605 名前:丸裸にすべきは【SS】[sage] 投稿日:2011/10/01(土) 23:28:57.22 ID:XhW1FOjZO [2/2]
何の因果か知らないけれど、あたしはせなちーと再びサンシャインシティに来ている。
まあ例によってせなちーは飛ばし続けていい加減ウザくなったので何とか話題をそらせようとしたのだった。

「ところでせなちー、『「俺の妹」がこんなに丸裸なわけがない』を読んだんだって?」
「もちろん読みましたよ」
「で、どうだった?」
「そうですねえ、これだけは言わせて欲しいという点が一つだけ…」
「へぇー、なになに?」
「表紙です!!表紙に問題があります!! あまり波風は立てたくないのですが、
ネットでは表紙は五更さんでなくて高坂先輩を出すべきとの意見が結構ありました。
あたしもほも同意見です!!!」
やっぱり、せなちーも、あたしと京介が並んで表紙を飾るべきだと思ってくれてたんだ……
二人並んで……待て待て、…と言うことは当然あたしと京介があんな格好で………

※※※
「こっちチラチラ見んな、キモっ!!」
いつもの如く、あたしは京介に叫ぶ。だって、あいつの視線の行く先がホント半端ないんだから仕方がない。
おっぱいも、おへそのあたりも、そして……おしりも、京介がなめ回すかのようにあたしを見てるのがわかって、ホント、ホント……
…あれ? 何だろうこの気持ち、怒りじゃなくて、もっと違う何か……
京介に見られてるのが、何だか恥ずかしい……何で???

「仕方ないだろ、そんな格好の女子中学生の隣にいたら、誰だって無視せずにいられないってーの」
「へへぇ、このスケベ」
「うっせえ。まあでもさ、こうして桐乃と隣に立てて、ほんとよかったよ」
「えっ?」
「桐乃の載ってる雑誌とかで、水着姿とかあるだろ、あの姿を生で見たくて仕方なかったんだよな」
「二人きりだからって、何気にセクハラかましてるよね、あんた」
「いやあ、やっぱり桐乃が世界最高の美少女だってのは分かった。ほんと輝いてるぜ、今の桐乃は」
あいつが柄にもないことを言って来るので、何だかこそばゆくて仕方がない。
「なあ、桐乃。俺はずっと言いたかったことがあるんだ。俺は、桐乃の……」
ちょ、何この展開!! これはもしかして??

「俺は桐乃の………おっぱいを揉みたいんだ」
「バ、バカ言うな!! だ、だめだかんね!!」
あたしはそう叫んだが、言うこと聞かないあいつはあたしに襲い掛かって……

※※※
「ダメだったら京介ぇ、もうダメぇぇぇ」
「……桐乃ちゃん、大丈夫???」
「えっ……はっ、ここは」
「もう、しっかりしてよお、桐乃ちゃん」
不覚にもあたしは妄想にどっぷりとハマっていた。
あ、あたしがエロいとか、そんなんじゃないんだから!! それもこれもみんな京介が悪いんだからね!!
「…ところでせなちー、どこまで話は進んでたっけか?」
「ですから、五更さんの代わりに高坂先輩を出す意見にわたしもほも同意ということですよ。」
「ああ、ほぼ同意ということね」
「ええ、ほも同意です」
「せなちー、さっきから気になってるんだけど『ほぼ』だよね?」
「もちろん、『ホモ』に決まってるじゃないですか!!!」

まあ予想はついたことだったが、せなちーの意見は
「裸の京介と桐乃くんが絡む」表紙にすべきというものだった。
戦慄すべきことに、せなちーが語りまくった桐京妄想は、さっきまであたしが浸ってた妄想内容と、
あたしが男性化してるとこ以外はほとんど一緒だった……
やれやれ、またトラウマの種ができた。桐乃くん妄想を忘れさるためには
女の子のあたしが京介と絡みまくって男性化妄想を拭い去るしかないよね…

……ち、違うし、こ、これは、しかたなくやることだかんね!!!




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最終更新:2011年10月03日 23:24