753 名前:【SS】一緒にお風呂[sage] 投稿日:2011/10/12(水) 19:43:44.73 ID:GZhL5bmB0 [9/11]
>>720
言いだしっぺがSSとして書いてみました。

京介「そういえば昔はよく二人で一緒にお風呂に入ったな」
桐乃「あ、あんたいきなり何言ってんの!?」カァァァ
京介「事実だろ?」
桐乃「そうだけど……
   ま、まさか『昔みたいに仲良くなるために、今から一緒にお風呂入ろうぜ!』て言い出すつもりじゃないでしょうね!」
京介「ちげーよ!
   そうじゃなくてだな……惜しいことをしたな、と思ってよ」
桐乃「惜しいことをしたって……やっぱり一緒にお風呂に入りたいんじゃん。
   あんたは世界が認めるシスコンだけどさ、さすがにそれはヤバくない?」
京介「兄妹なら一緒に風呂入るのは普通だと思うんだが。
   とにかく、俺が言いたいのはそうじゃなくてだな、あの時おまえと一緒にお風呂に入るのを止めなかったら、
   今とは違う関係になってたってんじゃないか、てことだ」
桐乃「え?」
桐乃(一緒にお風呂に入る関係……恋人!?)
京介「あの頃の俺は同い年の友達とばっか遊んでて、外だと全然おまえに構ってやれなかっただろ?
   だからおまえは家の中で甘えてきたわけだけどよ、
   俺が大きくなっておまえと一緒にお風呂に入ったり一緒に寝たりするのを嫌がっちまったからな。
   ずいぶん寂しい思いをさせちまったよな」
桐乃「……うん。
   兄貴に『もう一緒にお風呂に入らないし、一緒に寝ない』て言われた時は寂しかったよ」
京介「だから、おまえを拒否しないで、風呂ぐらいずっと一緒に入ってやってたら、
   俺たちの関係が冷え切っちまうこともなかったんじゃないかと思ってな」
桐乃「お風呂だけに?」クス
京介「ああ、そうだな。
   毎日一緒に風呂に入って、毎日一緒に抱き合って寝てたら、
   無視しあう関係になんかならないで、ずっとずっと風呂上りみたいにポカポカした関係だったかもな」
桐乃「……うん。そうだね。
   でもさ」
京介「……でも?」
桐乃「あたしは今の関係を気に入ってるから。
   兄貴とずっと一緒にお風呂入ったりするのも良かったかもしれないけど、あたしは今のままで良い」
京介「……そうか。
   そうだよな」
桐乃「うん。
   ……ねえ、あたしが『ずっと京介と一緒にお風呂に入っていたかった』て言わなくて残念?」
京介「別に、残念じゃないぜ」ハァー
桐乃「はいはい、落ち込まない落ち込まない。
   ……今度背中流してあげるからさ」
京介「マジか!?」ガバッ
桐乃「もちろん、背中を流すだけだかんね!
   あんたは裸。あたしは濡れてもいい格好で!」
京介「ちょっと寂しいが問題ないな!
   ヒャッホウ!楽しみだぜ!」
桐乃「最近のあんた、自分に素直になりすぎてるよね……
   けど、あたしもあんたの大きくなった背中、楽しみにしてるからね!」




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最終更新:2011年10月13日 22:11