587 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/05(土) 10:25:16.85 ID:yg/Gw/+KP [4/5]
「ん・・・・・・ちゅ、れる・・・んんん」

 あれから一体どれだけの時間がたったんだろう。
 既に時間の感覚が麻痺していて、どれぐらいの時間がたったのかわからなかった。
 ただ、わかっているのは

「きり、の・・・・・・んん、ちゅぅ・・・」
「きょうふけぇ・・・んぁ・・・・・・ぁん・・・」

 その間ずっと京介と一緒にいたってことだけ。
 自分から始めたこととはいえ、ここまでしてもし足りないと思ってしまうのはなんでだろう。
 まるで見えない何かに後押しされているかのように後から後から欲求が沸いてくる。
 もっと京介としていたい。やめたくない。もっとしてほしい。

「ちゅる、れる・・・・・・ふはっ。んん・・・」

 ついては離れついては離れ。
 時折舌をからめあいながら、どちらかが息苦しくなるとしかたなく顔を離す。
 でもそれも一瞬のことで、すぐにお互いを求めるように口づけを交わす。

「んぅ・・・・・・ふぁあ!? ば、ばか、それはやめてって何度もんんん!」

 だけど京介はそれでは飽き足らないのか、それともあたしの反応を楽しんでいるのか。
 時折あたしの背中に回した手の指先で、つつ~っとあたしの背筋を撫でるのだ。
 たったそれだけのことで、あたしはゾクゾクっとした何ともいえない感覚に声をあげてしまう。
 文句を言おうにも、その度にキスで口を塞がれてしまいどうにもならない。
 キスをしていても京介はそれをやめてくれなくて、ゾクゾクとしたモノは止まってくれない。
 そうしているうちに、だんだんと体の奥から何かが湧き上がってくる。
 あ、ヤバイ、これもう・・・・・・!
 今までにも何度も感じてきたそれは、確実にあたしを追い詰めていく。

「ふはっ、あ、ん、んぅ・・・・・・っ! ・・・・・・っ!」

 体がビクビクとし始めたあたしに、京介もそれを察したのか回した腕でぎゅっとあたしを力強く抱きしめてくれた。
 京介に抱きしめられることで加速した湧き上がってくるソレは、一瞬にしてあたしの頭を真っ白に染めてしまう。

「――――っ!!」

 ビクンっ! 一際強く跳ねたあたしの体は、力が抜けてしまい倒れそうになるけど京介はそれをしっかりと支えてくれた。

「はあ、はあ、はぁ・・・・・・」
「桐乃、大丈夫か?」

 京介の胸に頭を預ける息も絶え絶えのあたしに京介は優しい声をかけてくれる。
 その声に大丈夫と答えて、あたしを覗き込む京介を見返した。
 優しいまなざし。でもその奥に燃え滾るような情欲を、あたしは見つけてしまった。
 京介、まだしたいんだ・・・・・・
 それに触発されたようにあたしの中にも熱いものが燃えはじめるのを自覚した。

 通じ合ってから何度もしたこのやり取り。
 飽きずに繰り返してしまうのは、コレまでくすぶり続けた気持ちが溢れた結果だろうか。
 コレより先の行為も、タブンお互いに覚悟はしているのだけれど不思議とそうしたいとは思わない。
 何かに抑制されてるような気がしないでもないけど、ちょっとだけ怖いあたしにとっては好都合だった。

「きょうすけ・・・」
「桐乃・・・」

 京介に求められるまでもなく、あたしは自分から京介に顔を近付けていく。
 その意図を京介もわかってくれたようで、しっかりとあたしを受け止めてくれた。
 そうしてあたし達はその行為を繰り返していく。
 時が来るまで、何度でも。


 あたし達の幸せの時間は、まだまだ終わらない・・・・・・




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最終更新:2011年11月05日 19:12