414 :【SS】雨の日の七夕:2012/07/07(土) 23:20:44.46 ID:P3FWtLuK0
桐乃「七夕に祈ってもどうせ届くのは16年後だとか、
雨が降ってると届かないとか言うけど、
そんなこともないよね」
京介「ん?
何の話だ、桐乃?」
桐乃「七夕のお願い事のこと。
時間はかかったけど、ちゃんと叶ったなって」
京介「それは良かったな。
一体何のお願いだったんだ?」
桐乃「ん……」
・・・・・・
桐乃「ねえお兄ちゃん、七夕のおねがいってホントにかなうの?」
京介「ちゃんと心から祈れば叶うんじゃないか?
お兄ちゃんも去年一人部屋が欲しいって願ったら叶ったしな」
桐乃「ふ~ん。
そうなんだ……」
京介「桐乃も何かお願いしてみるか?」
桐乃「うん!
あ、でも、きょうは雨だ……」
京介「雨なら彦星様も織姫様もお願い事が見えないからな。
……そうだ、それなら俺が彦星様になって桐乃の願いを聞いてやるぜ」
桐乃「ほんと!?」
京介「ああ」
桐乃「それじゃあ、えっとね……」
・・・・・・
桐乃「覚えてないんだ」
京介「俺が知ってるはずなのか?」
桐乃「覚えてないなら気にしなくていいよ。
それより、早くお掃除終わらせよ」
京介「模様替えに随分時間かかっちまったな」
桐乃「でも、あたしたちの部屋の間にあった壁もなくなったし、
大分広くなった感じするよね」
京介「来年には開いたスペースが全てフィギュアに埋め尽くされてる気がするけどな」
桐乃「……」
京介「せめて否定してくれよ!」
桐乃「それじゃあ、一息ついてその後に短冊に願い事書こっか」
京介「最後まで無視かよ……
それに今日は雨だぜ。
書いても叶わないんじゃないか?」
桐乃「大丈夫だって。
さっきも言ったでしょ?
雨でも時間がかかってもちゃんと願いは叶うってね。
まあ、確かに雨だろうと関係ないしね」
京介「?」
桐乃「それじゃあ、今年はなんて願おうかな~」
・・・・・・
桐乃「お兄ちゃん、あたしのおねがいはね」
天の川がなくなって、おりひめさまとひこぼしさまがずっといっしょにいられますように!
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最終更新:2012年07月22日 19:26