395 : 【SS】父の日の夕食 : 2012/06/17(日) 23:06:52.35 ID:bzD+hXBY0 [2/2回発言]
桐乃「ほら、あ~ん」
京介「お、おう。
   あ、あ~ん」パク
桐乃「どう?」
京介「ああ、大分マシになったんじゃないか?
   少なくても吐き出すくらいじゃないな」
桐乃「は?
   随分偉そうだね。
   そういうあんたの作った春巻きはどうなの?」
京介「食ってみるか?
   ほい、あ~ん」
桐乃「あ~ん」パク
桐乃「……マズくない」
大介「……おい、二人とも。
   どうして今日はそんなに仲が良いんだ」
京介「ああ、昨日の夜な……」

・・・・・・

大介「なあ、母さん」
佳乃「なあに?」
大介「最近の京介と桐乃のこと、どう思う」
佳乃「そうねぇ、去年より良くなってるのはわかるんだけど、なんと言うか……
   ちょっとどうにかならないかしらねぇ」
大介「やはりおまえもそう思うか……
   だが俺たちが口出ししても、あるいは逆効果かも知れん」
佳乃「そうなのよね。
   どうにか二人とも自分達で気づいてくれないかしら」

京介「…………」
桐乃「…………」

・・・・・・

大介「二人とも、聞いていたのか」
京介「おう。
   それで二人で話し合ってな」
桐乃「今日は父の日だし、いつものお礼をこめて、二人で夕ご飯を作りつつ、
   もうあたし達はお父さんとお母さんが心配しなくてもいいくらい仲が良いんだって所を見せようと思ったの」
京介「ちょっと前まで親父とお袋に心配かけさせちまってたからな。
   でもこれからはもっと仲良くなるし、心配しなくてもいいんだぜ」
大介「そ、そうか」
大介(俺が心配なのは二人が仲が良すぎることなんだが……)
桐乃「京介、あたしよりも料理できるみたいだし、専業主夫になったら?
   あたしがあんたの分も稼ぐからさ」
京介「……勘弁してくれ。
   俺はヒモになる気はねえよ」
大介(とても言い出せん)
桐乃「で、お父さん。
   今日の夕飯はどう?」
京介「二人で仲良く頑張ったんだぜ」
大介「二人ともまだまだ精進が足りん。
   だが……子供達の料理というのは、とてもいいものだな」ボソリ
大介(……今日のところは見逃してやるか)



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最終更新:2012年07月05日 10:06