【SS】兄貴不在!?きりりんの家出旅!?


桐乃「はぁ~こんなとこまで来て、なにやってんだろ。あたし・・・」
桐乃「勢いで来ちゃったケド・・・ハァ・・・」


―――――今朝

大介「桐乃、ちょっとそこへ座りなさい。」
桐乃「ん?お父さん?おはよ~なに~?・・・」ネムネム

パサッ

大介「なんだ?このポスターは!」ドンッ
桐乃「何って・・・夏にイベントがあるんだけど、そのイベントにあたしが広告モデルとしてオファーされたの。
   その時に使われる試作のポスターだけど?」
大介「そういう事を聞いているのではない!この格好はなんだと言っているのだ!?」
桐乃「え・・・だって、夏だし・・・」
大介「そのイベントとやらが近づくと、町中にそのポスターが貼られるんだろう?不埒な格好をした桐乃が!」
桐乃「不埒って・・・ただの水着じゃん!お父さん、過剰になりすぎ!それにこれは・・・っ!」
大介「もう!知らん!・・・・・こんな格好をした桐乃が、町中に晒されるのか・・・!?」ブツブツ
桐乃「お父さん!!ちゃんとポスター見てよ!!」ダッ

・・・バタン―――――



桐乃「はぁ・・・どーしよ・・・ジッとしててもどうにもなんないし、ちょっと歩こっ・・・」
桐乃「・・・京介・・・あのバカ何してんだろ・・・」
桐乃「・・・海か・・・・・」


((京介「桐乃ぉ~~待てよぅ~~あはは~~」))

((桐乃「京介ぇ~~つかまえてみなさいよ~~うふふ~~」))


桐乃「・・・はっ!!キモッ!あたしキモッ!なんて想像してんのよっ!!」ブンブン
桐乃「お、落ち着け・・・あ、あたし・・・・・ん?わぁ~キレイな貝殻!!・・そうだっ!」

桐乃「・・・よし!出来たぁ!」フゥー
桐乃「うはw意外と上手くできたw記念に写メ撮っておこうっと♪」ピロン
桐乃「そうだ!あいつらにも見せてあげよっとwえーと、メールメールっと」ピッピッ

桐乃「うーんと『海岸なうwキレイな貝殻で貝殻文字作ったwヽ(`Д´)ノ』送信っと。」ピッ
桐乃「それにしてもキレイな砂浜!・・・砂浜と言えば・・・やっぱアレかなw」

桐乃「や、やっちゃったwか、書いちゃったwあたしのキャラじゃないってのw!」
桐乃「///らしくない!うん!消そう!うん!」アセアセ
???「何を書いているのでゲソ?ん~?ア、アニ・・?」
桐乃「え!?ちょ、ちょっと!!見んなって・・・あれ?ゲソ?」

桐乃「あ、あれ!!イ、イカちゃんじゃない!?え??本物!?本物なのーーーっ!?」ハァハァ
イカの人「お主、わたしを知っているのでゲソか?」
桐乃「もちろん!ねぇ~イカちゃん!あたしの妹になってよっ!!ねぇ~お願いぃ~」ハァハァ
イカの人「・・・・・」(うっ、なんかこの感じ・・・まるで誰かさんと一緒じゃなイカ・・・)
イカの人「ところで、お主はこんなところで何をしているのでゲソ?」

桐乃「かくかくしかじか。」
イカの人「ふーむ。日頃から水着を着ているわたしは、一体どうなってしまうのでゲソ・・・」
桐乃「イカちゃんは別に怒られないってwwイカちゃんこそ、どうしてここにいるの?」
イカの人「かくかくしかじかでゲソ。」
桐乃「いたずらして怒られて、飛び出してきたんだwてか、イカちゃんってさぁ―――」



桐乃「―――随分と話し込んじゃったねw」
イカの人「・・・確かお主、桐乃という名前だったでゲソね?」
桐乃「うんwそうだけど、どうかした?」

イカの人「出会ったとき、何を書いていたのでゲソ?桐乃の名前と兄のことが書いてあったような気が・・・」
桐乃「え!?あ、あれ?べ、別に大したことじゃないっての!た、ただのおまじないっ!」
イカの人「おまじないでゲソか・・・いいじゃなイカ!!是非とも侵略祈願を・・・!」
桐乃「ええ!?詳しいことは、ほ、ほら、イカちゃんのお家のお姉さんに聞いてみたら?ねっ?」
イカの人「うーむ・・・じゃあ、そうしてみるでゲソ!」
桐乃「そんなことより、ねぇ~イカちゃんさぁ~ほんとに家に来ない??今からでもいいよ!うっさい兄貴がいるけどw」

イカの人「わたしには帰るべき所があるでゲソ。だから無理でゲソ!ただし!友としてなら後日、遊びに行ってもいいでゲソ。」
桐乃「え!?マジでマジでw!?超うれしいwww絶対だかんね!」

イカの人「じゃあ、そろそろおいとまするでゲソ。」
桐乃「ええー!もっと話、したかったなー」
イカの人「あんまり皆を心配させるわけにはいかないでゲソ!桐乃にも待っている家族がいるんじゃなイカ?」
桐乃「そりゃ・・・そうだけど・・・」


???「おーーーーーい!」

イカの人「お?ひょっとして・・・桐乃の兄が迎えに来たんじゃなイカ?すごいじゃなイカ!さっそく、おまじないの効果が表れたでゲソ!」
桐乃「イ、イカちゃん、おまじないの事はもういいってw!兄貴?ないないwないってwだって、誰にも居場所言ってないし~」
イカの人「でも、こっちに向かって来てるでゲソよ?それじゃ、わたしはそろそろ行くでゲソ!暗くなる前に早く帰るでゲソよ~」
桐乃「あっ!?もう!?絶対に遊びに来てね~イカちゃ~ん!!またね~」


桐乃「・・・行っちゃった・・・可愛かったな~w」ムフフ
???「なーに、気味悪い顔して笑ってんだw??」

桐乃「はぁ!?だ、誰がっ!!・・・って、あ、兄貴っ!?な、なんで??」
京介「よう!誰かと一緒だったのか?」
桐乃「そうそう!!あのイカちゃんに会った!!本物のっ!!」
京介「は、はぁ・・・イ、イカと?よくわからんが・・・よ、良かったな。」
桐乃「でしょーw今度、家に遊びに来るんだって!すんごい楽しみw」
京介「は、はぁ・・・イ、イカが?家に?遊びに来る!?・・・た、楽しみだな。」

桐乃「そうそう!あんたさ、なんであたしの居場所が分かったの?誰にも言ってないんだけど!」
京介「おまえ、黒猫と沙織に変なメールしただろw?」
桐乃「べ、別に、変じゃないし・・・で?」
京介「そのメールに位置情報が添付されていたらしい。それで分かったというわけだ。」
桐乃「あっ!そうか!」
京介「どういうことだ??」
桐乃「あのね・・・最近あやせとメールする時にさ、やたらと今どこ?って聞かれるから『今ココ』って位置情報も一緒に送ってるんだw
   それで設定もずっとそのままにしてあるからさ、あいつらにも位置情報が送られたってわけ。」
京介(あ、あやせ・・・)



桐乃「で?あんた、何しに来たのよ?」
京介「何って、迎えに来たに決まってるだろうが!家に帰ったらよ、珍しく親父がおふくろに怒られていたから、
   何事かと思ったら・・・このポスターが原因だったんだな・・・」ペラッ
桐乃「何ぃ~?あんたもなんか文句あんの!?」
京介「い、いや、キレイに撮れてるしスタイルも良いと思うぜ。さすがだ。それによこれ、サンプルだろ?」
桐乃「バ、バカ!へ、変な目で見ないでくれるっ!?・・・あたしもさ、ちゃんと言ったんだけど・・・」
京介「まぁ、親父のことだから・・桐乃の格好だけに目がいってしまって、ちゃんと見てなかったんだろw
   親父も詫びたいって言ってたぞw早とちりだったってなww」
桐乃「・・・まぁ、勝手に飛び出したあたしも悪いし・・・」
京介「それは、家に帰って親父に言えよ、なっ!・・・ちょっと歩こうぜ。」
桐乃「あ、うん。そだね・・・」

京介「そうそう!ここに来る途中、ちょっと調べたんだけどこの海岸ってウミガメが産卵にくるらしいぞ。
   近くに国立大学もあって、研究もされてるみたいだぜ。」
桐乃「へぇ~確かにここって、ずーっと向こうまで海岸が続いてるし砂もキレイだし、良い場所なのかな?」

京介「そうかもな~うおっ!なんだ!このデカい植物は!俺と同じくらいの背丈はあるぞ!?」
桐乃「ここは、あたしにまかせてっ!」パシャ
京介「ん?写真撮って、どうすんだよ?」

桐乃「わからない花とか植物を調べてくれるアプリがあんのっ!」
京介「おお!それはすごいなー俺もスマホ買おうかな・・・」
桐乃「お!わかったw『アツバキミガヨラン』だって。北アメリカ原産の常緑性低木で、剣のような形をした葉っぱが特徴だって。」
京介「ほんとだ!葉っぱが剣みたいだw痛っ!いってー!ほんとにすんげー尖ってるじゃねえか!」チクッ

桐乃「ちょっと、バカ兄貴!何やってんの!?ほらっ、さっさと手出して!絆創膏貼ってあげるからっ!」ガサゴソ
京介「あ、ああ。悪いな・・・サ、サンキュー」アセアセ
桐乃「はいっ!おしまいっ!・・・ったく山登ったときは、知らないものには勝手に触るなとか偉そうなこと言ってたくせにっ!」フンッ
京介「うっ・・・す、すまん・・・」(´・ω・`)
桐乃「わ、わかればいいのっ!!・・・・・さっきから気になってんだけど、海の向こうに見えるあれって島?」

京介「ああ、あれか~あれは位置的に・・・知多半島だなー」
桐乃「まじっ!?あれが噂の・・・っ!!」
京介「ん?知多半島になんかあんのかー?」
桐乃「今ね、知多半島には『知多娘。』っていう知多半島をPRするキャラクターが市や町にたくさんいるのっ!
   みんなとっっってもかわいいんだぁ~~YouTubeに観光PR動画もあるしw!見る?見る?」ムッハー
京介「・・・い、いや、今はいいっス・・・」

桐乃「そう?あたしもさ、たま~に千葉をPRしたりする仕事あるじゃん?地元をPRするもの同士、負けられないっしょ!」
京介「そういえば、そうだなー桐乃も千葉モノレールや自動車ディーラーのマツダで仕事してたもんなw」
桐乃「そうそうw・・・機会があれば、いつか一緒に仕事してみたいな~」

京介「・・・さてと、無事に桐乃も見つかった事だしそろそろ帰ろうぜー」
桐乃「うん。ところでさ、そのポスター・・・あげよっかw?もう衣装は決まってるみたいだし・・・」
京介「・・・い、いるかよっ!てか、どんな衣装になりそうなんだ?」
桐乃「ここは夏らしく、ベタに浴衣になりそうだってwだから、もうサンプルはシュレッダー行きだけどw??」
京介「・・・す、捨てるんならもらっといてやるよ!い、1枚印刷するのに、どれだけコストがかかってると思ってるんだ?それによ・・・」ブツブツ
桐乃「はいはいwwwわかったってばwww」


兄貴不在!?きりりんの家出旅!? 終

ロケ地:三重県津市 白塚海岸、町屋海岸

次回予告




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最終更新:2012年05月06日 18:12