119 名前:【SS】七五三の続き[sage] 投稿日:2011/11/15(火) 16:02:09.34 ID:6ZURFagN0 [2/5]

桐乃から呼び出しのメールが来た。

『暇あるなら下記の場所まで来ること。
シスコン兄貴へのサービス(・ω<)てへぺろ』

今年受験生であるわが身としては暇な訳ではないが
可愛い妹のために時間を割くのはやぶさかではない。
あいつ今日モデルの仕事だったっけか。
というわけで支度をして出かけることにした。

桐乃「よ、兄貴」
あやせ「こんにちは、お兄さん」
京介「おう、桐乃。あやせも一緒か…って、今日はまたすごい格好だな」
桐乃「あんた…この振袖姿見て感想が『すごい』だけなの?」
あやせ「今日は成人式の宣伝用に着付けの撮影だったんですよ」
京介「せ、成人式か、なるほどね。」
桐乃「で、感想は?」
京介「あ、ああ…なんか大人っぽいな。いつもより綺麗だし」
桐乃「いつもより?なんか気に障るなぁ…まぁいいけど」
あやせ「お兄さん、せっかくだから写真撮ってくれませんか?」
京介「おう、いいぜ」
あやせ「あ、カメラはこれを使ってください」
京介「ん、携帯で撮ろうかと思ったんだけど」
桐乃「それはダメ。あんたの携帯にあやせの写真なんか入れさせないっつーの」
京介「おいおい」
あやせ「クスッ」

そして桐乃とあやせの写真を撮る。

京介「しかしなんだな、桐乃が着物着てるのなんて何年ぶりか」
桐乃「…あたしがちっちゃい頃だっけ…」
あやせ「桐乃が小さい頃?そういえば今って七五三の時期ですよね」
京介「あぁ、七五三か。そうだな、多分その時以来なんじゃないか?」
桐乃「…あ、兄貴、憶えてる?」
京介「ん?何を?」
桐乃「……はぁ、なんでもない。…あ、そうだあやせ」
あやせ「何、桐乃?」

桐乃かあやせとひそひそ話をはじめた。
何話してるんだ?

あやせ「えっ…大丈夫なの、桐乃?」
桐乃「ちょっとした余興みたいなもんだって」
あやせ「そう…桐乃がいいって言うのならいいけど…」
桐乃「じゃ、お願い」
京介「どうした?」
あやせ「お兄さん、カメラを渡して貰っていいですか?」
京介「ん、もう終わり?」
あやせ「あ、いえ…今度は私が撮ります」
桐乃「兄貴は、あたしと一緒に写るの!」
京介「え?」
桐乃「あ、あたしがせっかく振袖着てるんだし…その、七五三のときの写真と見比べようと、思って」
京介「えらく唐突だな」
桐乃「いいから!…あ、あのさ…あんた、あのとき撮った写真、憶えてないよね…?」
京介「七五三のときか?…う~ん…すまん、思い出せん」
桐乃「…お姫様だっこ」
京介「え?」
桐乃「あんとき、お姫様だっこ、してもらったんだよね…」
京介「…まじで?あ、いや…したか、俺…?」
桐乃「したの!だから今回もやるの!」
京介「っ!…あー…後悔すんなよ?」
桐乃「べ、別に、こんなん、ど、どうってこと、ないって…」

そして桐乃を抱きかかえる。

京介「よ、よし、これでいいか?」
桐乃「…う、うん…」
あやせ「い、いいですかー?」
桐乃「あ、兄貴、前向いて、前」
京介「お、おう…」
あやせ「いきますよー?」
桐乃「…ん…」
京介「ちょ、顔近…!?」
あやせ「せーのっ」
桐乃「んっ!?」
京介「んんっ!?」

思わず桐乃のほうに振り向いちまったのが悪かった。

パシャッ

あやせ「あ、ああああ…お、おおお、お兄さんっ!?」
桐乃「(くぁwせdrftgyふじこl)」
京介「な、ななな…はっ、ちょ、ちょっとまてあやせ」
あやせ「どうして…どうして桐乃が…お兄さんと…キス…」
桐乃「…///(どうしよ、京介と、き、キスしちゃった…)」
あやせ「桐乃…ほっぺただって言ったのに…く、唇…ま、ままま」
京介「じ、事故だ、事故なんだよ!」
あやせ「こ、このヘンタイ!鬼畜!!…う、ああああああああああ」




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最終更新:2011年11月18日 07:00