732 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/07(日) 21:49:38.13 ID:VKtCDyft0 [2/6]
SS『妹のぱんつなんて絶対盗んでないんだからなっ!』
太陽がどこかの魔法少女のように全力全開なこの季節。
外を見ても子供すら遊んでいねーし、誰だってへばってしまうと思うわけだ。
こんな中でも元気いっぱいのヤツなんて・・・
「あ゛ーーーーーーッ!!!」
・・・意外と近くに居るもんだな?
「で、一体なんなんだよ?」
俺が今居るのは、俺の最愛の妹の部屋だ。
俺の大好きな妹様は、ふくれっつらでパソコンの画面に向かっている状態だ。
ん?おまえ、この前まで、妹のことなんか大っ嫌いだって言ってなかったかって?
いや、しょうがねぇだろ?俺が重度のシスコンだって、もうバレちまったんだからよ。
「エロゲ
新作
つまらん」
「三行で言ってんじゃねーよっ!」
「だぁからぁ・・・おにパンの続編が出たんだけどさぁ?
今度は妹のぱんつを盗むってどういうことっ!?
いきなりゲームコンセプト変えてんじゃないわよっ!」
いや、ぱんつを盗むってトコは同じだろ?
むしろ逆に、妹のぱんつを盗むだなんて・・・開発スタッフ、よく分かってるじゃねーか。
「それにぃ、兄貴のぱんつ、洗って返すとかっ!マジありえないしっ!
あんな汚いモノ、洗うとかありえないしっ!」
「ま、待て。ぱんつは汚くって当然じゃねーか?」
「はぁ?昨日だって染みみたいなのがついてるしさぁ、もう最悪ッ!」
・・・・・・あ、あれ?何か違和感が?
「つーか、匂いだって最悪だしぃ、臭すぎて、全然持たなかったじゃん!」
「今、夏だし!汗だって染みてるから当然だろっ!」
「ゼッタイ違うし!汗の匂いじゃなくって、なんか栗の花みたいな匂いがするしっ!」
なッ・・・!!!
「お、おまえのぱんつだって妙に酸っぱくって甘ったるい匂いがしてるじゃねーかよっ!
ぱんつから匂いくらいしたって当然じゃねーかよっ!」
「なっ・・・!?」
ふん。いくら俺がシスコンでも、ちゃんと筋はとおさねーとな。
誰だって、ぱんつから匂いくらいして当然だろ?
「あ、あんたのぱんつっ!うっすらと黄色くなってるところがあった!!!」
「お、おまえのぱんつだって、なんか湿り気があったっ!!!」
くそっ!そんなに俺のぱんつが普通じゃない事にしてーのかよ・・・
せっかく仲良くなってきたと思ったらコレだぜ?
ほんっと可愛くない妹様だよなっ!
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
―――うへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ―――
家の外から虫(?)の鳴き声が聞こえてきた。
もうそろそろ夕方って事かよ。
「もう、虫が鳴き始める時間じゃん。
夕方になってきたから、これ以上はあんたにつきあってらんないけど」
「ああ、俺だってこれから大事な作業があるしな」
「いもパン貸すから、明日までにクリアしときなさいよね」
「いいぜ!さっさと攻略して、おまえの感想が間違ってるって証明してやるぜっ!」
どうだい?これが今の俺たちの関係だぜ?
あの一件で、だいぶ距離が近づいたと思っても、結局こんなもんさ。
これからも俺たちは、『仲の悪い』兄妹を続けていくんだろうな!
―――うへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ―――
また、妙な声の虫が鳴き始めたな?
ま、気にするこたーない。
はやく部屋に戻って、桐乃のぱんつを愛でるって大事な作業を行わないとな!
―――うへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ―――
結局、この妙な虫は15回くらい鳴き続けていた気がするんだが・・・
そうだ、スレのみんなならこの変な虫の名前を知ってるんじゃないか?
ちょっと気になるし、是非教えてくれよ!
End.
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最終更新:2011年08月08日 21:19