429 名前:兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編1/7[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 07:21:54.86 ID:+oXqAd5w0 [1/8]
―――前回までのお話
父の私用で、京都に来た高坂一家。先に兄妹2人で、レンタルサイクルを借り京都観光する事に。
夕方には京都駅にいるようにとの事。父に北野天満宮には行けと言われ向かうことに。
道中、日頃から運動不足の京介が音を上げ京都御苑で休憩。その後、北野天満宮で合格祈願する事に成功。
もう帰ろうとする京介に「行きたい所あるから!」という桐乃。向かった先は・・・
桜で有名な平野神社だった。京介は、桐乃がそこで安産祈願をするのでは?と勘違いをしたが、
桐乃は、親友達といつまでも仲良くしたいという願い事を、絵馬に託しただけだった。
今度こそ帰れると思った京介だが、桐乃は最後に1ヵ所だけ寄りたい所があるという―――

平野神社境内、本殿前


京介「ほんとに桜の種類の多さには圧巻だわ。ソメイヨシノくらいしかわかんねえw
   おっ!へぇーこれ芝山っていう品種なのかー。」


京介「にしてもw妹背桜を見て興奮するあいつは、ほんと筋金入りの妹マニアだなw」
京介「・・・遅いなー桐乃のやつ・・これが、ご神木かな。」


実は、桐乃に「少し待ってて」と言われたので、こうして境内を1人でウロウロしているのだ。

平野神社、駐車場付近

PiPiPi…Trrrr…
桐乃「もしもしー?あたし!あの件、どう?わかったー?」
黒猫「あなた、本当に千年王城とさえ称された古都京都にいるの?」
桐乃「まーた邪気眼発症してw昨日、メールしたでしょー今日家族で行くって。で、どうなの?」
黒猫「ええ。わかったわ。あとでメールに地図を添付して送るわ。」
桐乃「サンキュー!助かる。前に話してたけど、かなりマイナーなんでしょ?」


黒猫「そうよ。言っておくけど場所は難解よ。果たしてあなたに辿り着く事ができるのかしら?」
桐乃「大丈夫。GPSあるからw地図よろしくね~」
黒猫「はいはい。お土産、楽しみにしているわ。」
桐乃「あんま期待しないでねーじゃね~」ピッ
桐乃「(♪~)メールきたきたwんーそんなに遠くはなさそう。よし!」

桐乃「兄貴ー!おまたせー!それじゃ行こっか!」タッタッタッ
京介「おせーぞ!桐乃ー!何してたんだ?」
桐乃「ちょっと電話してただけ。何w?1人でいるのがそんなに寂しかったのwww?」
京介「ち、ちげーよ!さ、さっさと行くぞ!」
桐乃「はーいw」

シャカシャカ~

京介「おーい桐乃!なんか道も狭いし、さっきから裏路地ばっか走ってねえか?」
桐乃「いいの!もうすぐ着くから、我慢して!」

430 名前:兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編2/7[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 07:22:38.23 ID:+oXqAd5w0 [2/8]

桐乃「あっ!ここだ!やっと着いたぁ~ちょっと迷ったけどw」
京介「こんな裏路地に、ひっそりと神社があるなんて京都らしいな。ん~なんて読むんだ?れき?たに??」
桐乃「櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)って読むらしいよ。」
京介「へぇ~。なんか特別なご利益かなんかあるのか?」
桐乃「まぁね。あるけど秘密w」
京介「なんだよ・・・秘密って・・・」ジー
桐乃「・・ぅ、な、何よ!いいじゃん!秘密は秘密!女の子だけの秘め事なんだかんねっ!」
京介「まっ、別にいいけどよーどうせ縁結びとかの類だろー?」
桐乃「え?ま、まぁそんなとこかな。(ただの縁結びじゃないけどねw)あ!兄貴はここでちょっと待ってて!」
京介「えー!またかよ!なんで?俺も行く!」
桐乃「え!?ちょっ、ダメ!!5分だけだから・・ね?き、京介?お、お願い~」ウルウル
京介「!!うっ・・わ、わかったよっ!!」アセアセ
桐乃「えへへ、サンキュ~」フゥー


―――高坂一家が京都に行く少し前

沙織「京都でござるか~羨ましいですぞ~きりりん氏!」
桐乃「いいでしょー!まっ、旅行じゃないけどねー家の用事がメインみたいだけど。」
黒猫「それで、どこか行きたい所はあるの?」
桐乃「う~ん。とりあえず京都のアニメイトはチェックしたけど、それ以外はさっぱりw」
沙織「定番ですと、清水寺、嵐山、金閣寺などなど、見所はたくさんありますぞー」
桐乃「そういうのって、いつか修学旅行とかで行きそうじゃん。だから変わった所がいいかな~」
黒猫「だったら、晴明神社や貴船神社はオススメよ。」
沙織「おお!さすがは黒猫氏!今流行のパワースポットでござるか~ちなみに、拙者のオススメは京都駅でござる!」
桐乃「ちょw駅って、あんたねぇwう~ん、パワースポットかぁ~確かに魅力的なんだけどねー他にない?」


黒猫「他には・・変わった所で言えば、火迺要慎(ひのようじん)のお守りで有名な火の神様を祀る
   愛宕神社(あたごじんじゃ)や髪の神様を祀る御髪神社、人形供養のお寺として有名な宝鏡寺、
   病気や人間との縁を切るとして有名な安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)などたくさんあるわ。」
桐乃「ちょw変わりすぎwいつも台所で、ご飯作ってくれるお母さんには愛宕神社だっけ?のお守りは良いと思うけどさー
   それと!供養したいぬいぐるみやフィギュアも別にないしwてかさーなんていうか・・・もっと・・」
沙織「女の子らしいって言いたいでござるかw?」ニヤニヤ
桐乃「なっ!!べ、別にそういうわけじゃ・・・」
黒猫「となると、グルメやスイーツの類になるのかしら?」
沙織「拙者わかりましたぞ!さてはきりりん氏、縁結びでござるな~」ニヤニヤ
桐乃「んなっ!!ち、違うって!!」
沙織「冷え切ってしまった京介氏との関係を、修復したいのでござるよ!」
黒猫「あら?そうだったの?もう充分に仲は良いと思うけど。」
沙織「きっと、まだまだ足りないのでござるよ!黒猫氏、どこか良いスポットはありませぬか?」
桐乃「ちょ、ちょっと、あんたら何勝手に話進めてんの!」
黒猫「そうねー有名所で言えば、清水寺近くの地主神社(じしゅじんじゃ)、鈴虫寺で有名な華厳寺かしら?
   他にもまだまだたくさんあるわ。珍しいので言えば櫟谷七野神社かしら?」
沙織「何が珍しいのでござるか?」
黒猫「縁結びは縁結びでも、復縁や浮気封じのご利益があるそうよ。」
沙織「ほぅ~浮気封じでござるか~フラグを乱立しまくる京介氏にはぴったりでござるなw」
桐乃「ちょっと!さっきからあいつがどうとか言ってるけど、関係ないし。まぁ、そ、その・・
   縁結びはさ・・せっかくあんたらと知り合えたじゃん?そ、その縁は大切にしたいとお、思うわけ///」
沙織「うええ~きりりん氏~拙者は感動しましたぞ!」
黒猫「泣かせるようなことを言ってくれるじゃない。」
桐乃「ふ、ふん!も、もう後は自分で調べるからいい。それより浮気封じがどうたらって話、もっと聞かせて!」―――


431 名前:兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編3/7[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 07:23:22.28 ID:+oXqAd5w0 [3/8]
―――桐乃「ここかぁー黒いのが言ってたのは・・・」


桐乃「では、早速・・・・・」ブツブツ
桐乃「よし!っと。」

桐乃「兄貴~!おまたせー!それじゃ京都駅まで帰ろっか?」
京介「おう、早かったな。帰る前に、腹減らねーか?とっくに昼過ぎてるしよー」
桐乃「別にいいけど、なんかアテあんの?」
京介「え?まぁ。さっき調べてたら美味そうなのあったし・・でも、桐乃は嫌がるかもしれん。」
桐乃「え?なんで?」
京介「ラーメン屋なんだけど・・・たまに赤城と行くけど、オシャレじゃないし、
   店も狭かったりざわざわしてるから、そういうのお前は嫌かなって思ったんだが・・」
桐乃「なにそれw?外観とか古い店が、実は隠れた名店だったって聞いた事もあるしー要は、美味しければ別にいいじゃん!」
京介「ならいいが。俺はてっきり、オシャレな洋食屋とかカフェじゃないと嫌っ!って言うのかと思ったんだけど・・」
桐乃「そういうとこは、普段からあやせ達と行ってるし。そ、そりゃ、そういうとこで、あ、あんたと食べるのも
   いいかもしんないけど、まっ期待はできなさそうだしー?た、たまにはラーメンもいいかなって!」
京介「酷い言われようだなwまぁー機会があれば、いつか連れてってやるよ。」
桐乃「ふんっ!期待なんかしてないかんねっ!べー!」
京介「ほらほら!早くラーメン食いに行こうぜー」

シャカシャカ~

京介「おっ!ここだ!ここ!腹減ったぜ~」
桐乃「なんか昔ながらのお店って感じ。」


京介「さて、俺はラーメンとご飯にしようかな~桐乃は?」
桐乃「あたしはラーメンだけでいいかな。」
京介「すいませーん!ラーメン2つとご飯1つ~」
桐乃「あっ!兄貴!芸能人?のサインが何枚かある!ひょっとして有名なお店?」
京介「お?気付いたな桐乃!ここはな『すき焼きラーメン』で有名なお店なんだ。」
桐乃「えっ?すき焼き!?あのお鍋の?」
京介「そうだぜ!ラーメンには生卵が付いてくるんだけど、その生卵に備え付けの、特製のすき焼き醤油を入れて混ぜる!
   そこに、ラーメンを付けて食べると・・なんとも不思議なすき焼きラーメンになるんだぜ。」
桐乃「へぇ~なんか想像できないんだけどw」
京介「おっ!きたぜ!んーパッと見、普通のしょうゆラーメンだなー」


桐乃「いただきまーす!スープ黒っ!どれどれ・・あっ!そんなに濃くない。意外とあっさりしてるよ兄貴!」
京介「いただきます・・おー確かに。しょうゆラーメンって感じがするけど、でもなんか違うような・・」
桐乃「兄貴、すき焼きラーメンにするのって特製醤油を入れた卵に、ラーメンを入れて食べればいいんだっけ?」
京介「ああ。普通にラーメンだけを食べるのも良し、ラーメンを卵に付けてすき焼き風にして食べるのも良し!
   一度で二度おいしいってわけだw」
桐乃「~♪すき焼きラーメンにして食べると、ほんとにすき焼き食べてるみたいwwwおいしいー!ほら、
   すき焼きの最後にシメでうどんを入れたりするじゃん?あのうどんがラーメンに変わったって感じ!」モグモグ


京介「おお!ホントだwうめぇwご飯がすすむぜwww」モグモグ
桐乃「あたしも頼めばよかったぁ!ぶっちゃけ、最初はえ・・って思ったけど結構イケるじゃん!」
京介「食った食った~ごちそうさま~」
桐乃「ごちそうさま~おいしかった~」


432 名前:兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編4/7[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 07:24:08.50 ID:+oXqAd5w0 [4/8]
京介「さてと、せっかくだし鴨川沿いを京都駅方面に向かって走るか~あんま飛ばすなよー」
桐乃「わかってるって!ちゃんと安全運転で行くし!」

シャカシャカ~

桐乃「いい景色~♪かなり走ったけど、兄貴大丈夫?」
京介「(ハァハァ)ちょっと、休憩・・」フゥー
桐乃「ったく、もう仕方ないなーちょっとだけね!」


京介「でもよー、このペースじゃかなり早く着いちまうぞ!?鴨川の河川敷は、信号もないし車もいないしよー」
桐乃「大丈夫!ここからは河川敷の道も狭くなるし、犬の散歩やウォーキングしてる人もいるから
   自転車は降りて、押して行くから。」
京介「そうか、ならいいが・・」フゥー
桐乃「あっ!対岸になんか突き出てる建物あるけど、あれ何?」


京介「あーあれか。床だよ床。ほら夏に、たまにニュースでやってるだろ?」
桐乃「床?ああ!『鴨川納涼床』ってやつ?あそこで、ご飯食べれるんだっけ?」
京介「そうそう、それ!京都の夏の風物詩ってやつだな。」
桐乃「・・・もう1つ、鴨川には風物詩があるの知ってる?兄貴?」ニヤッ
京介「えっ?そりゃ・・そこにいるサギ?が魚を捕ろうとしてるとか、鳥達が都会の中にたくさんいるって事だろ?」


桐乃「それもそうかもしんないけど、それなら千葉公園だってそうじゃん。」
京介「そうか~?ん~わかんねぇよ。」
桐乃「あっちの方の対岸を見て。」


京介「ん?さっき言ってた、床がある建物しかないが・・・」
桐乃「じゃあヒントね!この辺は、三条大橋。」
京介「はぁ?ますますわからん・・」
桐乃「ったくもう!ちゃんと考えてんの!?まぁ、まだ夕方じゃないしー仕方ないかー」
桐乃「じゃあ正解、三条大橋の周辺では夕方以降、こ、恋人同士達が等間隔に座ってそれぞれ、あ、愛を語り合うという
   光景が見られるの。その等間隔の列がすごいらしくて、いつしか風物詩になったんだってー」
京介「なんだよそれ?・・・はは~んwひょっとしてそれ、桐乃もしたいのか?」ニヤッ
桐乃「///んなっ!!んなこと、い、言ってないっ!!へ、変態!!バ、バカじゃん!」アセアセ
京介「まぁーやるんなら、資格のあるこの俺がしてやれん事もないがな」キリッ
桐乃「ちょ、調子にのんなーっ!ふんっ!だ、だったら、ややややってもらおうじゃないっ!!」
京介「!!あqwせdrftgyふじこlp;ままま、待て!まだ夕方じゃないっ!!まだ早い!!」
京介「ほ、ほら!もう行くぞ!じゅ、充分に休憩したし!ん??き、桐乃・・?な、なに三角座りして待ってるんだ?」アセアセ

桐乃「wwwあたしをからかおうなんて10年早いしwww」ニヤニヤ
京介「そっちが先に、けしかけてきたんだろうが!休憩したのになんか、どっと疲れたわ・・」
桐乃「ところで兄貴~この道すごい狭いんだけど・・・」
京介「え?ああ、せっかくだし先斗町(ぽんとちょう)も見に行こうかなって」


桐乃「あー!なんかテレビで見たことある!あれって先斗町だったんだ~」
京介「そのまま自転車は押して行けよー狭いし危ないからなー」
桐乃「はいはい、わかってるってば!」
桐乃「わぁ~なんか昔の京都に来たみたいw」
京介「だな~にしても高そうなお店ばっかだw一見さんはお断りかなー?」


433 名前:兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編5/7[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 07:24:58.77 ID:+oXqAd5w0 [5/8]
シャカシャカ~
京介「もうすぐ京都駅だなー意外と早く着きそうだな。」
桐乃「さっきお母さんに電話したけど、まだ観光してるみたい。どうすんの?」
京介「そっかー・・・よし!まかしとけ!」

京介「到着!ここで少し時間を潰そうぜ!」
桐乃「梅小路公園?京都駅のすぐ近くに、こんなおっきな公園があったなんて気付かなかった。」
京介「ただの公園じゃないぜ?ここには梅小路蒸気機関車館ってのがあるんだ!見に行こうぜー」
桐乃「え?機関車?見たい見たい!」
京介「見学してたら、結構いい時間にはなるだろー」


桐乃「あれ?・・閉まってる??」
京介「・・休館日のようだ・・・機関車見たかった・・」orz
桐乃「仕方ないじゃん。せっかくだし、公園を散歩しよーよ?」テクテク
京介「そうだなー少しのんびりすっか~」ヨイショ
京介「桐乃も座れよーって・・誰かこっちを見てる・・!」


桐乃「えええ!?ちょっと、な、何!?」ギュッ
京介「お、おい!あんまくっつくなって!!」
桐乃「だって!しょうがないでしょっ!!」
京介「・・・ってあれ?」


桐乃「え?何?何なの!?ねぇ、ちょっと!兄貴ってば!」
京介「後ろ、見てみ?」
桐乃「え・・・って、かわいい!!ねこ!ねこ!ねこじゃん!!」


京介「そういや、さっきの先斗町や鴨川でも猫を見たなー」
桐乃「えぇー!見かけたんなら言ってよ~もうバカ兄貴!」
京介「だって、すぐに逃げたし・・・」
桐乃「あ!あのねこ、ひなたぼっこしてるwww」
京介「こいつw気持よさそうな顔しやがってw」


桐乃「寝てるの邪魔しちゃダメだかんね!!」
京介「わかってるつーの!なぁ、そろそろ自転車返して、京都駅に行こうぜー」
桐乃「そだねーじゃあ、またね~ねこちゃん♪」ナデナデ

―――京都駅改札前

桐乃「お母さん達、今こっち向かってるんだってー」
京介「やっぱ俺たちの方が早く着いたかーどうすっかな~」
京介「そうだ!沙織が『京都駅も面白い』みたいな事、言ってたなーちょっと見に行こうぜ!」
桐乃「はぁ?なんであんたに連絡がいくの!?」
京介「い、いや向こうからメールが来たんだよ!確か、昨日・・・
  『京都駅はオススメでござる!京介氏ならきっと喜ぶと思うでござるよ』って」
桐乃「あっ!確か沙織、駅がどうたらって言ってたような・・」
京介「駅ビルになってるんだとよ。百貨店やフードコートもあって、広場や遊歩道もあるらしいぜ。」
桐乃「へぇ~そんなのあるんだ~行きは新幹線降りて、すぐタクシー乗っちゃったしねー」


434 名前:兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編6/7[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 07:25:43.38 ID:+oXqAd5w0 [6/8]
桐乃「・・あっ!!ぁぁあああ!!」
京介「(ビクッ)ど、どうした!?桐乃!!」
桐乃「京都のアニメイト、見に行くの忘れてた・・・」orz
京介「・・お、俺は何も、き、聞いてないからな!?行きたいとか!?寄りたいとか!?」
桐乃「べ、別に、あ、兄貴のせいじゃないって!あたしのド忘れ。必死だったから・・」(一応、目的は果たしたしねw)
京介「??なんだ必死って??」
桐乃「な、なんでもないって!いいから、早く行こっ!!」

京介「うおー!すげぇぞ!桐乃!」
桐乃「うわぁ~すご~い!おっきい吹き抜け!風がすごい!」ビュー


京介「ちゃんとスカート押さえとけよ!」
桐乃「っ!!へ、変態っ!!ど、どこ見てんのっ!!」ゲシゲシ
京介「蹴るなw蹴るなwてか!み、見てねぇし!!見えてもねぇよ!!」
桐乃「変態!スケベ!シスコン!ほらっ!あっちのおっきな階段の方に行こ!」
京介「おー!あれが大階段ってやつか?まさか・・登る気じゃねぇだろうな~
   一気に上まで行けるエスカレーターがあるし、それ乗ろうぜー」
桐乃「ダメ!って言いたいとこだけど、この大階段は兄貴には辛いと思うw陸上部のあたしでも息切れはすると思うw」


京介「うはー高っけー!エスカレーターがないと思うとゾッとするわw」
桐乃「大空広場だって。ここが屋上みたい。ベンチや木があるー!小さい公園みたい。」
京介「桐乃~あっちに、空中径路っていうのがあるらしい。行ってみるか?」
桐乃「なになにwそのなんかアトラクション的な感じwもち、行くに決まってんじゃん!」


京介「うわっ!両側が全面ガラス張りじゃねえか!床が透けてないのが唯一の救いかw」コエー
桐乃「!!ちょ、ちょっと、あ、兄貴~ま、待って~」オド
京介「さっきの大階段が下に見えるぞ!?って、き、桐乃!?」


京介「おい!桐乃!?大丈夫か?高いとこダメだったか?」
桐乃「べ、べつに怖いってわけじゃない!ちょっと予想と違ったからびっくりしただけ。」
京介「そうか。まぁー俺も全然平気ってわけじゃないけどなw・・・桐乃、手出せ。」
桐乃「え?な、なんで?」
京介「俺、高いとこダメなんだ。怖いから手、繋いでくれないか?」
桐乃「ぁ・・ふ、ふんっ!し、仕方ないから、つ、繋いであげるっ/////!!」ギュッ


京介「すげーなー!建築やデザインを目指す人は、かなり勉強になる建物だなー」
桐乃「見てて全然飽きないね。あっ!展望スペースがある!」グイッ
京介「あ!お、おい!引っ張んなって!」


京介「おお!これが、京都タワーか!」
桐乃「案内板には、今日行った北野天満宮とかも、ここから見えるらしいよ。」
京介「そうなの?んーでもどこかわからんw」
桐乃「・・・にしても・・だ、誰もい、いないね・・・」ドキドキ
京介「・・・え?あ、ああ・・・」ドキドキ


435 名前:兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編7/7[sage] 投稿日:2011/10/05(水) 07:26:26.53 ID:+oXqAd5w0 [7/8]
桐乃「あ、あのさ・・・」ドキドキ
京介「お、おう・・・」ドキドキ

Trrrrr~♪
桐乃(ビクッ!!)
京介(ビクッ!!)
桐乃「も、もしもし!・・あっ!お母さん?え?うん。うん。わかったー」ピッ
京介「な、なんだって?もう着いたのか?」
桐乃「え、あ、うん。改札のとこで待ってるって。」
京介「じゃあ、行くか。」
桐乃「うん・・・ね、ねぇ、これから週一でいいから早朝ランニングしない?」
京介「はぁ?唐突になんだよwww!?」
桐乃「だって・・あんた体力なさすぎだしぃ、あたしも練習がてら つ い で に 付き合ってあげてもいいし!」
京介「え~だりぃよ~第一、まずそんな朝早くに起きれるかよ!」
桐乃「だったらーあたしが起こしてあげるから。それでいいでしょ?」
京介「へいへい。わかったよーそのかわり、くれぐれもフツーに起こしてくれよ頼むから。」
桐乃「オッケ~!ほ、ほら!わかったんなら、さっさと手出しなさいよ!」
京介「は?」


桐乃「あ、あんた、この空中径路、こ、怖いんでしょ!///」
京介「え?あ、ああ!そ、そうだったな。わ、わりぃ///」ギュッ
桐乃「ふ、ふん!こ、この空中径路のとこだけだかんねっ!!」

兄貴ときりりんの合格祈願の旅 帰路編 終


ロケ地:京都府京都市 平野神社、櫟谷七野神社、中華そばちいふ、鴨川の河川敷、先斗町、梅小路公園、京都駅ビル
撮影者:高坂京介

次回予告!?





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最終更新:2011年10月05日 21:50