736 名前:【SS】清掃の日 1/2[sage] 投稿日:2011/09/24(土) 19:27:12.59 ID:asxl3o3n0 [8/10]
桐乃「今日は清掃の日」
京介「それはわかった。
   だがそれとおまえのその装備に何の関連性があるんだ」
桐乃「あたしがあんたの部屋を掃除してあげるってこと。
   それくらいわかりなさいよ」
京介「いや、何でそうなるのかがわからないんだが」
桐乃「最近はあたしもよくこの部屋に来るでしょ?
   だから汚れてたり、散らかったりしてるのはイヤなの」
京介「別にそんなに散らかったりもしてねえだろ?
   そもそもそんなに物も置いてねえんだし」
桐乃「あんたの部屋にも何度かお邪魔してるし、お礼に掃除しに来たの。
   ・・・・・・この理由じゃダメ?」
京介(桐乃も随分俺に優しくなったよな・・・・・・)
京介「それならよろしく頼むわ」
桐乃「おっけー。
   ベッドの下のダンボールも、机の一番下の引き出しの下も、屋根裏のブリキ缶の中も、ちゃんと綺麗にしてあげるね!」
京介「だからなんで俺のお宝本の隠し場所全部知ってるの!?」
桐乃「我が家で知らないのお父さんだけだよ」
京介「orz」
桐乃「安心して。
   たとえヘンな本を見つけちゃったとして、あんたがどんな趣味を持ってようと絶対に笑わないし、馬鹿になんかしないから」
京介「桐乃・・・・・・」
京介(眼鏡っ子趣味を認めてくれるのか・・・・・・
   受け入れてくれる分、去年より大分マシになったよな・・・・・・)
桐乃(もう京介のお宝本は全部チェック済みだから、いまさら驚くこともないよね。
   あとは憎き眼鏡っ子本だけど・・・・・・)
桐乃「あ、そうそう。
   眼鏡っ子本はすべて没収だから」
京介「まったく認められてねえ!
   絶望した!妹の容赦のなさに絶望した!」
桐乃「その代わり、一冊につき5枚、あたしの特性ピンナップ写真あげる」
京介「おい桐乃」ズイ
桐乃「な、なに?不満なの?」ビク
京介「今から眼鏡っ子本買い足してきてよろしいでしょうか?
   あとDVDは写真15枚で買い取りお願いします」
桐乃「キモ!キモ!!キモ!!!」

737 名前:【SS】清掃の日 2/2[sage] 投稿日:2011/09/24(土) 19:27:37.48 ID:asxl3o3n0 [9/10]
桐乃「随分ゴミが出たね」
京介「ゴミじゃねえよ、お宝だ」
桐乃「萌えないゴミじゃん。
   ・・・・・・萌えないゴミに混じって、あたしの載ってるチョー萌える雑誌があったのは見逃してあげるね」ポッ
京介「顔を赤らめるんじゃねえ!
   てめえ、何を想像しやがった!」
桐乃「い、妹に何を喋らせようとしてんの?
   この変態シスコン!」
京介「OK。聞いちゃいけない妄想をしたのはわかった」
桐乃「~~~」カァァァ
桐乃「そんなこと言うとあたしの写真あげないかんね!」
京介「すみませんごめんなさい反省してます」orz
桐乃(とは言ったものの、手持ちの写真じゃちょっと足りないんだよね。
   後で追加しないと・・・・・・これからはヘンな本を買わなくていいように、ちょっとエッチなヤツを)
桐乃「もうすぐ衣替えの季節だし、服の入れ替えもして、ボロボロなのは捨てちゃおうか」
京介「そうだな。お前の方が目が利くし、古いのを選んでくれよ」
桐乃「じゃあ・・・・・・このパンツとこのパンツとこのパンツと・・・・・・このシャツと・・・・・・このズボンと・・・・・・」
京介「うぉぉぉお!ちょっと待った!
   なんでおまえが捨てるパンツまで選んでんの!?」
桐乃「下着は汚れやすいんだから、一番気を使わないといけないの。
   ・・・・・・そ、それとも、眼鏡っ子本と同じで、あたしの下着と交換じゃなきゃ・・・・・・イヤ?」
京介「だぁぁぁぁぁああ!
   わかった!好きなの選べ!」
京介(どこに隠してもおふくろにバレるってのに、貰えるわけねえだろうが!!)
桐乃(あたしの下着に興味ないのかな・・・・・・
   でも、あたしだけ服を貰うっていうのも気が引けるし・・・・・・)
京介「それにしても、そんなに捨てるのか?
   着る服が無くなっちまうんだが・・・・・・」
桐乃(そうだ!)
桐乃「でも、みすぼらしいあんたがみすぼらしくなった服を着たら、さらにみすぼらしくなっちゃうし」
京介「けっこう酷いことをさらりと言ったな」
桐乃「だから、今度あたしがあんたの新しい服を見繕ってあげる」
京介「桐乃が?」
桐乃「そう。あたしが」
京介「それはいいんだけどよ・・・・・・
   おまえが選ぶ服って俺の小遣いじゃどうしようもないのばかりなんだが」
桐乃「あんたでもどうになかるお店も知ってるからそこに行こ。
   あたしも欲しい服あるし。
   それに、何着かあたしが買ってあげる」
京介「妹に服を買ってもらう兄ってのもなぁ」
桐乃「それ言うなら、妹に選んでもらうのもアウトだと思うんだけど。
   あんたが恥ずかしい格好だと、隣にいるあたしも恥ずかしくなるんだから、これはあたしのためでもあるの!」
京介「でもなぁ・・・・・・」
桐乃「・・・・・・なんだかんだであんたにはお世話になっちゃってるし、お金も遣わせちゃったりしてるから。
   これはそのお礼。
   わかった?」
京介「お礼か・・・・・・それなら喜んで受け取るよ」
桐乃「それじゃあ、明日の予定は一緒にショッピング。
   女の子の買い物は長いから、丸一日付き合ってもらうからね!」




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最終更新:2011年09月26日 21:58