295 名前:【SS】良い22の日[sage] 投稿日:2011/11/22(火) 21:41:30.51 ID:D1vffCp/0
11月22日って良い夫婦の日だそうだな?
高坂家においての夫婦とは勿論…………俺たちの親父とおふくろのことだ。
そして翌日は勤労感謝の日。つまり、祝日だ。
というわけで、親父とおふくろは2人で泊りがけで温泉入りに出かけやがったとさ。
そりゃぁね?わかりますよ息子の俺からしても。2人の仲がべらぼうに良いってのは。
カレーばっかし作ってるもんな。聞いたぜ?桐乃から。
あれっておふくろが初めて親父に作ってやった思い出の料理だそうだな?
でも、多分それだけじゃねぇ。ありゃ単純に親父の好物だからってのもあるはずだ。
普通に考えてみればな。
付き合い出したばかりで、初めて想い人に料理作ってやるとしたら
そりゃぁ、その想い人の好物を作ってあげようってなるのが世の常ってもんだ。
別に俺たちも、カレー嫌いってわけじゃねーからいいんだけどさ。
要は、今も変わらずラブラブのアツアツってやつだ。あんな仏頂面してる親父の癖にな。
さて、問題はそこじゃねぇ。
まずは、俺が大学受験を控えた受験生の身分ってのがある。
もうすぐセンター試験前の最後の模試があるからな。本番前の最後の腕試しってやつだ。
そして桐乃だ。季節の変わり目ってのは往々にしてモデルが忙しくなるらしい。
流行の先取りってやつだかどうだか、俺にはよくわかんねぇけど。
そういやあいつも受験生だよな?一応。忘れガチだけどさ。
…進路、マジどうするつもりなんだ…?…いかんな、ちょっと最近ダメダメだ。
まぁ、それはいいさ。よくねぇけど。話が先に進まねぇ。
話を続けると、俺たちが随分大きくなったってのもあるだろう。…桐乃の胸や尻の話じゃねーよ?
俺たちが小さい間は、なかなか夫婦2人の時間ってやつは作れなかっただろうしな。
ようやく子育て一段落ってとこで、桐乃の面倒も俺が見れるようになったし…まぁ、子の立場としてもその2人を邪魔したくは無い。
精々仲良くやってくれ。…3人目ができたらどうしよう…うぇ…ヘンな想像しちまった。
夫婦と言っても須く仲が良いとは限らねぇ。
兄妹が、かつての俺たちがそうだったように…いや、今もか。
救いようが無いほどシスコンブラコンってなだけで。仲が良いってわけでは、まだ、無い、はず…だ。
だから、親父とおふくろが仲良しってのは
俺たちにとっても凄く幸せなことで、喜ばしいことではある。あるんだが…
つまり、親父とお袋は2人きりで泊りがけで出かけ、俺たちは家に残ったってことだ。
その結果、2人きりになったのは、親父とおふくろだけでは無いってことで―――
「ねぇ」
「…あんだよ」
「アンタ、今日は何の日か知ってる?」
愚問だなそりゃ。そんなのは1行目見れば分かる。
「へっ、知ってるさ。『良い夫婦の日』だろ?単純な語呂合わせだよな」
はい俺の勝ち。と、思いきや…
「半分正解。でも、半分間違ってま~~~す。ざんね~~~ん」
出たよドヤ顔。だが、ドヤ顔の癖に可愛い。反則だよな。
しかしイミフだ。ツッコまずにはいられない。
「あ?半分って何だよそりゃ。」
「え~~~~~?そんなに聞きたいの~~~?どうしよっかな~~~~~~?」
出たよコレ。相変わらずムカっつく言い方だなおい。
聞いて欲しいんだろ?聞いてくださいって言ってるようなもんだこれは。慣れたもんよ。
「ああ、聞いてやるよ。やりますさ。で、何だよ?答えは」
「それはねー…」
「良い『にぃに』の日でもあるってこと!」
…いかん、聞いたは良いがそれでもイミフだ。さて、どうしたもんか。
「なぁ」
「…あによ」
「おまえ、最近あやせと何かあった?移されてねーか?色々」
「はぁ?なんであやせがそこで出てくるのよ?」
「いやだって、アイツ頭オカシーからさ。それが移ったんでねーかと」
「あやせは確かに最近ヘンだけど…ってか分かんないの?ひょっとして」
「わっかんねーよ!なんだよ『にぃに』って!」
「うっそ、超信じらんないんですケド!マジ引く…」
なんでおまえが引くんだよ!こっちが引くよ!普通逆だろ!?
「はぁぁぁぁ~~。しょーがないから説明したげる。
アマガ○ってギャルゲーの中で、超可愛い妹が出てきて
そのお兄さんに対する呼び方が『にぃに』なの。
もうね、これがもうほんっっっっとに可愛くて仕方が無いって感じで!!
でねっ?この娘の名前が美○ちゃんって言うんだケド
特にオススメなのが……で、そしてこれがまた……で超興奮っていうかそれでそれで…」
ホレ始まったぞ。毎度御馴染み妹論のご高説。
1番最初の人生相談、思い出してしまうな。あの時も兄の呼び方に拘ってたなぁ。
そういやにぃにもあったような…どうだったっけ?
「ってか、○也ちゃん知らないとか…
あんなに可愛い妹知らないなんて、アンタ人生損してるよ?」
損してねえよ!おまえより可愛い妹がいるわけねーんだから。ほっとけ。
「わかったわかった。つまりアレだ。要は『良いお兄ちゃん』の日でもあるってことを言いたいんだな?」
「そういうコト。なので今日はアンタも頑張りなさい」
「え?なんで?」
「だってお父さんとお母さん、夫婦水入らずでしっぽり温泉に行ったじゃん?
夫婦の日だからこその行動をしてるワケ。で、アンタはどうなのよ?」
「どうって言われても…」
俺らも負けじとしっぽりと、お、お、温泉に行こうってワケじゃねーよな?
大体お互い多忙の身だし。そんなヒマはすげえ残念だけど確保すんのキツいし…。
ということは、家にいながらにして温泉気分を味わうということで
それはつまりは、その……
「な、なぁ…」
「あ、あによ…」
「つまり、その、アレか?……い、一緒に、ここここ今夜、ふ、ふふ風呂はいるか?」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
マジキモい!マジキモい!マジキモ~~~~~~~~~~~~~~~いんですケド!!
ななな、なんでいきなりそうなるワケ?いきなりそこ?順序ってモンがあるでしょ!!!」
いきなりじゃなきゃいいのかよ!ってか順序ってなに!?
「いい!?あくまで『良いにぃに』の日なの!
そんなあたしにセクハラする気満々のレイプ願望MAXの夜這い断行しちゃう変態京介とは違うの!」
「し、してねええよ!で、でも、わ、悪かったって。じゃぁアレだ。
俺がこのアマ○ミ?の主人公らしく、お前に優しくしてやりゃぁ良いんだな?」
「だ、大体そんな感じで、いいカモ…」
「でも、そっちもそっちで、美○だっけ?
その超可愛いらしい妹たる行動をするんだぞ?」
「は?何言ってるの?あたし既に超可愛い妹できてるじゃん。」
「いやいや、そういう意味じゃねーよ。
っつか俺アマガ○やったことねーから、らしい振る舞いとやらがよくわかんねーし。
具体的にどんな行動取ればいいのか、お前が示すのが筋だろう。」
「そ、それはそうだケド…」
「で、まずはどうすれば良いんだ?この2人はどんなことやってるのかっつーかさ」
「えーっと、んじゃ最初は――――」
※京介と同じく○マガミ未プレイの為、続きません。
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最終更新:2011年11月23日 08:31