908 名前:【SS】107 1/2[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 20:33:39.84 ID:aN5iYoDf0 [3/4]
桐乃「ねぇ、ちょっと手を出して」
京介「こうか?」
桐乃「えい♪」

カチャリ

京介「うぉ!なにいきなり手錠かけてるんだ!
   ま、まさかおまえ、本当は髪を染めたあやせか!?」
桐乃「そんなわけないじゃん。
   それになんであやせなの?」
京介「それはだな……」
京介(本当のこと言ったら殴られるよな……)
京介「……あやせならやりそうだろ?」
桐乃「む……確かにあやせならするかも……
   ……ちょっと不自然な気がするけど、納得してあげる」
京介「それで、なんでおまえは俺に手錠なんてかけたんだ?」
桐乃「こうするためだよ」

カチャリ

京介「うぉぉぉ!なんでおまえの手にも手錠かけてるんだ!?
   これじゃあ離れられなくなっちまっただろうが!」
桐乃「それが目的だからね」
京介「おまえもしかして……離れたくないくらい俺のこと好きなの?」
桐乃「~~~!!!!
   そ、そうじゃなくて!
   えっと、きょうは…………の日だから……
   こうすれば絶対にあんたが……されることはないし……」
京介「?もっとはっきり喋らないと聞こえないぞ」
桐乃「~~~!
   と、とにかく!今日は一日中こうしてるの!
   わかった!?」
京介「一日中って……
   今日は都合よく親父たちは留守だから一緒にいるだけなら問題ないけどよ、
   トイレとかどうするんだよ」
桐乃「そういうときにはちゃんと手錠はずすから」
京介「そういうことなら……まあいいか」
京介(一日中桐乃と一緒にいられるしな)

・・・・・・夜・・・・・・

桐乃「それじゃあそろそろお風呂はいろっか」
京介(ほっ。これでしばらくは桐乃から開放されるか。
   桐乃とずっと一緒なのは嬉しいけどよ、さすがに手錠でつながれてるとリラックスできねえからな。
   桐乃がお風呂に入ってる間に今日は何の日か調べとかねえとな)
桐乃「じゃあ手錠外すから、部屋で水着に着替え終わったら部屋の前で待っててね」
京介「え?
   まさか、一緒にお風呂はいるのか?」
桐乃「し、仕方ないじゃん!
   あたしがお風呂に入ってる間にあんたが……されたら困るし……」
京介「なん……だと……?」
京介(桐乃と一緒にお風呂に入れるだと!?
   今日は本当になんの記念日なんだ!?)
桐乃「その……いや?」
京介「嫌なはずねえだろうが!
   ひゃっほう!最高だぜ!」
桐乃「……キモ!」

909 名前:【SS】107 2/2[sage] 投稿日:2011/10/07(金) 20:33:58.23 ID:aN5iYoDf0 [4/4]

・・・・・・就寝・・・・・・

京介「やっぱり寝る時も繋がったまんまか」
桐乃「うん。寝てるときこそ危ないから」
京介「桐乃、結局今日はなんの日なんだ?」
桐乃「……ヒミツ。
   ヒントだけ教えてあげると、『ゴロ合わせ』かな?」
京介(こんな素敵なイベントが発生する、107のゴロ合わせねぇ……一体なんなんだ?)
桐乃「……それじゃあ、おやすみ」
京介「ああ、おやすみ」
桐乃「…………」
京介「…………」
桐乃「……………………」
京介「……………………」
京介(……………………!)
京介「…………なあ桐乃」
桐乃「なに?」

京介「手錠でつながなくても、俺は誰かに盗まれたりしねえよ。
   ずっとずっと、おまえの側にいてやる」

桐乃「!!!
   ……でも、あんたは何時もどっかに行っちゃうじゃん。
   まなちゃんに奪われたり、黒猫に奪われたり……」
京介「……そうかもな。
   それに関しちゃ言葉もでねえよ」
桐乃「だから―」
京介「それなら、手錠じゃなくて、おまえの魅力で繋ぎ止めてくれよな」
桐乃「~~~!!!!~~~!!!!
   キモ!キモ!!このシスコンまじキモい!!!
   なんでそんな歯の浮くようなセリフを言えんの!?」
京介「そりゃ、『盗難の日』となりゃあの有名なセリフを思い浮かべちまうからだろ?

   『ルパンは大変なものを盗んでいきました』てな」




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最終更新:2011年10月07日 23:57