210 名前:死ぬかもしれない詐欺【SS】[sage] 投稿日:2011/09/20(火) 03:01:50.69 ID:o9bVYMiCO [2/3]
せなちー視点で9巻の流れから脱線妄想です。

「…ほんと、せなちーは罪作りな女だよね!」
「こないだの素晴らしい『桐乃くん』イラストのことだったりする?」
「それもそうだけど、せなちーがお兄さんとキスした写メ!!あれを見せたら、あいつ凄い羨ましそうな顔してたわけ
あんまし物欲しそうな様子だったから、あたしも強く『しないかんね!』って言ってやったわけ
そしたらさ、あいつが何て言ってきたと思う?
『俺、桐乃にキスして貰えないと、死ぬかもしれない』だって。マジキモいよね」

高坂先輩がいかにセクハラ先輩とは言え、そのセリフはあまりにひどいと思った。
もしお兄ちゃんが同じようにキスを求めてきたら、やはりあたしも桐乃ちゃんみたいにお兄ちゃんをキモいと思うだろう。
しかし、あたしはこの後、想像もしなかった恐るべきブラコン世界に迷い込んでしまったのだった……

「……仕方ないから、キスしてやったわけ」
「なんですと????」
「いや、だから、仕方なかったから。あいつああ見えて意外と繊細そうなところあるし、
もし本当に死んじゃったらヤバイじゃん、だからキスしてやったの」
「…………。」
「いやいや、だって、せなちーだってお兄さんにキスしたんでしょ。おんなじ、おんなじことだから!」
そこに行き着くまでの過程にだいぶ違いがあるように思えたが、あたしは取り敢えず頷くことにした。
「そ、そうだね……」

しかしブラコン魔女の怒涛の攻撃はこんなもんでは終わらなかったんですよ!

「でもね、せっかくこのあたしがキスしてやったのに、あのシスコンは調子に乗っちゃってさあ、
今度は、く、口づけしたいって言ってきたワケ」
「ぶぶっっ!!」
「でもって、またもやあいつは『桐乃と口づけできなかったら死ぬかもしれない』って言ってきたのね」
「これは警察を呼んでいいレベルかもしれませんね」「仕方ないから、口づけしてやることにした」
「ええェェェェ!!!」

「だから、あいつが死んだら後味悪すぎるじゃん。高坂家の未来を守るってことにもなるでしょ」
いやいや、高坂家の未来はそれでおかしな方向に進んじゃいますよきっと……
そんなあたしの思いなど気にすることなく、桐乃ちゃんはさらなる矢を放ってきた。

「なんだかムカついたから、あたしから積極的に舌を絡めて攻めてやった」
「桐乃ちゃん…キモい…」
「腐界の住人ーに言われたくないから!!だいたい、せなちーがいけないんだからね!!
せなちーが、あんな、男性化させたあたしに京介を襲わせるようなイラスト用意したから!!
すべて止むに止まれぬ不可抗力なの。オーケー?」

オーケーなわけないだろ!、とツッコミを入れる気力は、もうあたしには残されてなかった……
その後も桐乃ちゃんは喋り続けた。あたしの薄れゆく記憶には、
キスしまくって抱き合ったりもしちゃった後、汗をかいたから二人で仕方なくお風呂に入って、
死なれると困るから仕方なくお互いに洗いっこしたところまでが辛うじて残されていた………

はあ、桐乃ちゃんの言いがかりと言えば言いがかりだけど、「桐京」なんてネタで
桐乃ちゃんのブラコン心に火を着けてしまったのは、確かにあたしの過ちなのかもしれない……
どうしたらいいんだろう……





こうなったらやっぱり赤京妄想に徹底的に浸るしかありませんね!
桐乃ちゃんから高坂先輩を奪いとるお兄ちゃんとか、超素晴らしい逆転劇ですよね!!
NTRバンザイ\(^O^)/ うへへへへぇ 待っててね桐乃ちゃん!!!




-------------

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2011年09月21日 07:04