258 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/01(木) 01:50:10.60 ID:smwmXSip0
SS『かなブリの遭遇戦』



ラブリーマイエンジェルの仕事を手伝った帰り道
俺は駅前を少しブラブラと歩いていた。
俺の愛する人へ少しだけ日ごろのお礼を兼ねたプレゼントでもしようかなって
何かいいもんでもねーか、と探し回ってるわけだ。

「よぉ、クソマネぇ~」

突然足元近くから聞いた事のある声が響いてきた。
つか、この声と背の低さは・・・

「なんだ、加奈子じゃねえか・・・と、ブリジットちゃん?」
「は、はいっ、い、いつも、お世話になってます」
「つか、おめーらデート?」
「ぶふっ!?てっ、てめー何言いやがる?」
「・・・(ぽっ」

実に対照的な二人の反応だ。
加奈子は吹き出した後、顔を真っ赤にして俺をにらんでるが、
ブリジットちゃんは、恥ずかしそうに顔を赤らめてる。

いや・・・顔、赤くしてるところは同じ・・・なのか?

「い、いや、だってよ?おまえらいつも二人でこの辺ぶらついてるだろ?」
「ちっ、ちげーっての!こいつが勝手についてきてるだけだっての!」
「かなかなちゃんと・・・デート・・・♪」

顔真っ赤にして反論してくる加奈子は、相変わらずお子様だが
ブリジットちゃん?妄想の世界に逝きかけてねーか?

「てめーも反論しろっての!」
「い、いたい・・・かなかなちゃん・・・たたかないで・・・」
「クソガキ、ブリジットちゃんを苛めるなっての」
「けっ、このロリコンマネージャー。こいつばっか甘やかすからこーなんだよ」

あ゛ーーー!クソ・・・こいつ人をイライラさせる天才なんじゃねーか?
大体だな?そもそも俺はロリコンじゃねー
あんな幼女にしかハァハァできない犯罪者まがいの連中と一緒にすんなっての
俺は妹にしかハァハァできない、正常なシスコンだってんだよ!

ま、まあ、とにかく落ち着こうぜ、俺。
中学生のガキにマジ切れとか、さすがに恥だからな。

「つかよー、クソマネぇ~。てめーこんな所でなにしてんだよぉ?」
「ああ。俺の妹へのプレゼントを探してたんだよ」
「マネージャーさん。妹さんが・・・いたんですね・・・」
「ああ、そうだぜ!」

それもとびっきりの美人で、おっぱいの揉み心地がとてもいい妹が・・・な。
もちろんそれだけじゃない。気立てもいいし、友達思いだし・・・って、こいつも桐乃の親友だったな。

「マネージャーさん。なんか嬉しそう・・・」
「おう!妹の事を考えてたら、なんだか楽しい気分になってきちまってな」
「つぅかぁ、妹にぃプレゼントぉ?何でだよぉ?つか加奈」
「よく聞いてくれたっ!!!」
「ひっ・・・」
「なっ、なんだよぉ?」

少し脅えた表情をするブリジットちゃん。少し興奮しすぎたか?
だが、加奈子が聞いたのが悪いんだぜ!

「俺の妹は、ほんっとうに可愛いやつでな?
 抱きしめたり、俺の事慰めてくれたり、俺の事が一番大事だって言ってくれるんだ」
「うわあ♪」
「うわぁ・・・・・・・・・」

なんか、二人の反応が・・・同じ発言のワリに正反対に思えるのは気のせいか?
ま、いい。

「最近じゃ、俺と二人で買い物に行くことなんかも増えてきてな」
「すごい・・・恋人みたい・・・♪」
「そうだろー?妹なのに恋人みてーだろー?」
「は、はいっ♪」

キラキラと目を輝かせちまってよぉ
桐乃?おまえの大好きなブリジットちゃんも、俺たちの事祝福してくれそうだぜ?

「・・・でぇ、買い物行ってぇ、なんだってんだよ」
「そうそう、その買い物なんだけどよ、最近桐乃のやつ俺を下着売り場に連れてくことが多いんだよ」
「!?い、いま、おまっ桐n」
「すっ、凄いですっ!マネージャーさんっ!お、お二人は、そんなに深い仲なんですねっ!」
「おう!こんなに仲の良い兄妹なんて、他にはいねーだろー?」
「はっ、はいっ♪」

ブリジットちゃんは、完全にスイッチが入っちまったようで、
俺の話をまだかまだかと言う風に待ちわびてくれている。
加奈子のやつは・・・つか、さっき何か妙な事・・・いや、いいや。

「それに、大抵下着を買った日なんだけどよ?
 俺のはいてたぱんつとか、もう汚いだろうからって持っていってもくれるんだぜ?」
「・・・え、えと・・・あっ、そういうことなんですね!
 その・・・その・・・・あ、後で・・・汚くなっちゃうんですね・・・」

・・・ん?
どうした、ブリジットちゃん?そんなに顔まっかにして、どうしたんだよ?
別にヘンな事を話したつもりはねーんだけどな・・・?
それに加奈子・・・おまえ、魂が抜けかかってねーか?

「その翌日なんてよ、あいつ俺のために、わざわざ自分の脱ぎたてぱんつを
 俺のお宝ボックスに入れてくれたりするんだぜ?」
「・・・えっ、そ、それってどういう」
「妹の生ぱん!・・・ほんと良い香りで、気持ちがよくって、いいにおいがして、においがよくて
 きもちいいにおいがして、いいきもちで―――(中略)―――かおりがよくって、いいにおいで・・・」
「・・・・・・・・・」

おや?ブリジットちゃんも魂が抜けかかってる?
しかたねえ、最後に簡潔に理由を教えてやろうじゃねーか。

「こんな、健気で可愛い妹なんだぜ?
 プレゼントのぱんつの一つや二つ、買ってあげたいって思うのも当然だろ?」

『うへぇぇぇぇぇぇ・・・』

駅前に響き渡った鳴き声は、なんとも奇妙な二重唱で
それでいて、俺と桐乃との関係を祝福しているような
そんな鳴き声だった。



End.




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最終更新:2011年09月03日 06:21