339 名前:【SS】 あやせの追求?[sage] 投稿日:2011/11/09(水) 22:20:12.34 ID:ELD15AqW0 [4/4]
あやせ「ねぇ…桐乃?」
桐乃「な、何、あやせ…」
あやせ「桐乃…お兄さんのこと、好きなんだ?」
桐乃「え?…べ、別に…あんなシスコン兄貴、好きってわけじゃ」
あやせ「嘘…桐乃、また嘘ついてる」
桐乃「あ、あやせ…」
あやせ「お兄さんのこと話すときの桐乃、いつも楽しそう。まるで恋人のこと話してるみたいに…」
桐乃「そ、そんなこと、ないって…」
あやせ「大丈夫…もう私、怒ったりしない。桐乃と絶交したりしない。桐乃のありのままを受け入れたい。
だから…本当のことを、言って」
桐乃「う…だって…そんな…」
あやせ「あたし、桐乃とは親友だと思ってる。昔もそう思ってた。
でも、桐乃の趣味を知った時、受け入れられなかった。
今でも、正直ついていけないとこもあるかな。
でも、知ってよかった。桐乃のこと、解ってあげられたと思う。」
桐乃「う、うん…それは、私も感謝してる。」
あやせ「あれから色々あって、私、麻奈実お姉さんとも連絡取るようになったんだ」
桐乃「え、地味子…じゃなくて、まなちゃん…と?」
あやせ「お兄さんが、彼女と別れたこととか…他にもいろんなこと、お話したの」
桐乃「そ、そうなんだ…」
あやせ「実はね、その…お兄さんとも、何度か会ってるの」
桐乃「えっ!?何それ!?なんで!?」
あやせ「えっと、その…きっかけは桐乃の誕生日プレゼントの相談で
それからも加奈子のこととか、色々あって、その…」
桐乃「…ふーん…そうなんだ?」
あやせ「ご、ごめんね、桐乃?」
桐乃「ん…ま、まぁ、いいけどさ、あいつ変態じゃん?あやせ大丈夫だったの?」
あやせ「あはは…まぁ、ちゃんと手は打ってたし、そこは大丈夫だよ、任せて?」
桐乃「(何したんだろう)…そ、それで?」
あやせ「桐乃は、お兄さんが好きなんだよね?」
桐乃「は、話が飛躍してるって!?」
あやせ「でも、お姉さんから聞くと、お兄さんって桐乃に嫌われてるって思ってるって聞いてね」
桐乃「…で、でしょー?私があいつのこと」
あやせ「おかしいよね?桐乃、お兄さんのこと大好きなはずなのに、なんでお兄さんに伝わってないのか」
桐乃「だ、だから別に」
あやせ「私なりに考えたの。桐乃が、お兄さんに素直になれない理由」
桐乃「…」
あやせ「考えたくなかった。考えたくなかったけど…でもね、桐乃が楽しい顔をしてるとき、
辛い顔をしてるとき…桐乃の心の中にいるのは、お兄さんなんだって、わかるようになったの」
桐乃「あ、あやせ…」
あやせ「桐乃にとってのお兄さんは…お兄さんだけど、お兄さんじゃない…」
桐乃「!…な、なにそれ、意味わかんないよ…」
あやせ「桐乃…ごめんなさい、桐乃を苦しめたいわけじゃないの。
私は、桐乃の苦しみをなんとかしてあげたいと思ってる。
でも、だから、どうしても訊かないといけないの…」
桐乃「…」
あやせ「桐乃はお兄さんのことが好きなんでしょ?愛してるんでしょう?」
桐乃「やだ…ち、違う…違う…」
あやせ「お願い桐乃、ごまかさないで。私は…桐乃の味方だから…ね?」
桐乃「うそ…やだ、私、またあやせに嫌われるよ…」
あやせ「大丈夫だよ。もう、桐乃のこと、絶対嫌いになったりしない」
桐乃「あやせ…でも…ダメ…そんなの、認められない…」
あやせ「実の…兄妹だから?」
桐乃「お、おかしいでしょ?実の兄貴なのに、好きになるなんて…あ、あるわけないじゃん」
あやせ「桐乃…誰にも言わないから、私だけの秘密にするから…
今だけ、自分に正直になって、いいんだよ?」
桐乃「う…うわあああぁぁぁぁぁぁぁぁ」
あやせ「っ!?桐乃っ!?」
桐乃「だめなのっ!!…だって…兄貴なんだよ…京介は、私の兄貴なんだから!!」
あやせ「…うん…そっか…」
桐乃「言えるわけない…言えるわけないじゃん…」
あやせ「桐乃…ごめんね…でも、桐乃の気持ち、わかったよ…」
桐乃「…あっ!?…違う…違う…私…」
あやせ「今はまだ何もしてあげられないけど…ひとつだけ」
桐乃「?」
あやせ「私が、こんなこと言うのおかしいけど…諦めないでね、桐乃」
桐乃「!」
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最終更新:2011年11月10日 03:19