704 名前:【SS】ふわふわベッドの上で 1/2[sage] 投稿日:2011/09/03(土) 18:31:00.93 ID:nBvskT7k0 [4/8]
京介「今日はベッドの日。
だから、仕方がないよな」
桐乃「うん。仕方ないよね。
・・・・・・なんて言うと思った?
どうせあんたのことだから『あた兄』の『霧乃ちゃんwiki』とか、
@ちゃんねるの『霧乃ちゃんスレ』読んで、あたしに試したんだろうけど」
京介「まあ、理由をつけたからといって、おまえが一緒に寝てくれるはずないもんな」
桐乃「当たり前じゃん。どうしてあたしがあんたと一緒に寝なくちゃいけないの?
・・・・・・そもそも、あんたあたしと一緒に寝たいの?」
京介「ば、馬鹿!そんなはずねえだろ?」
桐乃「そうだよね。
どの道、あたしは用事があるからあんたと一緒にお昼寝することはできないんだけど」
京介「用事?」
桐乃「ほら、このチラシ見て」
京介「どれどれ・・・・・・家具店のベッドセールか」
桐乃「うん。ベッドの日だからね。
最近ベッドの枕とぬいぐるみが増えすぎて狭くなってきてるから、大きいベッドに買い換えようかなって」
京介「そうか。それで家具店に見に行くのか」
桐乃「そういうこと。
せっかくだからあんたも来る?」
京介「俺が行ってもすることないだろ?」
桐乃「あんたもあたしの部屋のベッドの上で一緒にゲームしたりしてるじゃん。
二人で寝転がった時どんな感じなのか知っておきたいんだよね」
京介「そういやそうか。
よし、なら二人で行くか」
桐乃「うん。
それじゃああたしは色々用意するから、あんたも着替えてくれば?」
京介「ベッドが沢山並んでるな。さすがに力入れすぎだろ」
桐乃「ここまで多いと悩んじゃうよね。
あ!メルルベッドがある!」トタトタトタ
桐乃「おっきいし、周りにちりばめられたメルルの絵がセンス良いね。
せっかくだからメルルベッドとかにしようかな?」
京介「友達がおまえの部屋に来たら、すぐにおまえがオタクだってバレるな」
桐乃「う~ん。それじゃあ、あんたの部屋に置く?
そうすれば今あたしが使ってるベッドのスペースが空いて部屋が広くなるし」
京介「なんで俺の部屋におまえのベッド置くの!?
おまえと一緒に寝なくちゃいけなくなるだろうが!」
桐乃「軽い冗談じゃん。
じゃあどれにしようかな?」キョロキョロ
桐乃「あ、二段ベッドだ。
これなら今のスペースで倍のサイズになるし、気分によって寝る場所代えられるし、良いかも」
京介「抱き枕を上のベッドにおいて、おまえは下で何も抱かずに寝るのか?」
桐乃「そっか。これならあんたが今夜放映の『本当にはなかったけど怖いかもしれない話』を観て、
『一人じゃ眠れない。一緒に寝てくれ』って言われても平気だと思ったんだけど」
京介「すまない、桐乃。なんて突っ込んだら良いかわからん」
桐乃「ちっ。ノリが悪いな。
あんたもケチばっかつけてないで、良さそうなの選んでみたら?」
京介「良さそうなのって言ってもな・・・・・・」キョロキョロ
705 名前:【SS】ふわふわベッドの上で 2/2[sage] 投稿日:2011/09/03(土) 18:31:23.58 ID:nBvskT7k0 [5/8]
京介「あれとかどうだ?おまえの部屋の色にぴったりだろ?」
桐乃「どれどれ・・・・・・
うん。あんたのセンスにしては結構いいね。
採寸してきた大きさにぴったりだし」
京介「このマットレスもセットか。
結構寝心地良さそうだな」
桐乃「えいっ」ぽふ
桐乃「寝心地もいいね!」
京介「おい、桐乃!?
勝手に寝転がるのは不味いだろ」
桐乃「そこに『靴を脱いでお上がりください』って書いてあるよ」
京介「本当だな」
桐乃「あんたも来なよ。
あんたが横にいないと二人でゲームしてる時の感覚がわかんないじゃん」
京介「そうだな。
それじゃあ失礼して」ぽふ
京介「硬すぎず、柔らかすぎず、いい感じだな。
ん?このベッドって夫婦生活を考慮した設計になってるんだとよ。
だから二人で寝ても楽なのか」
桐乃「・・・・・・キモ」ボソ
京介「あれ?なんで俺悪態つかれてんの?」
桐乃「あんたが夫婦用のベッドをあたしに勧めながら、すぐ傍で寝転がるからじゃん」
京介「勧めたのは俺だけどよ、隣に来いって言ったの桐乃だよな?」
桐乃「そ、そうだけど・・・・・・
でも夫婦用ってことは寄り添って寝ることを考えられてるんだよね。
それなら何時もみたいにぴったりくっついてゲームするにはぴったりかもね」ススス…ピト
桐乃「うん、変に沈み込まないし、これならゲームもやりやすいね」
京介「桐乃、ちょっと近すぎだぞ」ドキドキ
桐乃「何時もこれくらいじゃん。
ベッドが広いから近すぎると思うだけで。
第一これくらい近づかないと一緒にモニタ観れないでしょ?」
京介「それもそうだな。
せっかくベッドが広くなっても結局桐乃と寄り添いながらじゃなけりゃ駄目か」
桐乃「そういうこと。
でもベッドは広くなってるから、気分的には今までよりも開放感あると思うよ」
京介「じゃあこのベッドにするのか?」
桐乃「もうちょっと寝転がってみて、それから他のベッドも見てから決めるつもり」
京介「なら俺ももうしばらくこのベッドにいるか」
桐乃「・・・・・・」
京介「・・・・・・」
桐乃「・・・・・・・・・・・・」
京介「・・・・・・桐乃?」
桐乃「・・・・・・」スースー
京介「寝ちまいやがった。
・・・・・・起こすのも可哀想だし、店員さんが近くに来るまでは寝かせておいてやるか」
桐乃「・・・・・・」スースー
京介「・・・・・・」
京介(・・・・・・俺も、眠く、なってきた・・・・・・)
桐乃「・・・・・・」スースー
京介「・・・・・・」スースー
店員「あれ?お客様?」
桐乃「・・・・・・兄貴ぃ・・・・・・」スースー
京介「・・・・・・桐乃ぉ・・・・・・」スースー
店員「くすっ。可愛い兄妹ですね」
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最終更新:2011年09月05日 23:07