857 名前:【SS】引越しの日[sage] 投稿日:2011/10/13(木) 15:16:09.59 ID:OPN5ryVf0 [3/6]
桐乃「今日は引越しの日だって」
京介「引越しの日ねぇ……俺たちには関係ない話だな」
桐乃「というわけで、あたし引っ越すから」
京介「……は?」
桐乃「お父さんにもお母さんにも了解貰ったし」
京介「…………は?」
桐乃「あとはあんたが許してくれたら、今日にでも引っ越すつもり」
京介「なん……だと……?」
桐乃「それで、あんたはあたしが引っ越すの許してくれる?」
京介「……引っ越す引っ越さないはおまえの自由だと思う。
   俺にはおまえを止める権利はねえよ」
桐乃「……そう」
京介「でもな、俺のワガママを言わせて貰えば……
   絶対に引越しなんかして欲しくねえ!」
桐乃「!!
   その、なんでか聞いていい?」
京介「前にも言っただろ?
   俺はおまえがいないと寂しくて死んじまうんだよ。
   だから、おまえと離れたくないから、毎日おまえの顔を見て、おまえと話がしたいから、だから反対だ」
桐乃「そっか……
   じゃあさ、今と同じくらい―
   ううん、今よりももっと一緒にいられるなら、引っ越してもいい?」
京介「今よりももっと一緒にいられる?
   それなら、まあ、反対はしねえな」
桐乃「それなら問題ないと思うよ。
   じゃあ、お父さんに報告してくるね!」
京介「おい、桐乃!?」

バタン ダダダ……

京介「行っちまった……
   ……あいつ、どこに引っ越す気なんだ?」

・・・・・・その晩・・・・・・

京介「おい、桐乃。
   どういうことか説明しろ」
桐乃「今日言ったじゃん。引越しするって。
   あんたも了解したでしょ?

   だからこうやってあんたの部屋に日越してきたんじゃん」

京介「桐乃、これは引越しとは言わねえ。
   合併って言うんだ!
   俺たちの部屋の間の壁を取り払っただけじゃねえか!」
桐乃「最近部屋が狭くて困ってたんだ。
   だから近くに部屋を借りようと思ってお父さんに相談したら、
   『引越しするのは許さん。その代わりに京介の部屋を使え』って」
京介「クソ親父ぃぃぃ!」
桐乃「クローゼットも共用の大きいのに変えたし、ベッドもダブルベッド一つになってすっきりしたよね」
京介「俺の部屋の空きスペースは全部無くなったがな」
桐乃「とにかく、今日から毎日同じ部屋に住むんだから、これからもよろしくね!」




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最終更新:2011年10月13日 22:12