83 名前:【SS】兄貴ときりりんのリゾートの旅:2013/01/08(火) 19:33:30.24 ID:fucLOrTi0

【SS】兄貴ときりりんのリゾートの旅


―――――俺は朝早くから、新幹線に乗ろうとしている。しかも『家族で』だ!

大介「どうした京介?ボーっとするな。乗るぞ。」
京介「・・・・・」ウトウト



佳乃「帰省ラッシュでもっと混んでるかと思ったけど、案外空いているわね~」
大介「そうだな。」
佳乃「京介!さっきから眠そうな顔して!今日は京介が主役なんだから、もっとしゃきっとしなさい!」
京介「・・・うい・・・」ウトウト

主役?そんな大層なもんじゃない。俺の進路も無事に決まり、そのお祝いも兼ねて親父が家族旅行を計画したのだ。
京都へ行った時とは違い、完全なプライベート旅行である。この思春期真っ最中に家族旅行なんて、少し恥ずかしいが―――――

京介(そういやもう一人、朝からスマホや携帯ゲームを弄ってる思春期真っ最中のやつがいるが・・・)チラッ

京介「よ、よう桐乃、随分と楽しそうだな?」
桐乃「ん?なに?朝からケンカ売ってんの~?」ピコピコ
京介「ち、ちげーよ!お前がすんなりついて来るとは思わなかったからな~」
京介「だって、俺のための旅行だぞ!?それに家族揃って・・・」
桐乃「あんた、何勘違いしてんのかわかんないけど、『リ・ゾ・ー・ト』に行くの!分かる!?」
京介「そりゃそうだけどよ。別に沖縄とかハワイに行くわけじゃないんだぜ?」
桐乃「んな事くらいわかってるつーの!」ピコピコ
京介「そ、そうか・・・・・」

大介「京介、何か不満でもあるのか?」
京介「い、いや、不満つーか、たかが進路が決まったくらいでこんな豪華な旅行しなくてもって・・・」
大介「何も、京介の祝いのためだけの旅行ではない。お前が中学に入ったくらいから、家族で出かけるという事が減っただろう?」
京介「うーん、それは他の家でもそんなものじゃないのか?思春期なんだしよ~w」
佳乃「まぁね~それはそうかもしれないけど、京介や桐乃がいずれ社会人になったらこうやって家族が揃うって事が難しくなると思うの。」
京介「・・・・・」



佳乃「まぁ~本音を言えば、久しぶりにお父さんとゆっくりしたいってとこかなw?京介の進路決定は良いきっかけよw」
大介「もちろん、お前の祝いあっての旅行だ。深く考えず向こうでゆっくり休め。」
佳乃「あなた、一緒に温泉に入りましょうね~♪」
大介「あ、ああ。そ、そうだな。///」
桐乃「あたしは絶対、エステに行くし♪そのために行くんだからっ!」フンス

京介「・・・まぁいいか。」



大介「到着だ。先にチェックインを済ますから京介、荷物を頼む。」
京介「わかった。これだけかな?」ヨイショ

佳乃「ん~やっぱり山のリゾートは空気が綺麗!これならのんびりできそうね~」
桐乃「ここって、お母さんが予約したの?」
佳乃「そうよ~ここはリゾートはもちろん、観光スポット満載なのよ。私たちはリゾート内にいるから、他に行きたい所があれば
   行ってらっしゃい。そのかわり、ディナーの時間までには戻って来なさいね。」
桐乃「あたしはいいや~。エステ三昧の予定だしねwじゃ、早速いってきまーす!」ピュー

佳乃「あらあら、桐乃ったらw京介ごめんね?場所、勝手に決めちゃって。年頃の男の子にはリゾートは退屈でしょ?」
京介「そんなことねえって。ちょっと行きたい所もあるし、後は温泉入って思う存分寝かしてもらうさ。」
佳乃「そう?それならいいけど。京介ずっと夜遅くまで勉強頑張ってたみたいだから、ゆっくりしてね。」
京介「サンキュー。おふくろもな。」



京介「一通り、リゾート内を探索したけど、さすがだな~カラオケにショッピングコーナーまでwゴルフ場やテニスコートもあるとはねぇ~
   宿泊費高そうだな・・・お?スナックもあんのかよ!?親父ってこういうとこに行くのかなw?」チラッ

佳乃?「京介!未成年のあなたがこんな所で何してるの!?お父さんに言うわよ~」ニヤニヤ
京介「お、おふくろ!?ちょ、ちょっと覗いてただけだって!・・・って、桐乃かよ!!」
桐乃「wwwバッカじゃないの?ビビッてやんのw」
京介「お、お前な~おふくろのマネすんのやめろよ~!おふくろもお前のマネするしよ・・・心臓に悪いわ・・・」
桐乃「あんたこそこんなとこで何してんの?まさか・・・本当にお店に入ろうと??スケベ兄貴キモ~」ジー
京介「アホか!入るか!!ブラブラして悪いかよっ!桐乃こそ、エステに行ったんじゃねぇのか?」

桐乃「あーそれがさー夜からなんだってーヽ(`Д´)ノ」ブー
桐乃「でね、お母さんからあんたがどっかに行くって聞いたから、暇つぶしにでもなるかな~っと思って。
   せっかくリゾートに来たんだから、部屋でゲームして時間潰すのも、もったいないじゃん??」
   京介「へいへい。要するに『連れて行け』という事だな?承知致しました。桐乃様w」

黒猫?「ふん!よろしい。それでこそ我が下僕ね。」
京介「黒猫のマネもやめろwお前の中でモノマネでも流行ってんのかwったく。」



京介「そういやおふくろが、ここは『関西の軽井沢』って呼ばれているって言ってたなー」
桐乃「へぇ~軽井沢ってさ、別荘のイメージがあるけどここもそうなの?」
京介「ん~別荘もあるけど、軽井沢と違ってここは南北約10~15kmにわたって広がる高原地帯なんだ。
   その中に俺達の泊まるリゾート施設もあって、ハイキングやツーリングをしに来る人が多いらしいぜ。」

京介「中でも!この高原には、『すごいもの』が1ヵ所あるんだってさ。」
桐乃「なるほどね~それを見に行くってわけね。」
京介「まぁな。来る途中に少し見えていたけど、気付いてたか?」
桐乃「え?全然。」
京介「だよなwゲームしてたもんなwじゃあ、見晴らしの良い所まで行こうぜー」


桐乃「・・・って、え~何ぃ?登るの~!?」
京介「心配すんなって、登るって言っても、前に登った山ほどじゃないってw」
桐乃「んー確かに、整備されてるっぽい遊歩道って感じがするケド・・・」
京介「おっ!早速、看板!」



桐乃「えーと、これどっちに行くの?出来れば、近い方がいいんですケド!?」
京介「し、心配しなくても、駐車場方面ですから。ご安心をw」
桐乃「ふんっ!てかさー兄貴、ちょっと休憩しない?」
京介「お?珍しいな~桐乃から言ってくるなんてwいつも俺の方が先に、音を上げるのにw」
桐乃「ちょっと最近、体力ついたからってイイ気になんないでくんない?陸上でもそうだけど、ペースってもんがあんの!」
京介「ペース?何言ってんだw?まだまだ序盤じゃねえか!標高800m超の山も制覇してるんだぞ!こんな遊歩道、楽勝だってw」

―――――5分後

京介「ハァハァ・・・き、桐乃ぉ~き、休憩しようぜぇ~」ハァハァゼェゼェ
桐乃「ったくホント・・・変態バカ兄貴なんだから・・・」
京介「ハァハァ・・・へ、変態は余計だ・・・」フゥー
桐乃「いいから、座りなよ。ほら、すんごい景色でしょ?」


京介「・・・おお!これは絶景だな~高原リゾートと呼ばれるのがよくわかるな!」
桐乃「・・・で、肝心の『すごいもの』ってどれ?」
京介「んー方向が違うから、ここからでは見えないな。」



桐乃「ダメじゃん!休んだら、早く行こっ!」
京介「もうちょっと堪能させろよwこんな景色めったに見れないんだからよ~」

桐乃「あっ!看板見っけwあれ?これってどっかで聞いた事があるような・・・」



京介「ほら、登山した時に頂上にあっただろ?石みたいなのが。」
桐乃「あ~!あったあった!まさか、この三角点がその~『すごいもの』?」
京介「ん~おしいけど違うなwこの三角点がある所から見える景色が『答え』さ。」


京介「そろそろ三角点があるところだな~ん?おっと、ここに来て最後の難関のおでましかっ!」
桐乃「・・・最後の難関って、ただの一本橋じゃんwちょっと狭そうだけど・・・」



京介「・・・・・」ジー
桐乃「ん?早く行ってってば!・・・あれ?兄貴、ひょっとしてビビッてんのw?」
京介「バ、バカ言え!んな事あるか!ただ、木製の橋だから慎重に・・・っと思ってな。」
桐乃「やっぱりビビってるじゃんwwwな、なんなら、あ、あたしの手、か、貸してあげてもいいケド・・・」

京介「何を言ってるんだ桐乃?こんな狭い橋で手なんか繋げるわけないだろう。」
桐乃「バババカ兄貴!!な、なにマジになって答えちゃってんの!?・・・バカじゃん!?」ウルウル
京介「す、すまん!い、いや、手を繋ぐのが嫌とかじゃなくてな・・・え~と、その~あの~」アセアセ

京介「・・・き、桐乃、後ろから両手で俺の腰を持って支えてくれ。これなら狭い橋でも一緒に渡れる。」
桐乃「べ、別に一緒に渡りたいとか言ってないし!アンタがちょっとビビってたから、からかっただけ。調子にのんないでくんない?」
京介「ほら、いいから!!手ぇ貸せ!」グイッ
桐乃「あっ!ちょ、ちょっと!・・ってもう!!」グッ

京介・桐乃「・・・・・」

京介「・・・な、なんだか電車ごっこしてるみたいだなw」
桐乃「バッカじゃないのw・・・ほんと狭いね。人ひとりが通るので精一杯だね。」

桐乃「こうしてると、子供の頃を思い出さない?・・・あの頃も、こうして兄貴の後ろに付いて電車ごっこもやったっけ・・・」
京介「そうか??ん~確かに子供の頃なら、近所の奴らとか麻奈美とかと一緒にやってたかもなw」
桐乃「・・・兄貴って昔の事、全然覚えてないんだね・・・お父さんもお母さんも言ってたけど、ほんとに家族で出かけるのって久し振り・・・」
桐乃「・・・子供の頃はよく遊園地に行ったり、キャンプしたりしたっけ。懐かしいな・・・・・」シミジミ

京介「な~に、感傷に浸ってんだよwww桐乃!」
桐乃「んなっ!うっさい!いいじゃん!このバカ兄貴!!えいっ!」コチョコチョ
京介「ちょ、ちょ、や、やめろ!!腰をくすぐるんじゃねえwww危ねえってwww」ゲラゲラ
桐乃「ふんっ!橋の真ん中で突っ立ってないで、とっとと行ってよ!!」コチョコチョ
京介「wやwめwろw」ゲラゲラ

一般客「あのぅ・・・橋、渡りたいのですが・・・」



京介・桐乃「・・・っ!!」
京介「す、すいません///」ペコペコ
桐乃「ご、ごめんなさい///」ペコペコ



桐乃「ほんっっと、バカ兄貴!!バカ京介!!あんたがモタモタしてるから、他の人にまで迷惑かけてっ!!」
京介「す、すまん・・・で、でもくすぐることはないだろ~」
桐乃「フン!あんたがボーっとしてたのが悪いっ!」
京介「感傷に浸ってたのは桐乃の方だろ~?」
桐乃「うっさい!!あー死ぬほど恥ずかしかった・・・」


桐乃「やっと大きな広場に出たけど、三角点はどこなの?」キョロキョロ
京介「桐乃~下、見てみ。」
桐乃「うわぁ!デカいんですけどw前に見たのと違くない?」



京介「一緒だってwほら、奥に少し白い石があるだろ?見た事ないか?」
桐乃「あー!確かに!同じだ!なんか柵とか付いてて豪華になってるから一瞬わかんなかったw」
桐乃「それにしても、イイ眺め~」
京介「あそこのレストハウスで少し休憩していこうぜー腹減ったぁ~」



京介「ふぅ~食った食ったぁ~」
桐乃「ところでさ、三角点から見える『すごいもの』ってどれ~?」
京介「まぁまぁ、焦んなってw先にちょっと、食後の休憩~」
桐乃「あ!!ちょ、ちょっと!兄貴ってば!な、何、芝生に寝ころんでんの!?」



京介「だってよ~今日、どんだけ朝早くに出発したと思ってるんだ~5分だけぇ~」ムニャムニャ
桐乃「そ、それは分かってるけどさ、こんな真冬に芝生でゴロゴロしてたらバカみたいじゃん!恥ずかしいってば!!」
桐乃「・・・あれ?なんか看板がある!?ひょっとして・・・」タッタッタッ



桐乃「やっぱり!ここから見える展望の看板だ!ん~これかな~?富士山が見えるって書いてあるケド・・・」
桐乃「んー見えない!わかんないっ!晴れてるんだけどな~」

京介「だから、方向が違うっての!」ズイッ

桐乃「ぬうわぁぁ!い、いきなりなんなの!び、びっくりするじゃん!バカ兄貴!!」アセ
京介「悪りぃってw脅かすつもりはなかったんだけど、あまりに熱心だからよ・・・」
桐乃「あ、あんたがもったいぶってるからでしょ!?」

京介「べ、別にそういうわけじゃ・・・さっきから桐乃は全部、見てる方角が悪いw」
桐乃「んなっ!あ、あたしがバカって言いたいワケ!?」ジトー
京介「だ、だから、ち、違うって!う、後ろ、反対方向見て見ろって!」



桐乃「な、何アレ!?ふ、風車!?あんなにいっぱいwなんで!?」
京介「あれは風車じゃなくて、風力発電施設なんだ。しかも国内最大級。ここでしか見れないぜ。」
桐乃「すごーい!千葉にもさ、銚子とか海沿いの町でいくつか見たことあるけど、こんなにたくさんあるの初めて見た!」
京介「だろ~wしかも、かなり近づけるんだぜ~」
桐乃「マジ!?行こ行こっ!」



桐乃「ほえ~近くで見ると、すんごい!デカ!!」
京介「すげーこんなに近くまで寄れるとは思ってなかったぜ。」
桐乃「これ、どれくらいの高さがあるの?」
京介「約50mあるらしい。これがこの一帯に20基以上はあるらしいぜ。」
桐乃「そんなにたくさんあんの!?」
京介「だから言ったろ?リゾートに来る途中から少し見えてたって。」



桐乃「やっぱり!バカにしてんじゃん!あたしの事っ!」
京介「してねぇって!お前は新幹線乗ってからずっとゲームしてたもんなw」
桐乃「あっ!やっぱりバカにしてる!」ポカポカ
京介「や、やめろって!」



桐乃「見てたら、首痛くなっちゃったw」
京介「確かにwずっと見上げてるからなwこうやって少し離れてみて正解だったなw」
桐乃「でも、間近で見る迫力はハンパないね!」
京介「ああ!にしても、ここのドライブウェイをバイクか車で走ったら気持ち良いだろうな~」
桐乃「そうそう!免許!もう取れる歳なんでしょ!?早く取りなよ?」



京介「なんだ~?急にw?はは~ん、さては『あたしをドライブに連れてって♡』とか言うんじゃねえだろうなw」ニヤニヤ
桐乃「はぁあ!?な、何、バ、バカな事言ってんのっ!!シスコン!語尾のハートはなんなの!?ナメてんの!?調子のんなー!!」

京介「・・・ずみ゛ま゛ぜん゛でじだ。」
桐乃「あたしをからかうにはまだまだ早いっての!京都でも言ったでしょ!」
京介「・・・ばい゛」

Trrrr~♪

桐乃「ん?あたしの携帯だ・・・なんだろ?」ピッ
桐乃「うん。あたし。え?うん。一緒だけど・・・えっ!?うん。うん。わかった。」ピッ
京介「どうした?おふくろからか?」
桐乃「うん。お母さんからなんだけど、ちょっと買い物を頼まれちゃった。」
京介「それは別にいいけどさ。ホテル内にもショッピングコーナーがあったろ?」
桐乃「うん。お母さんも探したらしいけど、お土産とかしか売ってなかったって。」



京介「やっぱそうかw見てのとおり、ここら辺はもっと何もないぞw」
桐乃「んと、高原の麓に町があるからそこで買って来てって。京介なら知ってるって言ってたケド?」
京介「あ~確かに来る途中にあったな~よし、買い物して帰るか!」
桐乃「うん!目的も果たしたしねw」



桐乃「よし!買い物も済んだし帰ろっか?兄貴?」
京介「そうだなー早く帰って、温泉入って、寝るかな~」
桐乃「ほんっと寝てばっかだね、兄貴はw」
京介「お前に付き合ってるからだろうがw」

桐乃「あっ!ねぇねぇ!兄貴ってば、あれ何!?」



京介「うわ~wすげー数の鯉のぼりだw」
桐乃「お祭りかなんかやってんのかな?行ってみない?」
京介「そうだな!なんかおもしろそうだな!」


地元のおじさん「ごめんね~お祭りはもう終わっちゃったのよーでも、鯉のぼりはまだ撤去しないから、それだけでも見て行ってよ。」
京介「そうですか~はい。では遠慮なく。ありがとうございました。」

京介「だってw仕方ないから、鯉のぼりだけでも見ていくか~」
桐乃「ん~そだね。残念だけど。」



京介「ここのお祭りって、地域住民参加型で地元で収穫された農作物や手作り品の展示即売、ステージイベントなどが行われるんだってよ。」
桐乃「ふーんよくある、町のお祭りって感じだね。でもこの季節に鯉のぼりを揚げるのは珍しくない?」
京介「まぁな。このお祭りは『大山田収穫まつり』って言って文字通り、地域産業の発展や特産品のPR、世代間交流が目的なんだけど
   実は、地域の子供達の成長を願うために毎年、鯉のぼりを泳がすんだって。」



桐乃「そっかー地元の子供達は、こどもの日と収穫まつりの年2回も鯉のぼりが楽しめるんだw」
京介「そういうことになるなw」
桐乃「ねぇ、兄貴。下に流れてる川を見て?」
京介「ん?なんだ?デカい魚でもいるのか?」



京介「うおっ!ほんとにバカデカい魚が泳いでやがるwww」
桐乃「でしょ~wほんとに鯉のぼりが川を泳いでいるみたい・・・」
京介「ああ。お祭りは残念だったけど、いいもんが見れたな。」
桐乃「うん。」



桐乃「さぁて、帰ったら先に温泉入って、エステ三昧だぁ~♪兄貴は後にしてね!」
京介「はぁ~?何言ってんだ桐乃?先も後もないだろ??」
桐乃「はぁ~?兄貴こそ。知らないの?あたし達の泊まるとこ?」
京介「リゾート内のホテルだろ?」
桐乃「そうだけど!リゾートをナメないでくんない!?ホテルはホテルだけど、色んな宿泊施設があんの!
   高級ホテルタイプやコテージに和風タイプ。んで、あたし達は和風タイプに泊まる。」

京介「和風?いいじゃん!それが風呂の後先とどういう関係があるんだ?勝手に入りに行けばいいだろ?」
桐乃「バッッッカじゃないの!あんた!あたし達の和風タイプの部屋は『露天風呂付き客室』なの!!」
京介「なにー!!聞いてないぞ!俺はっ!!」
桐乃「別にいいじゃん!好きな時間に気兼ねなく入れるんだから~家のお風呂だと思えば?」

京介「そ、そうかもしれないけどよ、こういうのって普通カップルが利用するんじゃ・・・」
桐乃「っ!!ス、スケベ!変態!そ、そりゃ、カ、カップルにも人気はあるみたいだけど、家族利用が多いってお母さんは言ってたっての!」
京介「ま、まぁ、家の風呂が露天風呂みたいになったっと考えれば、い、いいか。」

桐乃「ったく、な~に変な想像してんのよっ!あたしが進路決定のお祝いに『背中流してあげる♡』とか言うとでも思ったの!?バカじゃん!」
京介「へ?ご、語尾のハートマークはなんだ!?」
桐乃「!!」


京介「・・・ずみ゛ま゛ぜん゛でじだ。」



兄貴ときりりんのリゾートの旅 終

ロケ地:三重県伊賀市 青山高原、青山高原ウインドファーム、大山田B&G海洋センター

次回予告






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最終更新:2013年04月07日 03:55