86 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/27(土) 00:21:34.64 ID:pz/h9F860 [2/2]
一回キスされてうれし泣きしながら、憎まれ口たたきつつ首に抱きついてちゅーする絵を妄想
113 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/27(土) 10:24:00.85 ID:fpip4ZbiP [2/2]
>>86
それを聞いて↓のような場面が頭をよぎった
「桐乃」
すぐ間近で、あたしの名前を呼ばれた。
俯いていたあたしは反射的に顔を上げてしまって、そこで見えたのは、視界を埋め尽くす京介の顔。
それに続いてくる、唇に感じる暖かな感触。
え? え? え? あ、あたし、もしかして京介に――。
思わず目を見開いて、体が硬直した。
一瞬のような永遠のような、そんな時間の後、
「これが俺の気持ちだ」
京介があたしから離れて、スゴク真剣な顔でそう言った。
自分が今何をされたのか、それを理解するのにちょっと時間がかかった。
それはあまりにも突然で、けど、ずっと自分が待ち望んでいたはずのもので。
そんなことをされてしまったあたしが、京介に向けたものは――
こいつは、本当にいつもいつもいつもいつも、いっつもこっちの気持ちを考えないで――!
「バカじゃん」
思わず思ったことが口をついて出た。
「あんた、今、自分が何したかわかってんの?」
少しの苛立ちと――
「妹相手に、そんなマジになっちゃってさ。もう、ただのシスコンじゃ、済まされないじゃん」
頬を伝う何かが風に晒されて、妙に冷たく感じる。
そっか、あたし・・・・・・泣いちゃってるのか。
「ホント・・・・・・ばか」
溢れるほどの――嬉しさ。
「ばか。ばかばかばか。散々待たせたせといて、やることがいきなりなのよ。あんた」
憎まれ口を叩く口とは裏腹に、心はそれとは正反対のもので埋め尽くされてる。
「だから、これはお仕置き。動いたら、ゆるさないかんね」
あたしは流れる涙を拭いもせずに、そんなことを言いながら京介の首に腕を絡めて
「ん・・・・・・」
「!?」
あたしの精一杯の気持ちをこめて――キスをした。
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最終更新:2011年09月03日 06:07