233 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/29(土) 14:23:19.65 ID:DHvnS4OG0
アップローダーに投稿されていた、規制中の方のSSです
117スレ>>61の漫画のリスペクトSSです
「桐乃~。何か手伝う~?」
「ん~? べつにいいよ~。ゆっくりしてて~」
「あいあいさ~」
『とある友人Rの高坂家訪問録』
今日はとある秋の日の休日。
私ことランちん、本名宮本蘭(こうしてフルネームを語れるのことのなんと嬉しいことか)は友人兼
モデル仲間の桐乃の家へとお邪魔しているんだよん。
もちろん、桐乃の家に来てるのには理由がある。
なんと、今日は桐乃が料理を振舞ってくれるんだって!
本当はあやせや加奈子も一緒のはずだったんだけど、運悪く仕事が入っちゃったらしくて今回は
見送らざるをえなかったみたい。
久しぶりに4人揃うかなってちょっと楽しみにしてただけに残念。
しかし桐乃の手料理か~。
あやせのは時々お弁当つまませてもらったりして食べたことがあるんだけどね。
桐乃の料理の腕はよく知らないけど、何でもそつなくこなす桐乃のことだし、少なくとも不味いもの
はでてこないでしょ。むしろ食べさせてくれるってんだからそれなりに自信があるってことだろうし、私
期待しちゃうよ?。
それにしても、こうして桐乃の家に来るのっていつ以来だろ?
外で遊んだり帰りに寄り道したりっていうのは学生の頃よくあったけど、家に遊びに来たのは数え
るぐらいしかない気がするな~。
「ねえ桐乃~。私が桐乃んちきたのっていつ振りだっけ~?」
「え~?・・・・・・ちゅ、中学の時以来、じゃない?」
ん? ってことは・・・・・・
「・・・・・・それってもしかして、桐乃が兄貴に押し倒されたときのことだったりする~?」
「よ、よく覚えてたわね、そんなこと」
「そりゃね~。あれは実に衝撃的だったよ~。あの桐乃が兄貴とデキてたとか大スクープじゃん!」
「ラ、ランちん何言ってんの!? あ、あの時はそんなんじゃないし!」
お~お~慌ててる慌ててるw
桐乃って何故か兄貴のことになると妙に冷静じゃなくなるんだよね。
まあ、それがわかったのはその遊びに行ったあの時以降のことなんだけども。
いつもの落ち着いた感じとは違って可愛いんだよね。そういうときの桐乃ってさ。
「わかってるって。ちょっとからかってみただけだってば♪ だから慌てて料理失敗しないでよ?」
「からかった本人が言うな!」
「ごめんなさ~い♪」
ペロッと舌を出して軽い感じで謝る私。
そんな私をしかたないな~って感じで嘆息して料理に戻る桐乃。
こんな空気ってなんかいいなって思う。
だって友達だって感じするじゃん? だからこういう空気って私好きなんだよね。
桐乃とはこれから先もこんな感じでいられたらな~って素直に思う。
そのあとも私は料理をする桐乃に話しかけながら料理が出来るのを待っていた。
そして・・・・・・
「うまっ、これうまっ!!」
桐乃の料理を食べた私の最初の一言はなんともわかりやすいものだった。
だって本当においしいんだって! これなら私毎日でも食べたいぐらいだよ!
「すっごー! 桐乃って料理弱点じゃなかったっけ?」
料理を待ってる間に思い出したことだけど、なんかあやせがそんなことを言ってた気がする。
「まー、特訓したからねー」
どうやら間違ってなかったらしい。でもその弱点だったはずの料理がこれほどの腕になっていると
は・・・・・・桐乃、恐ろしい子!
是非ともそのコツをご教授してもらいたいと、「コツとかあるの?」と聞いてみたところ
「あはは。やっぱ愛情を込めることかな?」
わぁ~お。
なんともこっちが照れちゃうような返答をさらっとしてくれやがりましたよこの新妻さんは!
アレか! 旦那のために必死で練習したってことか!?
ああもう顔が熱い! なんでこうもナチュラルに惚気ちゃうかねえこの奥さん!
こっちが恥ずかしくなっちゃうわ!
そんなことを考えてる私を見て、「あれ?」桐乃はと一瞬呆けたと思ったら、今度は顔を赤くして
「ちょ、何照れてんのっ。――ッ、こっちまで は、はずっ」
と言葉をつまらせながらあたしをポカポカとたたいてきた。
何この新妻、超かわいい。
もうお持ち帰りしたい。ダメかな? ダメだよね。
だってお持ち帰りなんてしたら私我慢できなくなりそうだし。
あーあ、あたしも彼氏欲しいなあ
とまあ、そんなこんな楽しいお昼のひと時を過した私達。
実はご飯中に旦那が帰宅してお帰りのちゅーの現場を覗き見したり、一緒にゴハンをしてる最中
に旦那にも惚気られたりと、その後も恥ずかしいどころか胸焼けしそうな出来事が色々あったとか
というのは別の話である。
最終更新:2012年12月09日 01:40