである。
おねだんも4k弱。他球団と比べるとかなり良心的なお値段である。
斑虎さんはおサイフと暫く相談していたが、買うことを決定。
二人仲良くChibaユニに身を包んだ。ちなみに、私はユニに加えてジェット風船も購入。
ラッキー7のために買ったのだ。(しかし白いジェット風船とかどう見てもせいs)


514 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:09:31.19 ID:LHzRaJl2o [14/23]
さて、いよいよ球場へ。
席はレフトスタンドのバックスクリーン横。
広々と場所をとれる上に球のコースが分かるぐらい良い角度で打席が見れる場所だった。
詳細は加古川さんが書いてくれたので、私はこの時起こったことについて書きたい。
球場に入った時、広島がバッティング練習をしていた。
そして打席にだれが立っていたかはわからなかったが、バンバンレフトスタンドに打ち込んでいたのだ。
しょっちゅうなる電子笛の音。球が飛んできているよという警告音だ。
広島応援団をかき分けて私たちの席に向かっている時、また警告音がなった。
無意識に球を探して上を向くと、どうもボールがこっちに飛んできている。
「レフトスタンドに飛んできている」のではなく、「私達の方向に飛んできている」のである。

「あれ?これとれるんじゃね?」

と思った刹那、私から2メートル先にボールが落ちる。
落下点にいたファンが取りそこねたボールは高く弾み、斑虎さんがいる方へ。
なんと斑虎さんの足の下にボールが転がったのだ!
彼に声をかけようかと思ったが、次の瞬間ボールは鯉ファンの手中に納まったのだった。

「へーん。鯉が打ったボールなんていらないよーだ。ペッペッ」

私は悔しい思いを振り払うために毒を心のなかで吐いた。


515 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:09:40.36 ID:LHzRaJl2o [15/23]
席についてしばらくバッティング練習を見ていた。
ふと視線をバックスタンド前に移すと、マエケンがトレーニングしていた。
ロッテファンでもマエケンを見れるのは嬉しい。
斑虎さんも含み、全員でマエケンの写真を撮りまくったのは言うまでもない。
そのうち練習を眺めているのに飽きた私は、791さんにモンハンやろうと誘いをかけた。
「多分試合始まったらやる時間ないので、今が一番チャンスだと思いますよ」
魔王に悪魔のささやきをするなんて、今思えば愚の骨頂である。
しかし、魔王さまは気前よくPSPを取り出してスイッチオン。
二人してジンオウガ×2討伐クエストに出かけた。
この時、斑虎さんと加古川さんが何をしていたのか、全く記憶が無い。
791さんと私は狩りに夢中。791さんのガンランスが火を吹き、私の大剣がジンオウガの体中を切り裂く。
時には791さんが私を狙撃し、私が彼女をなぎ倒すこともあったが、
二人はアスカ・シンジ顔負けのユニゾンを奏でていた。そのうち加古川さんから
「シューさんが来るまでには(モンハン)やめようね」
と注意が。すんませんでした・・・



516 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:09:51.15 ID:LHzRaJl2o [16/23]
第6部「集計班さん」
そのうちプレーボールがかかる。
あれ?シューさんが来るのが早かったか?プレーボールが早かったか?
兎にも角にもシューさん登場。シューさんは結構大柄だった。
私のイメージでは、色白のモヤシ野郎だったシューさんなのだが、実は体つきのしっかりした方だった。
聞くところによると剣道をやっていたらしい。お顔も甘い感じのイケメソ。
話し方も優しいおっとりした感じで、周りに気を配りながら話をするので、良い人オーラ全開だった。
「良い人」として私の印象に強く残ったのが、791さんへの気配りだ。
試合が始まると試合に没頭する加古川さん、斑虎さん、私。
791さんはルールすら分からない中、
誰からのヘルプも無いまま試合を見なければいけない状態に(ね、加古川さん!)。
そんな時、シューさんは優しくルールを教えてあげていた。
なんていい人だ。あんな優しい人の口から究極魔法「TUIHOU」が唱えられるだなんて信じられない。
もしかして女には優しくて、男の扱いはぞんざいなのか?このフェミニストが!!!!


517 名前:山本[] 投稿日:2013/05/23(木) 23:10:03.73 ID:LHzRaJl2o [17/23]
第7部「哀しい背中」
試合の方は、ロッテがカープをフルボッコ。
ロッテファンにとってはとてもとても楽しい試合だった。
私達がいたスタンドデッキはレフトスタンドという事もあり、半数以上がカープファン。
しかし少なからずロッテファンもいた。
なので、試合の中で2つのファンの盛り上がり方は、まさに天国と地獄。
例えば井口のホームランが出た時は、周囲のロッテファンみんなが集まって、
ハイタッチ!中盤(終盤?)にもホームランが飛び出した時は、ハグで喜びを分かち合った
(ちな、他のロッテファンは女性だった)。
いっぽうカープファンと言ったら…加古川さん、791さんそして前の席に座っていた中年のおじさん、
左前の席に座っていたふくよかなおじさん軍団。
みんなの背中が寂しそうだった。
それでも「宮島さん」を歌えることを信じて熱心に応援する姿は、敵と言えども賞賛に値するものであった。
しかし、そんな中炸裂する加古川暴言。詳しくは加古川さんのレポを参照されたい。

そしてやってくる試合終了。ロッテファンみんなで再度抱き合い、今日の勝利を祝いあった。
そして、カープファンにも「ナイスゲーム」と握手をし、検討を讃え合った。
しかし、あの時のカープファンの中年の方の目がとてもかなC雰囲気が印象に残っている。


(続く)

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最終更新:2013年09月11日 00:58