821 名前:【SS】兄貴ときりりんの合格祈願の旅 往路編1/3[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 06:21:53.04 ID:+b5KsI3o0 [1/4]

京介(また遠出をする事になった。とはいっても「家族で」だ。親父の知り合いに会いに行くようで
   なぜか俺達も同行することになった。意外と桐乃は、嫌がらずについてきた。)

京介「なぁ、桐乃?今日、どうして来たんだ?」
桐乃「え?・・だって京都なんて滅多に来れないじゃん!修学旅行でも行けるかどうかわかんないしー」
大介「京介、桐乃、着いたぞ。」
佳乃「二人とも挨拶が終わったら、遊びに行っていいからね」
桐乃「お母さん達はどうするの?」
佳乃「私達も挨拶が終わったら、久しぶりにお父さんとデートでもしようかしら」ウフフ
大介「こ、こら!私語を慎め!」

挨拶を早々に済まし、待ってる俺達に・・・

佳乃「ごめんね。お父さん話し込んじゃって。あなた達、先に遊びに行ってらっしゃい。
   夕方に京都駅集合ね!詳しい事はあとで電話するから。」
京介「へいへい。」
佳乃(京介!あんたちゃんと桐乃の面倒見てやりなさいよ!)ヒソヒソ
京介「わかってるって!」
佳乃「桐乃~どこ行ったかあとで教えてね~」
桐乃「うん。じゃ、先行ってるねーお母さん達もごゆっくり~」
佳乃「まぁ~桐乃ったら~あ!京介ぇー!お父さんが北野天満宮には必ず行きなさい!だってー!」
京介「へいへーい。」

というわけでレンタルサイクルを借り、京都市内へ

京介「桐乃~休憩しようぜー」
桐乃「はぁ?何言ってんの!?それより、ここどこ!?」

桐乃「広ーーい!何?公園?あ!なんかあそこにある!」
京介「あ!おい、ま、待てよー!」

桐乃「すごい立派な門!あれ本物の金かな~」
京介「はぁはぁ・・・たぶんそうなんじゃねぇか~」

桐乃「なんであんたにわかんの?」
京介「ほれ、これ見てみ」

桐乃「京都御所があるとこじゃん!なるほどねー」
京介「いい加減、ちょっと休憩しようぜー暑いし」フゥー
桐乃「ったく、ちょっとくらい運動したらーw」
桐乃「ほら!こっちに日陰のベンチがあるし、座ればー?」
京介「おう。サンキュー」

822 名前:【SS】兄貴ときりりんの合格祈願の旅 往路編2/3[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 06:22:47.00 ID:+b5KsI3o0 [2/4]

京介「さて、とりあえず親父に言われた『北野天満宮』とやらに行くか!」
桐乃「まだ結構、距離あるみたい。大丈夫www?あたしは余裕だけど~」
京介「見てやがれ!休息はとった!オールグリーンだ!!」キリッ
桐乃「キモッー何のキャラ?それ。」
京介「・・・市内は、車やバイク多いから気を付けろよー!」

桐乃「とうちゃ~く♪ここがあの学問の神様で有名な北野天満宮か~」
桐乃「ちょっと兄貴、大丈夫?」
京介「(ハァハァ)まぁなんとか・・・桐乃のペース速えよ。」
桐乃「兄貴が遅いだけ!早く参拝に行こ。」

京介「おお!ここが菅原道真公をお祀りする本殿かー」
桐乃「兄貴、これ国宝だって!」
京介「へぇ~確かに装飾の豪華さには驚かされるな。」

桐乃「すごい金ピカw」
京介「沙織の家にはありそうだなwてか、桐乃はお参りしないのか?」
桐乃「あたしは兄貴と違って、既に安全圏なの。」
京介「ぐぬっ・・・さすがは妹様ってか。」
桐乃「まっ、そういう事。絵馬も書いたらー?」

京介「お!墨で書くのかー!これは本格的だ!」カキカキ
桐乃「ちょw字がグニャグニャwww」
京介「筆なんて使うの久しぶりだからだっ!!」

京介「さて、親父に言われたミッションも達成したし、待ち合わせの京都駅に帰るか!」
桐乃「はぁ?何言ってんの!まだ京都に来たばっかじゃん!それに待ち合わせは夕方でしょ!」
京介「そりゃそうだけどよ・・・これからどうすんだ?」
桐乃「今度はあたしに付き合ってよ!行きたい所あるから!」
京介「・・・まぁいいけど」

桐乃「兄貴着いたよー」
京介「え?もう?ここって北野天満宮の裏だろ?」
桐乃「真裏じゃないけどね。ちょっと離れてるよ。」

京介「・・・平野神社?」
桐乃「そっ!桜で有名な神社なんだけどね。なんでも色んな種類の桜があるみたい。」

823 名前:【SS】兄貴ときりりんの合格祈願の旅 往路編3/3[sage] 投稿日:2011/09/10(土) 06:24:19.99 ID:+b5KsI3o0 [3/4]

京介「まさかこの時期に、桜を見に来たとか言うんじゃないだろうな?」
桐乃「当たり前でしょ!バカ兄貴!お参りに来たの!!」
京介「どんなご利益があるんだ?」
桐乃「え?あ、そ、その・・開運とか、ぇ、ぇん・・結び・・とか!!」
京介「ん??開運とか?ふーん、あの桐乃が?意外だな~w」
桐乃「うっさい!兄貴はその辺に居てて!!」
京介「へいへい。本殿でも見に行くかなー」テクテク

桐乃「ふぅー危ない危ない。さてと・・あっ!」
桐乃「ああん!可愛い!!おみくじが尻尾に巻きついてるw」
桐乃「あとで買おうっとwそれより・・あ!これこれ!」
桐乃「桜咲く絵馬ゲット。心願成就の絵馬ゲットォォ!」
桐乃「・・・・・・よしっ」カキカキ

ダッダッダッダッ!!

京介「おい!き、桐乃!!ど、どういう事だ!!説明しろ!!」ガシッ
桐乃「あ!ちょ!ダ、ダメ!見ちゃダメ!!」

京介「あ、あ、安産のご利益があるってど、どういう事だ!?」
桐乃「ふぇ?た、確かにあ、安産のご利益もあるけど・・・っ!!」
桐乃「///キモッ!変態っ!近寄んなっ!」
京介「は?な、なに勘違いしてんだ!?俺はただ・・・桐乃が何を・・・」
桐乃「え、縁結び!!!」
京介「え?」
桐乃「ほ、ほら・・・あ、兄貴があいつらと出逢わせてくれた『縁』。あたしが、
   あやせ達と出会った『縁』。た、大切にしたいじゃん!これからも・・・」
桐乃「いつか進路や就職で、みんな離れ離れになるかもしれないけど『縁』が
   切れませんようにってお願いしたの。」
京介「そうか・・・取り乱して悪かった。というか京都で縁結びなら、地主神社や
   鈴虫寺が有名だと思うけど・・・」
桐乃「まぁそうだけどね。っていうか、なんで兄貴が女の子の方が詳しい話を知ってるの?」ジー
京介「ゆ、有名だし、お、男でも知ってると思うが・・・ほ、ほら一緒に本殿まで行こうぜ。」
桐乃「(ジー)まぁーいいけどー。・・ん!!ちょ!!兄貴!これ何っ!!」

桐乃「妹背桜?妹の桜?なになに!!妹桜なのー!妹桜!なんかちょっとエロいよ~うひょ~」ハァハァ
京介「だーもう!落ち着けって!エロいとか言うな!!また鼻血出すぞ!」
京介「ふーむどれどれ。『妹背とは、夫婦・仲の良い男女・男女の兄妹のことで、妹背桜は
   実を結ぶとき花柄の先に、可愛い2つの実をつけることに由来します。』だってさ。」
桐乃「・・・あたし・・この桜、好きかも。どんな桜が咲くのかな?見たかったなー」
京介「そうだな・・・俺も見てみたいな。いつか一緒に見に行こうな。」
桐乃「・・・うん。」

京介「さて、そろそろ帰るか!」
桐乃「まだ!!あと1つだけ、どうしても行きたいの!」
桐乃(ったく折角、イイ雰囲気だったのに・・・)
京介「へいへい了解。仰せのままに」

兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編につづく

ロケ地:京都府京都市 京都御苑、北野天満宮、平野神社
撮影者:高坂京介





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最終更新:2011年09月12日 08:57