199 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/09/14(水) 14:47:16.90 ID:yKswYgXb0 [2/3]
『メンズバレンタインデー~桐京サイド~』



さて、みんな。今日は9月14日。
『メンズバレンタインデー』の日だ。
こんなマイナーな記念日、俺を含め、殆どのヤツは知らなかっただろう?
だが、俺は知っている。と、いうのもだな・・・



「ね、京介。明日なんの日か知ってる?」

学校から帰った俺をリビングで出迎えた桐乃は、開口一番そう言った。
相変わらずソファーに寝転んで、俺の方を見向きもせずだが・・・
正直、今はその方がありがたい。
なにしろ、寝転んだ桐乃のホットパンツの隙間からチラリと覗く、
白い至高の布きれを堪能できる、数少ない時間なんだぜ?

女の子のぱんつを覗くなんて変態じゃないかって?
いや、桐乃は妹だろ?
妹のぱんつなんて、別に見たり触ったり匂いを嗅ぐくらい、
兄妹だから問題ないだろう?

それはともかくとしてだ。

「明日?明日は14日だろ?・・・祝日でもないしな」
「祝日じゃなくっても記念日って色々あるでしょ?
 例えば・・・バレンタインデーとか・・・」
「ふむ・・・」

確かにバレンタインデーに限らず、クリスマスだの妹の日だの、
祝日ではない記念日は色々あるのは確かだ。だが・・・

「いや、わかんねー。一体何の日だってんだよ」
「マジ?わかんないの?ヒントだってあげたじゃん」
「・・・ヒント?」
「あーもうっ!なんでわかんないかなー?」

いや、わかるわけねーだろ?
つーか今までのおまえとの会話のどこにヒントがあったんだよ?

「とりあえずっ!」

桐乃はソファーから起き上がり、こちらを向く―――俺の癒しタイム終了―――

「ちゃんとネットで調べとく事!」



って感じの事が昨日あったんだよな。

そして、ネットで調べて行き着いたってわけだ。
この『メンズバレンタインデー』とやらに・・・



世の中には、あまりに馬鹿みてーな記念日が多い。
ブラジャーの日、ビキニスタイルの日、キスの日、妹の日、おっぱいの日etc・・・
その中でも、とりわけ馬鹿な記念日が、この『メンズバレンタインデー』だったりする。

だってよ?この記念日の内容って
『男性が女性に積極的に愛を表現する日。
 バレンタインデーにチョコレートを贈るのに対し、この日にはプレゼントとして下着を贈る。』
だって言うんだぜ?制定者頭おかしいだろっ!?

・・・いや、問題は、『なぜ桐乃が今日の記念日の事を聞いてきたか』って事だ。
やっぱ、俺から下着を貰いたいってことなのか?

新品の妹ぱんを買いに行くべきなのだろうか?
いや、桐乃の下着は十分過ぎるくらいにある。
昨日確認したばかりだ。

それとも、俺のぱんつをプレゼントすべきなのだろうか?
いや、今朝起きたら5枚くらいぱんつが無くなっていたハズだ。
俺のぱんつの補充は十分なんだろう。

つまり、桐乃は、普段は手に入らないようなぱんつを望んでいる?
そうか、それなら・・・!



夕食の後、俺は桐乃の部屋に来ていた。

以前とは違って、近頃は桐乃の部屋に入る機会も多い。
というか、毎日入ってる気もする。

ほとんどの場合は深夜、親父たちが寝静まってから、妹ぱんを取りに行くためなんだが、
結構廊下で桐乃とすれ違う事も多い。
その後部屋に戻ると、大抵俺のぱんつが減ってるって具合さ。
まあ、桐乃も自分のぱんつが減ってる事を知ってるだろうし、
やっぱ、兄妹だからこれくらいお互い様って事だよな。

「で、なに?なんか用でもあるワケ?」

相変わらず口調は高圧的な妹様だが、今日はいつもと何か様子が違う。
態度がおかしいってわけじゃねーんだが・・・

「用っつーか、記念日の件でな」
「ふーん。妹の命令ならなんでも聞いちゃうんだー。このシスコンまじキモーい」

ああ、そうか。普段だったら俺を見下ろすように、俺を正座させて、自分は椅子に座ってるもんな。
あの位置、桐乃のぱんつが良く見えて、嬉しかったんだがなぁ。
それが今日は何故か自分も地べたに、しかも正座していやがる。
一体どうしたってんだ?
まさか、俺がいつも覗いてる事がバレた!?

内心の動揺を隠しつつも、俺は用件を済ませる事にした。
隠し持ってた白い布地を桐乃へと差し出す。

「桐乃。おまえへのプレゼントだ」
「・・・あ、あんたっ、こっ、これっ!?」
「おう。おまえのぱんつだ」
「ばっ、馬鹿じゃん?なんであたしのぱんつがあたしへのプレゼントになるわけよ?」
「ふっ・・・ただのパンツじゃないぜ?何しろ、俺が使ったばかりの新品だ!
 即ち、妹のパンツに兄のエキスの染み込んだ、兄妹パン!!!」

決まった!
俺も最近、ある種の格好良さが分かるようになってきたからな。

「京介・・・ホントは馬鹿でしょ?」
「ひっでぇ!?」

まあ、そうかもしれないな・・・ホントに馬鹿なくらいのシスコンだぜ、俺はよ。

目の前の桐乃が立ち上がり、俺の手からプレゼントを奪い取る。
・・・あれ?今、桐乃のパンツの隙間から、白い布地が見えなかったようなー・・・?

「とにかくっ!」

完全には照れた調子を隠す事ができてない声で、桐乃はこう言ってきた。

「ありがと、京介」

俺の妹は、こんなにも可愛い。



ところで・・・なんでおまえ、ぱんつを見て睨んでるんだ?

「うー・・・・・・・・・」

つか、せっかく手に、俺からのプレゼントを持っているんだろ?
早くはいてくれよぉっ!

「ちょ、なにチラチラみてんの!?は、はかないかんね!」



End.




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最終更新:2011年09月17日 00:50