157 名前:【SS】きりりん伝説[sage] 投稿日:2012/01/19(木) 10:08:37.24 ID:DTNGxXYL0
※本文には、多分な妄想・願望が含まれております。ご注意ください。
また、キャラクター像の大幅な改変を感じた場合は、速やかにきりりん分を補給する事をお勧めします。
『うへぇコラム / 第 28 回 』
高坂桐乃は、高スペックな人物である。
学生の頃から非凡な存在感を持ち、溢れんばかりの輝きをその身に纏っていた。
生まれついての、特別な存在――。初めて彼女を見る人は、当然のようにそう思うだろう。
だが、実際にはそんな簡単に言い表せるほど、彼女の生活は生易しくない。
それ相応の努力と、曲がる事の無い『断固たる決意』が彼女を支えているのだ。
そんなスーパーガール(レディ?)な高坂桐乃だが、実は今まで明かされていなかった事実があったりする。
彼女の身の回りにいる人、もしくは彼女を良く知っている人ならば薄々感づいている事であろうが、彼女の行動原理、言ってしまえば彼女
の潜在意識にはある法則性があったのだ。
それはずばり、『兄への意思表示と、それにより生まれる兄との関係性と、その向上』
言い換えれば、「大好きなお兄ちゃん、こっち向いてよ!」といった感じだろうか。
いやはや、やはり彼女も一人の少女。実に乙女な理由である。
普段は不遜な態度で兄に接するらしい彼女だが、本当の気持ちはウラハラ。
気になるあの人に、甘えたいのに爪を立てる。嬉しいのに、罵声が出ちゃう。
不器用さもここまでくれば愛嬌である。素晴らしき哉、キリリズム。
そんな末期なきりりん好き(著者含む)に贈る、このコラム。
今回は特別編と題して、〝あるルート〟から入手した『きりりん伝説』をいくつかご紹介したいと思う。
それぞれの内容の真偽については、読んだ後、貴方の胸の内で決めて頂きたい。
注) 以下、発言は桐乃さんと京介さんによるものです。
● ~曲名は『My Brother,Mr.KYOUSUKE』~
「やっぱりこの人の作る曲はサイコ―♪電波だけど、そこがいい!!」
「お前さぁ、自分で曲作ったりしねぇの?」
「は、はぁ?口遊んだりはするけど、アンタに関係なくない?」
「まぁ、そうだけど。聞いてみただけだ」
「フン、あっそ」
「でも桐乃が作った曲なら、ミリオンいく気がるんだよなぁ、俺」
数年後、桐乃が作詞/作曲/編曲で、ミリオンどころかレコ大取ってた。
● ~作品名は『THE BROTHERM@STER 』~
「あー、このアニメ超名作!演出とか神懸かってた!アタシも[超監督・きりりん]っていう感じでアニメ作りたいかも」
「いや、お前が作ったら、妹に囲まれるアニメにしかならんだろう」
「う、うっさいなぁ!好きなものは好きなんだからしょうがないじゃん!!」
「アハハ、それがお前の『らしさ』だもんなぁ。でも――」
「本当に監督になったら、俺も鼻高々だよなぁ」
数年後、桐乃監督はアカデミー賞のアニメ映画賞を受賞した。
● ~隠し味は、兄パン?~
「桐乃は料理、あんまり得意じゃないんだね」
「あ、あやせ!そんなにハッキリ言わなくても良くない!?」
「ご、ごめんね、桐乃!悪気は無いの。ただ、何でも出来る桐乃にも苦手なものがあったから、ちょっとビックリして……」
「うぅー、アタシの家って、家系的に料理上手じゃないのかもぉー……」
「でも、それで一つ安心したよ!!」
「えっ?安心って、何の?」
「お兄さん、料理上手なコって良いよなぁ~、って鼻の下伸ばしてたから」
「チッ!何なのアイツ?マジウザい」
「だよね!料理上手だと惚れる!だなんて、調子良いんだから」
数年後、桐乃が経営するレストランがミシュランに載ってた。
● ~もういちど、なでてほしくて~
「お前、テスト勉強とかしないのか?」
「はぁ?テスト期間直前に慌ててやるとか、そんなのダサ過ぎ。普段からちゃんとやってれば、普通に良い点取れるから」
「さすがに優等生は言う事が違うな」
「アンタみたいにダメダメに腐ってた奴とは違うからぁ~」
「へいへい、耳が痛いですよ。すみませんね。……っと」
「……何?急に黙って」
「いや、桐乃は、いつも頑張ってる、からなぁ。たまにはなぁ、こういう事もだな……」
「言いたい事あるならちゃんと言えっての。歯切れ悪いし、マジキモい」
「……ゴホン。――き、桐乃はいつも勉強頑張って、えらいなぁ」 ナデナデ
数年後、桐乃はハーバード大学の教壇に立ってた。
● ~桐乃可愛いよ桐乃~
「桐乃、お前の声ってめっちゃ可愛いよなっ!!!!!」
数年後、桐乃が声優アワードに選ばれてた。
如何だろうか?
どれも「あるあ……ねーよwww」とは一蹴できない信憑性がある。
高坂桐乃ならば、可能なのではないか。そう感じさせてしまうくらいに、彼女の兄ラブは他のブラコン娘を寄せ付けない凄みを持っている
。
付け加えると、兄の京介も正直まんざらでもないという話だ。
マジうへぇ……じゃなかった、全くもってお熱い二人である。
兄妹なのにラブラブで、迷って迷って、少しだけ回り道。
ゆっくりと近づく距離は、二人が手探りで結んだ確かな絆。
本当に不器用な兄妹である。
だが、そんな二人だからこそ、多くの人がその仲を応援しているのではないだろうか。
かくいう私も信者でね。あの兄妹を陰ながら応援していこうと思っている。
次はどんな「うへぇ」を私達に見せてくれるのか。期待して待とう。
(著・来栖加奈子)
―――――――
「へへ~ん!今回のコラムもマジでケッサクじゃね?やっぱ加奈子ってば天才じゃねぇ~♪」
ピロリン、ピロリーン♪
「おっ?さっそくコメント付いてんじゃん!」
<きりりんのブラコン説はもはや鉄板!この兄妹は早く結婚するべき!!>
<なんだろう、初めて知ったはずなのに、妙に納得する自分がいる。兄への嫉妬もあるけど、それ以上にこの二人を応援したいと思う>
<桐乃ちゃん、お兄ちゃんとずっと幸せにね☆ミ>
「うっへぇ。相変わらずスゲー支持されてやんの。それはそれでヤベーんじゃね?ホーリツ的によぉ」
ピロピロリーン♪
<かなかなさんも相当な支持者だよね。高坂兄妹の進展に相当貢献してるよ。マジGJ!>
<かなかなちゃん、やっぱりよく分かってんじゃん!全部事実だかんね、コレ>
「なんか気になるコメントしてる奴いるけど……。ま、加奈子もあの二人は応援してっけどよ、今のところ」
コンコン
「加奈子―、いるのー?」
「うおっ、やべ!あやせが来た!! さすがにこの内容はアイツに見せらんねーし。続きはまた今度書こっと。ひとまずは――」
「うへぇ、って感じる二人を見守っていてやんよ!」
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最終更新:2012年01月22日 08:02