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58 名前:「注文は?「コーヒーをブラックで」1/2【SS】[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 17:40:08 ID:7jsxXen2P [3/8] 皆のゲーム談義の息抜きに。 キャラ崩壊が激しい可能性があるのでご注意をw 「んん……ふあぁ…」  目にかかる光に目が覚めた。  カーテンが少しだけ開いていたようでそこから光が差し込んでいたようだ。  体を起こそうと力を入れたところで、体に触れる暖かな温もりを感じる。  隣を見れば、そこにあるのはこの世界で一番愛してる人の顔。  朝起きて最初に見る顔が愛しい人の顔というのは最高の贅沢だ。  穏やかな顔でスヤスヤと眠るその顔はいつまで眺めていても飽きるものじゃない。  そうして5分ほどその顔を眺めてから布団を抜け出す。  昨日もまあ、遅くまで二人で起きていたからこいつが起きるのはまだ先になるだろう。 「んん~~っ!」  いったん伸びをしてぼんやりしていた頭をはっきりさせる。  まだ寝ているあいつを起こしてしまわないように着替えて、階段をおりた。  リビングを覗いてみれば、まだ朝が早いこともあってか誰も起きてきてないようだ。  さて、早速朝ごはんでも作ろうか。そう思って手をつけ始めておよそ30分後 「おはよう。私何か手伝うことあるかしら?」 「おはよう。大丈夫、もう終わるし」  朝食の準備が終わろうというタイミングで母親がリビングに顔を出してきた。  偶然を装っているようでも、これは既に毎日のことになっているので間違いなく確信犯だろう。  それに続いて父親と、あいつもリビングに入ってくる。 「おはよう兄貴」 「おはよう桐乃」 「……私もいるんだが」  しまった、あいつのことしか眼に入ってなかった。  しかたがないので最後のはあえて聞こえない振りを決め込む。  あいつも罰が悪そうにしているが、同じ結論に至ったようで思いっきりスルーしている。  あの厳つい顔に滂沱の涙が見えるのは気のせいだと思いたい。 59 名前:「注文は?「コーヒーをブラックで」2/2【SS】[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 17:41:52 ID:7jsxXen2P [4/8] 「「「「いただきます」」」」  家族揃っての食事は今になっても変わらない。  自分達兄妹も成長してなかなか時間が合わない分、こういう時間が両親としても嬉しいようだ。 「おい桐乃、口元にソースついてんぞ」 「アンタだってほっぺにご飯粒つけてんじゃん」  ひょいパクひょいパクと恥ずかしげもなくお互いについたものを口に運ぶ。  それを正面で見ている両親がげっそりしたような顔をしてこちらを見ているのがわかる。 「…あんたたち、仲がいいのはいいけどもう少し自重しなさい」 「そ、そうだ。確かにお前達のことは許しはしたが、前達ももういい年なのだから家族とはいえ人前での分別というものをだな……」 「ほら、口開けなさいよ」 「お?あーん。ムグムグ。んじゃぁほら、俺はこれをやるよ」 「あーんっ。あ、ゴメン聞いてなかった。お父さんお母さん何か言った?」 「……もういいわ。ごちそうさま」  じとっとした目が刺さる。……ちょっとやりすぎたか。  でも自分達が小さいころの両親も今の自分達と大差ないことをしていたことをわかっているんだろうか。  そうしているうちにあいつの仕事の時間が迫ってくる。  いつも通りにあいつを見送るために玄関までついていく。 「いってらっしゃい」 「いってきます」  そう言ってお互いの頬に唇を落とす。  今の関係になってからそれとなく始まった朝のお約束みたいなものだ。  なのにいまだに二人そろって顔を赤くしてしまうあたり似たもの同士なのだと思う。  照れながらもあいつがドアをくぐるのを見送った。  こうしてあいつが仕事に出かけていくのを見送って朝はひと段落するのだ。 「さて、と」  かといってこれでやることがなくなるわけじゃない。  一休みしてからもうひと頑張りしましょうかね。  こうして――――――俺、高坂京介の一日は始まるのである -------------
58 名前:「注文は?「コーヒーをブラックで」1/2【SS】[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 17:40:08 ID:7jsxXen2P [3/8] 「んん……ふあぁ…」  目にかかる光に目が覚めた。  カーテンが少しだけ開いていたようでそこから光が差し込んでいたようだ。  体を起こそうと力を入れたところで、体に触れる暖かな温もりを感じる。  隣を見れば、そこにあるのはこの世界で一番愛してる人の顔。  朝起きて最初に見る顔が愛しい人の顔というのは最高の贅沢だ。  穏やかな顔でスヤスヤと眠るその顔はいつまで眺めていても飽きるものじゃない。  そうして5分ほどその顔を眺めてから布団を抜け出す。  昨日もまあ、遅くまで二人で起きていたからこいつが起きるのはまだ先になるだろう。 「んん~~っ!」  いったん伸びをしてぼんやりしていた頭をはっきりさせる。  まだ寝ているあいつを起こしてしまわないように着替えて、階段をおりた。  リビングを覗いてみれば、まだ朝が早いこともあってか誰も起きてきてないようだ。  さて、早速朝ごはんでも作ろうか。そう思って手をつけ始めておよそ30分後 「おはよう。私何か手伝うことあるかしら?」 「おはよう。大丈夫、もう終わるし」  朝食の準備が終わろうというタイミングで母親がリビングに顔を出してきた。  偶然を装っているようでも、これは既に毎日のことになっているので間違いなく確信犯だろう。  それに続いて父親と、あいつもリビングに入ってくる。 「おはよう兄貴」 「おはよう桐乃」 「……私もいるんだが」  しまった、あいつのことしか眼に入ってなかった。  しかたがないので最後のはあえて聞こえない振りを決め込む。  あいつも罰が悪そうにしているが、同じ結論に至ったようで思いっきりスルーしている。  あの厳つい顔に滂沱の涙が見えるのは気のせいだと思いたい。 59 名前:「注文は?「コーヒーをブラックで」2/2【SS】[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 17:41:52 ID:7jsxXen2P [4/8] 「「「「いただきます」」」」  家族揃っての食事は今になっても変わらない。  自分達兄妹も成長してなかなか時間が合わない分、こういう時間が両親としても嬉しいようだ。 「おい桐乃、口元にソースついてんぞ」 「アンタだってほっぺにご飯粒つけてんじゃん」  ひょいパクひょいパクと恥ずかしげもなくお互いについたものを口に運ぶ。  それを正面で見ている両親がげっそりしたような顔をしてこちらを見ているのがわかる。 「…あんたたち、仲がいいのはいいけどもう少し自重しなさい」 「そ、そうだ。確かにお前達のことは許しはしたが、前達ももういい年なのだから家族とはいえ人前での分別というものをだな……」 「ほら、口開けなさいよ」 「お?あーん。ムグムグ。んじゃぁほら、俺はこれをやるよ」 「あーんっ。あ、ゴメン聞いてなかった。お父さんお母さん何か言った?」 「……もういいわ。ごちそうさま」  じとっとした目が刺さる。……ちょっとやりすぎたか。  でも自分達が小さいころの両親も今の自分達と大差ないことをしていたことをわかっているんだろうか。  そうしているうちにあいつの仕事の時間が迫ってくる。  いつも通りにあいつを見送るために玄関までついていく。 「いってらっしゃい」 「いってきます」  そう言ってお互いの頬に唇を落とす。  今の関係になってからそれとなく始まった朝のお約束みたいなものだ。  なのにいまだに二人そろって顔を赤くしてしまうあたり似たもの同士なのだと思う。  照れながらもあいつがドアをくぐるのを見送った。  こうしてあいつが仕事に出かけていくのを見送って朝はひと段落するのだ。 「さて、と」  かといってこれでやることがなくなるわけじゃない。  一休みしてからもうひと頑張りしましょうかね。  こうして――――――俺、高坂京介の一日は始まるのである -------------

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