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624 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/13(木) 23:22:32 ID:+SS8Gfdf0 [1/3] 昨日の感動の勢いに任せて、性懲りもなくまた書いてみました。 舞台は原作第6巻1章の後くらいですかね。 桐乃がアメリカから帰国後、京介があやせから着信拒否を解除してもらったあたりです。 うぉう!冷てぇ!誰だよ便座の電源落としたのは!? …ははーん。さてはお袋だな?最近、電気代がどうとか言ってたしな。 それがなんで俺の小遣い減らすって話になんだよ! 大体、減らすなら桐乃のほうだろ。パソコンやらDVDやらPSPとかで電気たくさん使ってそうだし。 そもそも俺は、携帯の充電くらいにしか使ってねーつーの! この携帯だってもう何年使ってると思ってるんだよ。そろそろ機種変したいのに我慢してるんだから、 朝くらいあたたかい便座に座らせろつーの! ドンドンドンッ! 「あんた、いつまで入ってるつもり!?早く出なさいよ!次がつかえてるんだケド!」 「お前、毎朝俺が入ってからドア叩くのやめろよ!」 「はぁ?晩ゴハン同じ時間に食べてるんだから、朝のタイミングが合うのあたりまえっしょ!?」 「下にもトイレあるんだから、そっち使えよ。」 「…し、下は今お父さんが入ってるの!と、とにかく早くしないと漏れちゃう!」 「わ、わかったよ。急ぐから少し待ってろ。」 「もう、しょうがない…。は、早くしてよね…。」 625 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/13(木) 23:24:06 ID:+SS8Gfdf0 [2/3] ふぇ~~~。あったか、あったか。やっぱこのぬくもりっ。たまんないよね~。堪能、堪能っと。 …ん?これ…あいつの携帯…。トイレに忘れて行くなんて、マヌケなヤツ。 …そういえば…アメリカ行く前にチェックして以来見てないや。 ピッピッピッピッ… …誰?この名前…。そういえばあいつ、部活始めたとか言ってたっけ。そっち系カナ…? トゥルルルルルルルル…ピッ 「…先輩?こんな朝早くどうしたの?」 「…………。」 「…………あなた…お兄さんの携帯で何をしているのかしら?」 「…………。」 「…………さては、自分の知らない名前があったから電話したのね…。 先輩にもプライバシーがあるのだから、ほどほどにしておきなさい。私はこの時間忙しいのよ。」ピッ …くそ猫…ムカつく~! …でもなんであたしって、わかったんだろ? …ま、いっか。それよりくそ猫の名前、なんであいつが知ってんの? …あっ、同じ高校入ったんだっけ。知ってて当然か…。 ていうか、先にあたしに教えなさいよ!自分から名乗ってくるまで聞いてやんないっ! ピッピッピッピッ… なにこれ!?人間!? …エンジェルビーツのキャラ声とか聞けるのかな…? でも、それだったらあたしが知らないワケないし…。 トゥルルルルルルルル…ピッ 「…こんな朝早くに何ですか?お兄さん。」 「あ、あやせ?」 「あ、あれ?桐乃?どうしたの?その携帯お兄さんのじゃ…。」 「あ…うん…。今、あたしの携帯充電中で…。ちょっと借りたんだ~。あ、ははっ!」 「そうなんだ~。で、どうしたの?こんな時間に。」 「えっ!?あっ!う~ん…。やっぱ後でガッコで話すよ。隣でキモいヤツが聞き耳立ててるからさ。」 「あ、そこにお兄さんいるんだ…。じゃあ桐乃からも、お兄さんにお願いしてもらえないかな? もう私にセクハラはしないでって。」ブチッ ツーツーツーツー… 「あれ?もしもし?桐乃!?」 626 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/13(木) 23:25:30 ID:+SS8Gfdf0 [3/3] ~翌日、秋葉原~ 「なんで携帯買うだけなのに、わざわざ秋葉原なんだ?近所にだって携帯売ってる所いくらでもあるだろ。」 「あたしも買いたいものあったし、ついでだから付き合ってあげてんじゃん。」 「…なんで上から目線なわけ?俺の携帯壊した罪悪感とかないの?」 「はぁ?罪悪感持たなきゃいけないのは、あんたの方でしょ? あやせからあんたの悪行の数々聞いたんだからね。 それに!天使ってなに!?マジキモいんですケド!あやせにチクるよ。」 「ごめんなさい!ゴメンナサイ!それだけはご勘弁を…。」 「まぁ、あたしがいないと寂しくて死んじゃうくらいシスコンみたいだから、あやせに手を出す事は無いと思うケド、 もし、あやせや黒いのに変なことしたら許さないからね!」 「お前そんなにでかい声でシスコンとか言うなよ。」 「だって本当のことじゃん。」 「…まぁいい。ところで、なんでiPhoneなんだ?俺、そんなの使いこなせないぞ?」 「あたしのと一緒だから。」 「お、お、お、お前、妹とおそろいの携帯とかありえねぇだろ!」 「な、な、な、なに変なこと考えてるワケ!?いまどきiPhoneなんて普通でしょ! それに私持ってるから、いろいろ教えてあげるって言ってんの!」 「お、おぅ…。なるほど…。」 「最近のiPhoneってホントすごいんだよ。だから買ったら色々調べてあちこち行ってみよ~よ。」 なぜか嬉しそうな顔をしている桐乃に、 …お前、用事あるとか言ってなかったっけ?と言おうと思ったが、やめておいた。 「ほら、早く!」 と俺の手を引っぱる桐乃の手は、 小さくて、 柔らかくて、 あったかくて、 どこか懐かしかった。 -------------
624 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/13(木) 23:22:32 ID:+SS8Gfdf0 [1/3] 舞台は原作第6巻1章の後くらいですかね。 桐乃がアメリカから帰国後、京介があやせから着信拒否を解除してもらったあたりです。 うぉう!冷てぇ!誰だよ便座の電源落としたのは!? …ははーん。さてはお袋だな?最近、電気代がどうとか言ってたしな。 それがなんで俺の小遣い減らすって話になんだよ! 大体、減らすなら桐乃のほうだろ。パソコンやらDVDやらPSPとかで電気たくさん使ってそうだし。 そもそも俺は、携帯の充電くらいにしか使ってねーつーの! この携帯だってもう何年使ってると思ってるんだよ。そろそろ機種変したいのに我慢してるんだから、 朝くらいあたたかい便座に座らせろつーの! ドンドンドンッ! 「あんた、いつまで入ってるつもり!?早く出なさいよ!次がつかえてるんだケド!」 「お前、毎朝俺が入ってからドア叩くのやめろよ!」 「はぁ?晩ゴハン同じ時間に食べてるんだから、朝のタイミングが合うのあたりまえっしょ!?」 「下にもトイレあるんだから、そっち使えよ。」 「…し、下は今お父さんが入ってるの!と、とにかく早くしないと漏れちゃう!」 「わ、わかったよ。急ぐから少し待ってろ。」 「もう、しょうがない…。は、早くしてよね…。」 625 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/13(木) 23:24:06 ID:+SS8Gfdf0 [2/3] ふぇ~~~。あったか、あったか。やっぱこのぬくもりっ。たまんないよね~。堪能、堪能っと。 …ん?これ…あいつの携帯…。トイレに忘れて行くなんて、マヌケなヤツ。 …そういえば…アメリカ行く前にチェックして以来見てないや。 ピッピッピッピッ… …誰?この名前…。そういえばあいつ、部活始めたとか言ってたっけ。そっち系カナ…? トゥルルルルルルルル…ピッ 「…先輩?こんな朝早くどうしたの?」 「…………。」 「…………あなた…お兄さんの携帯で何をしているのかしら?」 「…………。」 「…………さては、自分の知らない名前があったから電話したのね…。 先輩にもプライバシーがあるのだから、ほどほどにしておきなさい。私はこの時間忙しいのよ。」ピッ …くそ猫…ムカつく~! …でもなんであたしって、わかったんだろ? …ま、いっか。それよりくそ猫の名前、なんであいつが知ってんの? …あっ、同じ高校入ったんだっけ。知ってて当然か…。 ていうか、先にあたしに教えなさいよ!自分から名乗ってくるまで聞いてやんないっ! ピッピッピッピッ… なにこれ!?人間!? …エンジェルビーツのキャラ声とか聞けるのかな…? でも、それだったらあたしが知らないワケないし…。 トゥルルルルルルルル…ピッ 「…こんな朝早くに何ですか?お兄さん。」 「あ、あやせ?」 「あ、あれ?桐乃?どうしたの?その携帯お兄さんのじゃ…。」 「あ…うん…。今、あたしの携帯充電中で…。ちょっと借りたんだ~。あ、ははっ!」 「そうなんだ~。で、どうしたの?こんな時間に。」 「えっ!?あっ!う~ん…。やっぱ後でガッコで話すよ。隣でキモいヤツが聞き耳立ててるからさ。」 「あ、そこにお兄さんいるんだ…。じゃあ桐乃からも、お兄さんにお願いしてもらえないかな? もう私にセクハラはしないでって。」ブチッ ツーツーツーツー… 「あれ?もしもし?桐乃!?」 626 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/01/13(木) 23:25:30 ID:+SS8Gfdf0 [3/3] ~翌日、秋葉原~ 「なんで携帯買うだけなのに、わざわざ秋葉原なんだ?近所にだって携帯売ってる所いくらでもあるだろ。」 「あたしも買いたいものあったし、ついでだから付き合ってあげてんじゃん。」 「…なんで上から目線なわけ?俺の携帯壊した罪悪感とかないの?」 「はぁ?罪悪感持たなきゃいけないのは、あんたの方でしょ? あやせからあんたの悪行の数々聞いたんだからね。 それに!天使ってなに!?マジキモいんですケド!あやせにチクるよ。」 「ごめんなさい!ゴメンナサイ!それだけはご勘弁を…。」 「まぁ、あたしがいないと寂しくて死んじゃうくらいシスコンみたいだから、あやせに手を出す事は無いと思うケド、 もし、あやせや黒いのに変なことしたら許さないからね!」 「お前そんなにでかい声でシスコンとか言うなよ。」 「だって本当のことじゃん。」 「…まぁいい。ところで、なんでiPhoneなんだ?俺、そんなの使いこなせないぞ?」 「あたしのと一緒だから。」 「お、お、お、お前、妹とおそろいの携帯とかありえねぇだろ!」 「な、な、な、なに変なこと考えてるワケ!?いまどきiPhoneなんて普通でしょ! あたしも持ってるから、いろいろ教えてあげるって言ってんの!」 「お、おぅ…。なるほど…。」 「最近のiPhoneってホントすごいんだよ。だから買ったら色々調べてあちこち行ってみよ~よ。」 なぜか嬉しそうな顔をしている桐乃に、 …お前、用事あるとか言ってなかったっけ?と言おうと思ったが、やめておいた。 「ほら、早く!」 と俺の手を引っぱる桐乃の手は、 小さくて、 柔らかくて、 あったかくて、 どこか懐かしかった。 ~終~ -------------

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