340 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/02/28(火) 13:43:37.93 ID:Zn9YJ4S50 [1/2]
『Kirino's cadence』



その日もまた、わたしは桐乃の家に侵入していたんです・・・
今日はお兄さんも居ないし、気楽に桐乃を見ていられるな。
・・・そんな緩んだ気持ちが命取りになるとは知らずに・・・・・・・・・



わたしだけが知ってる隠し通路を抜けて、お兄さんのベッド下に潜り込んだのは、
いつもどおり午後5時ちょうどでした。
いつもと違うのは、桐乃の部屋から小さい音で音楽が聞こえていることでした。

桐乃の聴いている音楽なのでちょっと身構えてしまいましたけど、
よくよく考えると、外に聞こえて大丈夫な音楽ですから、そんなにヘンなモノじゃないはずですね。

のぞき穴から確認してみると、意外にも、桐乃が歌を歌っているみたいです。
そして、桐乃の周りには衣服が散乱しています。
その(妙にカラフルな)衣服を、桐乃は丁寧に折りたたんでいます。

そっか・・・桐乃も、家事のお手伝いをちゃんとしてるんだ♪

わたしは、また桐乃の新しい一面を見つけた喜びで一杯になりました。
桐乃は(わたしの)お嫁さんになっても、完璧なんですから!

・・・ところで、桐乃は何の歌を歌っているんでしょう?
歌詞がよく聞こえないのですけど、音楽からすると、ちょっと前に流行ったゲームのCMソングでしょうか?
『ファミコンウォーズDS』とかいいましたっけ?
わたしは、壁に耳を押し当てました。

「I do know, and I've been told (by Eroge)
 Aniki's pants is mighty warm
 Mmm good
 feels good
 is good
 smells good
 tastes good
 mighty good
 good for me
 good for me! 」

な、なんなんですかっ!?この歌はっ!?
ぶち殺しますよっ!?

「I don't want no younger sister
 I just want my Ani-Pan
 If I die in the pants zone
 Box me up and ship me home
 Pin my Ani-Pan upon my face
 Tell my Bro I've done my best 」

・・・こ、これはゲーム会社が悪いわけでっ!
桐乃はこんな子じゃないですっ!

桐乃は手元にあったカラフルな布を手に取ると、そのまま顔に近づけます。

「うんっ!やっぱ、いい香り!」

そ、そうだよね。
干していた洗濯物の取り込みと片付けをしてるだけで、
う、歌は、CMがいけないだけだよね・・・?

「やっぱ、あにぱんって、ちょういい匂いっ!」

よく見れば、桐乃が手に取った布も、
桐乃の周りに散乱していた衣服も、
よくよく見ると、ぜ、全部、お、お兄さんの、ぱ、ぱん―――





End.




-------------

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2012年03月04日 06:33